アマゾン「ゼム」人種差別をテーマにしたホラードラマには対話がなかった?ネタバレ無の感想

アマゾン「ゼム」ネタバレなしの感想

アマゾンの海外ドラマ「ゼム」ですが、期待しちゃったんですけどね・・。

なんですかね、私がホラーになるとテンション上がるのはNetflixの「ヒルハウス」「ブライマナー」で感動しまくった影響なのかな。

あ、あとアマプラの「ザ・テラー」も最高でしたよね。

今回もそんなエモーショナルなドラマを期待しちゃったんですが・・。

残念ながら、見事にフラれちゃいました。

いい方向に感情が揺さぶられることもなく、ひたすら目を覆うような描写と延々続く暴力にゲンナリ・・。

でも、何かあるだろ~。何か最後にあるはずだろ~。

と頑張ったんですけどね。

さすがにあの9話でもうギブアップ・・。

だけどどんなふうに終わるのかを知りたくて最終10話は超飛ばし見で確認しました。

結果・・、

うーん、なんのこっちゃ??

以外の感想が持てず~・・でした。

とはいえ、ホラーとして考えた時にはかなり怖かったです

1話の冒頭から背筋がゾクっとするような描写がありますが、確かに怖い。

ただ、そのホラー的「怖い」の一線を越えてしまう暴力描写がその後に出てくるんですが、その辺からはちょっともう無理でした・・。

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当ブログは個人が趣味で書いているもので、夜遅くにウトウトしながら感じたままの感想を綴っています。そのため稚拙な文章、品のない物言い、勘違い解釈、天然ボケなどで皆様をご不快にさせてしまうこともあるかもしれません。(その場合は申し訳ございません。)
その点を含めてお許し頂ける方のみ読み進めて頂けましたら幸いです。

また衝撃ネタバレに関してはそのエピソード分の始めに持ってくることもあるのでご注意ください。(内容を順番に書くわけではありません)

アマゾン「ゼム」の予告編とあらすじ

1950年代、ある黒人一家がノースカロライナから白人たちばかりが住むロサンゼルスへ引っ越してきた。閑静な住宅街を舞台に、悪質な警察官や隣人、そしてこの世のものではない何者かの恐怖に追い詰められ、一家は破滅に向かう。 アマゾンより

「ゼム」のネタバレなしの感想

最近、黒人差別をモチーフにしたドラマが多いんですかね?

HBOの「ウォッチメン」や「ラブ・クラフト・カントリー」もそうですよね。(スミマセン、どちらも見てないのですが・・。U-NEXTで近々見ます!)

この2作はどちらも高い評価を得たし、今回も何かしら強いのメッセージが含まれてるはずだろうと勝手に思っちゃったんですよね。

だって、今回配信が始まった時点のIMDbは凄かったんですよ!

10点満点を入れる応援票と、1点のアンチ票で真っ二つ!

コワ~!

これは政治的なプロパガンダが相当含まれてるのかな?

この対立を凌駕するような普遍的なメッセージでも見せてくれないかな?なんて期待してみました。

でも、1話~3話までは予告編で見た通りの内容で、特にこれといった目を見張る要素はない感じ。

あれ~・・これはもう止めていいヤツかな~・・と思ったところで4話で白人側のベティの内面を掘り下げるようなエピソードがあったんです。

お、これは面白くなるかも?

差別する側、される側の事情もしっかり描いたうえで、最後にむき出しになった人間同士でぶつかり合うのでは?

そこで何かしらのメッセージが見えるのでは・・な~んて思ってたんですが・・、

あれ~!ベティ?!

ど、どちらへ??

って感じでした。

暴力に対して暴力で対抗。そこには救いもなければ大儀もなく・・。

あるのは永遠の恐怖と暴力のループのみ。

少なくともこのドラマを作ろうとした人には伝えたい何かがあったはずですよね?

それって何だったんだろ。

だって、壮絶な差別や弾圧を受ける黒人家族にしても、団結した美しい家族愛や迫害に負けず気高く生き抜く崇高な精神性とかも特に強調するような描き方ではないんです。

それぞれが独立して戦ってるエピソードが延々続き、それぞれの幻想に苦しみ、子供は壊れていく親に不安に感じ、親自身も己の正気を保つことに一杯一杯。

最初に引っ越しを決める段階から夫婦の歩調があってないし、どちらかと言えばバラバラな印象でしたね。

白人たちに対しても、結構早い段階から言葉の暴力には言葉の暴力で応酬し、リアル暴力にはリアル暴力で対抗してましたよね。

そんな感じで、最後まで白人側とは「心の交流」や「対話」が生まれることはなかったです。

どんな形であっても、何かが交差する瞬間が見たかったんですが・・。

それに加えて、黒人一家の間にもこれといった対話がなく、根本から支え合い一致団結する姿勢が見れなかったのも少し寂しかったかな。

なんとなく「ナチ・ハンターズ」を思い出しちゃった。

あれも黒歴史を壮絶な描写で切り取るシーンが多いドラマでしたよね。

意味不明な展開も多くて何が言いたいのかよく分からず、評価もイマイチだったんですけど、少なくとも私は何度も泣かされたし、所々には家族の愛や同胞への愛を強烈に表現してる部分もありましたよね。

だけど、今回はそれもなかったような・・。

どうですかね?

私が何か見逃したのかな・・。(まぁ最終回はよく見てないんですが。)

あと最後に言いたいには、なんでお化けたちが黒人一家の方を襲うんだろう・・ってことです。

疑心暗鬼になり正当性のない差別を繰り返す白人側を襲うなら、多少の整合性があったような気がするんですけど・・。

でも、長女ルビーちゃんが見るお化けは彼女が望む友達像をそのまま投影していて、なんとも切なくなりましたね。

でも、キャストは素晴らしかったですね!

最後に何かあるだろう~と期待してしまったのも、役者の皆さんの熱演があったかと。

私はベティ役のアリソン・ピルが特によかったな。

それから、セットもすごかったですよね。

1950年代のコンプトンの住宅街から家の内装まで。隙のない舞台装置は圧巻で、相当お金かかってそうでした。

「ゼム」はアマゾンホラーのアンソロジーだった!

これがビックリですよ~。

「ゼム」はアンソロジーの1作目として作られたもので、既に2作目への更新も決定済みらしいです。

今度はどんなテーマになるんですかね?

ちなみにこのドラマのクリエーターはリトル・マーヴィンという方で、脚本とプロデューサーでクレジッドされてるんですが、IMDbによると脚本に関してはこのドラマだけで、手掛けた作品もこの前に一作あったくらいなんですよね。

本当にあった話なのか?

という点ですが、なにかの実話をベースにしてるわけではないそうです。

ただ、今は黒人の多い地域として知られるコンプトンが1950年代には白人が多く住んでいたという背景を元に、当時特に保守的だったイースト・コンプトンを取り上げることにしたようです。

というわけで、とりあえず今日はこんなところで失礼します。適当でスミマセン。

また最終話をしっかり見た時にはネタバレ感想も書くかもしれません。

でもあんまり人にお勧めしたいドラマじゃないので、もうこれでいいかな~・・。

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