アマプラの「デビルズ・アワー ~3時33分~」面白い!ネタバレ感想と解説

アマゾンプライムの海外ドラマ「デビルズアワー ~3時33分~」冒頭部分だけネタバレ無しで書いてます。注意書き以降はネタバレ感想です。

昨日、風邪でダウンしたので久しぶりにベッドで海ドラの一気見しました。

で、たまったま選んだのがアマプラの「デビルズアワー 3時33分」というイギリス製ドラマ。

IMDbを見ると7.7なんですけど、エピソードレートは徐々に上がって最終6話が8.8で終わってたのと、トマトの批評家が100%だったので、これは面白いかもなぁ・・と。

ただ気になったのはタイトルですよね。

「悪魔の時間・・」て、もしかして一番苦手なオカルト系かいな?という不安があったんですが、結果的にはオカルトではなくどっちかというと、「ダーク」とかに雰囲気近いかも。

とはいえ、本格サスペンススリラーやミステリーの要素が色濃く、イギリス人らしいウィットに富んだ会話もキャラを魅力的に見せてます。(これがあるから英国ドラマは飽きずに見れる)

あと、子役君がね~。すごいんですよ。

何が凄いのかは見て頂かないと説明しきれないんですが、誰が見てもやたらと気になる存在なのは確かです。

こんな形で子供キャラを活かすストーリーって珍しいかも。

1話は少しスローで「どっち行きたいのよ??」と若干イライラ入りましたが、その後は徐々にスピードアップしていき後半からはしっかり面白くなってきましたよ。

1話目から引き込まれるドラマとは言えませんが、6話の中に無駄なくギュギューっと詰めこみ、地味ながらどんどん展開。

変に引き延ばしてないのに、各キャラをしっかり説明しきってるところも好感です。

あと上手いのは構成ですね。

絶妙なタイミングで必要なだけの情報を小出しにしてて、いいタイミングで驚かせてくれる。徐々に盛り上げていくための采配が完璧で、これを手掛けた製作陣の熟練ぶりにはちょっと感動でした。

最後は「おぉ!おぉ!」の連続で、見終わった後も残された謎解きに頭がグルグル・・、久しぶりに興奮しました。(←これはダークとかが好きな人限定かも。)

でもって、全部見終わってから解説サイトを読んだら、さらに理解できて面白くなったので、その辺について書いていきたいと思います!

目次

【ご留意ください】
当ブログは個人が趣味で書いているもので、夜遅くにウトウトしながら感じたままの感想を綴っています。そのため稚拙な文章、品のない物言い、勘違い解釈、天然ボケなどで皆様をご不快にさせてしまうこともあるかもしれません。(その場合は申し訳ございません。)
その点を含めてお許し頂ける方のみ読み進めて頂けましたら幸いです。

また衝撃ネタバレに関してはそのエピソード分の始めに持ってくることもあるのでご注意ください。(内容を順番に書くわけではありません)

「デビルズ・アワー ~3時33分~」の予告編

ご注意ください。

すぐに大きなネタバレから行きます!

「デビルズ・アワー ~3時33分~」のネタバレ感想・解説

大きなネタバレから行きます!

ご注意ください。

というわけで、パラレルワールドっぽい感じでしたね。

人生は死んだ瞬間にまた始まり、同じ人生を繰り返すという永遠のループだそうです。

通常は記憶がリセットされますが、この記憶を持ち合わせたまま次の世界に回帰してしまうというギデオンが一人で世直しをしまくる話。

このお爺ちゃんの顔が怖くて、始めはとても善人には見えなかったんですけど、これも1つの狙いでしょうかね。

で、皆さん物語の流れが大体掴めましたでしょうか?

私はイマイチだったので、あちらの解説サイトでまたカンニングしてなるほどー!の連続でした。

一応、分かったことを片っ端から書いていきますね。

まず、基本になるのはルーシーの母が3時33分に自分を撃ってしまっていた世界。これが基本で、たぶん本筋。

違う世界に生きるソーシャルワーカーのルーシーも、かすかな記憶を持ち合わせているので、毎回この時間に目が覚めてしまうというわけでした。

本当の世界だとルーシーは大人になった時に刑事という職業を選ぶんですね。

恐らくは母を衝撃的な形で失ったことからの反動でしょうか。

ルーシーは優秀な刑事で、ギデオンが何をどうやっても最後はいつも彼を逮捕するに至ります。

そのほか、刑事ルーシーは今回出て来た全部の事件を担当していたわけですね。

そして同僚のラビと結婚。

ちなみにこっちのラビは髭付で、2人には子供はいませんでした。

ギデオンが変えた世界では

ルーシーは刑事にならず、ソーシャルワーカー。子供達を保護する仕事をしてますが、担当するのは彼女が刑事の時に関わった人たちとほぼかぶってます。

そして、ラビには出会わず、マイクという微妙なイケメンと結婚。(マイク役のPhil Dunsterは「テッド・ラッソ」でジェイミーを演じてました。)

アイザックという息子を育てますが、この子がどうも感情がないようで、よく分からない・・。

病気というわけではなさそうだけど、笑うこともなく、怒ることも泣くこともない。

父マイクは息子はサイコパスのような出来損ないと考え愛そうともしないので、ルーシーはそんな夫に愛想をつかして離婚。

それからアイザックがいつも見ている世界というのは、ウォーレン一家ですよね。

メインの世界では7番ではなく、今ルーシー達が住んでる14番地に住んでいたので、その世界のゆらぎが同時に見えてしまうというわけでした。

これに関しては、ギデオンに銃に細工をされて自死することができなかったルーシー母と同様の状態。

2人とも本当の世界では存在しなかった人間なので、現実ともう一つの世界の境目があいまいで、時々ダブって見えるようです。

特にアイザックは本当の世界では生まれることもなかった子なので、ギデオンによれば「変異体だから魂さえ入っていない。人を愛せない。」ということです。

母ルーシーはこれを完全に否定してましたけど、その辺の解釈を視聴者に委ねる辺りが良かったですね~。私は好きでしたよ。

ちなみに、ギデオンが救った人々がみんなこんな風にデジャブ感に悩まされるかというとそうではなくて、ほとんどの人は問題なく別の世界に馴染んでいくそうです。

例えば、ギデオンの弟は普通に成功して娘がいましたよね。この娘も幸せそうでした。

なのですが、中にはルーシーやルーシーの母、アイザック、それから自動車事故に遭うはずだった少女のように違和感を持ち続ける人もいるそうです。

この人たちに対し、ギデオンが事情を話すことで、この世の仕組みを理解させることを「目覚めさせる」と呼んでました。

アイザックの誘拐事件とは

あれのからくり分かりました?!

私は解説記事を読んでようやく納得。

あれって、ギデオンは自分ではどこにも行ってなかったんですね。ただうっかり二つの世界を乗り越えてしまったようでした。(世界間を移動できるのは今のところアイザックのみ)

自分の部屋にいただけなのに、うっかりウォーレン家の世界に入り込んでしまい、ウォーレン家の皆さんに見つかります。

当然、警察を呼ばれるのですが、その時に来たのが恐らくは刑事のルーシーとラビ。

で、別の世界のルーシーは自分を全く覚えていないのにショックを受けたのでしょう。

その後、母ルーシーと再会した時には嬉しくて思わず泣いてしまい、そのあと精神科医に聞かれた時には「ママが自分を分かってくれたから」と答えていました。

それから、「君を連れていった男はどんな人だった?」と聞かれた時にラビを指さした理由もそういうことですね。

なぜあの時、子供好きの異常者の別荘近くの森にいたのかは謎ですが、もしかしたら、メインの世界の2人もあの家を捜査で訪れるところで急に呼ばれてアイザックを保護し、そのまま連れて行っていたのかもしれませんね。

ルーシー母が持っていたボタンは?

あれは、ギデオンが母の猟銃に細工をした時に落としたコートのボタンらしいです。

それを死ななかった母が拾い、その後は自分を現実世界にとどめるためのお守り的なものとして持っていた。

でも、孫(と認識できてたかは微妙だけど)アイザックが自分と同じ状態にあるのを感じ取ったルーシー母が彼にあげます。

そのあと、同僚の死を悲しんでいたラビに同情したアイザックがあげてましたね。

アイザックに感情があるかどうかは難しいところですが、明らかにラビに対してはポジティブな反応がありましたよね。一方、反対の感情(不安や孤独)については「寒い」という言葉で表してました。

解説サイトも、アイザックにはそもそも感情がないというものと、本当はあるのだけど、マイクに愛されなかったことと両親が離婚したことが影響してあんな風になったというものがありました。

これは私の個人的な解釈ですけど、始めから現実世界との結びつきが薄い存在のところに、他人には見えない風景を自分だけ同時進行で目撃するわけですよね。

当然不安だし、混乱するでしょう。

しかもそのことを話すと全否定される。さらには「異常」と恐れられたり、母を悲しませたり、怒らせたりしてしまう。

一方では「お前さんはそこにいるべきじゃない。」というメインの世界からの圧も感じる。どっちにも属さないような孤独感は底抜けに深いでしょうし、どういうこと?!と毎日混乱の中で育ってきていたら、あんな表情の子供になるような気もします。

でもそんな私も、アイザックが自分の手をストーブに付けて火傷して嬉しそうに笑ってた時はさすがにヤバい・・と思いましたけどね‥。

ラストはどうなった?

ラストはよく分からないんですよね。

息子の存在を疎ましく思っていたマイクが燃え盛る部屋に息子を閉じ込めた後に何が起きたか・・。

最悪なんですけど、本筋の世界も同時に燃えてるんですよねー。この時は全員救助された後に、ウォーレン家の母が顔にやけどを負ってる姿が見えました。

ソーシャルワーカー版のルーシーが息子を助けに飛び込んだ家ですけど、息子の部屋の前の壁にあった写真がウォーレン家になっていたので、この時点で世界は移ってるようです。あ、ということはルーシーにも世界を飛び越える力があるってことかな?

なので、「アイザックはあの時に別の世界に移って助かったのでは?」という推論もありましたが、その違う世界でも同時に火事になる運命なので、結局逃げ場がないんですよね‥。(外に逃げない限り)

ルーシーについても同じなので、あそこで何かしらの奇跡でも起きない限り、2人とも助かってないと考えるしかなさそうです。(最悪だなぁ‥。)

一番分からない点は・・

25年後の未来のルーシーですよね。

髪の毛や眉毛が抜け落ちていたので抗がん剤治療をしてるのかな・・?と思わせる風貌で、顔面蒼白・・。

そして、ギデオンによればこの時のルーシーが、「次に自分と警察の尋問室で会った時に目覚めさせて欲しい」と頼んだらしいです。

ということは、ギデオンに会ってからの25年が彼女にとって不幸な年月だったのか‥。

でも、この時のルーシーがどっちのルーシーか私にはよく分からないんです。

刑事のルーシーが25年後に不幸になるのか、ソーシャルワーカーの方なのか・・。

それから、ギデオンが25年間刑務所で耐え忍び「君が経験した最悪の出来事はなんだ?」に対するルーシーからの答えを待ち続けた。というのもやっぱりよく分からない。

待ったらその返事がもらえると確信していたから待ったはずだと思うんですけど、じゃあなんでその答えを知らないの?みたいな・・。

うーん、もうこの辺が推理の限界でしょうか‥。(私の頭では‥涙)

ちなみに、この時の刑務所でギデオンと同室だった男が第1話で妻と娘に手をかけたアル中男のフィッシャーでしたね。

細かいことも少し

それから冷蔵庫とか衣類乾燥機を廃棄していたのは、火事の原因となる欠陥品を回収しまくっていたから。

腐った犬が入ってましたけど、あれはギデオンが自分で引いておいて、腐らせ、その内臓を将来れいぷ犯となる男を恐怖体験で変えさせるために使ったようです。

それと、ルーシーが襲って来たエイデンの母に対して突然の立ち回りでやっつけたあたりも、別世界で警察官になるためにうけた訓練の記憶が残っていたのでしょう。

ラビって優秀なの?

どうもメインの世界で優秀なのはルーシーの方みたいでしたね。

ギデオンが弟に残したメッセージで工場の場所を特定するに至った「列車の音」もルーシーが見つけたし、ラビも「君って優秀だね~」、みたいに褒めてましたよね。

対してラビは常に相棒のニックに「お前は刑事に向いてないな~」とからかわれるキャラで、血を見るのもダメ。

ニックよりも多少頭は切れても、犯人(ギデオン)を追い詰めるほどの実力はなかったのかな・・。

最終話でギデオンが「なぜかいつも同じ刑事に逮捕される。」と言った時、ラビは自分のことと勘違いした感じだったんですが、これはルーシーの方。

あの髭版のラビも顔がボコボコになってるシーンがありましたからね。こっちの世界でも負けてたみたいです。

(刑事にならなかった世界でもギデオンの車に突っ込んで気絶させたのはやっぱりルーシーだった)

なので、ギデオンはそもそもラビは相手にせず、ルーシーを説得することに専念していたようです。

(ラビの頭が固くてつけ入る隙が無かったからという解説もありましたが、私はルーシーの方がギデオン逮捕の鍵になってるからだと思います‥。)

行き詰ったギデオンがルーシーの運命を変えたら違うシナリオになるかもと考えて、「君が経験した最悪の出来事はなんだ?」と聞いたのでしょうか?

ルーシーを変えて説得し、自分の行為を正義のためと理解してもらえれば今後自分を逮捕しなくなるだろうと思ったのかな・・。(でも未来のルーシー本人に頼まれたからというのもあるし、うーん、この辺もよく分からない‥。。)

「デビルズ・アワー ~3時33分~」のシーズン2はある?

これはすごい微妙ですよね~。

あの最後の家事でアイザックとルーシーがどうなったかの部分がクリフハンガーと捉える人にとっては期待したいところでしょうけど、あれはあれで最大のネタが劇的な形で明かされたのだから終わりだと考える人にとっては終わりでしょうし‥。

ただ、ルーシーの25年後の未来の姿の説明がまだだし、髭付ラビとの生活も見てみたいですよね。

それに、両親にころされるはずだった少年ジョナ・テイラー君を77年に交通事故を逃れたエブリンへ届けて育ててもらっている・・という感動的な話についても、現在の彼らをシーズン2で登場させたら面白くなりそう・・と書いてあるものもありました。

あと、ギデオンが警官2人を倒して逃げてましたからね。その後を描く形もあるかな?

私はどっちでもいいかな~という気もします。

6話で簡潔に説明しきった感もあるので、バシ!と余韻を漂わせながら終わるのもいいですよね。(あの終わり方が好き)

でもシーズン2ができたら絶対見たいな~。ラビと結婚するルーシーも見てみたいし、彼らのその後がどうなるかも知りたいです。

というわけで、中途半端な解釈でスミマセン。

またお気づきのことがありましたらコメントで教えて頂けたら嬉しいです。

【追記】「デビルズ・アワー ~3時33分~」は更新されてるらしい

クリエーターで脚本家のトム・モーラン氏によりますと、シーズン1は単なる序章に過ぎないそうです。

もともと全3シーズンで考えられていたため、あと2シーズンを予定してるのだとか。

今回、ギデオンが一生懸命ルーシーを懐柔して説得しようとしてましたけど、これにはまだ明かされていない「真の目的」があるのだそうで・・。

シーズン2は今回の続き的な部分の他に、全然違う展開も用意されてるとのことで、視聴者の予想を超える内容になってくるそうですよ。

うわー、これは楽しみ!!

こんな風に「ダーク」のように始めからキッチリ構想が出来てるドラマは本当に嬉しいですよね。

ただね~、イギリスのドラマって昔から続編ができるのが遅いんですよねぇ。

下手したら2年かかったりするんですけど、S1の内容を忘れないためにも、なるべく早くお願いしたいところです。

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