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Netflix「クイーンズ・ギャンビット」が最高に面白い!あらすじA感想(ネタバレ有と無)

Netflixのリミテッドシリーズ「クイーンズ・ギャンビット」のアニスの感想です。前半はネタバレなしで、後半はネタバレあり。

 

面白かった~!!!

ご無沙汰しております。アニスです。

しばらく海ドラは休業状態でしたが、このドラマがあまりに切れ味鋭く面白すぎて洞穴から出てきてしまいました・・。

いや~、最高でしょ。この躍動感!このユニバーサルな普遍性!

最近のNetflixはあんまりいいのがなくて、あれ~?って感じでしたけど、ここでガツンと来ましたね。

私的には「ダーク」S3以来の大ヒット。

玄人に訴えかける質の高さを持ちながら、誰もを引き込む娯楽性を多分に兼ね備えていて、この辺がNetflixらしい。

見る人を選ぶHBOよりも間口が広くて優しいなぁと。

 

全編を通して見た時には、かなりの王道路線でスポ根系の「行け!世界を目指せ!」系ですからね。面白くないわけがない!

ギュギュギュー!と必要な要素だけを入れ込み、余計なエピソードを一切挟み込まなかった結果、全7話になりました・・的な凝縮型で、1話1話が映画を見ているような濃いシーンの連続なのです。



「クイーンズ・ギャンビット」の評価がメッチャいい!

IMDbは配信から4日経った時点で8.9!

2日前の8.8からさらに上昇してます。

ロッテン・トマトも批評家メーター100%!

監督・脚本は同じNetlixの「ゴッドレス-神の消えた町-」のスコット・フランク。

私このドラマも大好きでいまだにランキング上位に位置づけしちゃうほどなんですけど、確かに同じテイストだわ。

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ギャンビットも第1話からすごいスピードで飛ばしてくるのですぐ引き込まれるし、そんなに美味しい部分をサクサク行っちゃって大丈夫かね?と心配になるほどでしたが、この切れ味が最終話まで途切れませんね~。

出し惜しみない展開が清々しく、キャラの魅力と脚本の意外性が相まってとにかく飽きない!

 

あ、なんだか興奮して何の話か書き忘れてましたけど、孤児とチェスの話です。

 

「クイーンズ・ギャンビット」あらすじと予告編

『クイーンズ・ギャンビット』予告編 – Netflix

 

母を失った9歳の少女ベスが孤児院に預けられ、そこの地下室でチェスを打つ用務員と出会う。

彼女の才能を見抜いた用務員は密かに手ほどきを始めるが・・。

成長したベスがチェスの世界でその力量を開花させ世界の頂点に立つことはできるのか!?

それとも、悲しい記憶や薬物依存が行く手に立ちふさがるのか!

緊張感と新鮮味のあるストーリーでずーっと夢中にさせてくれます。

 

「クイーンズ・ギャンビット」登場人物とキャスト

天才チェス少女のベス(エリザベス)を演じるのはアメリカ生まれ、イギリス育ちのアニャ・テイラー=ジョイ。

この彫刻のような顔立ち!スタイル抜群でどこから見ても美しい・・。そして、なんか人間ぽくない。

爬虫類系というか、ビヨーク的なカリスマを感じさせる24歳でまさにハマり役でした。

もちろん赤毛じゃありません。

でも独特の妖艶さを強調するのに赤毛が効いてましたね。物語中、本人が一切赤毛に言及しないのも興味深かった。

 

全米チャンピオンのベニー。

出た!

永遠の15歳トーマス・ブロディ=サングスターも今年30歳になりますか!

カウボーイハットとお鬚で、「GOT」のジョジェンよりも、「ゴッドレス -神の消えた町」のホワイティーに近かったかな。

脱ぐと結構なマッチョでびっくり。細マッチョならぬ、極細マッチョ!

 

ベスを養子として引き取るアルマ。

今回私が大ファンになったのはこの方!計算し尽くされた聡明な演技を見せてくれます。

マリエル・ヘラーは舞台女優としてデビューして、現在では女優だけでなく脚本や映画監督まで手掛ける才女のようです。

なんだろね、この滲み出る柔らかい魅力は。

 

孤児院の用務員シャイベルさん。

演じるのは海ドラ、映画ファンおなじみのビル・キャンプ。

やっぱりこういう大御所がいると締まるわ~。ずーっとしかめ面ですが、彼の内面はビンビン伝わってきます!

 

もちろん私のようにチェスのチの字さえ知らない人でも面白く見れますよ。

一つも分かってないのに、なんだか分かったような気にさせてくれるのも嬉しいし。

もう何も言わずに第1話を見ちゃってください!

そのまま最終話まで一気見確実!スリリングで心地よい物語に酔いしれますよ~。

Netflix視聴ページ

*ご注意:これから先はネタバレ感想です。



「クイーンズ・ギャンビット」の魅力は(ネタバレ感想)

何が面白いって、一人一人の人間力。

チェスは頭脳と頭脳のガチンコ対決ですけど、やはりその作戦を繰り出す人間側の魅力語りもおそろかにしませんでしたよね。

このドラマって登場人物の誰として典型的な悪役がいないんです。

他人の足を引っ張るだけの鬱陶しいキャラとか、アメリカンな馬鹿キャラとかが一切出てこない。

かといって、ベタな善人も出てこない。

生々しいくらい自分の人生を淡々と生きていて、その中でベスという天涯孤独な少女に出会い、彼女の奇跡に寄り添ってみたり、一緒に夢を見たり・・。

さらっと各々の人生を切り取りながら、最後にはしっかりハートウォーミングな展開が待っている・・と言う感じで憎いねぇ・・。

そこでまたそのキャラ来る?!

あのキャラかと思ったら、そっちかい!?

みたいな意外性の脚本が素晴らしい。

これだけ王道のサクセスストーリーを描きながら、「なんか、こんなん見たことあるな~」というデジャブな瞬間がないのにも感心。

映像のスタイリッシュな凝り方もさることながら、「ベスがまた勝ちました」という同じシーンをどれだけの別バージョンで表現したか。

ほとんど負けないので、「勝った」、「勝った」の連続なんですけど、その都度描かれ方が痛快なんですよね~。

やっぱり若い女性が自信満々な男どもをなぎ倒していくのは見ていて最高に気持ちい~。

 

母アルマが素晴らしすぎる

いいですよね~。この超等身大で自然体な母の姿に私は感動しましたよ。

普段は飲んだくれて手数料15%で贅沢な暮らしを謳歌しているというのに、娘のことはしっかり見てましたね。

その上で、ベスが必要としている時だけそばにいて、必要なだけの助言を与えるという距離感の取り方が絶妙。

私もこんな母になりたいわ~。

また、いいところでいいことを言うんですよ!

娘の本質を見抜く冷静さと愛情がありつつ、ちゃっかり手数料として10%を要求するあたりが可愛くて胸キュン・・。

 

音楽の道で頂点を目指したこともあり、その上で経験した挫折や苦悩も多かったアルマさん。(病弱な部分も含め)

そんな彼女は「負け方」を知っているからこそ、自分らしく人生を楽しめたんでしょうね。

最後はメキシコの濃い~おいちゃんとのアバンチュールもありつつ、悔いのない人生だったと思います。

 

緑の薬は何?リブリウムって?

調べたんですけど、リブリウムって普通の抗不安薬みたいですね。(昔のアメリカでの商品名)

あくまで不安を取り除き、リラックスするための薬なので、彼女が期待していたような覚醒作用のようなものはあんまりなかったんじゃないでしょうか。(想像ですが)

このドラマのミソの一つに、

彼女の才能は緑の薬のお陰か、それとも100%自力なのか?

みたいな問いかけがありますが、その答えは最後の対局の中で劇的に明かされますね。

あの瞬間だって、分かってはいても鳥肌ですからね。

 

決してベタな描き方はしないのですが、最終的なテーマはこれでした。

  • 自分を信じる
  • 自分は一人じゃないと知る

この二つ信念が彼女を救い、世界チャンピオンへと誘いました。

誰しも才能だけでは戦えない・・。

愛されてる実感と安心感があってこそたどり着けた頂点。その道のりを見事に描き切りました。

 

とはいえ、最後の最後に、アメリカのベス応援団がこぞって作戦を享受してるところを見て「天才VS天才」の対局に君らのアドバイスは必要なのかね?ってちょっと思っちゃったわ。

全米チャンピオンのベニーはともかく、他のボーイズはねぇ・・なんて。

でも彼らの愛がベスに力を与えた形になったし、最後は彼女のひらめきが勝利へ導くという、母アルマの言葉通りの結果になったのも気持ちよかった~。

 

そして、終わってみればメチャメチャ爽やかな物語でしたね。

無理心中を奇跡的に生き延びた孤独な孤児が世界チャンピオンに!というサクセスストーリーはそれだけで面白いのに、この抑えた演出とスタイリッシュな映像美。

抑えた中にもベスの美しさと妖艶さが光ってこそ成り立つ作品でしたね。

自分を見出してくれた用務員のシャイベルさんには生きてるうちに再会できなかったり、例の10ドルを返してなかったり(ベス~!そこは頼む~!)、ベスの恋が成就することもなかったし、色んな部分で抑えまくりだったわ。

 

でも、だからこそドラマの根底にある「人生賛歌」が嫌味なく入ってくるんですけどね。

孤児院の親友ジョリーンがあのタイミングで再登場なんて憎すぎる~。

この絶妙な人生賛歌の感じが何かに似てるな~と思ったんですけど、「サイダーハウスルールズ」かな・・。

ただの孤児院繋がりかも・・?

 

というわけで、やっぱりNetflixのリミテッドシリーズは最高やね!

という「クイーンズ・ギャンビット」でした~。

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POSTED COMMENT

  1. 39kumicho より:

    全然ありがちなサクセスストーリーじゃなかったですね。あらすじ読まずに見て正解でした。ペースも遅すぎず早すぎず、無駄なエピソードもなかったと思います。(ミニシリーズ最強説)

    シャイベルさんが亡くなったことがわかって、耐えきれず泣きじゃくるシーンは胸にくるものがありました。実の母親のときは泣かなかったのにね。
    一見ドライな人間関係ですが、実は義母、孤児仲間、チェス仲間と固い絆があるところもよかった。なによりみんな恩着せがましくないしー。義父だけは最後まで嫌なやつでしたが。

    中盤と終盤に用意された声明を読まされようとしたシーンが2回ありましたが、どちらもきっぱり拒否しててスカッとしました。どこぞの政治家さんにも見習ってもらいたいわ〜なんて。

    あとはクラシックな衣装もよかったですね。どれもこれもシックで欲しくなってしまいました。チェスをイメージしたデザインだったそうですよ。素敵でしたねぇ

    • annice より:

      ミニシリーズ最強説はありますね。Netflixの場合は特に期待値が高いです。
      特に8話とか10話とか決めずをに、必要な分だけしっかり描いたという潔さが素晴らしい!

      そういえば、シャイベルさんの時には泣いていたのに、実の母の時も義母の時も泣きませんでしたね。
      ショックすぎてフリーズしてたのでしょうか。
      ああすることで自分の心を守っていたのかもしれませんね。

      シャイベルさんの時には孤独だと思っていた自分は孤独ではなかったと知った「この世界に対しての安堵感」と、酒に逃げていた自分に対しての不甲斐なさみたいな感情がどぱーっと押し寄せたのかな?

      そうそう!最後まで彼女らしい信念を突き通したのも気持ちよかったですね~。
      だからこそ、男をなぎ倒していくのが最高でした。

      へぇ、あの服のデザインはチェスから来てるんですか。確かに幾何学的で洒落てましたね♪

  2. より:

    ブログのタイトルだけを信じて、見ました!
    最高に面白かったです

    それにしても子供にトランキライザーを与えるアメリカwwwそりゃ中毒になるわ。ハイになるわけじゃなさそうだけど、多分、感情を抑える作用があるので、俯瞰で(感情を排除して)チェスを指す。ドーピングに近いのかな~と。

    エンディングでロシアの爺さん相手にチェスをするシーンが印象的で、孤独ではないと悟り、そして多分、初めてチェスを楽しめるようになったのかな~と。

  3. tomojyai より:

    アニスさんのおすすめ来たー!ってさっそく見たのに、ネタバレ見てなかったと思って再訪。
    最後のアメリカからの応援、私もお前たちの知恵は役立つのか?って思って、ちょっと友情に安っぽさも感じたのですが、よく考えてみると、ベニーとの早指しにベスは全く勝て時間制限のある大会で、6人の角度からの手を考えていくのは、やっぱり有利に働くのではないですかね。
    将棋の封じ手とチェスも一緒なんですね!

    久しぶりに引きこまれる面白いドラマを見れました!アニスさんありがとうございます。
    何と言っても、私はファッションや、インテリアが好み過ぎて、ワクワクさせられました。ベスの履いてるサドルシューズ欲しくなっちゃいました~。

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