ミスター・ロボット

「ミスター・ロボット」シーズン4最終13話 名作誕生!ネタバレ感想/解説/考察/評価

アマゾンの海外ドラマ「ミスター・ロボット/MR.ROBOT」シーズン4の第11と12話のネタバレ感想・解説・あらすじです。

ミスターロボット全感想

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素晴らしい!!

完璧な最終シーズンでした!!

振り返ればS1と2は多少面食らう部分もあり、違和感を覚えながらのスタートでしたけど、それも計算し尽くされたモノだったんだなぁ・・。

 

こうして、初めから全てのプロットが考え抜かれた上で作られるドラマというのは本当に数少なくて、しかもこう複雑なものは滅多にないんですよね。

細部の整合性やテーマにも配慮が行き渡ってますので、これを5年かけてやったというのはまさに職人技

特に最終シーズンは1話1話のクオリティが半端なかった!

(なんとIMDbのエピソードレートで10点満点を叩き出した回もありました!それが何話だったのかは最後の評価の所に書いてます。)

最終シーズンに関しては、エリオット役のラミ・マレック待ち(たぶん)で2年かかったわけですが、その間クリエイターのサム・エスメイルが思いっきりこだわりを込められたんでしょうね。

逆に1年しかなかったら、ここまでできなかったかも。

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*ご注意ください。下記には決定的なネタバレが書かれています。



「ミスター・ロボット」S4第最終回のネタバレ感想・解説

そっか・・。

そうだったのか~。

「シックス・センス」的どんでん返しでしたね。

実は本人が・・という。

まぁ、これで納得と言えば納得かな。

シーズン1を見てる時に感じてた違和感は全部そのせいだったのねって感じです。

自分の妹を忘れてキスしちゃったり、自分が始めた計画を忘れたり、自分の過去を覚えてなかったり、いつもボケ~っと誰かに話しかけてたり・・。

ミスター・ロボットのせいだけでは説明のつかないこともありましたよね。

不思議なもので、4シーズンもその調子だと、そういうエリオットに慣れてきちゃってたんですけど、言われてみればなるほど~!でした。

 

さて、今回のエピソードタイトルは“Hello,Elliot”.

なぜか日本のアマゾンの邦題は「ミスター・ロボット」になってるんですけど、なんでだろ?間違い?それとも、ネタバレを心配したのかな?

“Hello,Elliot“が内容的にドンピシャですよね。

前回書いた通り、このドラマの一番初めのセリフが“Hello,Friend“で最後のセリフが”Hello,Elliot“というのが、全てを説明してますから。

 

というわけで、なんと!

私達が見て来たエリオットは実は別人格のエリオットだったのでした~!

 

それぞれの人格の役割は

ミスター・ロボットが「保護者」としてエリオットを守り続けてきたのは知ってますよね。

エリオット少年の役割は実際の虐待の時に身代わりになって貰うことでした。共に父親に抵抗する仲間という意味合いもあったようです。

そして意外だったのが、母親がエリオットを責める役割を担っていたこと。

 

想像ですけど、性的虐待を受けている子供というのは、心のどこかで「自分のせいだ。父親がこんな事をするのは、自分がいけないからだ。」と思おうとするのかもなのかもしれません。

自分の親が変態の犯罪者であると認めるよりも、子供にとってずっと受け入れやすいでしょうしね。

なので、これまで母親が虐待するシーンがフラッシュで時々入っていたのは、たぶん全て現実ではなく脳内で見た潜在意識の反映。

これも違和感の一つだったので、なるほど~・・!です。

 

そして、我らがエリオットですけど「怒り」を原動力にした行動型エリオットだったみたいです。

本物エリオットを守る為に実際に行動して世界をより良いものに変えるという使命を持った人格。

本物エリオットがずっと憧れていた自警団ハッカー復讐の戦士

そんな彼が実際に戦い続けていくに従い、本物エリオットを支配し抑え込んでしまったんですね。

でも、大好きな彼には幸せな一杯のファンタジックな世界をしっかりご用意。永遠にループし続ける夢の世界に閉じ込めていたというわけでした。

 

そして戦いが終了し、目的を果たした今、ついに彼を解放する時がやってきました。

別人格達は映画館の観客席に座って静かに本物エリオットに主導権を譲っていましたね。

これからは恐らく静かな傍観者として彼を見守っていくのでしょう。

 

というわけで、平和的に人格の統合が果たされたのでした。

 

ダーリーンは知っていた!

自分を忘れてキスしてきた時に確信したって言ってましたね。

それでも、このエリオットは彼女にとっては接しやすい、心を通わせ易い存在だったのでしょう。

この辺から推測するに、本物エリオットは私達の見て来た根暗エリオットにプラスして、悲しみやトラウマから心を閉ざし、表面的な交流しかしない性格だったのかなぁ・・と。(想像ですが)

そして、最低限のルーティーンをこなすだけの毎日。

なので、ダーリーンとしても苦しむエリオットに対し、手の伸ばしようがなかったのでしょう。

 

ところが、我らが怒りエリオットはオドオドしながらも、究極の目的に向けて行動を起こし、仲間を必要とし、すべきタスクを与えてくれる。

共に一つの目的に向かっているので一体感も共有しやすく、危険を冒しながらも助け合うことで本物の兄妹愛を確立できました。

 

このエリオットとダーリーンとの別れはつらかったけど、でも彼も本物エリオットの一部ですからね。

今後も彼の一部として生き続けることでしょう。

 

そして、本物エリオットもダーリーンには特別な絆を感じているのは確かですよね。

「ダーリーンが本物エリオットを呼び戻す鍵になる」って、別人格たちも言ってましたし、だからこそ、彼を閉じ込める理想世界にはダーリーンを存在させなかったらしいし。

 

これからは新たなより良い世界で、兄妹はまた固い絆を築いていくのでしょう。

 

最後に本物エリオットが覚醒し、現実世界に戻っていくシーンは鳥肌でしたね。

タイレルなんかもチラッと出てきて、これまでの大冒険がフラッシュバックされました。

く~~!

見てる私達も思わず「素晴らしい4シーズンをありがと~!」という感謝の気持ちが溢れますよ~。



全てが現実でよかった!

とりあえず夢オチとか、架空の世界だったとかではなく、全てが現実でよかったですね。

これに関しては、しっかりダーリーンが保証してくれました。

 

全てが現実に起きたそうです。

そして、あの原発の場面ですけど、爆発したのはホワイトローズのマシンの方で、メルトダウンはエリオットが止めたってことでした。

ふ~む。あの変なゲームは何だったの?

ホワイトローズは始めからエリオットが止めるのを見越してあの環境を用意していたの?

 

そんな感じで、今振り返ると「そういえばあれは?」というのがいくつかありますので、無理やり検証してみたいと思います。

 

それでも残る謎をいくつか・・

完璧に謎を説明してくれたし、残る伏線もほぼんどないとは思うんですが、あえて気になった点を取り上げてみたいと思います。

 

ミスター・ロボットの方が率先してた気も

我らがエリオットが本物エリオットの為により良い世界を作るべく5/9を仕掛けたっていうことでしたけど、実際には結構な場面でミスター・ロボットが彼を扇動してましたよね。

むしろシーズン始めは特にですけど、彼の方が「怒り請負人」という感じで押しも強かったし、第2段階のビル爆発の場面ではエリオットと敵対しながらも遂行することに躍起になってました。

まぁ、このエリオットとミスター・ロボットは本物エリオットの保護者役割という意味でも比較的人格が似通っているのかもしれませんね。

これに関してコメントでご意見いただきました。

「5/9はエリオット(怒)ではなくミスター・ロボットが先導したもの。エリオットには始めの頃は記憶がなかった。」

とのことですが、確かにそうですよね。

でも、最終話ではクリスタが「だからあなたは彼の周りの悪の存在を倒すべく、fソサエティを作った。彼を愛するが故に何としてもよい世界を創ろうとしたの。」

と語っていて、映像としても本人の艇で語られているので私はそう解釈してしまいました。

これについては視聴者一人一人の解釈があると思いますので、皆様からもコメントでご意見いただけたら嬉しいです♪

 

パラレルワールドは本当にできるはずだったの?

これを逆に知りたかったわ~!

爆発で壊されちゃいましたけど、一体どんなテクノロジーで実現するはずだったんでしょ?

で、またなんでコンゴなの?

膨大な電力を必要とするので、当初は原発の地下に設置してみたけれど、結局必要な電力を賄うおうとするとメルトダウンの可能性があるからコンゴに移したかったってことなのかな?

コンゴのなんとか鉱山ていう話もありましたけど、その鉱山なら必要な電力が賄えたってこと?

 

プライスはなぜ5/9の話に乗ったの?

自分で「私が許可を出した」って言ってましたけど、コンゴ計画がパラレルワールドを創る為だったらプライスは乗りましたね?

だって、ホワイトローズにはかつての恋人と幸せな世界でまた一緒になりたい!という強い願望と、この世界への絶望感とに突き動かされてますけど、プライスはそんな感じじゃなかったですよね。

むしろEコープのCEOとして満足気でしたよ。可愛い娘にも会えたし。

 

なので、一つには5/9を起こし金融危機を引き起こすことでドルの価値を地に落としEコインをメイン通貨にする、という目的が主眼だったのかな・・と。

もしかしたら、コンゴのなんとか鉱山に眠る貴重な鉱石も金になるわよ~山分けよ~とホワイトローズに吹き込まれていたのかもしれませんが。

 

でも、プライスはマシンについての計画も入手していたし、もしかしたら当初は興味を持っていたのかな。

最後はもう復讐の鬼となってたのでどうでもいい感じでしたけどね。

 

なぜワシントンシップ事件では26人もの人が被ばくしたの?

大勢が働くEコープの原発ですけど、その中でなぜアンジェラの母とエリオットの父を含む26人だけが被ばくし白血病で亡くなったのか。

その説明が結局されませんでしたよね。

まぁ、原発の下に無理やり巨大マシンを設置し、大がかりな工事をしたと思いますので、その過程で汚染水などが流れ出たりしたのだろうと、なんとなく想像できますけど。

でもなぜ、エリオットの父とアンジェラの母が含まれていたのか・・。

ホワイトローズがエリオットの父に協力してもらったと言っていたので、あの場所で作業する時間が長かったのかな。

そこだけ、もう少し説明して欲しかったです。

 

 

えっと、私が今のところ気が付くの謎はそんなところでしょうか・・。



「ミスター・ロボット/MR.ROBOT」シーズン4の評価は

Rotten Tomatoesは最近あんまり頼りにならないので、IMDbを見てみたいと思いますが、S4は各話が非常に評価高いです!

全部見て来た視聴者にとっては言うまでもないですよね。

シーズンが進むごとに面白くなり、最終シーズンが最高峰でした!

シーズン4に関しては8点台のエピソードが3話あっただけで、他の10話は全部9点台!

驚くのは10点満点の回があることなんですけど、どの回は分かりますか?(1万4千件のレートがついてますので、まぐれじゃないです。)

 

なんと非常に限られた空間だけですべてが語りつくされた第7話。劇スタイルで5つの幕に分かれてました。

本国で放送された時にはコマーシャルを一切入れずに一気に56分を放送したらしいです。(日本では考えられない!)

 

ちなみに、他にIMDb10点満点を獲ったエピソードはブレイキング・バッドの最終シーズンの14話。超修羅場になったあの回です。

 

この奇跡の回に並ぶエピソードが今回「ミスター・ロボット」に誕生したってことですよ!

 

じゃ、最終回はいくつだったかっていうと、9.9

ブレイキング・バッドの最終回も9.9ですので、これも並んでます。

もう一つの9.9はデウスグループに勝利する第9話(最高だった!)。

その次の9.8がエリオットとダーリーンがハッキングして、エリオットが走って逃げまくる第5話。(これまた最高!)

 

いずれにしても、奇跡と言ってもいいくらいのエピソードが何話もあって、毎回映画を一本見たような充実感を味わえました。

はぁ、凄かったぁ。

「ジ・アメリカンズ」も怒涛の最終シーズンを見終わった時には脱力しましたけど、今はあの感じに近いです。

 

サム・エスメイル、ただ者じゃないですね。

今や世界的スタートなったラミ・マレックを無名の頃に見出しキャスティングしたのも彼ってことですよね。

他のキャストも全員素晴らしかった!

特にダーリーン、ミスター・ロボット、タイレル、プライス、ホワイトローズ、レオン、ドム、ヨアンナ、クリスタは完璧!他のキャスティングはあり得ない!

個人的にはアンジェラだけ惜しいなぁ・・と微かに思うところですが、まぁあのモサっとした部分も含めて適役だったのかな・・。

 

エミー賞も期待しちゃう!

これまで結構ノミネートはされてきたんですけど、受賞したのはS1のラミ・マレックの主演男優と音楽部門だけみたいですね。

最終シーズンはさすがに期待しちゃいます。有終の美を飾って欲しい!

今年は今のところ「チェルノブイリ」「ゲーム・オブ・スローンズ」のような絶対王者がいないのでもしかしたら作品賞も狙えるかも?!



最後に軽いゴシップを

ちなみに、ラミ・マレックは共演者とすぐ付き合っちゃうことで有名ですが(しかもブロンド好き!)アンジェラ役のPortia Doubledayとも当時付き合っていたらしいです。

結構ノリノリね。

というわけで、「ミスター・ロボット」完結~。拍手~~!!!

おまけ。最後の曲。


コレコレ~!

いい曲ばっかりでキリがない~。

 

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POSTED COMMENT

  1. 39kumicho より:

    終わってしまいました… ここまで質が高いと問題になってくるのは今後見るドラマですよ。Spinning Out とか続きが見れる気がしないんですけど。ラミ・マレックのエリオット、大好きでした。全力解説ありがとうございました(毎度お疲れ様です)

  2. annice より:

    そうなんですよ。
    チラッと「トレッドストーン」を見ましたけど、10分くらいで「違うなぁ。若い人向けだわ」と止めちゃいました。

    でも実は昨日の夜から見始めた「リトル・アメリカ」が大ヒットだったんです。
    39kumichoさんはAppleTV+は加入されてないかもしれませんが、ヒューマン感動系がお好きならかなりお勧めです。
    今日の夜感想書くつもりです~。アマプラの「モダン・ラブ」に雰囲気似てます。
    スピンも全話見ましたけど、期待していた方向とはかなり違ったのでキツく突っ込む予定です!

  3. Exit Do より:

    >我らがエリオットが本物エリオットの為により良い世界を作るべく5/9を仕掛けたっていうことでしたけど
    いや、5/9を主導したのはミスター・ロボットですよ。
    エリオット(怒)は当初、F・ソサエティのこと知らなかったじゃないですか。
    エリオット(怒)は個人をちまちま退治してましたが、そんなことで世界は良くなりません。
    一方ミスター・ロボットは富の再配分により世界を良くしようとしたわけです。
    わざわざエリオット(怒)を引き入れたのは、二重生活では時間が足りないとかだったのかな。

    >プライスはなぜ5/9の話に乗ったの?
    マシンの役割については妄想と断じているので、金でしょうね。
    ホワイトローズに騙されているという方向で話したせいでアンジェラは絶望してしまいましたが…。
    つまりプライスは説得失敗と嘆いてましたが、実際は説得に成功したためアンジェラを死に追いやってしまったんですね。

    >その中でなぜアンジェラの母とエリオットの父を含む26人だけが被ばくし白血病で亡くなったのか。
    これは別に謎でもなく、重箱の隅ですね。

  4. annice より:

    エリオットに始めの頃の記憶がなかったり、ミスター・ロボットが先導していたのは確かにそうですよね。そこは私も違和感だったわけですが、最終話でクリスタが「あなたがfソサエティを創った」と語っているので、そのまま信じてしまいました。
    この辺の解釈は見る人によって色々ありそうですね。
    いろんな捉え方ができるのも、このドラマの面白い点だと思います。

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