アマゾンプライムで見れる海外ドラマ「ミスターロボット」シーズン2を最終話まで見たアニスのネタバレ感想です。
シーズン2もなかなか面白かった、ミスター・ロボット!
始めの数話はちょっと失速気味かな・・と思いましけど後半からはあれよあれよと面白くなってきました。
知る人ぞ知る地味ドラマですけど、クオリティの高さはかなりのものです!
【ご留意ください】
当ブログは個人が趣味で書いているもので、夜遅くにウトウトしながら感じたままの感想を綴っています。そのため稚拙な文章、品のない物言い、勘違い解釈、天然ボケなどで皆様をご不快にさせてしまうこともあるかもしれません。(その場合は申し訳ございません。)
その点を含めてお許し頂ける方のみ読み進めて頂けましたら幸いです。
また衝撃ネタバレに関してはそのエピソード分の始めに持ってくることもあるのでご注意ください。(内容を順番に書くわけではありません)
「ミスター・ロボット」S2最終話まで見たネタバレ感想・あらすじ
ますます不安定なエリオット
シーズン1では、繊細で孤独に弱く、ドラッグにまで手を出してしまうほど不安定な青年が、時々父親の幻覚を見てしまう・・という感じの描き方でしたけど、シーズン2のエリオットはもう完全に2重人格者になっちゃってましたね。
本来の自分と思っているのは、弱くて繊細で、人々の幸せを願うエリオット。世界を救いたいと本気で思っていて、人を傷つけずることなく富の再分配を望んでやったのが今回の計画でした。
もう一方は恐らく彼の一部であるものの、それを認めることができずに「父親」という仮の人格として姿を出す、
暴力的で、目的のためには手段を選ばず世界を支配したいという独裁的なエリオット。
でも、回想シーンで出てくる父親とのほっこりエピソードなんかを見ると、実際のMRロボットはすごく優しくて、いい父親なんですよね。
エリオットの別人格であるMRロボットとはまるで印象が違いますし、目の優しさが全く別人ですよね。
これをクリスチャン・スレーターが完璧に演じ分けているのが素晴らしい!
でも、なぜ優しい父親として記憶しているはずのエリオットがこうした別人格を父親に当て込んだのかが謎ですね。
最後に病気だということを、家族に話してしまった自分を父親がいまだに怒っているはず・・という思い込みから来ているのか・・。
その辺の説明がもしかしたら今後あるかもしれませんけど、でもまぁ、父親もこの資本主義社会への屈折した思いがあったようだし(会社を首になって自分で事業を始めてるし、貧乏だったし。)、もしかしたら単純にEコープに対しての復讐という意味での象徴なのかもしれませんしね。
あの時のエリオットは父親人格だった
計画実行の後、エリオットは自分がいつ実行したのかもわからないくら記憶が抜けちゃってて、
タイレルもどこへ行ったのか、もしかしたら自分が殺しちゃったのか・・と思い悩むほど覚えていない状態でした。
これが1話の冒頭を見返すとわかるんですが、どうもこの時のエリオットはMRロボットに支配されていて、本人は全く消されちゃってるようでしたね。
タイレルに「今実行した」って言った後、ポップコーンのところにいって、手を突っ込むんですけど、これが恐らく隠しておいた銃ですね。
そして最終話のタイレルがエリオットを撃った銃もこれのようです。
ということで、この時に銃をタイレルに渡して「邪魔する物がいたら誰でも撃て」って言ったのも、MRロボットの方だったってことですね。
これまでシーズン1では、MRロボットが出ている時でもエリオットの人格も介在しているパターンが多かったですけど、シーズン2では、完全にMRロボット人格が乗っ取ってしまっている状態が増えているのを感じますね。
第2ステージを計画してる時の記憶もほとんどないってことで、段々この別人格がエリオットを支配している時間が長くなってきているようです。
始めの3、4話は面白くない
でもシーズン2は始めは少しがっかりですね。
計画実行後の新しい世界の説明はこちらがワクワクするようなものでもなかったし、実際Fソサエティのメンバーたちも、冴えない現実にどんどんテンションが下がってきて、見てるこちらもトーンダウン・・。
しかも、FBIの捜査から逃れるためにあの手この手で証拠消しに躍起になって、もう一方では中国ハッカー集団のダークアーミーにもいつ消されるかと怯えてるし・・。
「俺たちはバカなことをしでかした」なんて言い出すし・・。
それから肝心のエリオットはなにやらずーっと、おかしな自意識の世界で独り言言ってるし、よくわからない。
この辺が結構見続けるのがしんどかったですね~。
シーズン1の最後でアパートのドアを乱暴に叩いていたのが誰か・・というのがなかなかネタバレしないし、タイレルもどこに行ったかわからない。
本当に死んだと思ってましたよ。
それでも急に面白くなってきたのは5話の最後に中国まで出かけたFBI集団が、ダークアーミーから襲撃を受けるシーンからですね。
これがすごいリアルでショッキングでした。
で、この辺のエピソードから考え出したんですけど、
このドラマって、エリオットが主役でこちらとしても彼を中心に物後を捉えてますけど、普通に引きで見ると、この計画は全て
中国がアメリカに仕掛けたサイバーテロだったっていう気がしてきました。
そこにたまたま、少しおかしなアメリカ人天才ハッカーがいただけで、彼もまた中国に上手く利用されてしまった・・というような。
でも、そんな風に考えたらこのドラマ、急につまんなくなっちゃいますもんね。
だからこそエリオットにはしっかりして欲しいし、当初の目的「富の再配分」によって皆を幸せにしたい!という原点を貫いて欲しいんですけど、そこら辺どうなんでしょうね~。
7話でどーーんと来た大どんでん返し!
これまでエリオットが語っていた「俺が作り上げた完璧なルーティーンの日常」というのが刑務所の中だったっていうのがわかります。
あの違法サイトの移管作業をさせていた奴らも看守だったんですね。なるほどー!
このどんでん返しがしたくて、ずっ~とこれまで退屈なエピソードが続いたんだなぁ・・
とわかるわけですけど、うーん、それでもやっぱりシーズン2の始めの数話はつまらなかったかも。
後半はグッと面白くなってきたので、見続けてよかった~!と思えますけど、それまでに挫折しちゃった人もいるかもですね。
もちろん違法サイトのレイ達との緊張感ある攻防は面白かったでし、最後殴られて父親と和解するシーンなんて感動的でしたよね。
ただ、やっぱりエリオットのおかしな精神世界を通してのエピソードなので、イマイチ何がリアルなのかがわからず、完全には入り込めない部分もありました。
それと、完全に父親を受け入れてしまったことで、さらにこの別人格がエリオットを乗っ取る時間が増えてしまったのかも・・。という心配もあります。
切れ者女FBIドム
もう見ている側は、いつかこの女捜査官にみんな仕留められちゃうんだろうな~っと想像ついちゃいますよね。
だって、この役者さん、そういう人ですもんね。
グッドワイフでも、こうして無駄なおしゃべりしながらサラッと勝利を得ていく検察官やってましたけど、こういう役が本当にうまい!
(訂正:このドム役はグレイス・ガマーという女優さんで、なんとメリル・ストリープの娘でした!知らなかった!エクスタントで初めて見たことになります。
そして同一人物だと思ってたグッドワイフの女優さんは、姉のメイミー・ガマーだったそうです!これまたびっくり、顔似すぎ!)
今回も女版刑事コロンボみたいな感じの自虐的な軽妙なトークでイラっとさせながら、捜査の目を光らせてましたもんね。
でも、今時ここまで孤独で、アパートにはロボットしか話し相手がいないなんていう女性いますかね?
結構綺麗で、普通に人とも会話できるタイプなのにね。
タイレル登場
よかった!生きてた~!
最低野郎ですけど、ぶっちぎりにキレてて面白いのでちょっと嬉しかったですね。
顔も好きなんで。
それにヨアンナに比べたら、まだタイレルの方がいいでしよう。
ってどっちもどっちか・・。
それにしても綺麗好きのタイレルが、よくあんな汚い倉庫みたいな場所で何か月も暮らしてましたよね。
ビシッとスーツ着てましたけど、クリーニングとかどうしてたんですかね。
むしろ、タイレルらしからぬボロボロの身なりの方が潜伏生活のリアリティがあったかもですね。
でも、それじゃタイレルじゃなくなっちゃうか・・。
ヨアンナのエピソードが全くわからない
ヨアンナ・・、おっそろしい女ですわ。
突然でてきた、あのラテン系の男は誰ですか?
筋肉弛緩剤を打って、死ぬ理由を理解させてから殺した男ですけど、愛人でしたっけ?
SMプレイしてた愛人(彼氏)とはまた顔が違いますよね。(なんか似てるけど)
それにしても、身重の妻を殺されて何もかも失った元CEOのスコットでしたっけ、気の毒すぎでしょう。
これに加えて、さらにヨアンナが復讐を企んでますが、これ以上あのおじさんを破滅においやって何をしようっていうんですかね。
もういいから、そうっとしておいてあげて~。
ダーリーンが一線を超える
ダーリーン、あの女弁護士を殺しちゃいましたね。
4歳の時からの恨みがあったようで、ある意味計画的だったのかな・・とも思いますけど、殺人は彼らにとっても大きな一線だっただけに、見てるこちらもちょっとショックでしたね。
これまで被害者を出さずにこれだけ壮大な計画してきただけに残念です。
でもダーリーン、テロ実行後にスコットに大金を持ってこさせて町中で燃やさせてみたり、その辺から調子に乗って余計なことしまくってましたね。
大体、テロの後にFソサエティのビデオなんて作る必要なかったのに・・。
最後、FBIに拘束されてドムに尋問を受けた後、FBI側は実はとっくに全てを掌握していたという事実を突きつけられてました。
怖い~!
ここに来て、そうきましたか!
ドムの執念でFBIもいつのまにか、ここまでたどり着いていたようです。
見ている側もダーリーンと同じ衝撃でこの事実を知ることになるので、どんでん返し的な面白さがありましたね。
レオンは何者?
「隣のサインフェルド」にはまってるドレッドヘアのレオンですけど、急に変身してエリオットを救ったりしてましたね。
あのメッタ刺しは恐ろしかったけど、ただ者じゃないですよね。
目の鋭さがサインフェルドについて語ってる時の彼とはまるで別人でした。
一体、何者なんでしょうか?
ダークアーミーが送り込んだエリオットのお目付け役?
最後のシーンでは、もう塀の外にいるようだったので、普通の囚人ではないはずですね。
シーズン3では重要人物になりそうなので注目ですね。
アンジェラの転身
アンジェラ、私はどうも好きじゃないんですよね。
なんかモサいのに、背伸びをし続けてる感じが無理があるというか、もう少しだけ天性の魅力がある女の子だったら、こちらも期待できるんだけど、なーんかやっぱり普通の女の子にしか見えない・・。
Eコープの重役たちが彼女に目をつけて、利用としようとするだけの価値があるのかもよくわからないし、大体ダーク・アーミーの親玉のホワイトローズが28分も割り振るなんて有り得ないでしょ!
エリオットだって3分しかもらえなかったのに。
しかも最後のシーンで、タイレルに、
「あなたはやるべきことをやったのよ。エリオットが目覚める時に私を見て欲しい」とか意味深なセリフがありましたけど、何をする気なんでしょうか。
ホワイトローズとのやり取りもほぼ意味不明だったし、特に女の子との一問一答なんてすごい退屈だったわ~・・。
ああいうシーンで、グッと惹きつけてくれるキャラだったら良かったんだけど、そういう魅力がないんだなぁ・・。ってそう思うのは私だけかな。
と言う訳で、シーズン2はそんなところでしょうか?
「ミスター・ロボット」S3の注目点
シーズン3ではエリオットがどれだけ自分を掌握できるようになっているのか、はたまたMRロボットに完全に乗っ取られてしまうのか・・。
計画の第2段階では、相当な人的被害が出そうなので、本当のエリオットに踏ん張って計画を阻止して欲しいですけど、その辺がハラハラドキドキの展開になるんでしょうか?
ダーリーンはFBIで今後どう出るのか?
逃げているモーブリー達の身は大丈夫なのか?レオンはどう絡むのか?
そんなところが楽しみです!
次はシーズン3の感想です。↓