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映画「エルカミーノ」のネタバレA感想・全力解説!ブレイキングバッドの直後を描く!

Netflix映画「エルカミーノ」ブレイキングバッド the movie、アニスのネタバレ感想・解説・考察・あらすじです。

 

あ~、面白かった!

2時間の長丁場でしたけど、あっという間に終わってしまいました。

予告編を見た時は、また暗~く面倒な話になるのかと思ってたんですけど、意外なほど見やすくシンプル!

なのに痛快で懐が深く、かつ爽やか!

いや~、ジェシーも一皮どころか何皮も剥けて、ついに本物の男になりましたね。

 

天国(ん?地獄?)に召されたはずのあの方々も揃って戻って来てくれました!(出血大サービス!)

 

今回は、本編ドラマ「ブレイキングバッド」との絡みや背景を、画像付きで解説しながら感想を書いていきたいと思います!

 

すぐネタバレ行きます!



あの写真の意味

ジャックのギャング集団に襲われ金を奪われた時に、ジェシーは拉致されてしまったんですよね。

警察に何を話したのかを吐かせる為に執拗な拷問にあり、檻の中に閉じ込められ、その後は鎖に繋がれたまたメスを製造させられていました。

 

こんな監禁生活が数か月続いたでしょうか・・。

 

途中一度脱出したものの発見され、罰として付き合っていたアンドレアをトッドに目の前で殺されてしまいます。

その後は「また逃げたら息子も殺すぞ」と脅され、言いなりに・・。

あの写真はそれを思い起こさせる為のものだと思います。

 

ジェシーは彼女の息子ブロックを守る為にここまで必死に耐え抜いてきたのです。

 

そして、この映画はウォルターによって救出され、車で逃げ切ったジェシーのその後を描く、伝説のドラマ「ブレイキングバッド」のジェシー版エピローグになっていました。

あの解放の瞬間からのスタートです!!

 

仲間達の手助けに感謝

この映画では、壮絶な拷問と監禁、愛する人を目の前で殺されたことで心に深い傷を負ったジェシーが再出発を果たすまでがテーマになっていますが、やはり仲間達の存在が良かったですよね。

生きてる仲間達、死んだかつての仲間達・・。

全員がこぞってジェシーを支え、トラウマを癒し、行くべき道を示してくれました。

 

中でもこのおトボケ2人組が意外に力になってくれました。

特にスキニーは危険を顧みず、協力を惜しみませんでしたよね。

「なぜそこまで?」と聞くジェシーに「アンタは俺のヒーローだからよ。」と恥ずかしそうに答えるスキニーが可愛かった!

帽子を取った姿もお初!?(意外にかっこいい)

 

廃車業者のオジサンも途中まではイイ感じだったんですけどね。

何かのセンサーを作動させちゃったみたいで、スタコラ逃げて行きました・・。

 

トッドがパンパンになって再登場!

あのトッドもねぇ・・。なかなか他ではお目にかかれないキャラなんですよね。

話しぶりは穏やかながら、平気で子供も殺すという・・。

生まれながらにメンタルのチューニングが大きくズレたまま固まって成長しちゃった・・という感じでしょうか。

本人にその異常性の認識がないのが厄介で、見ている側も憎むに憎み切れないという不思議なキャラですね。

それにしても、太りましたよ。2013年の最終シーズンではこうでした。

6年後の現在は・・

どなたですか?!

 

う~ん、惜しかった~。

この映画も伝説になりそうなところで、敢えてミソを見つけるとしたらここでしょう。

トッドがトッドに見えなかった・・。

他の面々はほぼ変化なしだっただけに、肝心のトッドがこれではもったいない・・!

出演が決まった時点でダイエットして欲しかったわ。

 

こんな彼も、最後にジェシーに首絞められて殺されますよね。

今は、彼もお空の方です。

 

トッドが隠していた場所は・・

これは特にヒネリのない場所でしたね。

まぁ、確かに見つからなそうではありますけど、もう少し伏線があっての、「なるほど~」と唸るような場所でもよかったかも。

 

でもまぁ、その後に来た二人組が実は警察でなく、ギャング一味だったというのは面白かったですね。

ジェシーが奴隷時代に会っていた男で、「殺すなら殺せ。どうせこの金がなければ死ぬ。」と迫力勝ちして3分の1を手に入れたくだりも最高でした。

ジェシーも大きな試練を乗り超え、気が付いたらここまでの男になってたんですね。

 

そしてその後、ヤツらのアジトに忍び込み、足りなかった金額分だけくれないか・・と頼みに・・。

欲を出した相手の男が決闘を申込みますが、22口径の銃しか持っていないふりをして相手を油断させ、隠し持っていたもう一つの銃で見事決闘に勝利!

愚かな欲は常に人間を破滅させますね。

 

で、なぜこの金が必要だったかというと・・。

 

人消し屋エドとは・・

ドラマをあちこち探して見つけました!

シーズン5の終盤でウォルター、ソウル、ジェシーの三人衆が追い込まれ、「もう逃げるしかない!」となった段階で、インチキ弁護士ソウルが手配したのがこのおじさんでした。

新しい身分証の用意などを全て担う人消し屋人エド。

 

ウォルターにあの山小屋を用意したのも彼でした。

 

恐らくこの時に、ソウルから3人分の失踪を請け負って準備していたものと思われます。

ところが、ジェシーが誘拐されてしまったので彼の分は未払いになったままだった、という事ではないでしょうか・・。(この辺は推測ですが。)

 

なので、「今回の分だけでなく前回の分まで払わないと請け負わない。」と頑なに言い張っていたのでしょう。

 

映画だけ見ていると、このおじさんが何をする人なのか、ジェシーが何を頼んでいるのかさっぱり分からない構成になっていましたが、ドラマをしっかり覚えている人にはすぐピンと来る。

という、まるで記憶テストをされてるようなユニークな仕掛けでした。

(私は見事に記憶消滅してました。)

 

それにしても、あちらこちらにドラマファンを喜ばせるネタが隠されていて、とにかく凝ってますね!



マイク登場シーンの意味

冒頭のシーンになります。

ジェシーはマイクが好きでしたもんね。

「金をどう使う?」と聞いた時マイクが「いつもと同じ使い道だ」と言っていたのは、もちろん義理の娘と愛する孫娘に残す為でしょう。

そして、ジェシーは「俺はやり直すのに使う。」と答え、「アンタなら再出発の地にどこに選ぶ?」とマイクに尋ねると、彼は「アラスカ」と答えるわけです。

 

アラスカは北の果てですけど、本土から逃げて来た人でも寛容に受け入れてくれそうな雰囲気がありますもんね。

私も若い頃バックパック背負って3週間ほど放浪しましたけど、紅葉の時期は天国のように美しい場所でした。

(冬は場所によっては、マイナス50度にもなるそうですが・・)

こうして、マイクはジェシーが向かう場所を教えてくれたのでした。

 

ウォルター登場シーンの意味

こちらは逆に終盤に出て来たシーン。

もう一人のお父さん(?)になぜ大学に行かないんだ?と聞かれてる場面です。

大学に行くとしたら何を学ぶ?と聞かれて「スポーツ医学」と答えるジェシー。

そして、「ビジネスが君には向いてる。ビジネスがいい!」と嬉々として勧めるウォルター・・。

 

そんな会話を思い出したのは、ジェシーの中で埋もれていた未来への希望が少し顔を出しつつあるということでしょうか。

トラウマから脱し、何かに向かおうとするジェシーを感じさせます。

 

あの手紙は誰宛てなの?

最後に、エドに渡した手紙ですけど、住所から推測するにやはり、トッドに殺されたアンドレアの息子ブロックに宛てたものでは・・ということでした。

エドは足が付かないように、数か月後ニューメキシコから投函すると言ってましたね。

 

内容については分かりませんが、エドの表情から推測するに重い内容だったのかなぁ・・と推測できますね。

もしかしたら、いずれ彼には小切手か何かでそっとお金を送るかもしれませんね。

ギャングから奪い返した金もありますし・・。

 

アラスカで新たな人生を始めるジェシーには大金は要らないような気がします。

彼はそういう生き方でなく、地に足のついた生活を始めるでしょうからね。

 

だって、金に翻弄される人生はもうコリゴリでしょう。

 

最後にジェシーが愛したジェーン(2人でヤクをやった夜に、吐しゃ物で窒息死した彼女。)が登場して語ってましたね。

「宇宙(運命)に身を任せる生き方ではなく、自分で決める方がずっといい。」

 

ジェシーが今回目指すのはそれだと思います。

マイクも言っていたように、過去は償うことはできない。

だけど、自分で自分の歩く道を選び、日々を生き抜くことはできそうです。

 

まだガキだった時分に、ウォルター・ホワイトというとんでもないオッサンの野望に巻き込まれ、苦しみながらもその荒波を生き抜き、ようやく地獄から解放されたジェシーですからね。

その幸運を噛み締め、また一から出直して欲しい。

高校を卒業した日に戻ったつもりで。

 

天国(地獄?)のオッサン達(ウォルター、マイク)や愛した女性達(ジェーン、アンドレア)もきっと見守っていてくれるでしょう!

頑張れ~、ジェシー!

 

【追記】エド役のロバート・フォスターが逝去

この「エルカミーノ」の公開日に脳腫瘍のため、78歳で亡くなられたそうです。

「ジャッキー・ブラウン」でアカデミー助演男優にノミネートされたこともある名脇役でした。

正直、この流れからすると「ベター・コール・ソウル」にも将来出演の可能性があるかも・・と期待していただけに残念。ご冥福をお祈りします。

 

同じく名脇役、マイク役ジョナサン・バンクス(72才)にもぜひお元気でいて頂きたい!!

ちなみに、「ベター・コール・ソウル」のシーズン5は2020年になるそうです。

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