「ノット・オーケー」ソフィア・リリスの魅力が光る素朴系青春ドラマ!全話見たA感想

「ノット・オーケー」

Netflixの海外ドラマ「ノットオーケー」を全7話見た感想です。(前半ネタバレなし、後半はネタバレあり)

Netflixオリジナルの爽やかで微笑ましい青春ドラマが来ましたよ~。

ロック&キー」は全然第2の「ストレンジャー・シングス」じゃなかったけど、

こちらは完全に第2の「このサイテーな世界の終わり」です。

まぁ、監督が同じなので当然といえば当然ですが、雰囲気や一人語り、調子抜けした微妙なテンポもほぼ同じ。

「世界の終わり」がイギリスの田舎でもがく高校生にフォーカスしたものなら、こちらはアメリカの片田舎でもがく高校生を描きます。

原題は”I am not ok with this” なので、このタイトルにしても、自分を取り巻く世界を全否定!という意味で「このサイテーな世界の終わり」とほぼ同じですしね。

ですが、アリッサ&ジェームズはかなりの変り者でしたけど、今回のシドニーは比較的普通の女の子。

キャラ的に強烈なパンチ力はなし。

可愛くてずっと見ていたいけど、アリッサみたいな世を憎む目つきじゃないし、ジェームズみたいなオトボケでもない。

ならば何か強力な特性をプラス!!とばかりに、なんと・・超能力パワーを絡めてきました。

実は「ストレンジャー・シングス」の製作陣らしいのです。

ふ~む。でも素朴な青春ドラマに、いくらなんでも超能力って突飛すぎない?

ところが見てみると、結構自然な形で組み込まれていて、ストーリー上の興味を繋ぐ大事な要素になってました。

それと驚いたことに、1話が約20分なんですよね。(30分も1話あったかな)

あっという間に終わっちゃうので、気楽に最後まで見れちゃいます。

それからシドニーですが、基本的には普通の女の子でも「抱える事情」はかなり深刻で重いです。

そこを少しずつ掘り下げながら超能力と連動させていく感じが上手でした。

で、まず驚くのが冒頭のこの謎のシーン。毎回チラッと挿入されます。

(出典:Netflix)

ん?キャリー?!

なになに?最後はこうなるの?!!

と気になりますよね。

「でもそんなホラー展開あるかなぁ・・。雰囲気ほのぼのだけど・・。」

という興味も手伝って、結局最後まで見ちゃうんです・・。ズルいわ~!

目次

【ご留意ください】
当ブログは個人が趣味で書いているもので、夜遅くにウトウトしながら感じたままの感想を綴っています。そのため稚拙な文章、品のない物言い、勘違い解釈、天然ボケなどで皆様をご不快にさせてしまうこともあるかもしれません。(その場合は申し訳ございません。)
その点を含めてお許し頂ける方のみ読み進めて頂けましたら幸いです。

また衝撃ネタバレに関してはそのエピソード分の始めに持ってくることもあるのでご注意ください。(内容を順番に書くわけではありません)

「ノット・オーケー」予告編

「ノット・オーケー」登場人物とキャスト

シドニー役のソフィア・リリスがなんといっても可愛い!

「シャープ・オブジェクツ 傷KIZU」で、エイミー・アダムズの子役やってましたよね。

小柄で、時々横顔や雰囲気が大竹忍っぽいなぁ・・なんて思いながら見てましたけど、この役柄にピタッとハマってますね。

表情豊かで、そばかすちゃんで、怒っててもはしゃいでても子供らしくて可愛いのです。

スタンは近所に住むダサ男君。

ワイアット・オレフ君16歳も素晴らしい!

イケてないけど頑張ってる男の子を爽やかに演じてました。

ソフィアちゃんとは「It それが見えたら終わり」に続く2回目の共演で、仲良しさんらしいです。

ただなぁ・・。贅沢言っちゃいけないけど、もう少~しイケメン君が良かったかなぁ。あとほんの少しだけね。

こんなこと書いたらホント怒られるけど、ボーダーとか着られるとちょっと楳図かずおっぽくてねぇ・・。(雰囲気ね!)

彼も恵まれない家庭環境ですが健気に自分らしく生きてます。

(出典:Netflix)

親友のディナはセクシー女子の設定ですが、そんなに美少女と言うわけでもない・・。

このドラマ(「世界の終わり」もそうですけど)、なんかみんな高校生達がちょっとモサくて親近感が湧くんですよね。

イケイケの今時高校生がいない感じでホッとしちゃうわ。

弟のリアム君が超カワイイ!癒し系で救われます。

ちょっとトゲのあるシドニーとリアムの母。

ただ、同じ世代の主婦目線で見れば彼女の辛い境遇もよく理解できて責められない・・。

演じるキャスリーン・ローズ・パーキンスは結構映画にも出てる女優さんですが、私は最近「コロニー」の捜査官役で見ました。

「ノット・オーケー」ネタバレ無の感想

なんとなく70代~80年代くらいの匂いがするんですよね。

車とか服装とかも全然今っぽくないし、ボーリング場なんて、あれ何十年も前から変わってないでしょ。

スマホとかパソコンとかいった電子機器が出てこないし、日記だったりパズルだったり、どこまでも素朴で田舎っぽい。

最後、プロム(今回は卒業パーティじゃないけど)っぽいので血だらけになるのは「キャリー」をオマージュしてるし、たぶん「ブレックファスト・クラブ」辺りも意識してませんかね?

あれは図書館で居残りさせられる高校生達の話でしたけど、体育館でみんなが居残りさせられて色々悪さをし出すとか。

(出典:Netflix)

こんな場面もあったような・・。

たぶん探せばそういうこだわりのオマージュがたくさん入っていそうです。

感想としては、飛びぬけて目新しい何かがある訳じゃないけど、そつなく爽やかな青春ドラマとしてしっかり成立してて、欠点がない感じ。

俳優陣も魅力的で隙がなく、展開にも工夫があって退屈しない。

「ストレンジャー・シングス」ほどのエンターテインメント性はないけど、「世界の終わり」と同じ位のクオリティは確保されてます。

高校生時代が遠い昔の大人でも楽しめますよ~。

*この先はネタバレ感想です。

「ノット・オーケー」を最終話まで見たネタバレ感想

うわ~~~~~!

最後来ましたね!!頭爆発~~~!

あのキャリーシーンも、本当は血のりバケツとか、ケチャップとか、そういう可愛らしいオチだとね・・?と密かに思ってたんですけど、まさかのまさか・・。

だって、あの彼だってそんなに悪い子じゃなかったですよ?

ちょっと浮気しちゃったけど、別に犯罪者ってわけでないし、そこまでする~??

(出典:Netflix)

こっちもびっくり!

あの彼にも両親がいるわけで・・。

ふーむ。複雑です。かなりエグい描写でしたね。

シドニーの能力はスタン君しか知らないので、何が起こったのか誰も理解できない状況で、警察はどういう捜査をするんでしょうか?(ディナに言わないでよかった。)

誰かが銃で頭を狙ったとか考えるのかな・・。

それにしても、今回の超能力と爽やか青春ドラマの合体は意外にもホラーエンディングに終わる~~!

というビックリの答えでした。あ~れ~。

ぶっちゃけ、多感な思春期のシドニーちゃんにこんな悪夢が起こったら、彼女のお父さんが抱えたトラウマどころじゃなくなっちゃうのではないですか?

だって、同級生の頭を吹き飛ばした記憶を抱えてこの先どうやって生きればいいの??

その辺の整合性はシーズン2に進むとしても取れるのかな。

いや、この事件がなければ、この先可愛らしいシドニー&スタン&ディナの三角関係が見られそうですね~・・なんて気楽なコメントもできたんですけど、イヤイヤ、こりゃ、爽やか青春ドラマの枠を超えちゃいそうですよ??

そして、待っていたのが・・。

(出典:Netflix)

謎の男。

シドニーが「誰?」と聞いていたので、父親の幽霊とかではなさそうです。

しかも、「彼らが恐れるべきだ。始めよう」というのはどういう意味?

世界征服でもするっての?それとも悪魔の使いとか?

このドラマは「世界の終わり」と同じ原作者Charles S. Forsmanのコミックが元になってるようですが、この絵のタッチって、どんな感じなんだろう?結構シュールなのかな。とりあえず表紙は暗めですが・・。

というわけで、シーズン2の展開や方向性が全く分からない・・!という不思議なクリフハンガーエンディングでした。

でも、高校生キャラ達はみんな無邪気で可愛かったので、あんまり暗い方へは行かず、彼らを生かすような形で続けて欲しいですよね。

スタン君も、なんだかんだ可愛かったわ。

あのパーティで振られちゃいましたけど「特殊能力を知ってるのは僕だけにしておいて。」という子供らしいお願いが切なくて泣けました・・。

スタン君も、家庭環境はかなり悲惨ですけど、自分でバイトして頑張ってお洒落して(ダサいけど)、明るく生きてる姿はかなり癒し系なんですよね。

というわけで、「ノット・オーケー」は想像を超えたエンディングながら、それを除けば爽やかで可愛らしい青春ドラマでした~。(ってそこが強烈過ぎたけど・・)

【追記】もしかしての超仮説!

今コメント頂いたragaさんにお返事書きながら思いついたので、仮説を一つ書かせて頂きます。

分かりませんけど、またいつもの妄想です。

見当違いでも当たっていてもお許しください。

もしもですが、シドニーの父の死にこの能力が絡んでいたらどうでしょうかね?

彼は軍にいる時に大きな爆破に巻き込まれて、仲間も敵も全員死亡という中、一人だけ生き残ったことで苦しんでいたという話でしたよね?

って、あれじゃないですか?!

(出典:Netflix)

この状況で木が兵士達だったら、まさにそれですよね?

となると、自分だけ生き残った罪悪感で苦しんでいたのではなく、自分の能力で多くの人間を死なせてしまった事に苦しんでたということになり、そしたら妻にも話せないほどの暗闇を抱えていたのも納得ですよね。

あ、たぶんこれだわ。

そしたら、彼の能力を知っている組織がいて、彼らはいつか遺伝している可能性のあるシドニーや弟のリアン君がその能力を使う日が来るのでは・・?と見張っていた・・とか??

自分でも気が付くのが遅い気もしますが、皆さんはどうでしたか?すぐピンと来た方も多かったりして。

となると、スタン君が言ってた遺伝説が当たってたということになりますね。

ふーむ。なるほど。

こうなってくると、父が苦しんできた理由が直接今シドニーを苦しめているということで、シドニーの最後のセリフにも説得力があります。

(出典:Netflix)

このセリフで気付いた方もいるかもしれませんね。

いずれにしてもシーズン2があるといいですね!

また楽しみが一つできました。では~。

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コメント

コメント一覧 (8件)

  • 私は中盤の誕生日パーティー、スタンの “enya” Tシャツのダサさに一票。

  • “enya” Tシャツありましたね!
    嬉しそうにダサお洒落してる姿に癒されました。古着屋とかで買ってるんでしょうか・・。

  • ネタバレ部分も読ませていただきました。
    確かにこの後の展開が全く読めません。”謎の転校生” までだったら許せるんですけど “秘密結社” や “政府の陰謀” とかまでいっちゃうとストレンジャーシングスと変わらないので避けて欲しいです。この何もない町で何も起こらない日常を過ごす何かを期待する若者の群像をどんどん描いて欲しいですね。密かに弟リアムの活躍に期待してます。
    それにしてもスタン役のワイアット・オレフ、16歳にも関わらず胸毛脇毛濃いのに驚き。娘(20歳)もちょっと引いてましたよ。

    • ハハ、確かに政府の陰謀だけはやめて欲しいですね。
      あの田舎町で一体何をやろうとしてるのか全く読めませんが・・。
      とそこまで書いたところで、ある説を思いつきました。

      本文に追記しておきます!

  • 追記分読みました。そうですよね、父の苦悩って不可抗力からくる罪の意識でしょうね。
    ヨメと談義した中で、この物語の時代設定がイマイチ分からないんです。第一話でスタンがシドニーに “ブラッドウィッチ” の曲を届ける際スマホ使ってるので現代かな?と思うんですよ。スタンの自宅にレコードやVHSがあるのも彼のレトロ趣味だと推測できるんです。しかしシドニーの弟リアムが飼っていたハリネズミ “バナナ” の埋葬するときにラジカセが出てくるんです。ん?これは倉庫にあった父の遺品?って困惑するんです。現代?70or80年代?

    • 私もそれがイマイチ分からなかったんですが、図書館に監視カメラが付いていて、その録画データを盗む時にUSBキーを抜いてましたよね?
      なので、現代かなぁ・・と。
      現代でも、敢えてテクノロジーを感じさせるスマホをかを極力見せない作りになってくる気がします・・。

  • この子どっかで見たな~って思ったら、傷にも出てましたね!

    珍しく、お父さんの箇所は自殺の理由はピンときました。
    同じくらいの罪悪感をシドニーも抱えていくことになってしまったんですね。
    もしシドニーのように、子どもの頃から超能力に気づいてたとしたら、お父さんは長年自分の能力をコントロールしながら生きていた事になりますが、それまでに怒りのポイントなんて沢山あったはずです。シドニーも葛藤してましたが、繰り返しで、自衛・防衛意識は身についていったように思います。
    なので、シドニーのように、自らがコントロールがができずについ爆発を起こしてしまったと言うより、誰か、何かに利用されたのだろうと思いました。
    怒りで頭ふっとばしてしまったら、それだけでも自殺したくなるけど、シドニーの今の心境よりも、更に複雑化してしまったのかなと。そしておっしゃる通り、次はシドニーにと・・・その悪に立ち向かうシドニーみたいな感じかなぁなんて。

    私、単純にレトロな雰囲気なんだけど、現代なんだ~って思っちゃったんですが、この懐かしい演出は、敢えてなのでしょうかね?
    このサイテーな~は見ていませんが、ストレンジャーシングスもあの年代設定もウケた要素だったので、視聴者層に合ってるのかな?

    • そうそう、傷では可愛いというより美しかったですよね~。
      おぉ。さすがですね。すぐに気が付きましたか!
      お父さんが誰かに利用された可能性!凄い推測だと思います。あり得るかもしれませんね。
      やっぱり、あの最後に現れた男の軍団でしょうかね。

      私も現代をレトロ風に描いてるのだと思ってました。学校帰りにカフェでお茶しておしゃべり・・なんていい雰囲気ですよね。

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