チェルノブイリ

「チェルノブイリ」第3話のネタバレA感想/全力解説!隠された実際の被害者数など

Amazon海外ドラマ「チェルノブイリ」の第3話のアニスの感想/あらすじ/詳細解説/考察(ネタバレ)です。

 

チェルノブイリ感想

第1話 第2話 第3話 第4話

ある程度覚悟はしてましたが、それでも実際に目の当たりにするとその衝撃に参ってしまいそうです。

もうね、こうして苦しむ人々を見るにはどこかで無感になる必要があって、100%共感してしまったら本当に辛すぎて見てられませんから・・。

だって、ディアトロフを除外すれば誰も悪くないんですよ。

その理不尽さには、もう何を持ち出しても何の慰めにはならないという非情な世界です。

 

今回もこの事故について、ネットで知り得た情報を交えながら書かせて頂きます。

(今後ドラマで描かれそうな部分については極力書かないようにしておりますが、もし意図せず触れてしまっていた場合はすみません。私もこの先を知りませんので・・)

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排水は無事完了!

懐中電灯が壊れた時にはどうなることかと思いましたが、手巻き式のを別に携帯していたようで、無事にミッションを遂行することができたようです。

手巻きする時の音と、計測器の音が重なりまた怖かった~。

 

世界を大惨事から救った英雄3名は拍手で迎えられていましたが、彼らを迎える軍人らが全く無防備なのが気になりますね。

看護師についてもそうですけど、せめて彼らと接触する必要のある仕事に就いている人達には防護服を用意して欲しい・・。

視聴者は一様にそんな思いに捉われたと思うのですが、この後でまた驚きべき姿で作業に当たる炭鉱夫達を目撃することになります。

 

アキーモフとトプトゥーノフの証言

彼らは制御棒を一斉挿入するためのボタンAZ-5を押した。そして押した直後に爆発したと証言し、ホミュックはそれについて驚いていたようでした。

これについては、ドラマの中で後々解明されていくと思いますので、余計な情報を書かないようにしたいと思いますが、やはり一つにはRBMK 炉の特徴があるようです。

またあの画像を貼っておきます。

この圧力管が1661本もあって制御が複雑という特徴があるそうです。

 

炉心を上から見た画像。↓

 

想像を絶する痛み

実際、この事故の関係者達は「この世で考えられる最も苦しい死に方。早く死ねた者は運がいい。」という証言を揃ってするそうです。

なにしろ恐ろしいことに「モルヒネが効かない」というのですから・・。

血管がドロドロになって注射器の針が刺せないそうなのですが、それにしても何か方法はないのだろうか・・と、居てもたってもいられない気持ちになります。

 

アキーモフとトプトゥーノフの2人は、あの時、排水バルブを開けたことが致命的となってしまいます。

残酷なことに、アキーモフは事故から約2週間後、トプトゥーノフは約2週間半後に亡くなったそうです。

消防士達も同じく2週間程後に亡くなっています。

 

ただし、レガソフも言っていたように潜伏期があり、一時的に回復したかに見える時期があるそうです。

ちょうどこの頃にワシリーとエドミュアは再会を果たしていましたね。

30日となっていましたので、事故日26日から4日後にあたります。

 

また、急性放射線障害(ARS)というのは、大量被ばく後、数日から数か月以内に死に至る障害ということですが、チェルノブイリで3か月以内にARSで亡くなったのは28名とされているそうです。(あくまでソ連政府の発表で、実際のところは下記にあります)

 

そして、驚くのがこの中にディアトロフが入っていないことですね。

彼は急性放射線障害を生き延び、ドラマの冒頭でも説明があったように2年後まで生き延び、強制労働収容所に送られるということでした。

 

ディアトロフはその前にも原子力潜水艦内の事故で被曝した際も生き延びていますので、放射線に対する耐性が強いと考えていいのでしょうか・・。

 

少なくとも事故時の詳細について、包み隠さず語る責任だけは果たして欲しいものです。

 

リドミュラは妊娠していた!ご本人写真

あぁ・・、やっぱり妊娠していたようです。

彼女としては死にゆく夫になんとか伝えたい一心だったのでしょうが、もう少しお腹の赤ちゃんの事を気遣って欲しかった。

もちろん情報のない時代、突然襲われたあの状況においては、彼女には愛する夫のそばに居続けるという選択肢以外なかったわけですが・・。

看護師の温情が残念な結果に繋がってしまいました。

 

ただ、一瞬でも彼が調子のいい段階で会えたことが良かったと考えるべきなのか・・。

辛さを増幅させたと考えるべきなのか・・。

残酷過ぎて、どう考えても慰めにはなりませんね・・。

 

もちろんリドミュラは実在の方で、本当にあの時妊娠されていたそうです。

ともすればドラマ上の演出では?と思いたくなる部分に関しても、あくまで「真実」というのが容赦ないです・・。

 

こちらは消防士バシリー。

 

また、遺体は鉛の棺桶入れられ完全にシールドされた後、コンクリートを流し込まれて埋葬されていました。

その際エドミュラは夫の靴を持っていましたが、腫れあがった足に靴を履かせることができなかった為にああして手にしていたそうです。

はぁ・・、もう書きながら泣いちゃう。



リクビダートルとは

事故処理作業従事者のことを指すそうですが、チェルノブイリ事故後は多くのリクヴィダートル達が充分な防護服も与えられずにほぼ素手で作業に当たっていたというのですから、恐ろしい限りです。

この数は今後数年で60万~80万にも及ぶそうですが、その4分の1が軍人で、残りが民間人だったそう。

ドラマの最後でもリクヴィダートル達を招集する様子が描かれていましたけど、若者を見るにつけ胸が痛みます。(30代~40代が多かったらしい)

後に危険が周知されると、拒否者も続出したそうですが、この段階でそこまでの説明を受けた人は少なかったように見受けられますね。

 

そして、トンネル堀りに駆り立てられた炭鉱夫達は裸になって作業に当たってましたけど、その様子を見たレガソフも言葉がありませんでした。

モノ言わず自分達の任務の重要性を理解し、24時間8交代制で作業に当たっていた400人もの炭鉱夫達の男気と覚悟には頭が下がります。

「今後の生活を保障してもらえるか?」と炭鉱夫の長に問われたシチェルビナは「分からない」としか返せていませんでした。

実際のところ、91年3月にソ連政府が元作業員への支援を決定するまで、彼らは何の補償や恩典も受けられなかったそうです。

さらには2005年にはロシアでの法改正により、その手当も大幅に削減に至ったとか。

 

炉心溶融によって溶けだした燃料が基礎コンクリートを貫く可能性はレガソフ達は40~50%と見ていましたが、もし地下水に流れ込んでしまうと、そのまま川や海に流され永遠に汚染されてしまいます。

それを阻む為に炉心の真下まで掘り進み、基礎コンクリのさらにその下にコンクリートを流し込み、その中に冷却用配管を設置しようという試みです。

 

実際の急性放射線障害の被害者数は・・

レガソフ達にピッタリKGBが張り付き、真実を掘り起こそうとしたホミュックが逮捕されたりしていた様子を見ると、とても事故直後に亡くなった方の数が28人というのは信じがたい。

その内訳はあの瞬間に原子力内にいた原発職員とすぐに駆け付けた消防士だけになっていますから。

 

ところが実際のところ、周辺住民達(特に15キロ圏内の農村部)の多くが被ばくし、6月までに病院に入院していた患者数は8000人にもなるそうです。(辛いのがこの内3410人が子供)

そして、6月12日までに亡くなった死者数は24人になるとのこと。

この事実を記した共産党秘密議事録は後にウクライナのジャーナリストによって暴露されたそうですが、この事実に関してもあの第6病院で対応に当たった医師の中に一人アメリカから派遣されたボリス医師がいた為に明らかになったと考えられています。

 

ただし、この議事録にもそれ以降の日付に関しての記載が一切なかったとのことで、実際どこまで死者の数が増えて行ったのかは分からないところです。

 

残念ながら、こちらが正しいと思わざるを得ないですね。考えたくないですが、あの時鉄橋にいた人々のこともありますし・・。

それに、ヘリコプター部隊、炉心下の貯水タンクに入っていった3人に関しても人数に含まれていませんからね。

ドラマは明らかにこの政府発表とは違う事実を赤裸々に描いています。

 

実際の数はどれほどだったのか、あの第6病院では何が行われていたのか・・。

骨髄移植を行った患者も多かったそうですが、最終的には全員亡くなったという記載もありました。

ともかく何からなにまでが想像を絶します。

 

レガソフの抱えたもの

あんな人類史上未曾有の惨事に対し、たった一人で責任を負い決断を下していくなんて、一人の人間が背負う任務としてはあまりに重すぎますよね。

ホミュックを返して欲しいとKGBの長官に「愚直に」(シチェルビナ曰く)訴えていたのは、まさに彼の心からの叫びであったと思います。

その後、再会した2人が「自分達にはこの現実から逃れるという選択肢はない。」としみじみ語り合っていましたね。

極限の疲労状態にあると思われるレガソフ。

 

彼は避難圏が30キロでは不十分で、もっと拡大すべきだと主張していましたがゴルバチョフには聞き入られず・・。

 

ちなみに、ドラマを見たロシア市民からは、このような描き方はゴルバチョフに対してフェアじゃないという声も上がったそうですが、私は特に2話での描かれ方を見ると、彼に対して決して否定的な捉え方はしていないと思うのですが、どうでしょうか。

 

シチェルビナにしても、共産体制の中で板挟みになる立場にいながら、できる限り人道的であろうとする姿勢が見受けられていいですよね。

レガソフの理解者でもあり、なにより彼自身の本質において人間に対してのリスペクトが深いのが伝わってきます。

炭鉱夫に対しても、前回の貯水槽への志願者を募る場面でも率直な物言いで真実を伝えていました。

あの場面でできる唯一の敬意の払い方は、ただありのままの真実を伝えるという一点に尽きますからね。

 

それにしても、レガソフ、シチェルビナ、ホミュックを演じるお三方がとにかく素晴らしい!

全員エミー賞にノミネートされながら惜しくも受賞を逃しましたが、当然のことながら、作品賞受賞へ繋がったのは彼らの名演あってこそ。

リドミュラを演じたジェシー・バックリーも素晴らしかったですね。

 

次は第4話の感想です。↓

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