アニスの今日の海外ドラマ

海外ドラマ20年、国際結婚10年の働く40女です。Netflix、Hulu、アマゾンを中心に感想・考察書いてます。

「ウエストワールド」シーズン2第8話 最高のエピソード!感想・解説(ネタバレ)

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「ウエストワールド」シーズン2も残すところあと3話!

当然これからがどんどん盛り上がって行くとこだとは思いますが、今回は意外な人物に焦点をあて、静かにシンプルに語られた味わい深い第8話でした。

私にとっては、シーズン2に入ってから一番面白かった回で、シンプルながら、この近未来哲学ドラマが描こうとしているテーマそのものに直に通じる内容だったと思います。

 

毎回、複雑なストーリー構成で難題を突きつけてくる「ウエストワールド」ですけど、「これでいいじゃん!何も無理に毎回ごちゃごちゃ難しい構成にしなくても、これが正解なのでは?!」と、今回は初めて普通に「ドラマ」を見てる気分になれました。

大体そもそもが複雑なのに、ホストの反乱直後と2週間後の時系列をごちゃまぜにする必要あったんですかね?

あと、全然関係ないんですけど、アキチタさんの顔の白い所がご飯で、黒い所がのりに見えちゃって、「のり弁当」だなぁ・・と気になったのは私だけでしょうか・・。

f:id:Annice:20180926085726j:plain←アマゾンプライムでシーズン1は見放題。2は現在有料です。

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アキチタ最高!

それに、このアキチタを演じる役者さんが素晴らしい!!(Zahn McClarnon 読み方分からず)

朴訥とした優しい語り口なのに、彼なりの英知と勇気を持って道を切り開いていく姿に感動したし、初めてホストに感情移入することができたかも。

メイヴもある程度親しみが持てるけど、さらにもう一歩、力強くこちらに歩み寄って来てくれた感じですかね。

 

ホストの完全なる自発的な覚醒

なぜそう感じるかの理由は恐らく、彼だけは自分の力で覚醒に至ったホストに感じられるからだと思います。(本当はフォードが初期に設定したものが種になっている訳ですが・・。)

ドロレスはフォードの、メイヴは恐らくはヘイルの思惑である日突然覚醒へと導かれたわけですが、彼は長い年月をかけて少しずつその道を辿ってきました。

その苦悩と悲しみが静かにこちらの胸を打ってきます。

 

覚醒を啓発したのは迷路

そんな彼を啓発したのは、やはりあの迷路。

30年以上前のある日、アーノルドがパークの開園を食い止めようと、ドロリスを操作して他のホストと彼自身を殺させた日にアキチタは迷路のおもちゃを発見し、この時から自分の世界と存在に疑問を抱き始めます。

この迷路はホストが自我に目覚め、覚醒へと至る道を記号化した印ですが、これを見るだけでそんな変化が訪れるとは不思議だなぁ・・。

面白いことに、ドロレスもメイヴも覚醒前にこの迷路を目にする機会があったんですよね。

メイヴはウィリアムに襲われ家の前に倒れ込んだ時に、地面に描かれていたのがこのアキチタが描いた迷路でした。

 

ローガンには前に会ってた!

裸で砂漠に横たわり火傷だらけになっていたローガンですが、これは30年前に怒ったウィリアムに置き去りにされた時ですね。

アキチタはこのローガンとの出会いも大きかったと語っていますが、実はこの二人はパーク開園前にも会っているんですよね。

パークの資金融資を求める為のカクテルパーティでタキシードを着こみ、アンジェラと一緒にローガンを口説いていたのがアキチタ。

もしかしたら、この時の記憶も手伝って、この世界に疑問を抱くきっかけになったのかもしれません。(ドロレスにとっても、パーク外へ出た時の記憶は強烈に残っている様子なので)

というか、ローガンが「この世界は俺のものじゃない。間違った世界だ。外の世界へ通じる扉がどこかにあるはずだ。」とズバリ言ってましたしね。

それを聞いたアキチタがこれまでの疑問に確信を深め、扉を探し始めるきっかけとなったようです。

 

アキチタの軌跡

その後、遠出をしてアキチタは当時建設途中だった谷を発見。こここそが外へ通じる扉だと思うに至ります。

その後、コハナを誘拐し彼女も覚醒させ共に扉を探すも見つからず、そんなある日、コハナが彼らに連れて行かれてしまいます。

コハナがルーチンコースから外れていた為発見された訳ですが、一方のアキチタが普段から自由に行動しているのに全く問題視されないのは、彼が初期のホストでそこまで厳しく管理するシステムが組み込まれていなかったからか・・。

それに9年間も死ななかったので更新がされていなかった面もありますかね。

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その後、コハナを失い傷心の日々を過ごしますが、ある日彼は、自分も死ねば彼女のいる場所に行けるのでは・・とゲストに自分を殺させメサに潜り込みます。

覚醒したアキチタには彼らの指令が効かないようで、自由にメサ内を探検し、ホスト達の保管場所で動かなかくなったコハナと悲しい再会を果たすのでした。

すごいのは、この時アキチタが「これは自分だけの苦しみではない。他の者も誰かを失い、理由も知らずに悲しんでいる。」と瞬時に全てを理解するところですね。

そして、村の仲間のおばさんの息子の髪を切って持って帰るんですけど、何で切ったんだろ?と思っていたら、ちゃんと腰のところにナイフを携えてるんです!すごい。このままメサに大人しくいたのね。

しかも、その後泣きながらちゃんと元の椅子に横たわってるし・・。健気だ~。

攻撃性を高く設定されたホストにも関わらず、真実を真摯に受け止め、仲間たちの為に尽くそうと決心するところが感動的。

そして彼はこの後、迷路とこの世界に関する真実の普及活動を始めるんですが、人間を抹殺し世界制覇を目論むドロレス達に比べると、本当にいい人ですよね。

根本的に何が違うんだろ・・。

 

闇で育つ一輪の花 

アキチタがフォードに出会うと、彼は、

「好奇心を持ち世界を見るように君を創った。世界の意味を探るように。」

「ずっと見ていた。君は闇で育つ一輪の花だった」と語ります。

という訳で、どうやらアキチタは開発の当初からフォードが密かにホストの可能性を確かめる為に仕込んで置いた一つの実験だったと言ってもいいのかもしれません。

これまで彼が管理側の監視を受けずに自由に行動できていたのも、フォードがそうシステムに手を加えていたのかも。

 

そして、フォードは「せめて、光を与えてやろう。死を運ぶ者が私の元に帰ってきたら(ドロレスが私を殺したら)、皆を集めて新世界へ導け」と伝えます。

その後、アキチタはフォードの死体を発見し、「時は来た・・」と新しい扉へ向かう現在へと繋がってくるわけです。

 

アキチタの決意はメイヴへ

メイヴの家に行っていたのは、襲うためではなく彼女たちを守る為だったようですが、残念なことに当時のメイヴには伝わっていませんでした。(のり弁カラーで来られたら怖いって。)

今回もメイヴの娘は自分が守る、そして他の者たち同様、外の世界への扉がある場所へ連れて行く、とアキチタは心に決めているようです。

そして自分の歩んできた覚醒の軌跡を娘に語っていましたが、同時にメイヴもメサで横たわりながら聞いていたようです。

 

「私の心を連れて行って」

彼女には他のホストに共鳴して影響を及ぼす特別な力(管理者権限らしい!)があるのですが、その力を使って娘の目を通してみられるようで、さらにはアキチタと会話さえもできるようした。

そして、なぜかその事を知っているかのようにメイヴに話しかけるアキチタ。

「君の娘は俺が守る。だが、もし生きて帰れるのなら自分達を見つけろ。」

そして、それに対するメイヴの返答が「私の心を連れて行って。」!

うわ~!鳥肌が立つ瞬間だわ!!!

これで健気に自由な世界を探し求めるメイヴとアキチタ組が手を取り合い、今後は怪物ドロレスと戦う構図ができるのかもしれません!

いずれにしても、谷に全ての答えが待っているようですね。

残り2話!あっと驚く展開を期待したいです!

 

小さな疑問

そういえば、アキチタさんが瀕死の状態の時にメイヴの娘に助けられたっていう説明がありましたけど、ホストは人間のように自然治癒はできないはずですよね。

体を傷つけたら修正してもらわないと治らないはずなのに、アキチタは「メサに行きたくなかったから死なないよう頑張った。」みたいなこと言ってましたけど、どうやって治したんだろ。

それと、仲間たちとこの迷路の印を頭皮の裏に隠すっていうのも無理ですよね?

だって、自分達で切って剥がすところまではできても、元通りに戻すのはできないはずだし・・。

ちょっと腑に落ちない点が多かったんですが、大した事でもないのでスルーなのかな・・。

 

リーの変化

それからリーは完全にメイヴを崇拝しちゃってますね。

手も握ってたし、もしかしたら初のホスト&人間の異種カップルが成立するかも??

全然わかりませんけど、楽しそう。

まずは隙を見てメイヴ救出の為に男を見せる必要がありそうですね!戦えリー!

 

↓またこの8話を受けての考察をこちらの最後に追加しましたので、ぜひ!!↓