アニスの今日の海外ドラマ

海外ドラマ20年、国際結婚10年の働く40女です。Netflix、Hulu、アマゾンを中心に感想・考察書いてます。

「The OA」この奇妙な感動は本物だ!!とはいえ謎も少し考察してみる・・。最終話まで見た感想

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*前半はネタバレなしの感想、登場人物紹介など。後半はネタバレありの感想と謎考察です。

ようやくNetflixの代表作の一つ「The OA」に手を出しました。

「ストレンジャー・シングズ」に次ぐネットフリックスの傑作!という評判をよく目にしてましたのでずっと気になってました。

賛否両論あるらしく、人によって評価が真っ二つに分かれるそうですが、私はかなり面白く見せてもらいました。

こういう目的を持って作られたロマンス漂うドラマは大好き!

そして、志は高いのに肩に力が入ってないというか、あえて適当に力を抜いてる余裕な感じがまた面白い。

「好きなように解釈しちゃっていいよ。あんまり突き詰めて考えないで、リラックスして感じてね。ほら、伝えたいことは大体わかるでしょ?最後は感動するでしょう?」

というクリエイターの茶目っ気と野心が伝わってきます。

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どんなストーリー?

下手するとオカルトチックに失敗する「臨死体験」や「死後の世界」といったスピリチュアルなテーマを、誘拐物のサスペンスや謎解きミステリーという要素で面白く見せてくれます。

ただ、その描き方に少しリアリティが足りないという批判が多いようですけど、確かに突っ込みどころは満載です。

ところが、最後まで見ると納得なんですが、あえてそうユルく作ってあるとしか言いようがない感じで、爆発的なエンディングに全てが集約され、思いっきり感動しちゃうんです!

お涙頂戴系のパターン化された感動じゃない、体がムズムズするような、ゾゾ~!っと鳥肌が立つような異様な感動です。

 

これは絶対体験してみる価値があるので、見ていない方はぜひ全8話を一気見するのをお勧めしたいです。

その際、厳しい目線は抑えて、「ふーん、変わってるけどそうなのねぇ・・」と主人公たちを温かく見守って頂けると最後まで辿り着きやすいかも。

(でも私は普通に面白かったんですけどね)

 

登場人物とキャスト紹介

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主人公のOA(プレイリー)。7年前に誘拐された時には目が見えなかったのに、発見された時には目が見えるようになっていた。

一体何が起きたのか、その特殊な経験を隠れ家に集まった5人へ語りだす。

 

謎に満ちた初々しい美少女をブリット・マーリングが体現していますが、実はこの方がこのドラマのクリエイター。

環境問題を扱った映画なども作ってますので相当な才女です!(たぶん)

今回、脚本を読んだブラット・ピットが「面白い!」と絶賛し、彼の作った会社「プラン・B」で製作することになったそう。

凄いですね~。この方に私たちは色々振り回されてる訳ですね・・。

ともあれドラマを見ている時は、朴訥とした魅力的なOAに私たちは心を許してしまうのです・・。

 

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OAが幼い頃に養子にして育てたナンシーとエーベル。

エーベルを演じるスコット・ウィルソンは「ウォーキング・デッド」のハーシェル役で有名ですね。見てるだけで涙がにじむ老夫婦。

 

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OAと監禁生活を送っていたホーマー。

なんだか妙に童顔でほっぺがピンクなのが気になるけど、誠実で真っすぐな人柄が滲み出てるからいいのかな。

 

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とある目的のためにOAらに目をつける医師のハップ。

凶悪犯なのに、さして悪者に描かれていないのが摩訶不思議。

 

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非常に暴力的で、後先考えずに突っ走る不良高校生スティーブ。

今回、OAから話しを聞くにつれ、彼の中で何かが少しずつ変わり始める。

 

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FBI所属のトラウマカウンセラー、ラヒム。

柔らかい物腰でOAの話しに耳を傾ける。

演じるリズ・アーメッドは先日「ナイト・オブ」でエミー賞獲った注目の俳優さん。

 

まだまだいますが、メインキャラはこんなところでしょうか。

ナンシー、エーベル夫婦を筆頭に、精鋭のキャストが選び抜かれてる感じですね。

安心して不思議な物語の世界に浸れます。

 

このドラマはよく「ストレンジャー・シングズ」と一緒に語られるそうですが、

SFで、OAが予知夢を見た時に鼻血を出すとこがイレヴンと同じという以外にも、色々推測が飛んでるSF要素があるそうです。

その辺に関しては後半のネタバレ感想と考察で書かせていただきます!

 

*これ以降はネタバレを含みますのでご注意ください。

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オープニングが秀逸で鳥肌立った!

あの閉塞感のあるミシガンの田舎町から突然ロシアに舞台が広がっていきましたからね!

一気にロマンスが押し寄せてきて、期待に胸が膨らみました。

しかもあの壮大な音楽と共に、オープニングクレジットが終盤に来るなんて斬新!

色々批判的なコメント読んで不安だったんですけど、「私たちはやりまっせ」という製作側の意気込みを見せられ、「このドラマは絶対面白い!」と確信できた瞬間ですね。

その後の少女時代の回想もなんだか切なくて、健気なOAが可哀そうで、じわ~っと涙出てきちゃいました。

 

このドラマの成功の鍵の一つが、彼女がロシア生まれのロシア人という設定ですよね。その時点で謎めいたものを感じるし、OAのストーリーが地球規模で展開するという、壮大な世界観をもたらしてくれました。

 

そうそう、このドラマが何となくリアリティに欠けているようでも、スッと抵抗なく見られるのは(少なくとも私は)どこか、日本昔話やおとぎ話を見ているような感覚があることでしょうか。

エーベルとナンシーなんて完全に「日本昔話」に出てくるの優しいお爺さん、お婆さんそのもの。

例えば、子供に恵まれなかった老夫婦がある日赤ちゃんを授かる「かぐや姫」とかちょっと雰囲気近いかも?

かぐや姫は最後、月に帰って行ったけど、OAへどこへ向かっているのか・・。

 

突っ込みどころがやけに多い!

誘拐のくだりからして、「おかしいだろ、そこ!」と突っ込みたい部分が山ほどありましたね。一部並べてみました。

 

トイレはどうする?

あのガラス張りの部屋でどうやってトイレ事情を済ませているの?男子達のあちらの処理は?

ナンシーのスリットの入ったスカートやら、レナータのスケスケキャミソールにしてもセクシー過ぎる!

 

着替えをあげて~

観葉植物が置いてあったり、髪を切ったり爪を切ったりするシーンがあるのに、7年間ずっと同じ服というのがバランスとれてない。

しかも、動物のエサしか与えられないなんて地獄でしょ。

ハップは被験者を大事にしているはずなのに、栄養もこれでは心配じゃないの?(スコットは実際病気だったし。)

 

監視カメラで何を見てるの?

監視カメラが常にあるなら、OAの目が見えるようになったことくらいすぐ気が付きそうですけど・・。

しかも、OAとホーマーの恋愛が気になるなら、ベットを隣にできないようブースを離せばいいのにね・・。

 

異次元の世界への逃亡はさすがに難易度高いのでは?

監禁されてる4人で、救助を呼ぶために手紙を書こうとしたり、ハップを殺そうとしたりする所まではいいんです。

でもこれらが失敗すると急に変な方向に行って、「異次元の世界に逃げよう!」となるのがついていけない・・。

異次元の前に、ハップがどういうシステムでブースを開閉してるのが、鍵は奪えないのか?など、色々取り組む点がありそうだったけど・・。

 

は・・?異次元で野菜・・?

本気で異次元の世界へ逃げて幸せに暮らせると思ってる所も不思議だけど、そこへ行ってやりたいことが、・・野菜を育てる?

それって地球じゃないと無理なのでは?!木星やら金星やらではちょっと難しそう・・。

 

背中の傷はどう掘るの?

ホーマーは「動き」の図を脇腹に入れてましたけど、痛すぎ!

ああして体をひねって脇に入れるのも大変そうだけど、背中に至っては絶対不可能!

大体5人もいて、年がら年中練習してるんだから、忘れる訳ないでしょ。

それにナイフはどうやってゲットしたの?ハップに見つかったら即没収でしょうに。

 

OAの話しは本当なのか?

とまぁ、こんな風に色々あるので、そもそもOAの話しは本当なのか?作り話なのか?

という謎が一つ発生するわけです。

監禁という絶望的な状況のはずなのに、仲間たちと一致団結し、目的に向かって何かを信じ、邁進する姿が美しすぎるし健気過ぎる・・。

それ自体がおとぎ話のよう・・。

その上荒唐無稽な人体実験に、奇跡の話し・・。

 

話しを聞く5人も・・

一方の話しを聞くために集まり続ける5人の方も、非常に素直で真っすぐ。

OAの話しを心底信じて、時にOAらの為に怒り、涙してくれるのです・・。

そして、彼らが本気で「動き」の意味を信じ、救出するために一致団結していくのも美しい・・。

私だったら、異次元の世界の扉なんて開けたくないわ。木星の輪っかになんて飛びたくないし・・。

 

こうして全員が全員、根拠もなくそのまま信じる姿はカルト的だし不自然ですらあるんですよね。

それでも、ラストのあのカフェテリアのシーンを見せつけられた時に、私たちはそこにかけがえのない本物のパワーが生まれたことを認めざるを得ないのです。

 

本当に奇跡は起きたのか?!

あのカフェテリアでの究極の状況で、テーブルの下で震えていた彼らが、突然何かを信じ、共にあの「動き」を舞ったという事自体は奇跡的な勇気ですけど、あの時本当に奇跡が起きたかどうかは分かりませんよね。

犯人がぐわ~!と苦しみ悶えた訳ではないし、機関銃が空中をすっ飛んだ訳でもなく、安全を確保したのは後ろから近付いてタックルした勇気あるキッチンの男性。

もしかしたら犯人は、突然のヘンテコダンスに茫然とし固まっていただけかもしれない・・。

 

例えばOAの話の中で出てくる、死んだスコットを生き返らせたり、病気の女性を治したり・・という事は明らかに現実で起こりえない奇跡ですけど、あのカフェテリアでそうした超常現象が起きた訳ではないですよね。

だって、あの5人にそんな力があるなら、なぜ撃たれたOAを前にあの動きをしなかったの?

そこ、行くとこじゃないの?

(彼らは天使じゃないから怪我人を治すのは無理なのかな?)

 

そんなことはどうでもいいのだ~

あの時、あの場面で立ち上がり、一心不乱に「動き」をやり切った彼らが結果的に奇跡を起こしたのは事実であって、それこそがこのドラマの核心なんですよね。

 

暴力的で誰も信じようとしなかったスティーブがOAを信じ覚悟を決め、優等生で将来が約束されたアルフォンソが体を張って危険を冒し、ぶよぶよ体型のBBAがキレキッレの動きを披露し、泣いていたバックが表情を変えて立ち上がり、残りの一人(彼ってあんまり特徴ないですよね)も同じく信じて立ち向かった。

しかも彼らは直前に、OAの話しが嘘である証拠の本を見つけているわけです。

でも、あの究極の瞬間には信じることを選んだ。

それ自体に意味があって、他の小さなことはこの際どうでもいいんですよね。

 

その後、彼らを導いてきたOAは撃たれて救急車で運ばれて行きますが、やっぱり死んでしまったのでしょうか?スティーブは空を見上げて、何に気が付いたのか・・。

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FBI陰謀説

ちょっとアメリカのサイトで見つけた考察なども・・。

まず、面白いと思ったのがFBI陰謀説

やけに親切にOAの話しを聞き出そうとしていたラヒムですけど、あの彼は実はFBI所属のトラウマカウンセラーなんですよね。

一番彼を怪しく見せているのは、最終話でアルフォンソがジョンソン家に忍び込んだ際、なぜかラヒムもあの場にいたこと。

なぜ、あんな時間にあの家に・・?

 

そして、アルフォンソが見つけたそれぞれのテーマについての本ですが、あれも不自然。

大体OAは帰宅後すぐにスティーブ達に語り出しているし、その前の短時間にあんな分厚い本を読む時間はなかったはず。そして本を買うこともできなかったはず。(ネット利用ができなかった)

それに、あのバラバラの本数冊で一貫したストーリーを即興で作り出せるなら天才でしょ。

となると、ラヒムや誰か他の人間があの本を仕込んだのかも・・。

 

それと、ハップがいくら麻酔医で高給取りだとしても、あれだけの施設と実験費用を自分の資産だけで賄えるとは思えない。

もしかしたら、背景にFBIが関与している可能性も考えられますよね。

 

パラレルワールドの謎

これもファンの間で語られているらしいのですが、それこそ「ストレンジャー・シングズ」のようにパラレルワールドで世界が2つある可能性も考えられるそう。

例えば、ジョンソン家でアルフォンソが鏡を覗いた時にホーマーの顔が見えたのが気になりますよね。

 

それとバックが夜、自転車で走っているシーンに事故車が映っていた点。

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全く触れられずにスルーされたシーンですが、あれほどの事故現場を見てバックが誰にも話さないのは変だし、このドラマで唯一事故の話しが出てくるのは監禁されていたレイチェルが弟と交通事故にあったと語る場面だけ。

弟のバックパックらしい物も映っているらしい・・。

 

こうして推測すると、監禁状態にある5人と、今現在OAがいる世界は異次元にありながら、何かのきっかけで扉が開き、一瞬だけ繋がったりするものなのかもしれません。

うーん、でも私はSF素人なので、異次元の話しはピンと来ないかも・・。

 

シーズン2では何が語られるのか?

そろそろネットフリックスでシーズン2が配信になってもおかしくない時期ですよね。

2の製作が決まったのは1年以上前なので・・。

やっぱり一番の謎は、最後OAが死んだのかどうか?

白い服を着て、白っぽい部屋にいるのは、現実世界?異次元世界?病院の一室っぽいかな。

「ホーマー」と名前を呼んでいたけど、それはどうして?

残された彼らはいまどこにいるの?

スティーブが空を見上げて、気がついたものは?「始まってる!」と叫んだその意味は?

 

それと、私が個人的に気になっているのが、あれほど懇親的な両親を持ちながら、OAが彼らを非常に淡泊に捉えてる点です。

終盤、アルフォンソがそれを指摘してくれた時は「そうそう!さすが秀才、よく見てるねぇ!」と感心しました。

OAが「薬漬けにされたから」と説明してましたけど、本当にそれだけなのか・・。

何か別の理由がありそうですよね。

 

シーズン1があまりに完璧なエンディングだったので、「このまま完結したほうがいい」という声もあるそうですが、私は絶対続きが見たいです!

才女ブリット・マーリングは、今後の展開についても周到に用意してあるはずだと思いたいし。

またシーズン2も大いに期待して、独特な世界観に浸りまくりたいと思います!