「地下鉄道~自由への旅路~」エミー賞級に眩いドラマ!ネタバレ有無A感想・解説・評価

アマゾンの海外ドラマ「地下鉄道~自由への旅路~」。途中まではネタバレ無しでドラマ紹介と感想で、注意書き以降は全話のネタバレ感想・考察・解説です。

はぁ・・、苦しかったぁ・・。

ようやく完走した全10話。

なにしろ1話が1時間以上あって映画並みですからね。

おまけに暴力描写が痛くて辛くて見ていられない・・!

(子供に対しても容赦ない!涙)

これは無理せず今週かけてゆっくり見ていこう・・と腹を決めましたが、結局雨降りの週末に一気見してしまいました。

見終わってぐったり・・・。

でも、素晴らしかった~!

ロッテントマトの批評家評は現在96%。少し前までは98%だったんですが、少し下がりました。

トップ批評家たちがこぞって絶賛しているので、もしかしたらエミー賞ノミネートもあるのかな・・?(と思ったら既にVARIETYなどでリミテッド部門のエミー候補の予測にがっちり入ってました。)

IMDbは同じく黒人の人種差別を描いた「ゼム」でもそうでしたけど、0点を入れるアンチ評が多すぎて参考にならず。

それとやけにレート件数が少ないので、あんまり見てる人いないのかな。

まぁ、見るにはそれなりの覚悟が要りますが・・。

それからですね、ピュリッツァー賞を受賞した原作本を基に「ムーンライト」でアカデミー賞を受賞したバリー・ジェンキンスが全話監督したドラマと聞いたら、これはさぞかし泣けるだろう!とその部分で期待しちゃったんですけどね・・、そんなには泣けませんでしたよ

何か普遍的で根源的なものを象徴するような美しいシーンの連続には心洗われるようだし、次々と試練を潜り抜けていくコーラには心を寄せずにはいられないのですが・・、結局泣けたのは2,3か所くらいかな・・。

ハイ、ここですよ~という泣きポイントはあんまり演出してくれなかったですね。

バリー・ジェンキンス氏が描くべきことに忠実に、大衆に媚びずに映像化した感じでしょうか。

でもやっぱり美しかったし凄まじかった。

大衆に媚びてないとは言っても、連続ドラマとして引き付ける構成と人物描写は心得たもので、その辺はしっかり面白かったし恐ろしかった。

州をまたぐたびにガラッと変わる異様な世界観はまるで「ハンドメイズ・テイル」を見ているような衝撃。

人間の醜さ弱さ、美しさと強さが強烈なコントラストで語られるので、ただただ遠く離れた観客席からこの特殊な世界に生きる人々を呆然と、時には感嘆の想いで眺めるだけ。

自分も彼らの輪の中に飛び込んでワンワン泣きたい!と期待していると少し寂しい気持ちになるかもですが、何も期待せずに予備知識少な目で見れば大きな衝撃と感動に身も心もぐったりなるかと思います。

目次

【お留意ください】
当ブログは個人が趣味で書いているもので、夜遅くにウトウトしながら感じたままの感想を綴っています。そのため稚拙な文章、品のない物言い、勘違い解釈、天然ボケなどで皆様をご不快にさせてしまうこともあるかもしれません。(その場合は申し訳ございません。)
その点を含めてお許し頂ける方のみ読み進めて頂けましたら幸いです。

また衝撃ネタバレに関してはそのエピソード分の始めに持ってくることもあるのでご注意ください。(内容を順番に書くわけではありません)

「地下鉄道~自由への旅路~」予告編とあらすじ

南北戦争以前の南部で、コーラ・ランドルが自由を求め必死に努力する姿を描く。噂の地下鉄道に救いを求め、ジョージア州の農場を逃げ出したコーラは、単なる比喩ではなく、南部の土壌の下に実際の鉄道が走っていることを知る。 アマゾンより

「地下鉄道~自由への旅路~」登場人物とキャスト

このドラマは脇役キャストが豪華でした。

各エピソード、まるで違う映画を見てるかのように舞台が変わっていくのですが、その都度小さな役に有名な役者さんが顔を出してくれてます。

その贅沢な脇役陣は各話の感想の方で触れて行こうと思うので、今回はメインの3人だけをご紹介。

主人公コーラを演じたスム・ムベドゥは南アフリカの女優さんで、賞も受賞してる実力派。

なんと今年29歳!(うわ、14歳くらいに見えた。)

運命に翻弄されながらも大事なものは失わない静かな闘志があります。

可愛い~。普段はこんな表情なのね。

シーザー役のアーロン・ピエールはイギリスの俳優さん。

まだそんなに出演作が多くないせいか情報が少なかったんですが、青い目は本来の色のようですね。

このビームが出そうな印象的な目で多くを語ってくれます。最高。

奴隷ハンターのリッジウェイを演じたジョエル・エドガートンはオーストラリアの俳優さん。

骨太で枯れた味わいに不器用な脆さも感じせせる演技にしびれます。

ってことで、200年前のアメリカを描くドラマなのに主要3人は外国人なんだなぁ。

そのほうが、よく顔の知られたアメリカ人が演じるよりもリアリティと歴史的雰囲気を感じやすかったのかも。

それもあってか、脇役陣に馴染みのアメリカ人俳優達が顔を出してくれると妙に嬉しい気分になりましたよ。

「地下鉄道」は本当にあったの?これは実話?

ウィキペディアによりますと、この幻想的な地下鉄道はコルソン・ホワイトヘッドの原作本で創造された架空の乗り物で、実際には黒人達は「駅」と呼ばれるセーフハウスを起点に夜間に安全なルート(線路)を歩いたり荷車を利用したりして次の停車駅に向かったそうです。

白人の協力者は「車掌」と呼ばれ、隠れ家の用意や安全なルートへの誘導を行ったそうですが、この際全体のルートを把握してる者は誰もいなかったそう。

各人が決められたルート内での誘導を行うのみで、どの逃亡者がどこへ向かい最終的にどこへ行ったのかは把握できない仕組みでした。このため逃亡後の黒人達の安全が確保されたんですね。

物語自体もフィクションのようですが、登場人物の中には実際に存在した有名な黒人女性をモデルにしたキャラもいたそうです。

その辺については各話解説の中で書かせていただきます。

とにかく残酷描写が多くて見ていて疲弊したのは事実ですが、次が気になって仕方ないので思わず見てしまう・・という海外ドラマに欠かせない要素とストーリー展開の意外性はしっかりあって面白かったです。

第2話で嘘のような別世界が待っていた時には目が丸くなりましたよ。

こうも世界は簡単に変わるのか・・と。

ところが、これまた瞬く間に恐怖の世界へと変貌し、次々と新たな試練と恐怖に見舞われる・・。

この地獄の出口は一体どこに?

安住の地は見つかるの?

という絶望的な期待を胸に、またまた次のエピソードに見入ってしまうのです。

というわけで、これから各話の感想・解説に入りますが、いつものように1話ずつ見た直後に書くスタイルではなく、全話見終わってから1話ずつ振り返る形で書いてます。

アマゾン視聴ページ

*これからはネタバレ感想です。

「地下鉄道~自由への旅路~」第1話のネタバレ感想・解説

*決定的なネタバレはありませんが、少し1話以降の内容に触れている部分もあります。

全話見てから戻って見ると冒頭のフラッシュバックならぬ、フラッシュフォーワードが感慨深いですねぇ。

あんなシーンもあって、あんな人もいて・・、

そして物語はジョージアの綿栽培のプランテーション農園から始まります。

シーザーってやっぱり始めからコーラに惹かれていたんでしょうね。

もともと自由人だった彼にはコーラに何か類まれなものを感じていたのかな・・。

母親に置いて行かれたというトラウマと怒りを胸に秘めながら、力強い何かを感じさせる変わり者の少女。

実際、殴られた少年を助けに行ったのは彼女だけでしたからね。

これで彼女もムチで打たれてしまうわけですが、少年の親もできなかったことができるというのは只者ではない。

それにしても農園での処刑の様子は見るに堪えなかった・・。

もうムチのシーンが長くて長くて。

ただ、奴隷制の現実を知らしめるためには必要な描写だったんでしょう。

その反動もあってか、この悪夢のような場所から逃げ出し、自由へ向かって疾走する2人の姿は美しかったこと!

この強烈な対比が力強い光と影を生み出し、幻想的な地下鉄道の存在を美しい「自由の象徴」としてファンタジックに描くことに成功してましたよね。

ホント、あの鉄道の感じはまさに「銀河鉄道999」だったわ。

暗闇の中、滑るようにやってきて、謎の車掌が親切に招き入れると行き先も知らせず発車する感じが希望に満ちていてたまらない。

それから、リッジウェイが初めてコーラに会ってこう言う場面が印象的でしたね。

「母親に裏切られた怒りを抱えてるな。その怒りを解放する方法を見つけないと苦しいぞ。」

これは見進めていくと分かるのですが、まんまリッジウェイ本人に当てはまる言葉でした。

おそらく父親に愛されなかった(と本人は思ってる)自分と母親に置き去りにされたコーラを重ねているのでしょう。

リッジウェイにとっては奴隷ハンティングこそが怒りを解放するために見つけた方法で、これしか生きる道がないんでしょうね。(なのでコーラの母の時のような失敗は許容できない)

その奴隷ハンターとしての威信をかけて、コーラに関しても地獄の果てまで追いかけてくることになるのですが・・。

あと、この回の駅長さんは「レクティファイ 再生」でトレイを演じたショーン・ブリジャーズでした。

残忍な白人もいる一方で命を懸けて黒人を救出しようとした白人もいたわけで、いつの時代も一概にはくくれないものですねぇ。

というわけで、今後もこんな感じで2話以降も追記していきたいと思います!

*次は第2話のネタバレ感想です。

「地下鉄道~自由への旅路~」第2話のネタバレ感想・解説

*決定的なネタバレはありませんが、少し2話以降の内容に触れている部分もありますのでご注意ください。

2話の冒頭で突然洒落た服に身を包んだコーラを見たときには本当にびっくりしました。

あれ?間違って飛ばしちゃったかな?と。

1話の地獄から一転、突然ユートピアのような場所で腰を据え、幸せそうに暮らすシーザーとコーラ。

結婚して子供も作って・・、という将来の夢を描くほど満ち足りた日々を過ごしていたのですが・・。

すぐにグリフィン楼という白人たちが黒人矯正のために用意した場所での表面的な自由だったということが判明。

男たちは毒を盛られ実験台に、女たちは不妊手術を強要されていました。

ここでの先生役に「ブラックリスト」のリズ役ミーガン・ブーンが出てましたね。こういうちょい役って珍しい気がする。

にしても、この先の2人を運命を考えると、このサイス・カロライナで味わった束の間の幸せを残酷と捉えるか、一時でもいい時間を持てたことをせめてもの慰めと捉えるか・・。複雑過ぎてコメントのしようがないです。

シーザーとのところにリッジウェイが現れた時には「逃げて~!そいつを突き飛ばして逃げて~!」と必死に念を送ったんですが、やはりできない状況だったんでしょうか。

おそらくですが、リッジウェイはコーラとは違い、シーザーに直接会ったとこはないので、普通の黒人ならばすぐには分からなかったかもですよね。

ところが、青い目という大きな特徴があった・・。残念。

そして、この段階ではシーザーにどんな運命が待ち受けているのかの説明もなく、ノース・カロライナ編は終了します。

ちなみに今回の駅長さんは「メイズランナー」「ブラックミラー」などのウィル・ポールターでした。

イギリスの若手実力派俳優で、馴染みのお顔ですね。

なんとか逃げおおせたコーラは地下鉄道に降り、訓練中の機関士に出会ったことで救われノース・カロライナへ。

この眼帯の彼とは不思議な巡りあわせがあったので覚えておきましょう。

*次は第3話のネタバレ感想・解説です。

「地下鉄道~自由への旅路~」第3話のネタバレ感想・解説

*3話以降の内容を少し含みながら書いてますのでご注意ください。

この3話は本当に怖かった~。

私としては、完全に「ハンドメイズテイル」にかぶりましたね。

キリスト原理主義者たちの様子やら、反逆者が木に吊るされたりする辺りが特に。

そしてなんといっても強烈だったのが、この方エセル!

はい!エミー助演女優賞!!(を私なら決定。)

「アメリカンホラーストーリー」「フレイザー家の秘密」のリリー・レーブが素晴らしかった~。

あの平手打ちには私ものけぞりました。

一方、旦那のマーティンの方はもう親近感が沸いて仕方ない・・!

いい人過ぎてNOと言えないタイプの人って周りにもいますよね。

演じたのはデイモン・ヘリマンで、最近では「ザ・サーペント」に出てたし、「マインドハンター」ではチャールズ・マンソンを演じてました。

彼らには絶対にこの窮状を切り抜けて欲しかったけど、やっぱり最悪の結果に・・。

(マーティンが爆破などせず、勇気を出して2人を地下鉄道の駅に連れていければ列車は来ていたかも!と思わずにはいられない。)

狭い屋根裏で何年も隠れているらしいグレースちゃんにも胸が締め付けられました。

最後は火に包まれる家の中に取り残され、「そんな~!」と悲鳴を上げたい気持ちに。

コーラも彼女を守るために自分から姿を現したというのに・・!

と、この時はあまりに救いのない結末に絶望的な気持ちになったのですが・・。

この先の物語が7話に待っていて心底ホッとしましたね。

そうそう、家政婦のフィオナもいいキャラだったわ。

虐げられてきた者の憎しみが顔いっぱいに広がり、最後はこれみたことかと出過ぎた逆襲を!

ランタンで家に火を放つと、今度は自分が彼らと同じ立場になり、ボコボコにされるという・・。(周囲にも広がると考えられなかったのか・・?)

そして、ついにリッジウェイに捕まってしまったコーラ。

というセリフがありましたけど、まさに運命的としかいいようのない奇跡的な遭遇が続きます。

次は第4話のネタバレ感想です。

「地下鉄道~自由への旅路~」第4話のネタバレ感想・解説

第4話はグレート・スピリット(精霊)の話でした。

何回「グレート・スピリット」聞いたかな。グレート・スピリット父さんと、グレート・スピリットを見つけたくて仕方ない息子たちの物語。

でも勘の悪い私は、これがリッジウェイの若き日の物語ってことに気づかず、いつまでも「誰だこりゃ~?」って思ってました。

たぶん、普通の人は冒頭のこのシーンで気づくのかな。

お母さん、若いですよね。23歳で亡くなってるので、その時のリッジウェイは何歳だったんだろう。

このエピソードを見る限り、明らかに彼にはソシオパスの気がありそうなんですが、赤ちゃんに関しては理屈抜きで心惹かれるものがあったようです。

その後、ホーマーを買い取って面倒を見ることになったのも、この時の強烈な経験が基になってそうですね。

誰かを愛し、愛され必要とされたいという潜在的欲求を叶えてくれる存在が、皮肉にも黒人の赤ちゃん(子供)と結びついてしまった瞬間だったのかも。

にしても、この役者さん凄くなかったですか?

嫉妬と劣等感で捻じ曲げられた精神性が見事に表現されてて、中年リッジウェイより強烈だったような。

そして、でた~!

「ウエストワールド」「オザークへようこそ」のピーター・マラン!

好きだわぁ。

男手一つでこれだけ愛情をかけて育てた息子でも、あらぬ方へ行ってしまうんだなぁ・・。

その悲哀が痛いほど伝わってきました。

でも、息子の差別感情や怒りの原点が劣等感と黒人の子マックへの嫉妬心から来ているところまで見抜けなかったんでしょうね。

なんとも切ない話でした。

次は第5話のネタバレ感想です。

「地下鉄道~自由への旅路~」第5話のネタバレ感想・解説

毎回世界観がガラっと変わるドラマですが、第5話は燃えるテネシー。

森が燃えてました。

これは入植者たちの開墾の為に森を焼き払うという貪欲で自分勝手な行いのせいで、すべてを焼き尽くしてしまったのを見せることで、ドラマのテーマの一つである「人間の欲と愚かさ」を表現しているのだとか。

この時点ではリッジウェイが何をしようとしてるのか不明ですが、次のエピソードを見るとテネシーの実家に向かっていたことが分かりますね。

仲間のボズマンが「オヤジに呼ばれて飛んで行くのかよ。お前の精霊なんてどうでもいい。」と不満を口にしていたので、どうも危篤の連絡を受けて向かうことにしたようです。

さらに精霊を求めるリッジウェイを馬鹿にし続けていると、ボズマンはリッジウェイに撃たれてしまいます。

やっぱりグレート・スピリットは大事なんだなぁ・・。

印象に残ったのはやはりジャスパー。

食べることを拒否し、最後まで精神の自由を守り抜いて逝ってしまいました。

「自分の行く先に何が待っているかを知りながら食べる意味がない。」

とはいえ、相当強い意志がないとできることじゃないかと。

祈る姿もあったので信仰も支えの一つとしてあったのでしょう。

コーラも同じく川で自死を試みましたが、リッジウェイに捕らえられて果たせず・・。

最後まで諦めない姿勢を貫くようにも見えたコーラでしたが、親友の身に起きたことを知っってしまったら当然ですよね。

それから、ホーマーとリッジウェイの2人はやはり父子のような関係なのか、強い信頼と絆で結ばれているようです。

ホーマー、一体何歳なんだろ。

しっかりし過ぎてて年齢不詳だわ。

次は第6話のネタバレ感想です。

「地下鉄道~自由への旅路~」第6話のネタバレ感想・解説

実家に到着後のリッジウェイはコーラに新しい服を買って与え、外食に連れて行ったりしてましたね。

本人の説明によると、コーラと彼女の母親は「他の黒人よりも格別に出来がいい。」のだそう。

「母親を主人にプレゼントとして献上するシーンを思い描くために服を買ってやったんだ。」と説明してましたけど、言い訳めいてましたね。

たぶん、単純にコーラが気に入ってるのでしょう。

ところが彼女が反抗的な態度で挑発を繰り返すので、ついにキレたリッジウェイはシーザーに起きた出来事を話して彼女を苦しめようとします。

リッジウェイに満足感を与えないため、口を手でふさぎ必死に嗚咽を堪えるコーラが痛々しい・・。

それにしても、シーザーのことは返す返すも残念無念!

あの時、鉄道に乗ってさらに北に逃げていれば・・と考えずにいられない。

コーラにしてみたら、その後悔の他にも「自分だけが逃げてきた」「自分の犯した罪のせいで彼が犠牲を払うことになった・・」という罪悪感にも苛まれていることでしょう。

実家では、さすがのリッジウェイも危篤状態の父を前に動揺してましたね。

愛されたくて仕方のなかった父との最後の時。

寂しいのか辛いのか、抑えきれない感情に潰されそうな様子のリッジウェイはコーラの横で寝たがってました。

それから、突然現れたコーラを救った黒人達ですが地下鉄道の組織の者たちのようでしたね。

マックが彼らに連絡を取って招き入れたんでしょうか。

ロイヤルはマックの名前を知ってたし、マックも早く地下鉄道に・・と言ってたので。

それにしても、惜しかった~!悔しい!!

あと少しでマックがヤツの息の根を止めるところだったのに!

リッジウェイが過去を謝罪したり、ウィスキーを欲しがったりして時間稼ぎしてるのはすぐ分かりましたよね。

だから、マックがウィスキーを取りに降りて行った時点で「あぁ~、もうダメだ~!!」と。

そして、そこからが長かった!!

もう結末は分かってるのに、こうまで焦らされると余計腹立たしいですね。

というわけで、もちろんここにホーマーが現れ、予想通りにマックは撃たれてしまうのでした。

そしてコーラは夢のような地下鉄道で至福の時間を・・。

実際にはこんな豪華な場所も地下鉄道も極上ワインもなく、小さな隠れ家の一室だったかもしれませんが、彼女にとってはこんな風に感じられる時間だったのでしょう。

見ている私たちも心からホッとできる瞬間でした。

次は第7話のネタバレ感想です。

「地下鉄道~自由への旅路~」第7話のネタバレ感想・解説 ファニー・ブリッジスとは

よかった~!グレースは生きてたのか~!

このドラマの数少ない救いに感謝。

第7話は全体的に見ても特にファンタジー色が強くて現実とは思えない回でしたよね。

火事で死んだと思われたグレース(本当の名前はファニー・ブリックス)は落ち着いた様子で燃える家を抜け出し、奇跡的に地下鉄道の入り口を見つけ、そして鉄道に乗って自由への道を見つけることができました。

このグレースという少女ですが、原作には存在しないキャラだったそうです

原作では病気になるまでの7か月間、コーラは一人で屋根裏に隠れていたようです。

ファニー・ブリッグス(グレース)って誰?

グレースが母親に与えられた本当の名前が「ファニー・ブリッグス」ということですが、この名前のキャラは原作「地下鉄道」には登場しないものの、コルソン・ホワイトヘッドの他の小説の中に出てくる制度派経済学者の架空の歴史上の人物なのだそうです。

ジェンキンスが他の小説からキャラを借りたのは、彼女の存在を抽象化し、灰から再生し、見事に立ち上がった黒人全体の未来を象徴するものにまで広げたかったからでしょう。

また他の批評サイトでは、「ある奴隷少女に起こった出来事」という有名な自伝を書いたハリエット・ジェイコブズという方を投影したキャラなのではとも言われていました。

主人からの性的虐待を逃れるため、高さ90センチの光の入らない屋根裏に7年間隠れた後、北に逃れて自由を得たそうな。

その後は晩年まで奴隷解放のために尽力した人物です。

つまり、ファニー・ブリッグスは絶望的な状況からしなやかに、力強く自由を獲得してきたアメリカの黒人の子供たちの歴史を見事に体現した存在ということで理解できるそうです。

なるほどね~。

それで列車にいた車掌さんがグレースに

「いらっしゃいお嬢さん。あなたを待っていたのよ。」と言うわけですね。

これ聞いて、どういうこと?!と思いましたが、これで納得。

その後の2人の会話も全部そういう意味合いで聞くとすごく深いんです。

例えば、

「私たちのことを書いた本を忘れてしまったわ。」

というファニーに車掌さんが

「気にしなくていいわ。大事なのは私たちが今ここにいること。」

と答えますが、これもアメリカの黒歴史について過去は過去よ。今を生きましょう。メッセージなのでしょう。

そしてその後に流れるのが世界最大のスター、マイケル・ジャクソンの”I Wanna Be Where You Are”ですからね。

希望を感じずにはいられないエンディングでした。

なるほどね~。

ジェンキンスがどうしても入れたかった1話はアメリカそのものの歴史ということですね。

それからエセル!

酷い。生きたまま吊るされるなんて!

「ハンドメイズ」のような架空の物語よりも現実の方が酷かったというのは、このドラマで何度も味わった衝撃でした。

次は第8話のネタバレ感想です。

「地下鉄道~自由への旅路~」第8話のネタバレ感想・解説

コーラが連れてこられたのは黒人達だけ特殊なコミュニティを形成し、ワイン造りをしているバレンタイン農場。

今回はようやく心穏やかに見れましたね。

心に深い傷を負ったコーラでしたが、彼女を気遣うロイヤルとの交流を通して少しずつ癒されていく様子が見れたと思っていいのかな。

このロイヤルがいい人なんですよ~。

どうしたらコーラを悲しみから救うことができるのかを考え抜いてあれや、これや・・。

銃を渡してコーラに撃たせるシーンも、彼女の中の抑圧された怒りを少しでも解放するためだったと考えていいのかしら。

黒人の偉大さを一緒に称えるため、コーラに謎のトンネルを見せた時には逆にコーラに過去の辛い場面を思い浮かばせてしまったし、「じゃ、もう逃げなければいい。」なんて軽々なことを言って傷つけてしまいましたけど、それでもロイヤルは頑張ってたと思います。

ちなみにロイヤル役は「グッド・プレイス」のウィリアム・ジャクソン・ハーパー

そんなロイヤルとの交流のおかげか、コーラは不思議な夢を見て、そこでシーザーと再会します。

そしてあの日のようにダンスを。

なんて悲しくて美しいシーンなの。

もう、涙なくしては見れませんでしたよ。

夢を見ながら涙を濡らすコーラ。

これまで恐怖とトラウマでがんじがらめになっていた心が少し溶解し、ようやくシーザーとの別れを悲しむことができたのかな。

朝起きると、ロイヤルを探しに向かいましたが、彼は既に地下鉄道の危険な活動のために出発した後でした・・。

それでも優しい朝日の捉え方に、なんとなく希望を感じて第9話への期待も高まったんですが・・。

これがねぇ・・。

次は第9話のネタバレ感想です。

「地下鉄道~自由への旅路~」第9話のネタバレ感想・解説

天国のようなコミュニティが一瞬で地獄の惨状に・・!

なんて残酷な結末なんだろ。

もちろん8話の冒頭で農場の方向性でもめている人たちがいる段階から不穏なものは感じていましたけどね。

まさか、ここまで理不尽な理由で彼らの未来が打ち砕かれ、木っ端みじんに破壊されるとは・・。

悪名高いリッジウェイさえも呆然としてましたね。

そして、コーラはついに結ばれたロイヤルとも一瞬でお別れ・・。

またもやリッジウェイに捕らえられ、地下鉄道へ案内させられることに。

大きな穴へと降りていくと・・。

コーラはついに覚悟を決め、決死の覚悟でリッジウェイを引きずり下ろすのでした。

この時の映像の美しいことったら!

コーラには何のためらいもなく、恐怖の表情もありませんでしたね。

直前には、リッジウェイに初めて会った時に言われたセリフが聞こえます。

「怒りを抱えたまま生きるのは辛いぞ。そいつを解放する方法を見つけろ。」

というわけで、そのたった一つの方法を実行!!

まさに命がけですが、この時のコーラは自分の命の心配なんてなかったでしょうね。

リッジウェイは岩の上に激突した衝撃と上からコーラがぶつかってきた衝撃とで動けず。

この後、コーラは逃げるのかと思いきや、もう一度農場に戻って一緒に暮らしてきた女の子を連れてきます。

そして、ロイヤルの銃を手にリッジウェイのいる穴底に戻ると一度は立ち去ろうとしましたが、結局戻ってきてとどめを刺します。

リッジウェイが「アメリカの至上命令」を暗唱しているのを聞いて堪えられなくなったのでしょう。

これこそがリッジウェイにとって黒人差別を正当化するための大義ですからね。多くの白人が利用してきた誤った大義。

引き金を引く瞬間、コーラの脳裏によぎるのはシーザーの姿。

泣けてくる・・。

そして、亡骸となったリッジウェイの傍らで子供のように泣くホーマーにまた泣けてしまった。

いや、ホーマーまだ子供なんですけど、この時ほど子供を感じたことはなかったです。

話が前後しますが、あの2人の農場リーダーたちの討論会は聞きごたえありましたね。

どっちも納得。

どっちも正しいし、どちらも応援したくなる。

ただこの惨状の後で、正解ははたして何だったんだろう・・と考えたりするときに、

白人側に彼らを受け入れる度量がなかったのだから、そもそも彼らには選択肢なんてなかった、という結論に至るのがなんとも悲しい。

悲惨な時代だったとしか言いようがないですね・・。

次は最終10話のネタバレ感想です。

「地下鉄道~自由への旅路~」第10話のネタバレ感想・解説

これも悲しい悲しい物語でした。

まさか最終話に来てこんな惨劇を見せられるとは・・。

既にメンタルも疲弊しきってたので、もうあの場面は見れませんでしたよ。

でも、助産師だったメイベルお母さん、最高に素敵な人じゃないですか!

こんな素敵なお母さんがいたのに、自分を置いて逃げてしまった母として憎み続けなければいけないコーラも辛い。

メイベルも、思わず逃げ出してしまった川で蛇に噛まれて水に沈んでいくとき、コーラのことを考えどんだけ無念だったことか。

あの場所で眠っていることは誰も知られず、コーラに真実が伝わることもない。

でも、コーラは憎しみの奥底で、母の想いをちゃんと分かっていたと思いたい。

なんとなくですけど、その証拠があのオクラの種ですよね。

母が祖母から受け継いだ小さな庭で育ててきたオクラ。

その種を逃亡中もずっと身に着けてきたコーラは、それで母と繋がっていたような気がします。

そして、最後にようやく土に埋めることができた。

母への憎しみを手放した瞬間だったのか、それともリッジウェイを葬ったことでようやく逃亡生活が終わったことを意味しているのか。

そして、最後に奇跡的に通りかかった馬車の男性が優しい人でよかった。

あっと、厳密には大抵の場合優しいけれど、そうじゃない時もある人。

でも、みんなそうじゃないですか。

大抵の場合優しければ、それでみんなで暮らしていける。

彼女たちが将来出会う人たちも、このおじさんのように「大抵の場合は優しい人」たちでありますように・・、

と、願わずにはいられませんね。

というわけで、私たちにとっても長い長い旅でした。

どれだけ残酷な暴力シーンを見せられても、その後に映しだされる美しいアメリカの情景になんとなく慰められながら、そして、前を向き続けるコーラに漠然とした希望を託しながら見てきてしまいました。

くたくたになりましたが、アメリカの緩やかな回復力と未来への可能性を感じさせる力強い作品だったと思います。

ではまた~。

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