「ピーキー・ブラインダーズ」にハマろう!世界観を全力解説&全シーズン12345ネタバレ感想・考察

Netflix野海外ドラマ「ピーキーブラインダーズ」、途中まではネタバレなしでの登場人物、概要、見どころなどをまとめてます。注意書き以降はシーズンごとの細かいネタバレ解説も追加中です!

ついに「ピーキー・ブラインダーズ」シーズン1を完走しました~!

前々から仏人夫に「欧州でこのドラマがどれほど人気か知らないのか?!ゲーム・オブ・スローンズよりクールだ!」と熱く語られていたんですが、どうもピンと来なくて。

実は2回挫折してるんです・・。

ギャングの世界なので、基本男子向けだし、歴史的背景がよく分からん。(1919年設定)

でも最近「ギャング・オブ・ロンドン」を見て、英国ギャングの世界観と主演(助演?)ジョー・コールのファンになり、

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このジョー・コールが3男を演じて出世作となった元祖イギリスギャング物を見ないわけにはいかないだろと。

歴史については完全に無知な私ですが、旦那の説明を聞きながら全6話を完走したら、まぁ面白い!鳥肌!

最終話に至ってはさすがやね~!さすがIMDb8.8の実力!と感心しました。

トマトの方も5シーズン平均の数値がこちら。

それから、RottenTomatoes主催、2020年3月のNetflixオリジナルの人気投票で1位に輝いたのは「ダーク」でしたが、準決勝で「ダーク」と当たって負けてしまったのがこの「ピーキー・ブラインダーズ」。

これはもう行くしかない!

既にシーズン5まで出てると知ると若干腰が引けますが、実は各シーズン全6話と、出遅れ組にもかなり見やすいのです。

最終シーズンとなる6は現在撮影中だし、まだまだ間に合う!

その後には映画も企画されてるって話ですし、ピーキー・ブラインダーズ旋風は今後も続いていきそうです。

まずですね、

難しいことは置いておいて、このバーミンガムの通りを闊歩する男達を見て、

「カッコえ~!!!痺れる~~!!」

という所から入りましょう。

脇の工場から吹き出る炎とロックな音楽がたまらない!(演出超大事)

3話くらいまではこの定番シーンにも「ふーん」という反応しかできませんが、これが最終話になって見た時には

「カッコえ~!!!痺れる~~!!」

としっかり鳥肌立ってるはずです。(たぶん)

内容的には4話くらいから面白くなっていくので、3話までは我慢かな。

とはいえ、私は前情報なしで歴史背景もよく知らずに見たのでこんな感じでしたが、多少の予備知識があるとかなり入りやすいと思います。

というわけで、今回は「ピーキー・ブラインダーズ」の世界観を徹底的に解説させて頂きます!

目次

【ご留意ください】
当ブログは個人が趣味で書いているもので、夜遅くにウトウトしながら感じたままの感想を綴っています。そのため稚拙な文章、品のない物言い、勘違い解釈、天然ボケなどで皆様をご不快にさせてしまうこともあるかもしれません。(その場合は申し訳ございません。)
その点を含めてお許し頂ける方のみ読み進めて頂けましたら幸いです。

また衝撃ネタバレに関してはそのエピソード分の始めに持ってくることもあるのでご注意ください。(内容を順番に書くわけではありません)

「ピーキー・ブラインダーズ」予告編

「ピーキー・ブラインダーズ」これさえ知っておけば怖くない!

まずはシェルビー家をご紹介

こちらのシェルビー兄弟が主役です。やーん、渋い~!

三男ジョン、次男トミー、長男アーサー。

主役はこの方、次男のトーマス(トミー)29歳。

ギャング一家を率いるのが長男ではなく次男というのがまた渋いのよ。

冷静な戦略眼を持ちながらも時に家族を守る為にアツくなる男。

大胆な野望を抱きながらも繊細で、戦地でのPTSDに苦しむ苦悩の男。

この多面的な人間力とカリスマ性が見る者を惹きつける!

兄と弟もなんだかんだ全面の信頼を寄せてて、兄弟愛にもジーンと来ますよ。

ガラス玉のような青い目には何が映っているのかしらん?と女子なら気になって仕方ないイイ男。

キリアン・マーフィー最高~!

長男アーサーは32歳とは思えない老け顔。

同じく戦争で傷つき、鬱状態に苦しんでいる。

無骨な乱暴者だけど、どこか憎めない素朴さもある。

三男のジョンはとにかく可愛い!(突っ張ってるのが可愛い。)

口にくわえてる楊枝がトレードマーク。

実は前の妻が亡くなり4人の子持ち!(でも子供達は全然出てこない)

「子供達には母親が必要だ」と妻を求めてたジョン君の顛末が最高に素敵で笑えます。

ジョー・コールが「ギャング・オブ・ロンドン」のショーンとはまるで別人!その七変化ぶりには脱帽です。

実はこの下にも10歳のフィン君がいますが、小さいのでチョロチョロ癒し系として出てくるだけですね。

でも大人に混じってビール飲んでる。(いいのか?)

あとエイダという妹も。

エイダはたぶん26歳。

シェルビー一家の闇稼業には関わっていないものの、共産主義の男と恋に落ちてしまったのでさぁ大変。

この時代は共産主義者というだけで捕まって監獄行きだったのです。

そのフレディは兄トミーの幼馴染で、戦地でも一緒に戦った仲。

妹を赤狩りに巻き込まれたくないトミーがどうするかに注目!

そして、この兄弟姉妹を一人で面倒見てるのがポリー叔母さん。

絶対敵に回したくない恐怖のオバちゃんですが、家族を守ることにかけては頼りがいあり。

最大の敵はキャンベル警部!

シーズン1でこのシェルビー家の最大の敵となるのがこのキャンベル爺!

アイルランドでIRA達を捕まえてましたが、今回はチャーチルから直々に特別な任務を任されバーミンガムにやって来た。

迫力だけは凄いけど、戦地に行かなかったことで周囲からバカにされてるいる「卑怯者」

演じるのはニュージーランド人のサム・ニール。日本人の奥さんと娘さんが二人いて勝手に親近感を感じてたんですけど、いつの間にか熟年離婚していたようです。

今年73歳というのが驚き。

このキャンベル警部の部下で潜入捜査に入る美人諜報員グレースがこちら。

キャンベルと同じくアイルランド人で、警察官だった父をIRAにころされた恨みを晴らすために自ら志願。

なのに、スパイする相手(トミー)と恋に落ちてしまうわけです。

あぁ、互いに本性を隠しながらも惹かれ合っていく世界の違う男と女・・。彼女の裏切りがバレた時にはどうなっちゃうの?!とハラハラドキドキが続きます。

政治的時代背景

これが分かってないとピンと来ないので、歴史が超苦手な私が小学生レベルの理解でなんとかご説明いたします!すみません!間違ってたらコメントの方で修正お願いします。)

ポイントは3つ
  1. 第一次世界大戦直後
  2. 共産主義者
  3. IRA(アイルランド共和軍)

まず、舞台は1919年のバーミンガムてことなので、第一次世界大戦(1914-1918)が終了した翌年

フランスで戦った男達が帰って来たものの、トミーを始め多くの元兵士たちがそのトラウマに苦しんでいるのが前提としてあります。

そして、警察による「赤狩り」も大事なポイント。

終戦直前にソビエトが共産国家となったことで、その余波に怯えるイギリス政府は共産主義者を片っ端から検挙。

一方でマルクス主義は確実に拡大し、労働組合も発達し出した時代です。

実際フレディは共産主義運動をしながら、BSA社の労働組合長もしています。

さらに、アイルランドでは独立を望むIRAが勢力を拡大し、英政府との対立を強めているのがもう一つの背景です。

第一次世界大戦ではどんな風にフランスで戦ったの?

主役のトミーも悪夢に苦しんでるし、兄のアーサーも鬱を繰り返していて不安定。

戦地で共に戦った子分のダニーに至っては突然パニックに襲われ錯乱状態に陥ってしまうほど。

なぜここまで酷いPTSDに蝕まれているのか・・が分かるシーンとしてトミーが見る悪夢があります。

炭鉱のような地下トンネルで泥だらけになってますが、歴史無知の私には「どうしてこういう戦い方をするの?」と普通に疑問が・・。

そこで、歴史マニアの旦那に聞くと、こんな図で説明してくれました。

第一次世界大戦時というのは、機関銃はあるけど戦車がなかったそうで、地上に姿を現せばバババババー!と機関銃でやられてしまったのだとか。

なので、ほとんど前線を移動させずに塹壕を掘り、ひたすら泥の中で戦っていたそう。(映画「1917」でもそうでしたよね。)

塹壕の中に身を隠しているので、銃を撃っても当たらず、大砲を飛ばしても角度的に難しくてほとんど当たらない。

そこで、このように地下深くにトンネルを掘り、敵陣の塹壕の下に爆弾を仕掛けるという坑道戦が取られたわけです。

最終的に600トンの爆弾で1万人以上のドイツ兵が犠牲に。

当然ドイツ兵もトンネルを掘り、音を頼りに阻止しに来ますので、トンネル内で鉢合わせし地獄絵図に・・という恐怖のシナリオが繰り返されていたのです

地下では音が響くので、シャベルの音を頼りに場所が特定されてしまうんですね。

この地下における暗闇の戦闘がどれだけ恐ろしいかは、閉所恐怖症じゃなくても想像に難くないでしょう。

BSA社とは

「BSA工場」という単語がよく登場します。

この辺の男はみんなここで働いてる雰囲気で、通りに火が噴いてるのもこの工場のもの。

BSA社(バーミンガム・スモール・アームズ)はバーミンガムに存在していたメーカーで、オートバイ、軍用銃や自転車、車を生産していたそう。

バーミンガムの周囲には鉄鉱石と石炭の産地があったことから、鉄工業が盛んでした。

働くって大変なことね・・。

物語はとある盗難事件から始まる

シーズン1の鍵となる事件がこの機関銃盗難事件

イギリス政府がBSA社に大量発注し、リビアに発送するはずだったものをピーキー・ブラインダーズがバイクと間違って盗んでしまうのです。

恐怖のキャンベル警部がチャーチル大臣にご指名されたのも、この大量の機関銃と弾薬がIRAの手に渡っては大変だから。

情勢を左右するほど重要な武器を偶然に盗んでしまったピーキー・ブラインダーズ。

ヤバイ~!これが警察にバレたら組織はお終いだ!という状況ながら、頭脳派のトミーがこれを一世一代の好機と捉え、上手に利用していくのが見どころになってます。

他のギャング勢力は2つ

シーズン1に出てくる勢力としては他に2つあります。

一つ目はレベル的にはあまり変わらないジプシー系ギャングのリー一家

このリー一家とは激しい抗争を繰り返しながら、意外な展開もあったりして目が離せない。

そしてもう一つは格上のビリー・キンバーとその子分たち。

ロンドン以外の競馬場を一手に仕切り、この界隈では「神」と呼ばれる男。

リー一家はこのビリー・キンバーの競馬場で警護を担当しながらピンハネしてます。

で、シェルビー一家は現在違法の競馬の賭け場を運営してるのですが、将来的には合法なブックメーカーとして認定され、勢力を伸ばしていきたいところ。

そのために、この2つのギャングにどう攻め入るのか。

大いなる野望を胸に秘め、トミーは柔軟性のある戦略と政治的駆け引きで道を切り開いていきます。

「ピーキー・ブラインダーズ」の意味は?

このハンチング帽をかぶってるのが特徴的なのですが、実は彼らはここにカミソリの刃を縫い付けていて、これで敵の目を潰したりするんです。

嫌でしょう~!?痛い~!

私が以前2話で挫折したのもこの辺ですね。刃物嫌い!(でも後半は一切出てこないので安心して見れた)

ピーキーっていうのが、ハンチング帽の尖ってる部分で、ブラインダーズっていうのが盲目にするって意味。

まぁギャング物なので暴力シーンは確かに酷いんですが、このドラマは意外と知性と戦略重視でそれほど派手な銃撃シーンなどはない感じ。

「ギャング・オブ・ロンドン」を期待して見た人には少し物足りないかもですが、大人が痺れるギャングドラマって感じで、かなりおススメです。

ピーキー・ブラインダーズは実在してた?

一応いたみたいですが、年代的には10年くらい前になるし、内容的にも事実に基づいてわけではないようです。

しかもあんまりカッコよくないかも・・。

ので、見なかったことにしてドラマを楽しみましょう♪

というわけで、前情報としてはこれくらいでしょうか。

では、準備は万端!NetflixへGO~!

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*これ以降は各シーズンのネタバレ感想を書いていきます!

「ピーキー・ブラインダーズ」シーズン1のネタバレ感想

最終話もメチャメチャ渋い~!

なにあのクライマックスは!

当然視聴者にはドンパチを予想させておいて、意外な結末で鳥肌を立たせるというこの凝り方!

「過去には興味はない。未来にも興味はない。大事なのはこの1分。兵士の1分。戦争ではそれが全て。」

ひゃー、痺れる~!!

皆さん、人生の大一番!という時にはこのセリフを言って決めましょう。

実際、このドラマでは戦争が男達に残した生々しい傷跡をしっかり描いていましたよね。

最後、あれほどの場面でもドンパチにならなかったのは「一発撃ったら最後、自分も死ぬ。」という修羅場をイヤほど経験してるから。

ただ、アホのビリー・キンバーがその空気感を利用して自分だけ発砲。

倒れそうになりながらも「その1分」を逃さなかったトミーが見事に隙をついて逆転勝ち!

そしてすかさず、「俺とキンバーは一対一の決闘をして決着がついた。もう家に帰るんだ!」と宣言。

はぁ、もうアナタに付いて行くわ~!

と手下じゃない私も惚れちゃいました。

残念ながらダニーは死亡

1話ではトミーが見事機転を利かせ、ロンドンに逃がせてあげることができたダニーでしたが、こんな結果になって残念ですね。

ただ、本人も「ロンドンでは死んでるも同然。」

「戦争で自分は死んでしまった。」

と語っていたので、致し方なかったのかな。

最後まで戦争の悲劇を語り続けました。

ジョンには可愛い奥さんが

娼婦に恋しちゃってたジョンが失恋し、あっという間に次の相手に出会うまでの流れが最高でしたね!

武器から可愛いお花に持ち替え、突然、結婚式だ~と。。

政略結婚を受け入れなければ「戦争が始まるんだ!」と兄トミーに説得され一瞬で覚悟を決めたジョンも男だわ。

そして「畜生~50歳以下だろうな~」と嘆きながら覗き見た相手がまぁ可愛い・・!

という、なんとも楽しいエピソードでした。

血みどろの戦いがあれば、人生における晴れ舞台もある。という、このバランスが絶妙でニヤッとさせれちゃうわ。

トミーの野心が意外にスゴイ!

戦争行く前はよく笑い「馬にかかわる仕事をしたい」なんて言ってた男が、地獄を見て帰還した後には別人に・・。

大きな野望を胸に密かに牙を剥きだしましたね。

家族を守るためには戦いながら前進あるのみ!

攻撃は最大の防御とばかりに勢力を拡大していきます。

ビリー・キンバーに会った時に「こいつはショボい。倒せる」って即座に見抜いたようでしたね。

序盤、リー家族にブチ切れ喧嘩を始めた時には「あれ、トミーにもそんな側面が?」とちょっと意外でしたけど、それも戦略の一環だったようで・・。

その後、リー家族とは敵対関係にあるような印象をキンバーに与え、上手いこと懐に入って行きましたからね。

でもその陰でリー家とは同盟を組みキンバーを倒す手筈を整えていたという。

トミー、一人でこれだけのことを決めちゃうんだからなぁ・・。家族会議の立場は??って感じね。

ポリー叔母さんVSグレース

「私は許さない。」ってポリー叔母さん怖いわぁ・・。

もう大人なんだからトミー本人に決めさせてあげてよ。

本人同士で水に流すっていうなら、もういいじゃないのね。

な~んて視聴者に思わせておいて、実はポリー叔母さんのことだからグレースのガッツと本気具合を試してるのかしら・・。

ただ、私グレースあんまり好きじゃないかもです。

なんだか女優さんがいま一つな感じで・・。

歌上手いのかな・・。

クリフハンガーなラスト

にしてもラストですよ!

求婚を断られたキャンベル警部が性懲りもなくグレースに銃を向けてましたけど、ありゃ駄目だ。

何をどうしたら友人の娘と結婚できるって思うんでしょね、あの風貌で。

音的に発砲はあったようですけど、どうなっちゃうのか?!

3日以内に答えを出すと手紙に書いていたトミーの決断は?!

そもそも3日以内にその手紙がグレースの手元に届くのか・・?など、気になることばかり!

というわけで、簡単ですがこんな感じでしょうか。

ではまたシーズン2を見たら感想書きます!

「ピーキー・ブラインダーズ」シーズン2のネタバレ感想・解説・考察

はぁ・・、面白い。というか、ぐったり。

もうトミーったらどんだけ無謀なの?

2度ほど完全に死にかけてたけど、あれも作戦の内って言うつもり??

ロンドン進出は安全だなんて嘘っぱちもいいところ。(ジョン嫁が正しい!)

だけど、あの瞳と低音ヴォイスで静かに野心を語られるともう付いて行くしかないのよね~。

今回は女性2人のトミー争奪戦も見どころでしたが、「生きてると感じたい」という女2人の気持ちがよくわかる!

死を恐れず野望に突き進む男との人生なんて最高にスリリングだしね。

でも、トミーはなぜそこまで破滅の道を突き進むのか

私の想像ですが、立ち止まったらトンネルのシャベルの音が聞こえてくるからかな・・と。

兄アーサーが常に麻薬を必要としているように、彼自身も脳内アドレナリンが出てる状態でないと苦しくてジッとはしていられないでは。

実はそんな風に思ったのは今回のエンディング。

奇跡的に命が助かった直後、泥にハマって倒れた時「Fuxx!!」と叫んで泣いてましたよね。

死を覚悟した直後のエモーショナルな感情とも取れますけど、もしかしたらトミーは心のどこかで死を望んでる部分があったのかもなぁ・・と。2割ぐらい?

もちろん死にたかったわけじゃない。

直前に「もう少しで全てを手に入れる所だったのに!畜生!」と今シーズン最大の名言を叫んでましたしね。

だけど、ようやく苦しみから解放されるという安堵感もどこかで感じていたのかも。

こんな複雑な男だからこそ、トミーの魅力は語り尽くせないのです。

(余談ですが、「ブレイキング・バッド」で肺がんで死を覚悟したウォルターが治療の効果が出てまだ生きれると宣言された後、一人トイレでブチ切れた場面に重なりました。)

そういう意味では、シェルビー兄弟で一番健全なのはジョンなのかな。

スイッチ入って敵を襲う時は恐ろしいけど、普段は優しい兄ちゃん。

子育てしてる姿が見たい・・。

マイケル・グレイよ!アンタいくつ??

泣いちゃったわ~。

娘を失った苦しみと息子との感動の再会のダブル技には思わず涙が・・。

あぁ、ポリーこれまで頑張ってきてよかったねぇと!

なのに、このマイケル君の大物ぶりはなに??

始めは母が用意したサンドイッチ食べてる姿が可愛いな~と微笑ましく見てましたけど、そのうち目が座ってるのに気が付いた・・。

そして最終的に表明した彼の野望がもう怖い~。

「大金を稼ぎたい。」

って、18歳の言うセリフ?

これがシェルビー家の血筋なのか。とてもあの田舎でのんびり育てられた青年とは思えない。

ちなみにマイケルを演じるフィン・コールはジョン役のジョー・コールの実の弟。

顔はあんまり似てない。

マイケル役のオーディションを受けられるようジョーが口添えしたらしいですが、こうもスゴイ存在感だと実力で勝ち取ったとしか思えませんね。

ロンドンへの進出は成功?!

とっかかりはS1と同じパターンでしたね。

二つの勢力の一つに喧嘩を吹っ掛け、もう一つの勢力に近づき手を組む。

違いはS1よりずっと恐ろしい相手ということ!

ビリー・キンバーなんて可愛いもんだったわ。

ソロモンズさんは訳わからないし、サビーニは精神不安定で病的にヤバイ。

トム・ハーディの怪演が光る?ちょっと作り過ぎ?

メイ役Charlotte Rileyはトム・ハーディの実の妻だそうです。

で、そんなこんなで最終的にはソロモンズとアメリカへの酒密輸と打倒サビーニで協定を組み、サビーニの方はエプソム競馬場で待ち伏せして運営許可証を燃やしちゃいましたね。

これで上手く行くのかな~。

どっちにしても、あのソロモンズさんとは今後もあまり関わりたくないけどね‥。

トミーが結婚するのはどっち?

「ピーキー・ブラインダーズが賭け屋の許可証をゲットできるように手伝えるのは私よ!」

と強気のメイと、

「愛と仕事は別よ!」というグレイス。

やっぱりトミーが結婚するのはグレイスでしょうね。

自分の子供を宿してるわけだし、惚れた女はグレイスなので。

でも、野心に燃えるトミーのことだからメイも可能性がないとは言い切れない‥?

トミー自身の「結婚」の定義が分からないと何とも言えませんね。

それからチャーチル直々の任務というのも気になる!あんまり過酷なのじゃないといいけど・・。

ついに悪役のあの人が・・!

キャンベル警部、見事地獄へ落ちてしまいました‥。

政府の秘密組織の諜報部員たちを利用し、トミーを上手く仕留められるとご機嫌でしたが、結局己の行為が仇となりましたね。

強烈な悪役像を見事演じたサム・ニールとのお別れは残念ですが、もうパターン化してきちゃったのでそろそろ潮時だったかな。

ポリーもこれで息子に堂々と顔向けできるでしょう。(私はポリーの取った行為は支持しますよ!)

ちょっと気になったのが・・

ジョンが最後のお祝いの場面でエスメの顔を微妙な表情で見てるんです。

一瞬だったから気のせいだったかも。

でも、その前に前の彼女リジーといい感じのシーンもあったので気になりますね。

というわけで、シーズン3行きます!

次はシーズン3のネタバレ感想です。

「ピーキー・ブラインダーズ」シーズン3のネタバレ感想・解説・考察

あぁ~、グレース~~~!

幸せな家族の時はあっという間に終わってしまいました‥

トミーの哀愁はさらに増し、狂気の一歩手前まで来る場面も。

母を亡くしたチャールズに語りかける姿には涙、涙‥。

にしても、今回は色々難しかったですね~!

私は色々調べまくり、ようやく理解できました。

とりあえず本筋のロシア絡みからあらすじを整理します。

まず背景として、2つのロシア勢力が。

  • 白系ロシア人(1917年の革命によって国を追われた貴族達)
  • 赤系ロシア人(共産主義ソ連の人間)

そして、共産主義を恐れるイギリス政府(チャーチル)が支援しているのはもちろん白系。

シーズン2の最後に、チャーチルから派遣された諜報員から「お前には仕事がある。いずれ連絡する。」と言って命を救われたトミーでしたが、それがこの仕事ですね。

BSA工場から戦車を盗み白系ロシア陣営に送る

政府として表立って支援できないことから、秘密裡にピーキー・ブラインダーズを使おうというわけです。

この作戦に直接資金を出すのはこのグルジア出身の貴族。

イギリス政府から援助してもらうために、宝石を隠し持っている強欲一家で、金を払いたくないが為に作戦後はトミー達を消そうと企んでます。

で、第1話でトミーの結婚式に潜り込んでいたこのロシア人は赤。

ソビエト大使館から派遣されたスパイだったので、アーサーが手を汚すことに。

そして複雑なことに、もう一つ大きな勢力がいて彼らがトミー達の最大の脅威となります。

それが、「セクションD」や「オッドフェローズ」とも呼ばれる「経済連盟」

この経済連盟が政府をも超越する強大な力を持つ極右組織として存在してるんですね。

「ぬるぬるの石鹸を掴もうとするように捉えどころがない」という表現から、秘密結社的なものでしょうかね。

彼らはロンドン警視庁も完全に掌握しているようです。

現在分かってるメンバーは、このジョン・ヒューズ司祭パトリック・ジャービス

ヒューズ司祭が戦車盗難計画を共産主義者に流し、ソ連大使館に伝わるように仕組んでいました。

その目的は、彼らに戦車を爆破させ、イギリス政府がソ連との国交を断つよう仕向けること。

ところが計画を察知したトミーが妹のつてを頼りにソ連大使館の人間にその情報を伝えましたよね。でないと、計画が実行され後には自分達が消されてしまうので。

その結果、経済連盟はトミーの息子を誘拐しピーキー・ブラインダーズに爆破させ、ソ連の仕業に見せかけようとしたわけです。

ただし、ギリギリの所でヒューズは自身の児童虐待被害者だったマイケルにブス~!

チャールズを救出!

すぐ爆破を止めようとしたものの、なんとこれが間に合わず!(アメリカのドラマだったら間に合ってた!)

残念ながら犠牲者を出す事に‥。

ただし、ソ連側がやったという偽証拠は撒かずには済みました。

というのが、S3メインの流れでした。

トンネルの件をヒューズに漏らしたスパイは誰?

「彼らには報酬を払う気がない」と見抜いていたトミーでしたが、実はタチアナが先導して叔父叔母から盗むためにトンネル計画を立てたようでしたね。

ところが、このトンネル計画がヒューズ側に情報漏れ。

奴らに息子を誘拐された時には宝石も全部よこせと脅されることに‥。

これに関してトミーは「誰が話したんだ?!」と家族に詰め寄りますが、この裏切り者が宝石商として力を借りたアルフィー・ソロモンズでした。

逆ギレしてたけど、なかなか正論を突いてましたね。

にしても、このタチアナもアブない女だったわ~。

ウィーンに約束してる男性がいるそうですけど、トミーの言う通り「お気の毒」としか言いようがない。

ロシアン・ルーレットに巻き込まれないよう祈ります。

ちなみにロシアン・ルーレットは「帝政ロシア軍で将校らの”比較的安全な戯れ”として行われていた」らしい!うわ、どの辺が安全なの??

トミーがまたまた危なかった!

毎度大変な目に遭うなぁ。

あのボキっ!という不気味な音は頭蓋骨骨折だったのか~。(頬骨かと思ってた。)

もうねぇ、トミーが可哀そう過ぎるのよ‥。

愛するグレースがあんな形で自分の身代わりとしてやられてしまうなんて悪夢の中の悪夢でしょ。

宝石の呪いってことにして、なんとか夜は眠れるようになったのかな。

でも、そんな彼が死の淵で見た人はグレースではなく自分達を裏切り続けた父親だったんですね。

うーん、深い、そして渋い‥。

でもチャールズが無事でよかった。

今回唯一の救い‥。

最後にシェルビー家が警察に!!

これはイカンですよ!

ジョンとアーサーは今回の爆破容疑で、マイケルはヒューズ神父さつ害容疑で、ポリーはキャンベル警部さつ害の容疑で逮捕されてしまいました。

経済連盟恐ろしや!シェルビー一家を一網打尽か!

「彼らは裁判官も陪審員も刑務官も支配してる」そうですが、「議会」だけは動かせないそうで、トミーが議会と取引して手を打ったと言ってましたね。

とは言うものの、大丈夫かな‥。

シェルビー家最大のピンチですが、シーズン4でどうトミーが対抗策を取ってくるのかが楽しみ。

にしてもねぇ~。

これは言わないといけないのが、今回の大失態はポリーでしょう。

ポリーが酔っ払って告解なんてしに行かなければ、トミーは無事にヒューズ神父を片付けられたし、頭蓋骨を骨折することもなく、ポリー自身の罪もバレずに済んだのに。

恐らくはヒューズを消したところでまた別の手先が経済連盟から送り込まれていたとは思うけど、少なくともヒューズにいたずらされた息子マイケルが直接仇を打つことはなかったはず。

神父たちがいかに堕落しきってるかを知らなかったとはいえ、ポリー意外と脇が甘いな~。

でも結局今回彼女が恋に落ちた画家の彼はただの「ひっかけ」で、スパイじゃなかったみたいです。

マイケルの闇化が若干気になります。

でも彼自身がなぜ平和で安全な育ての親を去り、この世界に戻って来たのかが分かりましたね。

幼い頃の心の傷は常に影を落としてきたのでしょう。

イタリアグループとの抗争

やっぱりジョンは多少リジーに未練があるんでしょうね。

妻を愛してないわけじゃないけど、元カノのリジーがイタリア系ギャングの息子(エンジェル)と付き合うのは面白くない様子でそれは酷いケガを負わせてました。(あのシーンは見れなかった。)

最終的には息の根も止めたようですが、母親に関してはたまたま自分の学校の先生だったとかで見逃してましたね。(だったら彼女が一番悲しむことしちゃだめでしょ。)

最後に金を拒否したリジーは恋人を失い当然怒ってる。

それから、アーサーが信心深い彼女ができたようで大分変ってましたね。

もうドラッグから抜け出せないかと心配してたので、ひとまず良かったな~と。

イタリア人ボスにも情けをかけていたし、シェルビー兄弟の微妙な変化にもグッときます。

というわけで、そんなところでしょうか?

また他に疑問点や間違ってる点などがありましたら、コメント欄などからご連絡ください。

ではまた~!

*次はシーズン4のネタバレ感想です。

「ピーキー・ブラインダーズ」シーズン4のネタバレ感想・解説・考察

は~、メッチャ面白かった~!

S2、3、4と怒涛の面白さでしたけど、今回のシーズンが一番頭使わずに済んだし、冒頭の処刑シーンからジェットコースター状態で一気見!

S3が少しややこしかっただけに、スカッと単純明快で違った魅力も楽しめましたね。

ジョンが~!

それにしても、ジョンが~!となった時は愕然としました。

だってシェルビー兄弟は死なないタイプのドラマかと思ってたので。これまでメインキャラは全員無事でしたからね。

「ウォーキングデッド」路線は取らないんだろな、と安心しきってただけに「え~!1話で~!」と驚いたのなんのって。

あ~、残念。この先ジョンをもう見れないなんて。

可愛かった~。このドラマの男達はどれだけ狂暴でも愛嬌があって天然で憎めないのよね。

アーサーもリンダに手懐けられて、ますます可愛くなって来ちゃったし。

ジョンもエスメによく耐えてたし、お相手も頑張ってたわ。

結局全部で何人の子供を作ったのかも分からないまま逝ってしまいました。

ついにマフィアが登場!!

S4はマフィアか~!と知った時には笑っちゃった。

ギャング対マフィアの復讐劇でしたけど、心理戦や罠もありつつ見応えありましたね。

厳しい状況の中、決裂していたファミリーが懐かしの古巣に戻って結束する!というのも盛り上がったし、バーミンガムへの郷愁を感じられてよかった。

脚本家のスティーブン・ナイトがバーミンガム出身ということで、この場所抜きには語れないって感じなんでしょうね。

それにやっぱり、この通りを闊歩する男達がカッコいいのよ~!

美形のイザイアも華を添えてくれるし、カーリー、チャーリー、ジョニーの3人はもうこのドラマになくてはならない庶民派オヤジギャングでしょう。

えっと話しがズレましたが、今回登場するの新キャラはこちら。

「戦場のピアニスト」のエイドリアン・ブロディ

いかにもなイタリア語で雰囲気出してましたね。

ただね~、カッコよかったけど、あんまり怖くなかった気も。

トミーが頭脳戦で負けるわけないと思ってたし、マフィア側の手下が基本アホキャラだったせいかな。

でも、やられちゃう時には一発なのでやっぱり怖い。人海戦術で次から次へと来ますからね。

その辺の潮時を鋭く見込んで止めたトミーの戦術はさすがでしたね~。

私もすっかり「アーサーがやられた~!まさかシェルビー兄弟が2人も??」と騙されちゃった。

そして最後の切り札として名前が飛び出したのは、なんとシカゴのアル・カポネ!!

うわ~、ロバート・デニーロが出てきちゃったらやっぱりエイドリアン・ブロディもかなわない!!

手下達もサクッと寝返ったようで、リーダーとしての格のなさも見せつけてしまいました。

母も自信たっぷりだっただけに、まさかの展開に驚いたことでしょう。

もうこれ以上息子がいないことを願います。

ソロモンズさんともお別れ

時々登場してくれるキテレツキャラとして楽しませてもらいましたが、癌に侵されていたそうで、ますます自暴自棄になってましたね。

以前から皮膚の状態が気になってましたが、フランスで浴びた毒ガスが原因だとか。

トミーを裏切ったソロモンズさんでしたが、もう彼には選択肢は残されていなかった感じでしたよね。「小さいものは大きいものに勝てない」と諦めきっていたし、辛そうだったしね。

彼も最後まで憎み切れないナイスキャラでした。

ピーキー・ブラインダーズに新メンバー加入!

なんかミッキーロークみたいなおっちゃんがいるな~と思ったら、ゲーム・オブ・スローンズのリトルフィンガーでしたね。

当初は「味方も撃つような危険な男」ってことでしたけど、息子をボクサーにしたいなんて可愛い野望を持ってるだけで案外ほのぼの系でした。

リジーがついに妻の座を?!

リジーを嫌いな人っていないんじゃないですかね?

あからさまに妻の座を狙いに来てますけど、一生懸命尽くしてるし一途だから可愛いのよね。

メイやジェシーといったライバルが現れると敵対心むき出しで邪魔しにかかるのも笑っちゃうし、庶民代表の彼女にはどこまでも泥臭く頑張って欲しいです。

失う物も下手なプライドもないから強いのでしょうね。トミーにいくら足蹴にされてもへこたれないのはアッパレ。

最後のシーンでトミーの横を陣取ってましたけど結婚したってことなのかな?

ちなみにジェシー役は「ハッピー・バレー」のアン役チャーリー・マーフィーでした。

休暇で苦しみ勃発のトミーの決断

休暇を取ったことでアドレナリンが途切れ、過去の記憶に捉われたトミーがのたうち回ってましたね。

戦争の記憶だけでも耐えがたいトラウマだったのに、愛するグレースを自分が死に追いやったという悪夢からは一生逃れられないのでしょう。

そして出たシーズン4のこの名言!

「俺の現世に休息などない。来世で休むさ。」

く~~~!こんなセリフをトミー以外の誰が言えますか?!

そしてジェシーをサクッとものにすると、政府のスパイを兼任しつつ労働党の議員に転身!

あれま~、これからどこ行くの~?

悪魔と手を組み、そして悪魔をも裏切る。というのはどういうこと??

ちなみに毎回挿入される主題歌の「Red right hand」は悪魔の手ってことなんでしょうね。

悪魔と手を組む度に結果的に増えていく苦悩と悪夢・・。こんなトミーに安穏の日々はやってくるのか。

シーズン6か7でドラマは幕を閉じ、その後は映画を企画しているという製作陣のコメントも最近ありましたがどんな風に終わるんでしょうね。

トミーが最終的に自分自身と和解し、安らぎを見つける日を迎えるのかを最後まで見守りたいところです。

ではシーズン5へ~!

*次はシーズン5のネタバレ感想です。

「ピーキー・ブラインダーズ」シーズン5のネタバレ感想・解説・ラストを考察

え~!!!クリフハンガーかいな!

これまで痛快なエンディングでシーズンを閉じていただけに今回の終わり方は消化不良もいいところ。残念!

大きな謎を残してシーズン6まで引っ張ります。

というわけで、まずはこの点の考察からしてみたいと思います!

誰がトミーを裏切った?!

もちろん、フィン君があの元サッカー選手の男に漏らしちゃったのはアウトでしょう。

普通に考えたらあの男が電話したのは誰?ってことですけど、実はあのシーン自体がひっかけで、全く違う筋からの裏切りというのも考えられます。

私が可能性がありそうかな・・と思ったのは以下の人々。

  1. モーズリー本人が先手を打ち、情報を握っていた
  2. 経済連盟(セクションD)
  3. ジミー・マッカバン
  4. マイケル&ジーナ

そもそもトミーを訪れたベン・ヤンガー大佐(エイダの彼氏)の車を爆破した勢力がいるわけですよね。

既にこの時点でトミーの裏切り行為を見破っている者たちがいて、自分達に不利な動きをしてることは知っていたんですよね。

トミーも「セクションDかも・・」と言ってました。

経済連盟は暴力的な右翼団体なのでファシスト党と繋がっている可能性も高そうだし、モーズリー本人が彼らのバックアップを得ていることも考えられる。

どっちにしても、モーズリーは常にトミーの一歩先を行っていてまだしっぽを掴ませてませんからね。(あのジミーとの繋がりを示す証拠も燃えてしまったし。)

それに経済連盟とはシーズン3の最後にガチンコやりあってからまだ決着が付いていないんですよね。

シーズン4に急にイタリアマフィア行っちゃって、「あれ~、経済連盟もういいのかい?」ってちょっと拍子抜けでしたから。

それから、普通にジミーに電話が行った可能性もありますよね。

スコットランドから下りてきてピーキー・ブラインダーズのテリトリーを奪おうとしてるので、モグラになりそうな男に金をばらまいていた可能性もあるかも。

それと、最後はマイケル&ジーナのアメリカンカップル。

彼らが言っていた第2の選択肢がこれだったのかな。

驚いたことに、本気でマイケルはトムの王冠を奪いに来てましたからね。トミーの強迫性の妄想ではなかったわけです。

あれだけ傲慢な態度でトミーに「俺が引き継ぐ」と言っちゃう辺りからして既に怖いものなし!母にビンタされたところでフンと来た。

ポリーが「トミーとマイケルが敵対したらどちらかが死ぬ。」と予言してましたけど、まさにこれがそうだったりして?

他のサイトではポリー自身の可能性も指摘されてましたが、彼女がマイケルの命を助けたいからといってトミーやアーサーの命を犠牲にするかというと、それはなさそうですよね。

シーズン5の全体の印象

これまでと比べるとあまり面白くなかったですよね。

このドラマが魅力的なのはシェルビー家の結束とトミーのカリスマ的統率力があってこそで、非情な暴力があるにせよ、傷ついたトミーが一心不乱に野望に向かって突き進む姿がファンを惹きつけていたと思います。

それが、メンバーが私利私欲で麻薬にまみれ、それぞれ勝手なことをしていたんでは魅力半減。

アーサーなんてボロボロもいいとこで、中身は子供のままで見た目はもうお爺ちゃんじゃないの。

トミーも自さつ願望に捉われ、自身の地位が奪われる恐怖と焦燥感を抱いているだけ。

幻グレースがしきりに出てきては「こっちへおいで~」と誘ってくるし・・。

にしても、S5にして明かされる母の死が衝撃的でしたね。(ずっと不思議に思ってた)

そして祖父も自ら命を絶ったということで、トミーの死への欲望は過去のトラウマだけでなく必然的なものだったのかな。

最後、またグレースが出てくるシーンがありましたね。

ここに黒い馬が映ってますが、たぶん1話で眠らせたデンジャラスかと。

母がくれたのは白い馬。彼を死に誘うのは黒い馬。

ソロモンズさんが何度も見る夢として語っていたそのままの風景でした。

ってことで、ソロモンズさん生きてましたね!

まさか、顔撃たれても無事とはなぁ。

もうあそこまで肉厚キャラを極めると、トミーを裏切ろうが一人寂しくカメモを撃ってようが許しちゃいますね。

シーズン5その他の感想

それにしても、今回は完全に乗り切れずに見ていたせいか、過剰なバイオレンスがやけに見ていて辛かったです。

必然性のないバイオレンスはやっぱり浮くしね。

なにしろあのボクサーの息子が気の毒すぎて見てられなかった!

あんな理想の息子がいるの?ってくらいいい子だったので、実はシーズン4から随分心配してましたよ。

それがあんな惨い形で・・というのはねぇ。

しかも親父のアベラマもせっかくポリーと結婚したというのに、やられちゃったじゃないですか!(復讐果たせず無念!)

悔しい~!

そしてポリーが可哀そう。

ついにトムにも嫌気がさして辞任しちゃったし、息子マイケルはアメリカ女のいいなりだし、愛する夫を失ってこの先どうやって生きていくの??

またエイダと支え合っていくのかな。

というわけで、そんなところでしょうか。

やっぱりリジーは妻の座を手に入れてもトミーの心の支えにはなり得ませんでしたね。

トミーがいまだに見てるのは幻グレースだけで、子供さえも眼中にない・・。

シーズン6で、トミーがどんな状態になっているのか。またタイムジャンプがあるのか。気になって仕方ないところです。

その点に関して調べてみました。

「ピーキー・ブラインダーズ」シーズン6で分かっていること

とりあえず撮影が最近(2021年1月)開始したというのはツイッターで見たんですけど、BBCでの放送も2021年の暮れか2022年になるかとイギリスの記事には書かれていました。(多分2022年)

コロナで大分遅れてますね。

わかったことをまとめますが、確定ではないのであしからず。

シーズン6に関する情報
  • シーズン6は2つのパートの一つ目(ってどういうこと?)
  • 当初は予定されていたシーズン7はコロナでなくなったらしい
  • 非情にダークな女の新キャラが登場
  • リンダ(アーサー妻)が戻ってくるかもしれない
  • サミュエル・L・ジャクソンが出演を希望しているらしい
  • タイムジャンプして1934年になるかも
  • ヒトラーの登場が濃厚

内容的にはシーズン6の大きなテーマは「金と黒」らしいです。(意味は不明)

ジーナが言っていた「第2の選択肢」というのは彼女のアメリカの家族絡みの作戦で、彼女の家族はかなり影響力のある人たちだとか。

実はモーズリーは実在の人物でヒトラーとも友人だったので、チャーチルが登場してることを考えるとヒトラーも登場する可能性があるかもしれないってことです。

ミスター・ビーンのルーワン・アトキンソンがヒトラーを演じるのでは・・と噂されています。(が、BBCは否定)

それと脚本家のスティーブン・ナイトは「最終的にはトミーをいい人間にしたい」という希望を語っているそう。

へ~、なるほど。

これは大きな情報ですね。

私は下手すりゃ「ブレイキング・バッド」のウォルター路線もあり得るかもと覚悟してましたから。

どういう形で「いい人間」に到達するのか・・が興味深いところですね。

まだ不明な点が多々あり、シーズン6に関しては情報が少ないです。

また分かり次第追記していきたいと思います。ではまた~!

【追記】あまりに悲しい訃報

2021年4月21日にポリー役のヘレン・マックロリーが癌闘病の末、亡くなりました。

52歳の若さであまりに突然のニュースだったので、私も大きなショックを受けました。

本当に残念としか言えません。

ご冥福をお祈りいたします。

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コメント

コメント一覧 (12件)

  • こんにちは。シーズン3が見終わりそうです。
    見た後、記事で色々知れてなるほどの嵐でした。
    トンネル戦法も初めて知りましたが(イラストわかりやすいです!)
    それに志願した兄弟たちがいかに無鉄砲で根性のある人達であるというのが知識が無いと理解できませんね。。フランス人夫さんに色々教えてもらえるのは心底羨ましいです!

    トーマスは因果な商売ですが、親族経営の家内手製工業の敏腕若社長みたいで、心の土台は家族愛に恵まれた幸せで優しい次男坊というのが感じられて感情移入しやすいです。
    表情が読み取りにくいですが笑。

    カッコよく男らしくお金持ちで、聡明でモテモテで目が綺麗で男の理想のスーパーマンなキャラクターですが、背負っている物(家族の生活、責任、自身のトラウマ、未来への不安、苦悩)が大変で、現実を背負って日々生きているイギリスのみならず欧州視聴者の男性の心を掴んでいるのかなーと思いました。
    トミーの心の揺らぎや奥底にあるものが出てくるシーンはなんともシミジミしますね。

  • イラスト、分かり易くてよかったです~。
    私も全然戦争のことなんて知らなかったので、トンネルを掘って戦っていたなんて初めて知りました。
    ヨーロッパでは当たり前の知識みたいですが・・。

    そうそう、トーマスってカリスマ性のある魅力的で肉厚なキャラですよね。俳優のキリアン・マーフィーが「自分に会ったファンはみんな自分が普通過ぎてガッカリする。」と語ってましたよ。
    トーマスほどのカリスマを期待されちゃうと困るでしょうね。
    実際、インタビュー動画などを見ても普通の明るいお兄ちゃんという印象でした。(それはそれで好印象なんですが。)

    シーズン4以降はますますトーマスの心の闇に迫っていくので、ぜひ堪能してください♪

  • 見終わりました。今まで見たドラマの中で一番好きです。カッコ良すぎですね。
    男性陣も痺れますが、女性陣も逞しくてさりげなくお互い思い遣っていて良いですね。
    トミーの多面的な魅力とカリスマ性にうっとりしていましたが、演じるキリアンマーフィーは普通のお兄さんという事でビックリ。どういう訓練をしてキャラクターになっているのか不思議だなと名優を見るたびに思います。
    シーズン5ではマイケルに古臭いギャングと言われたり、アーサーとトミーが息切れしていて、確かにいい歳になってもこの生き方は辛いですね。
    シーズン6は何話になるのか、トミーがどのように良い人として着地するのか気になります。後ポリーがサラッと辞任して不思議でしたが記事を読んでまさか…でした!お若いのに残念です。

    • 春子さん、一番好きなドラマになりましたか!
      私も最近見た中では一番熱量高く見れました。
      シーズン6でポリー叔母さんが見れないのが本当に残念ですが、また新しい時代の新しい物語になるようですので、楽しみに待ちたいと思います。

      トミーが良い人として着地できるのかどうかも注目ですね。
      私はそろそろいい人との出会いを期待したいです。

  • こんばんは。そういえばそれは大事なことですね!グレースが冥途に引っ張ろうとしてましたものね。

    話が変わりますが以前第1話で挫折したダークを、1話事見て解説を読むを繰り返して見終わりました。面白かったです!
    最終話は泣きました。。その後また解説で色々理解しました。
    読まなければ最後のお食事会の違和感もそのままにしていましたね〜。感謝です。
    年の差そっくりさん俳優さん達が似ていてSF話がとてもリアルに感じました。特にカタリーナ。中年女性と若い女性なのにどうしても同一人物に見えます。

    • 春子さん、ダークも見られたんですね!速い!
      あれは伝説のドラマですよね。
      本当にず~っと余韻に浸れるし、意味を色々考えながら汲み取っていくとどこまでも楽しめるようにできてました。
      最後は切なかったし泣けますよね~。

      そうそう、俳優さん達のそっくりぶりも話題になりましたね。
      カタリーナも似てました!
      ドイツ人らしく、細部にまでこだわりまくったところが世界中で大ヒットになった理由の一つだと思います。

  • アメリカ留学中で、そこで気になる人ができてその男の子がこれ面白いから見てとおすすめしてくれたものの、こんな男子っぽいしまず私理系で歴史苦手だったので私も見て話す機会を増やしたいものの挫折してましたけど、この説明やあらすじがあったおかげで一気見してたくさんその男の子と話せるようになりました!!
    とにかく感謝です(泣)

    • 桜さん、はじめまして!
      私も歴史苦手で、いつもこういうドラマは苦労するので、同じような方がいたらと思って頑張って書いてみました。お役に立てたとのことで本当に嬉しいです。^^
      ピーキー・ブラインダーズは男子の支持率高いですからね。
      会話のきっかけになったとのことで、良かったです。
      アメリカ生活満喫されてください♪

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