Huluで見れる海外ドラマ「アウトランダー」の感想・解説・評価です。途中まではネタバレなしでドラマ紹介。注意書き以降はネタバレ有で感想書いてます。
「アウトランダー」といえば、女子が泣いて喜ぶロマンスファンタジーですが、実は本国では非常に評価が高いんです。
医師であるクレアが時代を200年遡って繰り広げる物語なので、国内ドラマ「JIN-仁」にちょっと近いんでしょうか。(見たことないけど・・汗)
彼女の気の強さと肝の座りようは必見です。
激動の歴史的動乱に翻弄される美男侍女の愛の軌跡。
がもちろんメインテーマですが、それ以外にもいろんな要素を含んでます。
- タイムトラベル物としての面白さ
- 医療ドラマとしての面白さ
- 本格歴史活劇としての面白さ
- ファミリードラマとしての面白さ
と多岐にわたる魅力があり、どれを切り取っても本格的で質が高いのです!
もちろん、主演2人の美しさは言うまでもないでしょう。
手つかずの自然が残るスコットランドの風景にもうっとり・・。
【ご留意ください】
当ブログは個人が趣味で書いているもので、夜遅くにウトウトしながら感じたままの感想を綴っています。そのため稚拙な文章、品のない物言い、勘違い解釈、天然ボケなどで皆様をご不快にさせてしまうこともあるかもしれません。(その場合は申し訳ございません。)
その点を含めてお許し頂ける方のみ読み進めて頂けましたら幸いです。
また衝撃ネタバレに関してはそのエピソード分の始めに持ってくることもあるのでご注意ください。(内容を順番に書くわけではありません)
「アウトランダー」シーズン5の評価
IMDbのレートはトータル8.4ですが、シーズン5に関しては平均レートが8.77。
ロッテン・トマトも全シーズン通して安定の高評価です!(批評家メーター)
日本だと、「ただのイケメン目当ての恋愛メロドラマでしょ?」と女子向け作品だと思われてるかもしれませんが、いやいや、男性が見ても面白いですよ。
人物描写はしっかりしてるし、史実を効果的に取り入れたストーリー展開も上手いし、残酷描写も結構多く、シビアな世界感を構築してます。
目を背けたくなるシーンもサラッと入っていて、結構な頻度でギョッとしますね。
キャスト陣の評価も高く、クレア役のカトリーナ・バルフはゴールデン・グローブ主演女優に5回ノミネートされ、1回受賞。
まぁ、正直私としてもシーズン3前半までがピークだったとは思いますが、今回のシーズン5でまたしっかり立て直してきたと思います!
まだ見たことない方には、ぜひ恋愛メロドラマという先入観をとっぱらって試していただきたい本格SFファンタジーです!
*これ以降はネタバレ感想です。
「アウトランダー」シーズン5を全話見たネタバレ感想・考察
いやはや・・、最後のエピソードはショッキングでしたね。
さすがの私もショックが大きかったし、「アウトランダー」ここまでやるかと・・。
とはいえ、あの状況でクレアが縄に繋がれてるだけで、危機一髪、白馬の騎士が現れる!ではあまりに現実味のないファンタジーになってしまうので、致し方ない結果だったかもしれません・・。
それにしても、怖いわぁ・・。あんな時代。
いつものことですけどね。
法の整備がようやく始まろうかという建国前のアメリカ・・。奴隷制度まっさかりの時代に人権もクソもありませんからね。
だいたい理由もなく家が焼き討ちに遭うってどういうこと?!あの少女のシーンなんて見ていられなかった。
ともあれ、ラストのエピソードで私が感動したのは、変わり果てた妻の姿を発見したジェイミーの言葉。
彼自身も内心は怒りに震え、胸は張り裂けそうなほど辛いに違いない。
なのに、彼がクレアにかける言葉がまた完璧なのです。
「君は生きてる。大丈夫だ。モ・ニア・ダウン」
これが普通の男に言えますか?!
ジェイミーって、いつもそうなんですけど、決して言うべきセリフを間違えない男なんです。
どれほど緊迫した場面でもユーモアのセンスを失わないし、相手を思いやって自分は後回し。
女性の繊細な心理まで気遣えて、控えめで、気品があって、勇敢で、揺るがない。
スコットランド訛りは依然強く残ってて、これがまたメッチャ可愛いし!
やっぱりジェイミーというキャラがそれだけの強さと人間の大きさを兼ね備えた造形というのもあると思いますが、ドラマの成功の鍵はやっぱり演じるサム・ヒューアン自身も大きいでしょうね。(クレア役のカトリーナ・バルフはもちろんのこと。)
サム・ヒューアンとジェイミーの間にまったく乖離したものを感じさせないから魅力が色褪せない。
きっと、このままの人間性なのだろう・・と思わせる男っぷりと度量の広さを自然の姿から感じさせます。
それに、カトリーナ・バルフはさらにこの局面で女優としての格を上げてきましたね。
私達はクレアの歴史を知ってるだけにショックなのですが、同時にこれだけ波乱万丈の人生を生き抜き、常に最前線で戦って来た彼女だからこそ耐え抜ける試練なのだと思います。
とりあえず、あの襲撃で肝っ玉母ちゃんのマーサリが無事でよかった。
ちょっと女性的なファーガスと、男前なマーサリがお似合いでいい感じ。
マーサリがトドメを刺してくれたのも胸スカでしたね。
いや、さすがあのリアリーを母に持つだけあるわ。
医療技術もメキメキ学んでいる様子も頼もしい。
にしても、どんだけ子供産む気ですかね??
シーズン6には10人くらいになってそうで、楽しみなような、ファーガスが心配なような・・。
ファーガスってセリフ言う度にちょこっとフランス語を入れるんですよね。そういえば彼ってフランス人だったわ、ってそれで思い出す感じです。
娘夫婦に魅力不足??
すみません、これ言ったら反感買うかもですが、どうも私はブリアナ&ロジャーカップルに魅力を感じないのです・・。(特にロジャー)
2人のラブシーン何て要らんわぁ~って感じだし、ロジャーに至っては、なんでこの俳優さんなの??と未だに納得できません・・。
なんだか、ジェイミーよりよっぽど老けてなくないですか?
髪もカツラ感丸出しだし、いつまでたっても頼りないし、
ジェイミーが言うべきセリフを決して間違えない男なら、ロジャーは毎回間違えまくる男ですからね。
もう、ブリアナもなんでこんなのがいいの??と不思議・・。
そうそう、狩りに出かけてジェイミーが蛇に噛まれた時の頼りなかったことったら!!
仲間が見つからないと分かると、すごすご戻ってきて瀕死のジェイミーにしょうもない冗談言ったりして。
とっとと助けを呼んでこーい!!
と、思ったのは私だけではないはず!
でもまあ、それでも男として少しずつ成長してるようですし、ほのぼのキャラが持ち味ってことで温かい目で見守っていきましょう。
今回は大ピンチがあったりと壮絶な目にも遭ってましたしね。
(敵陣にフラフラ乗り込んだあげく捕まってしまい、「初陣に参加できないのもロジャーらしい・・」と気軽に考えていたら、大変なことになってた。)
あんまり言ってたらロジャーファンに怒られるかな。
あと、歌が異常に上手いのだけは素直に認めてあげましょう!
ちなみに、ロジャー役の俳優さんリチャード・ランキンは今年37歳。サム・ヒューアンは40歳なので、ほぼ同年代なんです。
ほら~、だから義理の息子らしいフレッシュ感がないのよね。(まだ言ってる)
ブリアナ役のソフィー・スケルトンは26歳なので、一回り違う年の差カップル。
でも、リチャード・ランキンの普段の写真を見ると結構カッコいいんです!
あれ?爽やかイケメンではないですか。
なんで、ロジャーになると急にむさ苦しくモッサリしちゃうのかは謎ですね。
なぜブリアナファミリーは戻ってきた??
これは、この段階ではまだよく分かりませんでした。
ブリアナとロジャーが(アメリカの)家のことを考えていた、と説明されてましたが、私的にはその前にジェミーの持った石が割れたというのが気になります。
何か特別な力を持ってるのかな・・。
彼の力が強すぎて行って帰って来ちゃったとか?
あと、ジェミーがめちゃめちゃ可愛くないですか?!笑顔が神がかってる!
しかも、あんなに小さいのにセリフちゃんと喋ってるし!
それにしても、あのタイムマシンの石がこんな近くにあるなんて驚きですねぇ・・。(馬車で2週間の場所)
ブリアナやロジャーはわざわざスコットランドまで行くことなかったってことですよね。
そっか~。残るのか・・。
ということは彼らも、いよいよ独立戦争を迎える気ということですよね?
今1770年で、独立戦争は1775年~1783年(長い!)なので、あと5年!
「嵐が迫ってきてる・・」と口々に言ってましたが、あと5年かぁ・・。短いような長いような。
最後、ポーチに立ってるクレアとジェイミーが見てる空も黒い雨雲に覆われ、雷が鳴ってましたしね。
この平和な生活もそろそろ終わりを告げようとしてるようです。(怖い~!)
悪役ボネットがようやく・・
ようやく、ですけど、私はもっと粘るかと思ってました。
初代悪役ランダルはしつこかったですからね~。
でも、ジェミーを奪いに来ていたし、あそこでバシっと死んでくれてホッとしたのも事実です。
恐らく次のシーズンでは独立戦争がメインの脅威として描かれるでしょうし、クレアをさらった男の兄からの復讐もありそうなので、ボネットはここでお役御免というところでしょうか。
なかなかのサイコキャラでした・・。
最後、苦しそうなボネットにブリアナが慈悲をかけるじゃないですか。
これがカッコいいんですけど、隣のロジャーがまたすっとぼけたこと聞くんですよね。
「今のは何だ?慈悲をかけたのか?それともトドメを刺したのか?」
って、どっちもに決まってるだろが!察せ!
複雑な心情をそっとしてやれない男ロジャー・・。
無言で立ち去るブリアナは正解だと思います。
イアンが戻ってきた!
すっかり忘れてましたが、イアンにも触れておきましょう。
もはや、何のためにモホーク族入りしたのか分からず・・。何が原因で脱退したのかもよく分からず・・でしたが、まぁいいのでしょうね。
ただ、モホークスピリットはルックス的に維持していくみたいです。
そろそろ、リジーとくっついちゃってもいい気がしますけど、フラれたばかりみたいなので、もう少し先でしょうかね?
あ!忘れてましたけど、そういえばクレアはタイム・トラベラーの男に会ってましたね!
リンゴ・スターで確認するあたりがオツでしたけど、あの時代といったらビートルズですからね。
あの彼は恐らく次のシーズンにも出てくるでしょうね。逃げたって言ってましたし。
この顔を覚えておきましょう。
それからタイムトラベルするために、宝石がなくちゃいけないっていうのは私初めて知りました。
皆さん知ってました?私がボケてるのかな・・。
「アウトランダー」シーズン5のジェイミーとクレアは何歳?
こちらの記事に詳しく載っていました。
まず、2人が1743年のスコットランドで出会った時ジェイミーは22歳。
クレアは27歳でした。
シーズン5では1770年が舞台なので、ジェイミーは49か50歳。クレアは54歳か55歳のはずなんですよね。
でも、面白いのがカトリーナ・バルフのインタビューでこんな風に言っていたこと。
「シーズン5でジェイミは50歳を迎えるの。クレアは57歳よ。」
「バルフは私達同様、年齢については混乱してるようだ。」と記事で突っ込まれてましたけど、いやいや、さすがに7歳差っていうのはないでしょう!
私もずっと5歳差だと思ってましたよ。
とはいえ、そんな小さなことは気にしない辺りに大物女優っぷりを感じさせますね。
確実に白髪を増やしていってるクレアもシーズン6までには真っ白になってるのかな・・。
5年後、独立戦争が始まる頃には還暦ですよ!
さすがにジェイミーも老けメイクするのかな?ジョンも相変わらず30代に見えましたけど、そろそろキツいでしょう。
サム・ヒューアンファン必見!?「Men In Kilts」が見たいよう~
2021年のバレンタインデーにSTARZで男2人でスコットランドを紹介する旅番組が放送されるらしいのです!
A journey through Scotland unlike any other. Watch the official trailer for #MenInKilts: A Roadtrip with Sam and Graham, premiering this Valentine’s Day on @STARZ. https://t.co/WzqCuSz7wd pic.twitter.com/qy066OrkIK
— Men in Kilts: A Roadtrip with Sam and Graham (@MenInKiltsSTARZ) January 8, 2021
見たいですよね~。
でも、日本では配信されるか全く未定。
Hulu辺りが取り上げてくれるといいんですが・・。
また詳細情報が出たら追記しておきます!
アウトランダー好きにお勧めしたいラブ・ストーリー!↓
コメント
コメント一覧 (6件)
イアンが?マーサリーが?と3までは思ってましたすっかりフレイザー家一員の要のキャストとなったのに驚きと納得でした。
確かにアメリカ編はワクワク感に乏しかったけど、これからも続く過渡期なのかなと。
愛の不時着が話題になってますが、時空を超えるか38度線を超えるか!起こり得ない物語に胸が高鳴ります!
「愛の不時着」というのは韓国ドラマなんですね。面白そうでした。
アメリカ編はやはり独立戦争がメインとなって盛り上がっていきそうですね。
スコットランド編ではカローデンの戦いでしたが、またあの時みたいに大きく運命を揺るがしていくのでしょうか・・。
こんばんは。アウトランダー見終わって記事も読みました。シーズン3までとても面白く、そこから少しB級になってシーズン5はまた面白くなり、教えて頂いた通りでした。20年離れてまた結ばれるというのは感動しましたが、主人公2人がアラフィフなのに愛と冒険の日々でびっくりです。シーズン6も楽しみです。
春子さん、全部見られたんですね!
そうなんです!20年間の空白の時があるっていうのが、スゴイですよね。
中年、老年世代のロマンスって誰が見たいんだろう・・と思いつつ、一切の老けメイクなしで美男美女が演じてくれるとやっぱり見ちゃいますね~。笑
シーズン6も気になるので、また感想書かせて頂きますね!
いつ頃かな・・。
続き気になります!この世界的な状況下で気になる数々のドラマの撮影が滞っていると思うともどかしいです。
アラフィフで200年前の世界では絶対に暮らしたくないと私は思いますが、ジェイミーほどの男性がいたら住む覚悟ができるのかもなーと思いました。
記事を色々読ませて頂いて、(100年前のイギリスのギャングには全く興味がなかったのですが)興味が湧きピーキーブラインダーズを見始めました。シーズン3の1まで来ました。面白いですね!家族たちのキャラクターも凄く良いです。3は愛や家庭、危険は常にありながらもレベルアップした生活を手に入れてどういう波乱や苦労があるのか楽しみです。
春子さん!ピーキー行かれましたか!嬉しいです~!
私もずっと見るかどうか躊躇していて、ようやく見たらなぜこれを迷っていたのだろう~という出来で感激でした。
イギリスだけじゃなく欧州ではゲーム・オブ・スローンズに次ぐぐらいの人気らしいです。
おっしゃるとおり、主役のトーマスがどんな生き方を求めて突っ走り続けるのか・・ってとこが見どころですね。
あの目が何を考えてるのか分からないのですよ。笑
シーズン6を製作中だそうですが、楽しみですね!
アウトランダーもS6を作ってるところだと思うので、来年でしょうかね・・。
ジェイミーには老けメイクなしで、あのままいって欲しいですけどどうかな~。もうアラカンでしょうしね。
また感想楽しみにしてます!