アニスの今日の海外ドラマ

海外ドラマ20年、国際結婚10年の働く40女です。Netflix、Hulu、アマゾンを中心に感想・考察書いてます。

Netflix「真実を知る者」見終わった後の重い衝撃・・! 最終話まで見た感想

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*前半はネタバレなし、後半の注意書き以降はネタバレありの感想です。

いや~、またNetflixですけど凄いのを見てしまいました。

初めから最後まで緊張感途絶えないし、4話なのに内容濃過ぎ!

一流の役者達の演技に引きずり込まれ、寒々しいスコットランドの田舎で生きる彼らの世界にどどーんと持って行かれました。

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どんなドラマ?

結婚したばかりの若い夫婦が刺殺された。彼らは田舎でお隣さんとして育った幼馴染で、妻は妊娠していた。

突然の知らせに二つの家族が悲しみに暮れる中、嵐の夜にやってきたのはなんと驚くべき人物だった。

 

殺人事件をめぐるサスペンススリラーですが、一人一人の人間ドラマがかなり濃くて、キャラ達も魅力的ですね。

シナリオも良く出来てるし、演じる役者たちも素晴らしい!

4話だけのミニシリーズですが、描くテーマにしても、闇を感じるもの、希望を感じるものが多層に織り込まれていて厚みを感じます。

そして、見終わった後にはズドーンと重いものが・・。

 

登場人物とキャスト

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すみません、写真一人一人が見つからないのでちょっとズルしてまとめて・・。

左の2人が殺された夫アダムの母ルイーズと姉のクレア。真ん中が兄のロブで、すぐ横の女性がロブの彼女アンナ。

殺された妻グレースの両親が左から3番目のモイラと右から2番目のビル。

そして一番右のおじさんが、ビルに雇われてるご近所のおじさんアラステア。

 

真ん中のロブは「ゲーム・オブ・スローンズ」のジェンドリー、ジョー・デンプシーです。すっとボケたジェンドリーとは一転、男前の兄をカッコよく演じています。

それと右のアラステアは「リトル・ダンサー」のお父さん役やってたゲイリー・ルイス。最近では「アウトランダー」で見たばかり。

それともう一人、このアリステアの奥さん役で、「ゲーム・オブ・スローンズ」の授乳シーンが強烈だったライザ・アリンのケイト・ディッキーが出てます。

 

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こちらが刑事コンビ。

左が勘の鋭いキレキレ女刑事のジュリエット。横がやる気の全くないアンドリュー。

やる気ないのに、だみ声が凄くて雰囲気だけはありました。

このローラ・フレーザーは「ブレイキング・バッド」に出てた危険な女、リディア役でお馴染み。

このドラマでも倫理観に揺れる葛藤を上手く表現してました。

 

ネタバレなしの場合、どこまでネタバレしていいのかわからないので、この辺にしておきますね。

もっと突っ込んだ話は下記のネタバレありの方で色々勝手に書きたいと思います。

 

*これから先はネタバレありの感想です。

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クレア、最後は断って正解だったね

だってあんな潔白なクレアですからね、もしも安楽死に手を貸してしまったら一生罪悪感に苛まれそう。

あのお婆さんにしても、あんなに苦しんでる若い娘になんて頼み事をするんだか・・。

でも結局は納得してくれたみたいだし、最後までクレアの支えで頑張って欲しいです。

それと、クレアの彼氏のサムって本当にいるの?ネット上だけってこと?

なんかバーチャルっぽいくて怖いわ~。もし会ったことないのに、「彼氏」って呼んでるならクレアもちょっと怖いかも。

でもあの仕事だと出会いがないのかな。

 

別れることになるの?ロブとアンナ

深い絆で結ばれてそうでしたけど、実はロブが一人で突っ走ってしまっていたのかな・・。

レイプの件に一人執着して、アンナを先に進ませてくれなかったのかも。

アンナがずっと不機嫌で殻に籠っていたのは、あの犯人を殺したからではなくて(殺すわけないじゃん)、単に別れたかったのに言い出すチャンスがなかったから。

確かに弟の死に打ちひしがれてるロブには言えないよね。

でも結局アンナはこの事件に後押しされる形で別れを決めたそうです。残念。

 

最後の結末はどうなのよ?

あれ、皆さんはどうでした?幼馴染で愛し合ってきた2人が実は異母兄弟だった・・って、閉ざされた田舎ではありそうな話・・。途中で気が付いた人はいるのかな。

私は全く気付かず「え!そのパターン!」と驚きましたけど、まぁそこは納得。

ただな~・・、その後がどうも納得できない。

自分の娘が異母兄弟の子供を身ごもってるからって、なんでその夫を殺すの?

アダムに罪はないし、アダムを殺したところで子供は産まれる訳でしょ?(娘のグレースは殺すつもりはなかったので)

そこのとこの言い訳に、自分がパーキンソン病だと知って追い詰められていた事と、グレースが妻の不貞で生まれた子だと知ったショックでおかしくなってた、って言ってましたけど、だからってねぇ・・。

しかも、その殺しを依頼したのが偶然自分を襲って来たジャンキーの泥棒ですよ?有り得ないでしょ。

それに、あの殺人犯はどうしてビルの住所を知ったの?まさかビルが自分で住所を教えるはずないし・・。

その辺がちょっと苦しかったかな・・。

でもビルの追い詰められていく姿も上手く描かれていたし、不出来な息子に苛立つ感じも迫力たっぷりで、彼の人間性のちっこさをよく表現してましたよね。

あれじゃ、妻が孤独に苦しんで他の男に走るのも無理ないわ。

ただ、その男たちをやけに手近で選び過ぎたっていうのが彼女の過ちでしたけど。(それに、子供の父親くらい把握しとけ~!)

 

とにかく気の毒なのは若いカップル

アダムとグレースの可愛らしいカップルが本当に気の毒でした。

最後に2人が初めて気持ちを告白し合うシーンなんて、この愛の結果を知った後では切なすぎ・・。

結婚式でマント来てスピーチするアダムなんて、典型的な癒し系の末っ子で、誰からも愛されたのがわかりますよね。

グレースも無垢でいい子だったっぽい。

グレースが最後にビルに対し居留守を使ったということからも、真実を知った後も2人は共に生きて行く覚悟だったのがわかりますよね。はぁそれを想うとさらに切ない・・。

 

アダムが父ピーターに何度も電話していたのは、そのことを確認するためで、

ピーターが自殺したのは自分が昔犯した罪によって息子が殺されたことを察したからなんでしょうかね。

そこまで分かっていたかは不明ですけど、アダムに対して罪悪感に苛まれていたのが大きかったのでしょうか。

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ビルに腹が立つ

何はともあれ、おかしいのはビルですよ。

最後猟銃を自分に向けた時は、私もルイーズと同じ気持ちですよ。撃て!その覚悟でやったんだろうが!と。

大体自分でアダムを殺す勇気もないくせに、あんなジャンキーに破れかぶれで頼むなっつーの。

案の定、引き金を引くことも出来ず、意気地なし確定でした。

 

ジュリエットと娘の旅立ち

このエピソードに救われましたね。

あのダミ声刑事がまたいいじゃないですか~。

それまで捜査中に何か怪しいことがあっても、「変なことは色々ある。」とか言いながら基本「何でもないさ~」的な姿勢で、この人、決定的に刑事の資質ないでしょ。

とこちらに思わせてましたけど、それもこれも前振りだったんですね~。

あのやる気のなさは、「世のため人のために役に立ちたい!」と希望に満ちていた若き日々が現実に裏切られてきたことの裏返しで、実は思いやりの深いおじさんでした。

ずっと相棒の苦悩を見てきていたし、クソの役にも立たない法律を守るよりも彼女と娘の幸せを優先してくれましたね。

いいな~、こういう人がいるとドラマが一気に深まりますね。

 

そんな感じでしょうか。

肝心のビルの動機と行動についてはちょっと腑に落ちない点もありますけど、とにかくインパクトと意外性はありましたね。

登場人物達それぞれの重い人生を、あの4話の中であそこまで感じさせるのは役者たちの実力あってこそでした。

全体的にも、暗い気分になったのをジュリエット達がインドに旅立ついい話しで帳消しにしたような感じでバランスよかったですね。

4話でこれだけ色々感じさせてくれたらかなり大満足!なイギリスのドラマでした。