Apple TV+のオリジナル海外ドラマ「フォー・オール・マンカインド」のアニスの感想です。途中まではネタバレ無しの感想とキャスト、あらすじ紹介。注意書き以降はシーズン1と2のネタバレ感想です。
あ~、面白かった~!
久しぶりに続きを見るのが楽しみなドラマに出会えて、この数日は幸せだったなぁ。
全10話で、ちょっと中盤長いな~遅いな~というところはあるものの、最後の3話はジェットコースター級に楽しめましたよ!
見ての通り、NASAを舞台にした宇宙開発戦争をモチーフにしてますが、実は歴史改変ものなんです。
歴史改変で思い出すのが、「高い城の男」や「プロット・アゲンスト・アメリカ」といった異様で末恐ろしい世界を描く異色サスペンスですよね。
政治的メッセージも盛り込まれてるのか、いないのか・・、どゆこと?!と、歴史音痴な私には入りにくい仕様になってましたが、このドラマはその抵抗がまるでなかったです。
あり得なかったファンタジックな世界が結構リアルに描かれていて、
もしかして、こんなことあったかもね~?なんて思っちゃうほど、月を目指す宇宙飛行士や技術者たちの情熱をストレートにぶつけてくるので、見ていて変なストレスなし。
彼らの苦悩や興奮がそのまま直球で入ってきます。
深読み解釈は不要なので(たぶん・・)、ここはひとつ
「イエ~い!アメリカ最高~!」のテンションで楽しんじゃいましょう~。
【ご留意ください】
当ブログは個人が趣味で書いているもので、夜遅くにウトウトしながら感じたままの感想を綴っています。そのため稚拙な文章、品のない物言い、勘違い解釈、天然ボケなどで皆様をご不快にさせてしまうこともあるかもしれません。(その場合は申し訳ございません。)
その点を含めてお許し頂ける方のみ読み進めて頂けましたら幸いです。
また衝撃ネタバレに関してはそのエピソード分の始めに持ってくることもあるのでご注意ください。(内容を順番に書くわけではありません)
「フォー・オール・マンカインド」ネタバレなしの感想と海外評価
それから、宇宙開発物なのね!と意気込んで見ると、実はテーマの半分はフェミニズム、女性解放、LGBT問題などになってまして、なんでまたこの掛け合わせなんだろう・・と不思議な部分もあります。
映画の「アポロ13」みたいな路線で、どんどんエンジンふかして行ってもらいたいとこなのに、急に女性達の悩みや葛藤にフォーカスしてみたり、メキシコ移民の女の子に時間を割いてみたりと、「それいる~?」というエピソードも結構ありました。
しかも、明らかにシーズン1は宇宙開発xフェミニズムを軸にしてるのに、なぜか主役は女性じゃなくて、男性なんですよね~。
この暗い顔の男性が主役です・・。
どーん・・。
実は私はずっとApple TVに加入してて知ってたんですけど、これまでこの作品をスルーしてたのは主演のジョエル・キナマンがあんまり好きじゃないからなんです。
「オルタード・カーボン」のコミカルな役柄で初めて見たときの違和感にうわ~なんかダメだ~とギブアップ。
「ハンナ」のパパ役の時はシリアスだったのでまだ良かったんですけど、それでもギブ。
今回もほぼシリアスなんですが、時々コミカル入るとその不器用っぷりにお尻がムズムズしてきます・・。
私だけがこんなに苦手なのかな~と思ってたら、海外批評でも「ジョエル・キナマン以外のキャラがメインで出てる時の方が面白い」とあって、ちょっとホッとしました。
確かに彼がメインになると急に画面から面白味が減る感覚ありますね。(キナマンファンの皆様すみません。)
これが他の役者さんだったらな~と思わずにはいられませんが、でも他の役者さんは皆よかったし、緩急つけたストーリーや壮大な世界観もよくできていて、映画バリのクオリティを十分楽しむことができました。
ちなみに少し前にシーズン2が配信されたばかりですが、IMDbは現在7.8。
トマトの方だとシーズン1はこんな感じ。
これがシーズン2になると批評家100%になってます。
シーズン1はやっぱりちょっと各話が長くてスローだったのかな(60分ある)。
あとキャラの掘り下げが足りないという意見が多かったですが、S2ではそのあたりを立て直してきたと評価が上がったようです。
「アウトランダー」の製作陣なので、映像の色合いが綺麗で、女性が見ても分かりやすいSFに仕上がってます。
急にファミリードラマが入ってきたりするので、ガッチガチの本格SFを求めてる方には少し物足りない部分があるかもですが、1話でソ連が月面着陸するシーンからグワ~っとその世界に持っていかれますので、入りやすいし、とにかく全編通して見やすいです。
最後の数話では「コレコレ~!これを待ってたのよ~!!」という期待通りの盛り上がりを見せてくれますので、ぜひお楽しみに~!
「フォー・オール・マンカインド」予告編とあらすじ
1969年、人類初の月面着陸を果たしたのはソビエトの宇宙飛行士だった。
苦境に立たされたNASAはその後の宇宙開発競争をどう攻略し、先手を取っていくのか。
フェミニズム運動も盛り上がる70年代初頭のアメリカでは、女性飛行士たちも月への切符をかけて参戦する!
「フォー・オール・マンカインド」知っておきたいアポロ計画の基本
恥ずかしながら、私は歴史が苦手で全然物を知りません・・。
アポロ計画についても、映画で「アポロ13」を見たから、13号はあったんだろうな~という程度。
今回は本当にあったアポロ計画についてBUISINESS INSIDERの記事からまとめさせていただきます。
- NASAのアポロ計画は、1960年代後半から1970年代初頭にかけて、初めて人類を月に送り込んだ。
- アポロは1号~17号まで
- アポロ1号のミッションは、宇宙船を地球低軌道に打ち上げることだった。しかしそれは悲劇に終わった。打ち上げ前のテスト中に起きた宇宙船の火災で3人の宇宙飛行士が死亡した。
- NASAは予定されていた有人打ち上げを延期。アポロ2号、3号と名付けられたミッションはなくなった。
- 4、5、6号のミッションは無人で行われた
- アポロ7号は、月を周回するために作られた宇宙船の最初の有人テストだった。またアメリカ人による初めての宇宙から生中継も行われた。
- アポロ8号のジム・ラベル、ウィリアム・アンダース、フランク・ボーマンが月を周回した最初の人類となった。
- アポロ9号のミッションは、地球低軌道を周回し、月面着陸に不可欠なすべての主要な要素をテストすること。月着陸船の最初の有人テストが中心だった。
- 1969年に行われた3つの有人ミッションの1つ目がアポロ10号。初めての月面着陸のための「ドレスリハーサル」と言われた
- 1969年7月16日、アポロ11号が月面着陸に初めて成功。(ニール・アームストロング、バズ・オルドリン、マイケル・コリンズ)
- 数カ月後、アポロ12号を月面に。
- アポロ13号は1970年4月11日、ケネディ宇宙センターから飛び立った。だがおよそ56時間後、重大なトラブルが発生した。(映画がコレ!)
- アポロ14号で再び月着陸に成功。
- アポロ15号では、月の地質を調査するために月面車を初めて使用した。
- アポロ16号は初めて月の高地を探査。
- アポロ17号は人類を月に送り込む最後のミッションとなった。
- NASAは月面に12人の宇宙飛行士を送り込んだ
- 以来50年近く、人類は月に行っていない
- しかしNASAは2022年までにロボットを月に送り、2024年には有人ミッションを行うことを目指している。
ざ~っとこうして見るとなるほど~という感じですね。
ドラマでも三人の宇宙飛行士が火災で亡くなったという話はありましたよね。
そして、17号以降もどんどん打ち上げ、シーズン1では25号まで出てきましたっけ?
どこまで行く気やね~ん!
という夢たっぷりな世界が見ていて心地いい!
大統領も歴史上本当にいた大統領から、いなかった大統領までいてなんだか不思議。
宇宙開発事業そのものが国民生活に大きな影響を与え、フェミニズム運動まで率先し、ソ連との冷戦が月に場所を変えて激化するという「もしもボックス~」な世界です。
「フォー・オール・マンカインド」登場人物とキャスト
エド・ボールドウィン役にはジョエル・キナマン。
189センチの高身長とマッチョボディ、低音ヴォイスはいいですね~。(と一応フォローしとこ)
エドの可愛らしい妻カレンにはシャンテル・ヴァンサンテン。
「シューター」のボブ・リーの妻ってイメージが付いちゃったせいか、エドと全然夫婦に見えなかったんですよね。
あと容姿的にイケイケな雰囲気がエドの固い雰囲気と合ってない感じなのかな?
他には「ザ・フラッシュ」や「ザ・ボーイズ」に出演。
ゴードーこと、ゴードン・スティーブンス。
エドの同僚飛行士のゴードーですが、味もそっけもないエドに代わり、いい感じに人間味を出してました。笑顔が超キュート!
でもあんまり宇宙飛行士には見えなくて、その知的部分のキャラ設定が物足りないかな。
演じるマイケル・ドーマンは「パトリオット」や映画「透明人間」などに出演。
ゴードーの妻、トレーシー役にはサラ・ジョーンズ。
一番華があって魅力的なキャラ!彼女が主役でもよかった気が。
美人なのに女性支持も得られそうな庶民的な雰囲気もありつつ、夢を追いかけながらも浮気性な夫に耐え続けるという多面性もマル。
サラ・ジョーンズはNetflixの「ダムネーション」huluの「ザ・パス」「アルカトラズ」などに出てました。
管制室で頑張るマーゴはもう一人の主役かな。
レン・シュミットは「倒壊する巨塔」や「ジ・アメリカンズ」などに出演してるいい女優さん。
レズビアンのエレンにはジョディー・バルフォー。
美人で、ちょっと目が離れてる感じがトニ・コレットに似てるかな?
他には「ザ・クラウン」「トゥルー・ディテクティブ」「クォーリー」など質の高い作品に出てます。
熟練女性飛行士モリー役にソーニャ・ヴァルゲル。
その昔「ロスト」に出てる頃はこんな可憐なイメージでしたが、今回はメッチャ大御所感だしてて素敵でした。
こういう味のある人がいると面白くなるよね。
「フォー・オール・マンカインド」はApple TV+で視聴できます(無料期間は7日)
Apple TV+についてはこちらで詳細をまとめてありますのでよろしかったらぜひ。↓
Apple製品がなくてもPCやFire TV Stick で普通に見れますよ。
いや、実際のところApple TV+にあるドラマの数も結構増えてきて、初めて利用する方なら相当見ごたえあると思います。
Netflixに追いつけ追い越せで、どんどんオリジナル新作作ってますし、クオリティも一定ラインを超えてくる印象。
Appleの凄いところはやっぱり資金力ですよね。
このドラマも結構お金かかってそうだし、「モーニング・ショー」のようにキャストに巨費を投じてるのもあるしで、なかなか楽しいです。
最近ではNetflixに追いつくのはhuluやAmazonではなく、Apple TV+じゃないかな~と思うほどですが、その中でも楽しみなのは今年中の配信が予定されている超大作SFの「ファンデーション」!
これで一気にApple TV+の認知度が上がるのでは・・と期待してます。
そんな感じなので、気になる方はぜひお試しください!
この後はシーズン1のネタバレ感想です。
「フォー・オール・マンカインド」シーズン1のぶっちゃけネタバレ感想
8話になるまでは結構長くて、特にこれといった危機的状況もなかったですね。
女性飛行士が訓練中に事故にあった時くらい?
あとは突然の爆発事故もありましたね。
でもそれ以外は万事順調で、ちょっと危ない~?!思わせる場面も「ふ~、大丈夫だった~。」のパターンが多かったかな。
それに7話が長くてかったるかった~。
このボブネタが長いわ!!
いつまでやってんねん!と絶対みんな思ったはず。
にしても、自分の腕を折ってまでゴードーを助けるダニエルちゃんの立派な事!
エド氏にはこんな発想すらなかったでしょう。
まぁ、この回にしても結局ゴードーは救われて、めでたしめでたしで終わりましたね。
ところが、8話でいきなり悲劇が来るんですよね~。
でも、これが飛行士じゃなくて、飛行士の息子ってところが反則じゃないですか?!
もうシェーン君ね、小さい時からなんだか寂しそうでずっと可哀そうだったのよ。
パパが訳わからん堅物で、同僚と妻には優しいのになぜか息子には氷のように冷たいでしょう?
顔怖いって・・!
親友のトレーシー達の息子ダニーに悪影響を与えてるっていう話がありましたけど、実はシェーンの方がダニーのいたずらをかばっていたという切ない真実もありました。
にしても、もう泣けたわ・・。
カレンが気の毒で、気の毒で・・。
長年、夫の生死を案じ、ぎりぎりのところで自分を保ってきたというのに、まさか息子がって・・ひどすぎる。
カレン役の女優さん、エドといる時は全然夫婦に見えずになんだか変な感じだったんですけど、エドが月で一人暮らしを始めたころから急によくなりましたね。
8話はホントに泣かされました。
エドにしても、タイトル通り「人類のため」「世界のため」とミッションに打ち込んできたというのに、息子の死でその世界が一瞬にして崩壊するという・・、究極の皮肉とも言える悲劇でした。
男性陣のキャラが弱い
だけど、エドはなんであんなに息子に対して不器用な父だったんだろ。
その辺の説明がなかったですよね。
子供のころ親から愛されなかったのか、そのために飛行士になる夢を叶えることにしたのか・・など、何か過去の説明がちょっとでもあったら少しは納得できたんだけど。
ジョエル・キナマンを批判しちゃいましたけど、このドラマに関しては脚本にも問題があったと思いますよ。
海外批評家の中にも、エドとゴードーのキャラが薄っぺらいっていう指摘がありましたけど、本当にそうですよね。
ゴードーなんて女ったらしで昼間からバーにいて・・、何か国語も操る宇宙飛行士には見えないですよね。
NASAの管制室で仕事してる姿にも「ん?あんちゃん、こんなところで何してる?」って思っちゃった。
あ、あと男性陣にしてもフォン・ブラウンとか、デュークとかの脇キャラはしっかり描かれてましたね。
ちゃんと背負ってる人生が見えましたよ。
だけど、なぜかエドとゴードーだけは特に理由もなく宇宙飛行士になり、気づいたら美人妻もいて子供もできてた・・みたいな2人でした。
(子供との関係性も薄かったなぁ~)
逆に女性陣はかなりしっかり
管制室のマーゴなんて、マンハッタン計画に参加させられた父親の苦渋まで説明されてたので、相当気合の入ったキャラですよね。
爆発事故の原因がNASAの政治的策略が原因だったという証拠資料を恩師からもらい、それを堂々と利用してトップの座につきましたね。
まぁ、恩師がいいと言うならいいのでしょう。
ウダウダ悩んだりしなかった分、逆に潔いわ。
それからエレンも同性愛者として長年苦しんできた女性だし、トレイシーも母として、妻として、宇宙飛行士として葛藤する姿には共感できるところがあるし、モリーもあんな風変りな夫と結婚してるという事実だけでもキャラに厚みが出せてましたよね。
女性宇宙飛行士が非常に厳しい時代から、自分を信じて生き抜いてきた人だしね。
それから気になるのはあのメキシコ移民の女の子、アレイダちゃん!(美人!)
せっかくいい大学に受かったのに、友達と離れたくない・・っていうのは分からんでもないけど、せめて合格したことくらいパパに伝えてあげて欲しかったわ。
娘のためだけにアメリカに渡り、NASAで働いてきた父ですよ?
シーズン2ではどうなるのかな?やっぱり宇宙飛行士になるのかな。それともマーゴのような技術者になるのかな。
これでもしアレイダちゃん出てこなかったら、「何だったの?」って愕然とするけど・・。
肝心なところをもっと見せて~
終盤の9話10話では、危機的状況が次々発生して盛り上がってくるわけですが、この時の肝心な場面を見せてくれないのはどういうこと~?!(予算不足ってわけ~?)
モリーが宇宙空間に飛ばされて救助する時も、近づいたところまでで、宇宙船に乗り込む場面は見せてくれない。
この後が見たいのよ~!
10話でエレンが燃料をキャッチして命綱だけで繋がれてるっていう時も「キャッチできた~」ってだけで、その後どうやって船に戻ったのかを見せてくれない。
この先を見たいのよ~!
いやいや、苦しいだろ~!あの態勢~!
あそこからどうやって船内に戻るの??
デュークは怪我でもう動けないだろうから、どうするんだろうと固唾を呑んで見守ったんですが・・。
いきなりこのシーン。
ハ~イ!
ふーむ。あんな大きな燃料タンク持って戻れるものかね?
謎だわ。
と、なんだかんだ言ってしまいましたが、それでもこの世界観はすっごく楽しかったです。
やっぱり壮大な宇宙物って夢があるし、わくわくするわ~。
危機的状況にも大いに盛り上がりました!
シーズン2がかなり楽しみ!
おお~、予告編を見るとシーズン1より断然緊張感ありそうじゃないですか!
面白そう~。
いよいよ冷戦時代が本格化していくのかな?
実はシーズン1の後ってIMDbは6.9とかなり低めだったんですよね。
ところがS2が配信された後には7.8にまで上がってきました。
トマトも批評家100%と高評価で、内容的にも、「散漫な印象だったキャラ造形がしっかりしてきた」というのが多かったので、シーズン2にはかなり期待してます!
また見終わったら感想書きたいと思います~!
「フォー・オール・マンカインド」シーズン2のネタバレ感想と突っ込み
10話見終わりましたが、やっぱり終盤凄かった~。
怒涛の危機的状況が用意されていて、またまた派手に盛り上がりましたね!
とはいえ、あの件は悲しかったわ・・。
シーズン2は第1話にもクライシスが用意されてましたが、やっぱり最後の3話に力を入れてきましたよね!
最終話のIMDbはなんと9.6!S1の最終話9.1を超えてきました。
でもそれ以外はやっぱり長かったわ・・。。
全8話でいいんじゃないかい・・?
それと、各話50分とかはダメかね・・?
って気もしましたが、やはりキッチリ60分x10話で見せて頂きました!
では、気になるところを振り返ってみましょう!
エドがメッチャ良くなってる!
まだボブネタやってる..
ほぼ10年後の1983年にジャンプしましたが、ロマンスグレーになったエドさんがイイ感じじゃないですか?!
なんだか力が抜けて楽しそうだし、例の武骨さにも味わいが出て逆に可愛らしい。
S1ではベタッとしてた変な髪形もさっぱり自然になって好感度アップでした。
そして、なんと妻のカレンはバーのオーナー?
随分なイメチェンですね。
マリファナも堂々とふかしてるし、高校時代のヤンキー癖がちょっと出ちゃったのかしらん。
そして、なんとベトナムからの養女が!
ぶっちゃけ、カレンの方が若く見えちゃったのは私だけでしょうかね・・。
精神的にも大人びていて何の心配もないお嬢さんに見えました。(カレンの方がよほど心配。)
ゴードーが太って痩せた
凄かったですね~。
あれ、NZ出身のマイケル・ドーマンが本当に1日10,000カロリーを接種して太ったらしいです。
なかなか体重が増えずに本当に大変だったけど、全力でやり切ったのだとか。
しかも太るだけでなく、シーズン中に元通りに痩せてましたからね。
相当の根性が必要だったと思いますが、その甲斐あって、この10年の重みに説得力が出てました。
にしても、
月でのパニックは宇宙飛行士としての適正とは関係なく、ただ妻が別居に踏み切ったことがショックだったからだ・・という結論にたどり着いて吹っ切れてましたね。
(私はあんな狭い場所にマズイご飯と閉じ込められたらどんな人でもなると思うけど。)
そんな単純明快なゴードーさんはやっぱり宇宙飛行士には見えないんですけど、痩せたらイケメンだし、トレイシーが惚れ直すのも納得なほどキュートなのよね~。
あと、全然関係ないんですけど、モリーの夫の方は逆に痩せてませんでした?
かなりスッキリ。
くだらん命令は聞かない!それがアメリカンヒーロー?
にしても、み~んな命令を無視するのですよ。
自分が正しいと思ったら譲らない。
それこそがこのドラマのヒーロー像ですね~。
- モリーはプロトコルに反してウッボを助けに向かい大量被ばく・・
- ダニエルは管制室を無視してソユーズとドッキング。
- エレンも大統領命令を無視してドッキング許可。
- エドの部下の女性宇宙飛行士も、攻撃命令は受けれない!と上官に銃を突きつけ
- エド本人もロシア機ではなく原子炉ロケットを爆破。
そして、これが全部正解なのよ!カッコいい~。
やっぱりアメリカ人はこんなヒーローがたまらなく好きなんでしょうね。(私も好きだけど。)
なんのこっちゃ?!な危機管理の甘さ・・
だけど、冷静に考えると今回の一連の危機は結構アメリカのせいだからな~。
もちろん民間機の大韓航空をロシアが撃ち落としたことが緊張感を高める発端になっているとは言っても(こちらは歴史的事実でしたね。)、その後が無茶苦茶じゃないですか?
そもそも海兵隊の宇宙飛行士に銃を持たせて月に送り込み、横取りされた採掘場を取り戻すという点からもう危なすぎる。
しかも、武装してないロシア飛行士たちに発砲するしで、この辺からはさすがに「え~?」という展開でした。
しかもロシア人たちが取ろうとしてたのは翻訳カード(?)と来たもんだ!
うっそ~ん。
英語話さない宇宙飛行士なんているの~?!?
アメリカ人の飛行士だってロシア語は習うんじゃないんですか?
しかも、あんな超アナログなカードで何しようっての。
よく見るとHelloとかGood byeとか書いてある!マジか~。
それから、原子炉の冷却装置が壊れて核爆発の危機を招いたのも、そもそも勝手に月に核を持ち込んだ自分たちのせいでしょう。NASAの管制室長にも内緒にしてさ。
あとエド達が同行した原子炉付ロケットにしたって、あの状況でそんなものを月に打ち上げるのがいけないわけで・・。
やりたい放題やっといて、その結果手に負えなくなると、「危ない!ヒーローどうにかしてくれ~!」ってというのは、ちょっとマッチポンプ入ってないかなぁ?・・と穿ってしまう部分もありました。
カレンのワガママには笑うっきゃない
もうびっくりを通り越して、大笑いしちゃいましたよ。
あり得ないでしょ~。
亡き息子の親友ですよ?
しかも、迷いもなくサクッと寝た後は、スッパスッパ葉っぱ吸って「はぁ~、よかったわ~」と、罪悪感を感じてる様子なし。
しかも、ダニーが本気っぽいのを目にしたら一気に焦りまくり、「え~っと、一回だけよ!あなたはすごく良かったわ!」とその場を逃走。
カレン母さん!どういうこと?
さらに驚いたのはその後ですよ。
これから危険なミッションに向かう夫に問い詰められると、完全に開き直り!
「浮気したの。相手は言えない。理由は分からないわ。カウンセリングに行って一緒に原因を探りましょう!」
って、うわ~、どういうこと~?
大体、自分も分かってないのに、無骨なエドさんが分かるわけないやろ!
このドラマはフェミニズムで女性を応援しまくってるのは分かりますけど、カレンの浮気まではさすがに応援しなくていいんじゃないかな~。
浮気自体は否定しないけど、もうちょっとタイミングとか相手とかは選ぼうよ~と思うのでした・・。
やっぱり2人の死は悲しい・・
最後の宇宙服なしで月面を走るシーンはもう辛すぎて見てられなかったですね。
絶対に助かると思ってたのに残念過ぎる。
大体、このドラマの一番人気の2人じゃないですか!
エドとカレンよりもずっと親近感があって人気があったカップルだったでしょう。
なのに、なぜ・・。
で、この件に関してプロデューサーのロナルド・D・ムーア氏はこんな風に語ってます。
2人が最後にどうなるかは本当に時間をかけて考えたよ。どちらか一人が死ぬべきか。それとも二人ともなのか。
結局のところ、シーズン1で初めて2人が出会った時からの物語を考えた時に、これが正しい結末だと感じたんだ。
色々問題を抱え、分かれた時期もあったけど、最終的に2人は月に戻ってきて最後に互いを見つけた。そしてこの英雄的行動で一緒に死ぬことは、彼らの物語を終わらせる正しい方法のように思えたんだ。
なるほど~。
そういうことなら仕方ない・・。
でも、正直トレイシーは生き残るかと思ってましたよ。それがゴードーの願いでもあったと思うので・・。
でも、残されたダニーやジミーのことを想うと不憫で仕方ないわ。
その他のキャラ達
私はモリーが一番好きかな。ソーニャ・ヴァルゲルが素晴らしすぎる!
放射線が原因で視力を失いかけていますが、なんとか生き延びて欲しいです。
放射線耐性は個人差が大きいということを「チェルノブイリ」を見て知ったので、可能性はあると思ってます。
アレイダちゃんの変貌ぶりには驚きましたね。
あんな激しい性格でした?
S1の時には火遊びが好きなものの、かなり大人しい性格でしたよね。
やっぱりパパが強制送還になってからは苦労したんだな~。
将来、この管制室のトップになれるかな。
エレンは運がいいのか悪いのか・・。
大韓航空には乗らずに命は助かったものの、大統領から直々に大役に任命されてしまいました・・。
パムとの恋は終わってしまうのか、はたまたまた12年後に何かが待っているのかしら。
シーズン3は赤い惑星!!
さて、1994年にタイムジャンプするようですが、ついに出てきましたね。
今シーズンいろんな場面で「グレイ(灰色)」の言葉が使われてましたが、ようやく灰色の惑星はもうお終い!次は赤行くよ~!
というわけで、シーズン3も楽しみに待ちたいと思います!