*前半はネタバレなしのアニス感想、注意書き以降はネタバレありの感想です。
最近Netflixの海外ドラマで面白いのが続いていて、見るのが大変。
「真実を知る者」「ダムネーション」「オルタードカーボン」と連日続けて来たので、もう一気には見切れない~!
配信を10日ずつ位ずらしてくれたらよかったのに。
とりあえず「オルタードカーボン」が一番話題なので、さっそく見始めましたけどなんだかピンと来ないので(SF映像は凄いけど)、「ダムネーション」から見たいと思います。
こちらはまだ3話までですけど、ピンと来ましたよ~!
【ご留意ください】
当ブログは個人が趣味で書いているもので、夜遅くにウトウトしながら感じたままの感想を綴っています。そのため稚拙な文章、品のない物言い、勘違い解釈、天然ボケなどで皆様をご不快にさせてしまうこともあるかもしれません。(その場合は申し訳ございません。)
その点を含めてお許し頂ける方のみ読み進めて頂けましたら幸いです。
また衝撃ネタバレに関してはそのエピソード分の始めに持ってくることもあるのでご注意ください。(内容を順番に書くわけではありません)
「ダムネーション」登場人物とキャスト
謎の過去を持つ偽神父セスがアイオワの小さな町にやってきて、農民たちにストライキを扇動する。
搾取される側の立場に立つリーダーだが、実は暴力にまみれた過去があり銃も腕が立つ。
この、キリアン・スコットという役者さんは私は初めてなのですが、いいですね~。
時々一瞬(一瞬ね!)ブラッド・ピットにも見えるアイドル顔ですが、冷酷で残忍な一面も感じさせるマッチョな存在感が光ってます。
今の所、過去だけでなく存在自体が謎過ぎて、どっちに転ぶのか予測がつかない。
銀行家側に雇われているカウボーイ、クリーリー。
こちらも危険極まりない謎の男で躊躇なく人をコロす。
実は彼の方が主役なのかな。キャストのクレジットで一番上に来ているので・・。
ローガン・マーシャル・グリーンは最近だと「クォーリーを呼ばれた男」で主役やってました。
セスの妻アメリア。
彼女の過去もまた謎・・。謎なキャラが多すぎて困る。
クリーリーに雇われた娼婦ベッシー。
字が読めるという理由でクリーリーに長期契約で雇われた。
ちょっとクリーリーに惚れてしまう・・。
汚職にまみれた保安官のドン。
顔が不気味でちょっとフランケン入ってるかな。
彼の過去もまた謎。(でも3話までで大分見えてくる)
セスに夫をコロされた恨みを持ち、彼を追っている謎の女コニー。
ニヤニヤ笑いながら平気で人を撃つ恐ろしい女。
と言う訳で、謎なキャラが多いですね~。
これが10話見終わった時に、スカッと全貌が見えて、ストーリー的にも辻褄のあう方向でパズルが揃ってくれると面白いかもしれませんね。
役者がいいのでその辺の期待も大きいし、テーマも興味深いです。
舞台はアイオワ、大恐慌の時代
自由資本主義の名のもとに農民たちから搾取し利益を貪る銀行家や経営者達に対し、農民たちがセスの扇動の元に一致団結し、反旗を翻します。
ストライキを頑なに続け、不当に下落した価格を正当な価格にまで戻すよう要求するのですが、貧困に耐えかねたストライキ破りもいたりして一筋縄ではいかない・・。
しかも物騒なことに、皆長い猟銃を抱えて常に戦闘態勢。
そんな一触即発の町に派手に火を付けにやってきたのが雇われカウボーイのクリーリー。そして迎え撃つのが偽牧師のセスなのです。
ただバイオレンスが酷過ぎる
テーマは面白いし、キャラも魅力的。だけどね~・・・。
ちょっと暴力描写が酷過ぎでしょ!
ストーリー上必要な描写なら仕方ないけど、そこを超えた暴力が山盛りで、正直ちょっとゲンナリして来ました。
3割ほど減らしてもらっても充分緊張感保てると思うし、面白いと思うんだけどなぁ・・。
その辺の描写が気にならない方は、面白く見進めていけるドラマだと思います。
ただ、私はもう胃が重くって、少しずつしか進めないかなぁ・・。
でも、期待は結構してます!特にキャラへの期待が大きいですね。
まだ3話までですけど、牧師がスーパーヒーロー的な存在へと変貌していくのか、それとも自分の過去にこだわるエゴイストで、己の大義に農民を巻き込んでいるだけなのか。
そこがポイントですね。
*この先はネタバレありの感想です。
「ダムネーション」第3話までのネタバレ感想
これまでに分かった彼らの謎
謎が多すぎてちょっと疲れますけど、まぁその辺の体力使いながら見るしかないですね。
とりあえず分かったのが、セスとクリーリーが全く正反対の主義思想を持つ兄弟だということ。共通してるのは訓練を積んだ戦士で危険だという点。
この2人がなぜここまで対立しているのか・・。それも謎。
大義があるのはどちらか・・?
それと、保安官のドンが興味深いですね~。
始めは見た目が気持ち悪いし、完全なる「悪役」で行くのかと思ってましたけど、どうやらそれ以上を期待できそうです。
まず黒人の女性を本当に愛した過去があり、彼女との間に生まれたベッシーのことも気に懸けている様子なのが一つ。
もう一つは姉が娼館の女主人で、彼女の忠告に少し心が揺れ動いているような点がもう一つ。
今後の彼の行動に注目ですね。
それから、恐怖のオバちゃんコニーも凄いですね~。
夫を車のトランクに入れられたまま焼かれたって言ってましたっけ。
何の恨みもない人間をあれほど簡単に始末できる女ですからね。(頭がおかしいのもあるけど。)
恨みがてんこ盛りのセスに対し、一体どんな方法で復讐を果たすのか・・。怖すぎです。
こんなところでしょうか。
4話以降どんどん展開していって、盛り上がってくれたらいいんですけど。
でも既に暴力レベルはマックスなので、そっちの方面でこれ以上盛り上がって欲しくはないですね。
あくまでストーリーとドラマ性で、心を揺り動かすような大きな展開を期待したいです!
次は最終話までのネタバレ感想です。
「ダムネーション」最終話まで見たネタバレ感想
ようやく見終わりましたけど、長かった~。
そして途中は本当に見るのがキツかった・・。
暗いし重いし、暴力に次ぐ暴力で、なんだか仁義と兄弟愛のヤクザ映画見てるみたいな気分になりましたよ・・。
そういう部分では男性向きかもしれませんね。このドラマ。
でも8話辺りからメッチャ盛り上がってきて、面白くなりました~!
ここまで頑張ってきて良かったぁ・・というカタルシス・・!最高!これを待ってました!
気が付いたら全員仲間!?
ブラック・リージョンとの壮絶な戦いでは、皆が同じ側について武器を手に勇敢に戦いましたね!
首を吊られたセスを見た瞬間に覚悟を決め、ブラック・リージョンを撃ちまくってセスを救出したクリーリーには鳥肌が立ちましたよ!
カッコいい~!完全に西部劇でしたよね。
しかも、その後マーサの農場での銃撃戦では、なんとコニーも参戦してるし、うわ~!全然想像しなかったけど、これは気持ちいい~!っと大興奮。
一致団結して100人を超えるブラックリージョンたちをやっつけました!
あのフランケン保安官も翌朝やってきて、怪我したプレストンを町に届けるためにコニーとクリーリーと一列に並んで撃ちまくるし、痛快だわ~。
意外な展開ですけど、「なるほど~、これまでの彼らの過去を考えたらそれもアリなのね~」と、単純な善と悪では割り切れない、キャラ達の複雑な魅力にヤラれてしまいました。
あれ、終わらなかった・・
そっか~、これってシリーズ物だったのね。
勝手に「ゴッドレス」のような完結物だと勘違いしてて、最後「あれれ~、あと5分でどう収集つけるの?」と心配してたらそのまま終わってしまいました。
しかも衝撃の疑問を残して・・
このドラマはほとんどの登場人物の過去が闇に包まれていて、それを小出しにしていく形で回想劇がちょいちょい挟まれますが、これが小出し過ぎてイラっとします。
しかも分かりにくいし!
それに中盤の鬱鬱とした救いのないエピソードが長いわ~。
もう少し不必要な暴力シーンはカットして8話くらいに短くまとめて、回想シーンも一気に流した方が分かりやすかったかも。
やられっぱなしの中盤は見るのも辛いしかったるかった・・。
それでもキャラの魅力に引っ張られて見てきて、結果としては頑張って良かったです。
あの長く暗~い時代があったからこそ、終盤のカタルシスは思いっきり胸スカで痺れましたね!
クリーリーが魅力的!
セスもいいと思ってましたけど、クリーリーがやっぱりいいですね~。
キャストのクレジットが一番上なのも納得です。
彼の過去が明らかになってからは、魅力が炸裂!
あの絶妙な存在感がなんとも言えませんね。
もろさと優しさ、それらの感情を断ち切る形で雇われカウボーイとして契約をこなし、人をコロしていく残酷さ。
自傷行為でなんとかバランスをとりながらも、悶え苦しみ、感情をコロしてでも刑務所に戻るまいと必死に戦っていました。
心を開いたベッシーに、「将来何になりたかったの?」と聞かれ「おかしいだろうけど、学校の先生」と答えた時には涙が出て来ちゃいましたよ。
あのモンスター親父に子供の頃から殴られ虐待され、人格を粉々にされても、心の片隅でそんなことを夢見ていたなんてね・・。
今回、彼のことを直感的に理解してくれるベッシーに出会ったことが本当に救いですね。
一つ、クリーリーについて納得できなかった場面が最後のデゥヴァルとのやり取りです。
「博士のポストが空いたからやるか?」と聞かれて、怯えたように「やる」と答えてましたけど、なぜなの??ベッシーと逃げるんじゃなかったの?
それとも、それは一時しのぎの嘘なの?
でも、そんな嘘つくならいつものクールな態度で、早撃ちしてあの男をコロしちゃえば誰にも気が付かれずに自由の身になれるのに・・!
・・と思ったんですけどね、もしあれが嘘でなく本当に怯えてるのなら、
もしかしたらクリーリーには、デゥヴァルが自分を恐怖で支配してきた父親の姿に重なってしまっているのかも・・・と。
父親をコロせば自由になる、とわかっていてもできなかった(恐らくは考えることもできなかった)恐怖で洗脳状態にあった時の弱い自分にまた陥ってしまっているのかな・・。わかりませんけどね。
保安官の娘への想い
私が密かに一番期待していたのがこのフランケン保安官!
中盤はずっと傍観を決め込んで、農民たちの戦いにも知らんぷりでしたけど、徐々にベッシーに心を傾け、覚悟を決め、最後だけはやってくれました。
選挙に負けたと分かった直後、メルヴィン達、ブラック・リージョンの生き残りを片っ端から・・!
「そろそろ父親らしいこともせんとな」のキメ台詞も最高でした!
この少し前には、ベッシーに母とは愛し合っていたこと、当時は難しい環境で、孤児院に捨てたことを後悔していることなどを話し、「愛があって生まれた子だ」と明言を。
そして「2人きりにしてあげよう」と、母親の歌うレコードをかけてベッシーを部屋に残したり・・。何気にセリフが臭くていいのです。
もともとこの時代に黒人のシンガーを愛するくらいの人ですから、粋で型に囚われない精神があるのでしょうね。
今回、コニーと見つめ合っていい感じになってましたけど、今後この2人の恋話なんて期待できるのかな?
でもコニーにはちょっと爺さん過ぎる気もするけどなぁ・・。
最後に死んだのはどっち?!
セスの妻、アメリアは実は結構恐ろしい女でしたね。
怒り心頭で「あの野郎、燃やしてやりたい!」と牧師の妻とは思えない悪態をついた時に、コニーに夫をコロしたのがアメリアであったことを探られてしましました。
コニーの夫がスト破りで、アーカンソー・マリオンの工場に鎖をかけて、アメリアの当時の夫サルを焼きコロしたため、その復讐としてアメリアが同じように車内につないだまま火をつけて焼きコロしたようです。
セスはその後に駆けつけたとのことでした。
これまで夫と娘の復讐に全てを懸けて生きて来たコニーですからね。
当然アメリアをコロすために家にやって来たものと思います。
ただ少し前までのコニーなら即、撃っていたはずですが、自分の生き方に疑問を感じ始めた彼女は、まず「話し合いましょう」と言って家の中に入っていました。
うーん、どっちが死んだんだろ?
コニーのあの強烈キャラをあそこでコロすのはもったいないし、保安官との恋愛が続くのならそれも見たいし・・。
だけど、事前にマーサに「自分に何かあったら娘の面倒を見て欲しい」と頼んでいるところも「死亡フラグか?」と気になりますね。
一方のアメリアですけど、繊維工場での化学兵器の話が今シーズンはほとんど語られず、「振り」だけで終わってしまいましたので、シーズン2ではこの部分に焦点を当てる可能性もありますよね。人体実験なんてまた恐ろしい話だし・・。
そうなると、今後はこの両親と本格対決していくアメリアが必要になってくるだろうしなぁ・・。
わかりませんね。
どっちも死なずに怪我だけで終わっててくれたらいいんですけど・・。でもあの2人どこ行ったんだろ?
「ダムネーション」シーズン2は?
まずは、アメリアとコニーに何が起きたかが明かされると思います。
それから、クリーリーは本当にドゥヴァルに雇われて、またあちら側に行ってしまうのか?
本当にセスをコロすのか・・?が注目ですね。
そして、罪を犯したフランケン保安官は逮捕されて、どうなるんだろ。
それから、繊維工場の兵器開発実験も気になるし、話はまだまだ暗いトーンで鬱鬱と続きそうですね・・。
あんな小さな町でこれ以上死人が出たら、農民も全員いなくなっちゃいそうで心配です。
これ以上は怪我人を出さずに、なんとか知恵と勇気と団結力で巨大な組織と戦って行って欲しいところです!
(追記)シーズン1で打ち切り決定
うーん、残念!!
なかなか見応えがあるシークエンスもあったし、役者たちも良かったんですけどね。
ただやっぱり最後は話が複雑になり過ぎて、シーズン2を見たいか?となった時には、「ちょっと過去話とかが面倒くさそう」って感じでしたよね。
もう少し前向きにシンプルに進めてくれたらもっと見やすかったのかも。惜しかったなあ~・・。