アニスの今日の海外ドラマ

海外ドラマ20年、国際結婚10年の働く40女です。今日も勝手なネタバレ感想をブツクサ書いてます。

ウエストワールド さすが、すごい最終(10)話!(ネタバレ)

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HBOが贈る「ウエストワールド」、最終(10)話は想像を超える衝撃の面白さでしたが、これまた複雑で、難解で、深いです・・。

これは一筋縄では感想書けないなぁ・・。

huluでもう一度見直すことにしました。

 

もうね、ため息つきながら宿題やってるみたいな気分で見ましたよ。

だって難しすぎ!

面白くて引き込まれる~というというよりは、淡々と説明の薄いエピソードが続くので、そこは自分が目を見開いて「ん?これがあの答えか?」と読み解いていかないといけない訳です。

 

で、思ったんですけど、私やっぱり哲学SF好きじゃないですわ。

そんなんで、すっ飛ばしながら今7話まで来たんですけど、もう感想書いていいですかね?

たぶん中途半端ですけど、完璧な解説は詳しい方にお任せして、わかった部分だけ書かせてもらいます。

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まず一番大きなネタバレから

エド・ハリス演じる黒服の男はウィリアムだった!

10話でどっかーん!と来たネタバレですけど、これにはびっくりしました。

勘がいい人なら薄々気が付くんでしょうけど、私にとってはあまりに意外で「なるほど~!」と恐れ入りましたわ。

確かに似てる!!顔!

これで若いウィリアムの役者さんがなぜあの人なのかわかりましたね。

なんか冴えないな~と思ってましたけど、エド・ハリスに似ていて、当初はオドオド君だけど、そのうちキレる・・という若者を繊細にうまく演じていますもんね。

 

それにしても、あのヤングウィリアムが、おっそろしいジジウィリアムに変身してしまうとは・・、時の流れというのは怖いですね。

このテーマパークのテーマの一つに、「本当の自分を発見する」というのがありますけど、その最たる生き証人がこのパーク最大の投資者であるこの人っていうのも皮肉ですね。

 

2話でヤングウィリアムが初めてパークを訪れて衣装に着替えた時に、案内人のお姉さんに、「さぁ、最後に選んで」って言わて帽子を選ぶんですが、

白いカウボーイハットと黒いカウボーイハットが並んでいて、その時は白を選ぶんですね。

それが40年後には、全身黒ですからね。

その辺も凝ってますね。

 

時間軸が二つ

それで分かるんですけど、ずっと時間軸が二つ(少なくとも)あったんですね。

アーノルドがまだ生きていて、初期のホスト達がまだ金属でできていて、ヤングウィリアムとドロレスが出会ったころの話が40年前。

 

それと、ジジウィリアムが必死に迷路の答えを求めているのと、バーナードや現職員たちがフォードと新シナリオやホストの不具合でもめているのが現在。

 

バーナードはアーノルド

バーナードがどこまでアーノルドなのかよくわかりませんけど、見た目容姿が全く同じなのと、息子を亡くした悲しい記憶が埋め込まれているのとか、その辺が同じということしかわからないですね。

ここにトリックがあって、姿形が同じなので、ドロレスとバーナードが話しているのを見ると現在のことかと思っちゃうんですが、実はこれが全部アーノルドと初期ドロレスだったってことがわかるんです。

フォードが10話で「君たちが会うのは初めてだ」って言ってますから、それでこれまでの2人の会話は全て昔の時間軸だったことになるわけですね。

 

それを知った後に全部見直すと、ふーむ、なるほどーっとアーノルドの心境がだんだんわかってくるんですけど、

ホストに潜在意識が目覚めることを確信したことで、ドロレスを使ってパークを閉鎖させ、自分も死を選ぶ、という結末になるんですね。

 

そこが彼故の倫理観からなのか、もしくは将来のリスクを考えてのことなのかはわかりませんけど、両方でしょうか・・。

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ワイアットはドロレスだった

アーノルドがドロレスに全ホストの殺害を命じるんですけど、その時にワイアットの人格を統合(?)したようで、時々ドロレスが記憶の片鱗でこうしたシーンが戻ってくるのは自分が殺害している立場だったからみたいです。

 

迷路の中心もドロレス

すみません、これもよくわかりませんけど、迷路の答えみたいなものがドロレスの意識ってことみたいですね。

ホストが潜在意識を持つというのはその時点でロボットじゃなくなるってことで、人格を持つんですよね。

そこがアーノルドが一番ホストに魅了された部分であって、ドロレスにある意味託したんですよね。

でもこれまたよくわかりませんわ。

 

「痛みがホストをリアルにする」

これはフォードの言葉ですけど、これがドロレス、メイブ、バーナードに共通しているところですね。

ドロレスは両親を、メイブとバーナードは子供を亡くして悲しい記憶を持つことで自我に芽生えていきます。

そして、悲しみと共にその故人を想うことが、故人を感じる唯一のよすが・・と言う部分も共通しています。

 

神を演じるフォードは

結局彼の用意していた新シナリオというのはこれだったんですね。

ドロレスとテッドが海岸で「あ~、ロミオ~」みたいなメロドラマを演じるのは、完全にフェイクであって、本当のシナリオは恐ろしい恐ろしいものでしたね。

 

大勢を招いてのパーティの途中、ホスト達が反旗を翻して、人間たちに銃口を向けます。

フォードはドロレスに撃たれて殺されてしまいました。

え~~~~!

びっくり!

だって、いくら神演じるフォードでも、まさか自分が死ぬところから始めるとは想像できなかったですからね。

 

そうした事態を見納めてから自滅するってならまだわかりますけど、(ご自慢のホスト達が愚かな人間たちを殺していくのが、ある意味、痛快なのかもしれませんが)、まず自分が死んじゃったらその後は見届けようがないですもんね。

それか、フォードのことなので、全てが計算ずくで、この後のことも計算通り運ぶと自信があるのでしょうか。

 

そもそもこうしたホスト達が少しずつ不具合を起こしていくのも、少し前にフォードが加えた新コードの「レヴェリー(夢幻)」が起因している訳で、その時点から仕組んでいたと考えるべきなのでしょうかね。

 

なぜこんな破滅シナリオを望んだのか 

フォードの人間性ですけど、これまたよくわかりません。

彼のセリフから、なぜこうした事態を望んだのかを読み解こうとしましたけど、難しすぎて断念しました。

一応ヒントとして、始めの頃にこんなこと言ってました。

このコードを加えた時の言い訳です。

 

「人間の進化の糧となるのは「間違い」、人間は今絶頂期にある。これ以上は進化しない。だから時々私が間違えを加えるのは許して欲しい。」

 

ということで、絶頂期を迎えて停滞している人間をさらに進化させるために、今回も壮大な間違いをぶち込んできたってことですかね?

それとも自分をはずそうと企むデロス社や役員会への復讐?

それか、最後にもう一度、神を演じたかった? 

この辺ですかね。 

 

あとは細かい部分ですけど、気が付いたことを・・。

 

ドロレスが服を脱いでる、着ている時

これも何かトリックがあるんだろうと思ってましたけど、それを読み解くほど頑張って見れませんでしたわ。

たぶんですけど、アーノルドがまだドロレスをただのホストとして見ている時は裸だったけど、そのうち潜在意識を持ち始めたドロレスに対してはある程度の敬意を払って服を着せて対面しているのかな~とか。その辺りですかね?

なのでフォードが対面する時は裸なんですよね。

 

写真のこと

細かい話ですけど、ヤングウィリアムが婚約していた経営者の娘が写っている写真があの問題の写真だったんですよね。

シナリオ上ドロレスの父親役をしていた男が偶然拾って、故障しちゃう原因となった写真です。

ヤングウィリアムが破滅的な自己に目覚めた時に落としていってしまいました。

 

メイブの反乱をプログラムしたのはシャーロット?

7話にデロス社の取締役シャーロットとテレサとの会話にあるんですけど、シャーロットが

「フォードを退陣に追いやるために、彼の創造物がどれほど危険かを示す仕掛けをする」

「それには予想外のホストを使うわ」という意味深なセリフがありました。

そして、そのセリフの直後にメイブのアップのシーンに切り替るんです。

 

ということは、

メイブが自発的に起こしたように見える反乱は、実は全て始めからプログラムされていたってことが10話で明らかになりますけど、

これはシャーロットとテレサとが仕掛けた企みだったようですね。

それをフォードが知っててそのままにしたのか、その辺はわかりませんけど、これで二つの反乱が同時に起きることになってしまいました。(偶然か、フォードが仕掛けたものか不明)

メイブは結局娘のことが忘れられず、園内に戻る決意をしたようですけど、この先どうなるんでしょうか?

 

それにしても、最後のシークエンスは怖かったですね~。

施設内では蛇の入れ墨女ホストが容赦なくバンバンやってましたし、パークでは完全に別人格になったドロレスが撃ちまくってました。

この後を想像するのも怖いですが、ジジウィリアムやシャーロット達はどうなるんでしょうか?!

 

というところでシーズン2へ

シーズン2はパーク外が舞台になるとのことですが、そうしたらこのドラマも随分印象変わるでしょうね。

シーズン1は園内だけの進行だったのでリアルさに欠けるというか、時代設定にも実感が持てなかったし、全てが人工的でしたね。

あと、もう少し魅力的なキャラの追加(人間のほうで)があるといいんですけど・・。

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まとめ感想

最後に私の感想です。

シナリオはよくできてるし、最後は切れ味鋭く驚かしてくれました!お見事!

と言いたいところですけど、世間で言われているように「次のゲーム・オブ・スローンズだ!」というほどではなかったですね。

ゲーム・オブ・スローンズも1回見ただけじゃわかりづらいので、2回目も通して見ましたけどこれがものすごーーく面白くて、さらに物語にのめり込んでしまいましたからね。

見れば見るほどすごい作品ですけど、そうした魅力はウエストワールドにはないかなぁ~。

特にキャラの魅力については天と地ほどの差がありますね。

 

海外ドラマを見る時に、「面白い!」とドラマに引き込まれる時のポイントは「そのキャラの人生、生き方にどれほど魅力を感じるか、感動できるか」だと思うんですね。私の場合ですけど。

ここが映画では味わえないドラマならではの醍醐味があって、長い時間をかけて、そのキャラを見続けることで、人生を疑似体験したり、その成長や変化に感動したり、意外性に驚いたり・・というのが面白いんです。

 

「ブレイキング・バッド」だって、主人公の人生に完全に飲み込まれましたからね。

あの体験はなかなかできるものじゃないです。

ゲーム・オブ・スローンズもキャラの一人一人が魅力的で、善人にも悪役にもあっという間に魅了されます。

次から次へと好きなキャラが死んでいっても、またどんどん魅力的なキャラが惹きつけていくので、とにかく面白いです。

 

だけどですね~、このウエストワールドってドラマはそこが弱いですよね。

誰も共感できる人がいない、人生を感じる人がいないんです。

あえて言えばフォード?ウィリアム?

でもどっちも狂気をはらんだ悪人なので、全く魅力感じないし、人生も感じないですよね。

フォードなんて無機質で人工的な場所で、コンピューター使ってピコピコやってるだけですから・・。(そういうシーンさえ見せてくれないので、一体普段どうして過ごしてるか想像できないですしね。)

 

あとはむしろホストの方に長い時間の経過と成長を感じますけど、これがまた、

どだいロボットということで、どーーーーーーーしても入りきれない!!

惜しい!!

こんなに美しく儚いドラマなのに、自分を重ねて疑似体験できるキャラがいないんですよね。

最終的には、見てる人がホストをどれほど人格を持った存在として、自分と重ねて見られるか・・ってところに尽きますかね?

私はそこがダメでしたわ・・。

どうしてもロボットというのが最後まで意識に残って、共感できませんでした。

メイブなんていいキャラなんですけどね、なんとも惜しいです。

あの反乱さえもプログラムされたものだなんてわかったら、もう味気無さ過ぎでしょ。

 

シーズン2にもまた彼女が出てきそうですね。

このジレンマを乗り越えるほどのパワーと潜在意識をホスト達が創り上げることができるのか・・。

どこまで人格を持つ存在として、見ているこちらを納得させてくれるのか、その辺が注目ですね。

1~7話≫ ≪8~9話≫ ≪最終(10)話

 

*2017年9月現在「ウエストワールド」はhuluで全話見れます。