True Detective3

「TRUE DETECTIVE/迷宮捜査」最終回を徹底考察/解説!ネタバレA感想 彼に起きた奇跡とは!

「トゥルーディテクティブ シーズン3(猟奇犯罪捜査)」最終8話を徹底考察/解説したアニスのネタバレ感想です。

さすが最終回!面白かった~。

ジュリーとウィルの真相については先週の感想でまとめた感じとほぼ同じでしたね。

それでも、最後に救いもあったし、なんだか良かったわ・・。「TRUE DETECTIVE」らしく、最後に垣間見せる独特の色合いの人生観にはズシーン・・と重いものを感じました。

では今回も徹底的に考察していきたいと思います!

 

【各話のネタバレ感想】

登場人物紹介と1話と2話の感想 3話 4話 5話 6話 7話 最終8話



ジュリーの軌跡を時系列にまとめる

分かった部分でまとめたいと思います。

  1. 1980年、10才の時に誘拐されホイト家の地下にあるピンクルームで育てられる
  2. 薬を飲まされ、イザベルの娘メアリーであると洗脳させる
  3. 始めの2年は幸せそうだったが、次第にイザベルの病状が悪化し、ジュリーも外に出たがるようになる
  4. 1987年、17歳の時ジュリアスの手引きでホイト家から逃げる(イザベラはその後自殺)
  5. 路上生活をしたり、施設などを転々とする。
  6. 90年に薬局の隠しカメラに捉えられる。まだこの時は精神が不安定だった様子で、警察への電話では父親がやったと語る
  7. 92年、修道院にたどり着き、ようやく精神の健康を取り戻す
  8. 95年、25歳の時にHIVで死亡したという筋書きで身を隠す。(当時はホイトにまだ追われていた?)
  9. その後は結婚し、離れた場所で暮らす。
  10. 97年ジュリアスが修道院を訪れ彼女の死を確認
  11. ルーシーを出産

 

やっぱり、ウィルの死は事故でしたね。

ホイト食品で働いていた時に家族で参加したイベントの時にイザベルがジュリーに目を留めて、そこから交流が始まったようです。

ウィルはただお目付け役ということで、一緒にいただけだったんですね。

気の毒に・・。

祈るような手にしたのが妹のジュリーだったというのがまた切ない・・。

というわけで、ウェインが確信していた「教会関係者が絡んでいる。」というのは、なかったみたいですね。あの人形を作ったのが、教会信者のおばちゃんというくらい・・?

 

ホイトは事件に絡んでいなかった?

それから、ホイトにしても直接的には事件に介入していなかったようですね。

もちろん、彼らの犯罪を知りつつ容認し、金銭面などでバックアップしてきたのは事実でしょうが、誘拐当日にしても旅行で留守だったし、直接ルーシーと話しを付けたのもハリスだったようです。

 

ホイトにしてみたら、大事な家族だったのは病気で亡くなった妻と、娘のイザベルだけだったようで、90年にウェインに会って話をしている時もそんな様子でしたよね。

娘も亡くして絶望し、完全に酒浸りでした。

あの様子を見ると、そもそもジュリーに関心があったかどうかも分かりませんね。

イザベルがまだ生きていた時は必死で探したでしょうけど、その後はどうだったんだろ・・。

 

ジュリアスの苦悩

ジュリアスがやけに苦悩してましたけど、どの部分でしょうかね?

誘拐なのか、ウィルの死についてなのか、ジュリーの脱走を助けたことか、そのまま彼女を見失ってしまったことか・・。

リチウムを飲ませていることに気づく前は、そんなに後悔しているようにも見えなかったので、その後少しずつ彼女にしてしまった大罪に気が付いたんでしょうね。

(ちなみにリチウムは躁鬱病の薬なので、自分に処方された分をジュリーに飲ませていたのか。)

そんな気の毒なジュリーに対し、少しでも力になりたいと逃がしてみたら、今度は病気のまま路上生活をさせることになり、その後HIVで死なせてしまった・・。

という後悔でしょうか・・。

 

ただ、彼はただの雇われの身で、金持ちの強欲な犯罪に巻き込まれただけという気もするので、気の毒と言ったら気の毒ですよね。

せめて、ジュリーが幸せに生きてることを知らせてあげたいけど、ウェインがもうボケちゃってるので、無理なのかなぁ・・。

でも、あの後にまた正気を取り戻すこともあるでしょうし、そしたらどうなんだろ。

犯罪者にそこまで親切にはしないか・・。



ウェインはあの時気が付いた??

ジュリーの家にようやく辿り着いたところで記憶障害が出てしまったウェイン・・。

お~い、どんだけタイミングがいいんだ~!

という声を一身に受けながら、これぞ人生の悲哀でしょう~とばかりに彼らと他愛無い交流を続けるお爺ちゃん・・。

ところが、水を貰って飲んでいる時、ルーシーちゃんの顔を見ながらハッと我に返っている様子が見て取れます。

恐らく、この瞬間は自分を取り戻してますよね。

 

ルーシーと名付けられた子の顔を見て、ジュリーの母の面影に気が付いたからか・・。どうかは全く分かりませんが・・。

とはいえ、ジュリーは自分の母親の名前を娘に付けた訳で、子供の頃の記憶を取り戻しているのが分かりますね。

自分を売った母親とも知らず・・、それでも子供にとって母は母なのか・・。

もう、せっかくなら男の子が生まれてトムと名付けて欲しかった!

気の毒なトムにもこの孫を見せてあげたかったわ。

 

そして、やはり気になるのは、まだジュリーが怯えているように見えるところ。

恐らく彼女としても、ホイトがまだ生きているとは思っていないでしょうが、イザベルが死んだことを知らない可能性はありますよね。

ジュリアスやハリスが探している可能性もあるかもしれない・・。

もしくは、そんな可能性云々よりも、何十年も怯えて生きてきた彼女にとっては見知らぬ人との出会いはそれだけで不安になるものなのかもしれません。

 

息子ヘンリーはあの住所をどうするの?!

一番気になったのはこれですよね!!!

ウェインがいた場所の住所のメモを見ながら、それをポケットにしまったヘンリー。

私もこの部分はどう解釈していいのか分からなかったので、ここだけ調べる為あちらのファンサイトを覗いてみました。

 

もちろんドラマでは答えが出ていないので、あくまでも想像するしかないわけですが、あの瞬間から不気味な音楽も流れていたし、私としても悪い方向に考えざるを得ないのかなぁ・・という気はします。

となると、あの住所をTVディレクターのイライザに渡そうとしている可能性が高いかと。

もう一つ、ローランドに渡す為では?というのもありましたけど、私としても希望としてはそっちですけど、どうですかね・・。

 

ジュリーがようやく手にした静かな幸せを壊すことのないように配慮してもらいたいものですが、イライザと寝ているヘンリーが彼女への手土産にしちゃうのか、それとも母アメリアの血を引く息子として、しっかり状況を理解しジュリーの幸せを尊重するのか・・。

この辺の解釈は見る側に委ねられたということでしょうか。

 

アメリアとウェインの愛

不思議な愛の形でしたよね。

常に全てを見通しているかのようなアメリアに対し、いつも目の前にあるものしか見ようとせず、闇雲に直感的に行動してしまうウェイン。

自己評価が低く、そのくせ傲慢で、短絡的。

彼女は、そんなウェインを大きく包んで見守っていました。

 

90年以降はアメリアの働く高校で警備主任の仕事を得ていたんですね。

穏やかに幸せそうに働く姿が今回の冒頭にありましたよね。

そうして平穏に年を重ねる中にも、何かが欠けていたのでしょう。

アメリアの死後、自分やり残してきた仕事のことが気になり出し、消えつつある記憶の中で、もう一度真相を見つけ、人生そのものの全体像を掴み取ろうとする爺ウェイン。

ところが結局のところ、彼が見つけるのは、いつも「点」だけで、それがラインとなって人生そのものを描きだしてくれることはないのです。

最後に、ウェインがベトナムの密林を偵察しているシーンが出ますが、彼にとって人生は常に先の見えない密林のような場所で、彼に出来るのはそこで目を凝らし、手がかりを掴み、危険を察知しながら先に進むだけ。

ただその繰り返しでしかないのです。

 

そんなウェインに常に先の可能性を見せ、静かに導いてきたアメリアとの出会いはそれ自体が奇跡としか言いようのないものでしたが、彼女は最後にも小さな奇跡を起こしてくれました。

彼女の書き残した本が、最後もウェインが求めて来た答えを与えてくれたのです。

ふ~む・・。それにしても、そんな偶然あるかいな?

という感じで、大事なページがたまたま開いたりする奇跡もありましたけど、でもこれも一つの象徴でしょうね。

 

最後、2人の成人した娘が初登場してましたけど、アメリアにそっくりでしたね。

ずっと会えない会えないと思い込んでいた娘に会えて、嬉しそうだったウェイン。亡き妻と重ねている部分もあるのでしょうか。

 

迷宮捜査はシーズン1を超えたのか?

シーズン3に当たるこの「迷宮捜査」ですけど、皆さんどうだったでしょうか?

 

やけに複雑にし過ぎて、その割に衝撃展開が少なかった気もしますが、ウェインの人生を同じ視点で眺めた時、やはりシーズン1から通ずるテーマが込められていたのを感じました。

人生を掴み切れない虚無感と、それでも確かに存在する微かな希望を同時に描く手法はS1を踏襲していたと言ってもいいかと思います。

そんな部分が私はかなり好きでした。

 

でもこれ、主演のマハーシャラ・アリが「当時の差別的社会を背景に、あえて黒人刑事をメインに据えることで物語がより深く、面白くなるはず!」と脚本家に掛け合って変更に至ったという記事を読みましたけど正解でしたね。

本当、もし彼が主演でなかったらここまでの哀愁と純愛を表現できていたか怪しいわ。

変更してもらって良かったわぁ・・。もし彼が当初の予定通り、補佐的役割だったら全然面白くなかった可能性もあるかもしれませんよ。

というわけで、またシーズン4も期待したいと思います!