仏製ホラー「群がり」に突っ込む!ネタバレA感想(Netflix映画)昆虫食にご用心

もう怖かったよ~!怖かった!

1時間見たところで止めようかと思うくらいのリアルな怖さというか、おぞましさでした。

いえね、冒頭から半分くらいまではホラーとは思えない雰囲気の映画なんです。
映像的にもちょっとしたサスペンスくらいのテイストで、イナゴ農場を女一人で切り盛りするシングルマザーとその子供達がいい感じのファミリードラマでもありました。

ケン・ローチ作品ばりに苦労続きの貧乏生活なんですけど、長女のローラはいい子だし、下のガストンは可愛いしで・・、貧乏ネタに弱い私としては完全に入り込んじゃった。

・・なのに、そこからじんわり、じんわりホラーですよ。

ふーん、それってイナゴが気持ち悪いんでしょ?って思われそうですが、いやいや、イナゴはもちろんキモイけど、それ以上に恐ろしいのがこのお母ちゃんなんです。

子供を養うために必死になり過ぎ、少しずつおかしな方向に・・、そして、最終的にはかなりおかしな方向に‥。

しかも、その異様な姿にしても、同じ母としてちょっと理解できちゃうのがさらに怖いというか、リアルと言うか・・。

この必死母を絶妙な貫禄で演じるのは「不感地帯」のSuliane Brahim。

この方いいですね~。静かな語り口が妙に怖い。
タイプ的には結構似てる役柄ですが、こっちの方がヤバいのかな。

あっという間に見れるフランスっぽい湿ったホラーです。スプラッタとか幽霊系とかのホラーには飽きたという方におススメかも。

とはいえ、イナゴの佃煮が好きな方は見ない方がいいかな・・。食べれなくなりそうです。

目次

【お留意ください】
当ブログは個人が趣味で書いているもので、夜遅くにウトウトしながら感じたままの感想を綴っています。そのため稚拙な文章、品のない物言い、勘違い解釈、天然ボケなどで皆様をご不快にさせてしまうこともあるかもしれません。(その場合は申し訳ございません。)
その点を含めてお許し頂ける方のみ読み進めて頂けましたら幸いです。

また衝撃ネタバレに関してはそのエピソード分の始めに持ってくることもあるのでご注意ください。(内容を順番に書くわけではありません)

「群がり」予告編とあらすじ

一応貼らせて頂きますが、予告編なしに見て頂いた方が衝撃度が大きいと思います。
そんな凝った話じゃないので、ほぼ予告編で内容分かっちゃうような。


ヴァージニーは15歳のローラと7歳のガストンと農場に住み、高タンパク質作物としてイナゴを育てているシングルマザー。

金銭面の心配や様々な問題が山積みになり、子供や近所の人との緊張が高まっていく。 しかし、イナゴが血を好むことを発見すると、状況は変わり始める。

「群がり」ネタバレなしの感想と評価

見る前は昆虫ウジャウジャだけのしょうもないB級ホラーかな~とも思ったので、一応IMDbとロッテン・トマトをチェックしました。

IMDbは5.9なんですけど、トマトはこんな感じ。

あっと、オーディエンスは29%になってる・・。
昨日の時点では批評家100%しかなかったので見る気になったんですが・・、やっぱダメかな?

まぁね~、キャラに入り込まない状態で傍から見てしまえば

この母ちゃん一体どうしちゃったのよ?

親切にしてくれる人を遠ざけ自分勝手に突っ走り過ぎ!

まずは子供の気持ちを察してやれって!

そして動物愛護の精神はどうした~!?

と、怒り心頭かな・・。

でもね、明らかにこの映画は資本主義による社会のひずみも描こうとしてるし、ケン・ローチほどじゃなくてもその辺を盛り込もうとしてるわけですよ。(たぶん)

だから、この母だってここまで必死になるわけだし、そこだけは理解してあげたいところ。(そこだけね。)

唯一助けてくれる友人だって、地域からの差別に苦労しながらブドウ園で生計を立ててるアラブ系の男性ですしね。

母を支え、弟の面倒を見る高校生の娘ローラは学校でイジメに遭ってますが、彼女の心情もしっかり描いてるし、子供と亡き夫の為にムキになってイナゴ繁殖に取り組む母も多少は理解できるし、そんなに悪い映画じゃなかったと思うんだけどなぁ。



ちなみに安心してください。

この母ヴァージニがイナゴ養殖してるのは人間の食べ物にするためではなく、家畜のえさ用としてです。

ローストしてから挽いて粉状にし、「タンパク質が豊富な小麦粉」として売ってました。(それって小麦粉って呼ぶのかな?)

その販売先はアヒルの養殖所

この辺のイナゴ事情について仏人夫に聞いてみると、フランスには日本のようにイナゴを食べる習慣はないそう。(今のところ??)

おそらく、アヒルにタンパク質の豊富な餌を与えることで早く肉を肥やすのだろうと。

フランスは鴨をたくさん食べるし、フォアグラもありますからね。(フォアグラはダチョウや鴨の肝臓を肥大させたもの)


でもヴァージニさんたら、将来的には人間食にもしたいらしく、さりげなくショウガとパプリカをまぶしたりしてましたね。

イナゴバーベキュー、ジンジャー和え


餌を買いに来たオジサンに何気に試食させてましたけど、あれって西洋人が見たらオエ~ってなるのかしら。(私も要らんけど~)

めしあがれ♪

でも私、フランスに住んでた時に義父がこんな昆虫食べてたのを見た記憶があるんですよね・・。もっと小さかったけど、嬉しそうに、ほら見ろ~!とやってたので、たぶん珍しいんだろうなぁ・・と思った記憶が。

まぁ、「将来的にいずれ昆虫食が基本になる」なんてことを言う人もいるので、少しくらい慣れてた方がいいのかしら。(イナゴはまだいいにしても、あの列車の映画のようにゴ×××ってのだけは避けたい。)

というわけで、ネタバレ無しの感想はそんなところでしょうか。

とりあえずイナゴの大群ウジャウジャはしっかり見れますので、そういう部分ではグロさもしっかり堪能(?)できます。

あとは必死過ぎて回りが見えなくなった母のド根性にひたすら戦慄する映画です。

あと、遠い昔に見たアリに襲われる映画を思い出しましたよ。小さくても馬鹿にならんなぁ・・。というのが感想ですね。

*ご注意ください。この先はネタバレ感想です。

「群がり」のネタバレ感想、突っ込み

はぁ、痛かったよ~。

怖いっていうより、痛かった。

始めはてっきりこの映画ってヴァージニがイナゴを繁殖させてすぎて大群に襲われ、ワーキャー逃げ回る展開かと思ってたんですよ。

まぁ、最後はそうなりましたけど、怖いのはそこじゃなくて、あくまでヴァージニの執念の方でしたね。

なぜ自分の傷口を食わす?!

私だったら腕にあんな傷を負ったら、それだけで失神ですね。傷口も見れない。

なのに傷口がパッカ~!と開いた状態でイナゴ様の大群に差し出すとは・・。

顔真っ赤にして耐える母!根性ですよ、ド根性!

イナゴのかけらをピンセットで除去するシーンのグロかったこと!

でも、果たしてそれは必要な試練なのかね??

というのはちょっとよく分からないところでしたけど‥。。

もうね、始めから嫌な予感しかなかったので、途中で血を大量購入したときにはホッとしたんですけどね・・。

これだけあれば、相当持つだろう・・と。

それに牛か何かの家畜を盗んだ時だって、ちゃんと冷凍保存しておきゃ1年くらい持ったんじゃないですか!?

だって、ヴァージニの傷口から出る血なんて微々たるもんでしょう。それに比べたら全然多いでしょ。

自分の血を抜くのもやめて~な。

朝5時起きの女性は絶対血なんて抜いちゃダメ!

そして、最終的には見られてしまいましたね。

もうね~、あの姿は絶対子供に見せちゃダメなやつよ。

その忍耐は必要なの?!

可哀そうなローラちゃん。一生消えないトラウマを負ってしまいました。

被害者のことは気にしないヴァージニ

ヴァージニもねぇ。

犬さえ放り込まなければ多少の同情が得られたかもですが、あれやっちゃったらもうダメでしょ

しかも生きたままって酷すぎる・・。

ペットのヤギのことも大して気にしてないようだったし、怖い女だわ。

それに、普通に考えてヤギがあんな目に遭った段階で私だったら恐怖を感じてもう増やすのやめるだろうし、子供達の身のことをまず案じますよ。

だって、あの犬を探しに来たお爺さんみたいに、うっかり入っちゃったらもうアウト。

でも、そういう部分を考えると、なぜ全身血だらけでイナゴに吸われまくってるヴァージニは平気なのかしらね?
飼育してるから、イナゴからお母さんだと認識されてる?

・・なわけないので、イナゴの量的なものかな。

やっぱプロなんで絶妙なラインで食わしてたのかしら。

にしても、最後のあの修羅場にガストン君がいなかったのだけが救いでしたね。

ローラちゃん、母がそんな状況じゃなかった時によく送り出してくれたわ!

にしても、カリムに対してはそんな恩情はなかったですね。

あの最後も強引で酷かったでしょ~。

ラストはあれでいいのかい?

いやいや、自分と娘だけ助かったらオッケ~っなラストってどういうこと?

せめてちょっとした身振りでいいから、カリムも助けようとして欲しかった。

ヴァージニのことが好きで、お金も貸したり色々助けてくれた人でしょ?

それから、途中カリムとキスするシーンがありましたけど、ヴァージニにはそういう気持ちがあったのかな。

体中が傷だらけじゃなかったら、ベッドインもあり得たのかな。

どっちにしても、カリムはイナゴ様には勝てそうにないので、将来的に幸せになれたかどうかは微妙ですけど・・。


最後に助けようともしてくれなかったのって、娘の救助に向かうためなのは分かるけど、イナゴ様に火をつけたカリムに怒ってる感情もあったのかな。

でもさ~、カリムも近所のお爺ちゃんの遺体を見つけたから火をつけるって突拍子なさすぎじゃないですか?

まずは警察でしょう!



そして最後に湖に逃げ込んだ母子はなんとか助かり、抱き合ってエンディング~となるわけですが、

イヤイヤイヤイヤ・・・、

これでええのかい??

という疑問がエンドクレジットを見ながら漂いまくるわけですよ・・。

カリムは?

お爺ちゃんは?

それに、大量に放たれたイナゴの大群はどうなるの?

絶対フランス中で農作物を荒らしまくるでしょう!

しかも肉食化してるからそこ気になる~!

というわけで、この映画に関して言いたいことはそれくらいでしょうか。

私としては、ローラちゃんとガストン君の健やかな成長をただただ祈るばかりです・・。

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