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「クイックサンド:罪の感触」銃乱射事件までの真相を描く! A感想(ネタバレ無と有)

*アニスです。前半はネタバレなしの感想と登場人物紹介、後半はネタバレ感想です。

 

Netflixで始まった「クイックサンド:罪の感触」(全6話)を見てみました。

スウェーデンのベストセラー小説が原作で、脚本をしたのが北欧クライムドラマの代表「ブリッジ」の著者!

そして、高校で乱射事件が起きるという衝撃的なオープニング!!

ただしその銃撃シーンそのものの描写はなく、実際に何が起き、誰が殺されたかも謎になっているのです。

 

 

これは「ブリッジ」のように次々と驚きの展開が続く凝ったストーリーになりそうだわ~!と期待した訳ですが、実際見てみたら違いました。

多少はそういう仕掛けも用意されていて衝撃的な演出もありましたが、凝った構成というよりはむしろまっすぐに高校生マヤの心理描写にフォーカスしてなぜ彼女がそこまで追い詰められたのか・・」という過程を丁寧に描いています。

タイトルのQuicksandというのは、そのまんまだと「流砂」という意味なので、この場合はあれよあれよと足を滑らせ窮地に陥るということでしょうか。

 

優等生だったはずのマヤが、乱射事件の被疑者として逮捕されるまでの背景には一体何があったのか・・。

原作ではさらにきめ細やかな描写で深く掘り下げてあるのかな・・と想像するところですが、6話のドラマの中でもこの点についてはしっかり成功していたと思います!



 

登場人物紹介

主人公のマヤ

乱射事件の現場で放心状態で銃を持っていたところを捕らえられた。

綺麗でスラっとしているんですけど、今どきの欧州人には珍しく歯がガタガタなのがちょっと親近感だったりします。(高級地歌区外に住む金持ちの娘っていう設定なんですけどね・・)

迫真の演技でマヤの脆い部分勝気な部分を上手く表現していました。

 

マヤの彼氏セバスチャン

金持ちの道楽息子で問題児。父からの愛情に飢えている。

なんか、髪型が変じゃないですか??(こんな若手芸人いたなぁ。。)

体もガリガリで顔も小学生みたいな童顔なのに、マヤがしきりに「彼は誰でも選べるのに、私を選んだ。」って言うんですよね。

スウェーデンでは高校生も金持ちがモテるのかしら。

 

マヤを弁護するサンダー

この俳優さんデヴィッド・デンシックはよく見かけますね。最近だと「トップ・オブ・ザ・レイク 〜チャイナガール」や「マクマフィア」に出てました。

静かな語り口にもマヤへの愛情が滲む人権派弁護士!

 

マヤの親友アマンダ。可愛い。誰からも愛されるキャラ。

なのに、彼氏に選んだラバ君が変な顔なのよね。頭と体のバランスが変で小学生に見えるんですけど、画像がなくてスミマセン・・。

 

マヤの友達のサミール。東欧からの移民。(トルコだったかな・・。)

始めは濃い顔だなぁ・・くらいの印象なんですけど、セバスチャンがしょうもないのに対し、彼は頼もしいくらい自立していて段々イイ男に見えてきます。

 

説得力のあるストーリーと実力派俳優陣

展開は速い訳でも、衝撃のどんでん返しがある訳でもないのですが、しっかり説得力を持って描かれているので見ていて飽きませんでした。

ここでは内容について触れるとネタバレになってしまうので控えますが、マヤを自分の身に置き換えても「普通にあり得るかもなぁ」と思うくらい・・。

 

それから俳優陣も素晴らしい!

サンダー弁護士や高校生組はもちろんですけど、注目はその親たちですね

私も親なので、死ぬほど心配しながらも見守るしかない彼らの苦悩を想像すると胸が締め付けられます。

親の気持ちはなかなか子供達には伝わらないのよねぇ・・。

 

最後は裁判の様子が中心になってきますが、こうなってくるともう結末が気になってしょうがない!4話辺りからは止められない~止まらない~で最後まで一気見でした。

スウェーデンの裁判の様子も新鮮で興味深く見れますよ。

地味ですけど、意外に見応えがあった「クイックサンド:罪の感触」お勧めです!

「シーズン1」となってますけど、ちゃんと最後は完結しますよ~。

 

*この後はネタバレ感想です。




 

結局ダメ男がQuicksandなのよね

セバスチャンは完全に蟻地獄でしたね。

始めはキュートな容姿で金持ちの人気者という彼に惹かれていたマヤですけど、段々セバスチャンの心の闇につけ、彼女を続けるのも重たくなってきてましたよね。

ところが、これが抜け出したくても抜け出せない蟻地獄!

大体、男がフラれて自殺未遂しちゃダメなのよ~。(もちろん女もね)

そこは男女間の最低限のルールでしょう。

こういう男は早めにバシっと手を切るのが正解なんでしょうけど、これが経験値の少ない感受性の強い高校生となると話はそう簡単ではないのです。

「あなたが助けなくちゃ」という周囲からの期待、彼には「自分しかいない」という義務感、そしてなにより「セバスチャンが可哀そう」という同情心。

それらがマヤを追い詰め最後は完全に孤立し、「自分は彼を見捨てない!」と意地になってしまうのです。

 

マヤ、悪い子じゃなかったのに、彼女が払った代償は大きかったですね。

親友のアマンダをあんな形で殺してしまう結果になるなんて、可哀そうにもほどがある!

アマンダにしても、なぜ即死じゃなくて30秒苦しんだ、なんて酷い設定にするの?

それを裁判でマヤに伝える必要がある?!

最後にあの教室での乱射のシーンは見るのが辛くて仕方なかったです。

もう散々チラ見させたシーンで内容は説明済みなので、最後の最後にではフルバージョンでもう一度!は要らなかった気もしますけど、どうでしたか?

 

裁判の結果は

え、不起訴で無罪放免なの・・??

と、意外な結果でした。

正当防衛にしてもアマンダを撃ち殺してしまったことは、何か罪に問われそうな気がしていたので・・。

でも、マヤにとっての大事な親友を殺してしまったことで一生背負う十字架を思えば、手放しで喜ぶ感じでもなかったですけどね。

 

一番驚いたのは、アマンダの母がマヤを赦し、釈放が決定した彼女の両親にも挨拶に来たことですね。

あれは普通の親はできないですよね。

彼女がマヤの誕生日会でも言っていたように、保育園の頃から知っているマヤを自分の子のように思っている彼女だからこそ、苦しい中にも出せた答えだったんでしょうか。

マヤの両親にとっても、アマンダの死は受け入れがたいものでしょうしね。

 

やっぱり何が不幸って、セバスチャンのように愛に飢えた子供が存在することですよね。

金があり過ぎるために自分のアイデンティティも見失い、空虚な自分を抱えたまま世界を見下すという、バランスの取れない傲慢君になってしまいました。

今思えば、サミールに異常な敵対心を覚えて攻撃していたのは、マヤに対する気持ちを知りながら、男として自分は彼に敵わないという強烈な劣等感からきていたんでしょうかね。

最後もサミールを殺そうとまでしてましたからね。

 

サミールもドンと構えて、もう少しマヤの気持ちを汲み取ってあげれたら良かったんだけどなぁ・・。

彼もやっぱり高校生でしたね。

 

という訳で、そんな感じでしょうか・・。

久しぶりに質のいいドラマを見てちょっと得した気分になりました。

 

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