
Netflix「ペーパーハウス」パート3のアニス感想です。冒頭はネタバレなし、その後はネタバレ有りで感想書いてます。
うわ~!来た~!!!
先月末に配信が始まったシーズン3の冒頭だけ少し見てみようかな・・。他に見なきゃいけないドラマが溜まってるので、ちょっとだけ・・。
とうっかり見てしまったら、最終8話まで止められない止まらない~かっぱえびせん!!状態で完走ですよ!!
シーズン2で造幣局強盗編があまりに見事に完結したので、
「もうこれ以上何を語ることがあるっての?
無理に物語を続けても前作を超えられずに批判されるパターンでしょ・・。それこそプリズン・ブレイクみたいにはならんで欲しい・・。」
と心配する部分もあったのですが、完全に杞憂でした。
前作からのスピリットをしっかり引き継ぎながらも、さらに深い部分へ突っ込んで行こうとする気概が作品の中で炸裂してるし、キャラの魅力も数段アップ!
アクションもダイナミックに、知能戦の部分も抜かりない!!
何しろ面白過ぎて止められない~!
今度はスペイン銀行強盗編!
前作終了時から約2年後、皆の人気者リオ君が捕獲されたことで物語が動きだします。
リオ奪還のためにまたあの仲間達が集結するわけですが、ん?でもスペイン銀行と一体何の関係が?ラテンの乗りで適当にこじつけて、また泥棒しちゃうって訳?
と勘繰ったのですが、これがまた上手い具合にその動機や背景が説明されているのですよ。
いや~・・。この脚本を書いた人は天才だわ。
毎度しつこくて申し訳ないのですが、見てない方はぜひシーズン1から見てください!S2、S3とますます加速していきますよ!
ではこの先はネタバレ感想です。
「ペーパーハウス」S3のネタバレ感想
最強の悪役登場
今回また物語を面白くしてくれるのが、新キャラの悪女。

妊婦にして残忍な手法も厭わず、顔色一つ変えずに敵を痛めつける女刑事アリシア。
甘いお菓子が止められない超甘党の高齢妊婦。(よく見りゃ結構オバちゃんでしょ。)
ラケルとは同期なのか、互いによく知ってるようでしたね。
こいつがまた頭がキレるだけじゃなくて、倫理観の欠如したほぼサイコ!
人命なんてなんとも思っちゃいないというのが恐ろしい。
こんなのが敵側にいたら、もう教授の品のいい戦略なんて根底から砕かれてしまうわ!!
終盤は案の定・・、という展開でしたね。
はぁ・・。もう信じられないわ!!
やめて~!!大好きな姉さんが~!!
ナイロビ、一番好きでしたよ。
過去の過ちはともかく、薬を断ってからの彼女は本当に情に篤いラテン姉ちゃんでした。
それにしても、あんなやり方ある?!!
あのクソババア!!
一番の弱点を突く汚いやり方でしたね。長年会っていない息子をチラッと見せて、その隙に撃つなんて・・。
ナイロビ~・・!!
ゲイのデブ、ヘルシンキが好きなんてどんだけ切ないの!
「ヘルシ」なんて可愛く呼んでたけど、むさ苦しい爺じゃないの!
いや、それはいいけど、せめて自由を満喫した2年の内に新たな彼氏を見つけて欲しかった・・。
う~ん悔しい!
造幣局では仲間のうち3人を失いましたけど、今回もそれくらい死ぬだろうとは覚悟してましたよ。
でもナイロビとはなぁ・・。
始め、デンバーか?!と心配しましたけどね。
モニカとのやり取りや息子云々の話が死亡フラグのように思えて仕方なかったんですけど、今回は大丈夫でしたね。(S4ではまだ分からないけど)
ハメられた教授
教授もね~・・。時々言ってることと、やってる事が違うのよ・・。
ベルリンには「女に惚れて計画を危険に晒すのか?!」なんて言いながら、自分でやっちゃってますからね。
ラケルのどこがいいのか分かりませんが、彼にしてみれば生涯最も愛した女性だそうで・・。
そして、今回はそのラケルが見つかってしまい、スアレスに処刑されたかのような演出に騙され、見事ハメられてしまいました。
もう、ラケル~!なんで木登りができなかったの?!お尻が重すぎた??!
ついに戦争勃発!
ラケル処刑の演出はもちろんアリシアの指示で、血を流さずに体制に立ち向かおうとする彼らの正統性を打ち崩そうという戦略ですね。
教授が戦争宣言したことで、戦車にバズーカ砲をぶっぱなし、ついに警察側に死者を出してしまいました。
これによって、民衆からの支持を失うことは確実だし、「現代のロビンフッド」から単なる「テロリスト集団」に成り下がってしまうことに・・。
ナイロビも含めて、本当に悔しい!!
というところでシーズン3は終了。
全8話でしたけど、ダレることなく、これくらいが丁度よかった気がします。
「ペーパーハウス」シーズン4はどうなる?
でもシーズン4までまた1年以上待たされるかと思うと、う~ん・・!早く見たい~。
シーズン4もメチャメチャ盛り上がること間違いないでしょう!!
造幣局が2シーズンで終わったので、今回もそうなりそうですよね。
一つ気になるのは、まだ脱出の方法が全く明かされていないことですよね。
例えば造幣局の時は、始めからそこが大事なポイントとして手が打たれていましたよね。
炭鉱夫だったモスクワは穴掘りの名人で、そのミッションの重要性もしっかり描かれてました。
ところが、今回はいまだに脱出方法には触れてないんですよね。
もちろん、それを用意せずに教授がGOを出す訳ないので何かあるんでしょうけど、
地下を掘ってる様子もないし、飛行機じゃ追跡されちゃうし、金を空からバラまいて混乱の中逃げる、という手はもうさすがに使えないだろうし、う~ん、なんだろ。
もちろん、それを含めてシーズン4の見どころになってくるんでしょうね。
それと、もう一つの注目点は、前回のように南の楽園に逃げてハッピー・エンド!!・・とお気楽エンディングでは終われないだろうなぁ・・という点ですよね。
ナイロビは死に、警察とは血で血を洗う戦争状態。
教授も本来の冷静さを失い、民衆を代表する「反逆者」という大義も見失ってしまってる・・。
この泥沼からどう抜け出すのか・・。
それとも、想像を絶する破滅エンディングが待っているのか・・。うわ~、怖い!
それだけは勘弁して欲しい!
頭脳派、良識派の教授の戦略あってこそ、私達視聴者の支持も獲得してきたわけですよ!
この危機をなんとか乗り切り、本来の目的を達成し、またクールに「はい、これにて地名チーム解散!!」という納得のラストを迎えてもらいたい。
どうかなぁ・・。無理かなぁ・・。
アイツ要らんわ
そんな中、どうにもこうにも気になるのがあの人ですよ。
目が垂れすぎのアルトゥーロ氏。

基本ヘタレの癖に、時々スイッチが入るとハッスルしてしまうという面倒な男です。
この俳優さんてスペインで人気なんですかね?
特に再登場させる必要性を感じない、元人質代表の人ですけど、何をさせようっていうんでしょうか・・。
とりあえず、モニカと接触させたら駄目でしょ・・っというところで、さっそくモニカが身体検査をしてましたけど、まぁ予想通りの展開でしたね。
缶詰食で同情を引こうとしてましたけど、嫌だわぁ・・。モニカにしても、そんな情報知りたくないって。
とりあえず、今回もまた何かしでかしそうだし、爆弾を体に巻いて大人しくしてもらうのがいいでしょう・・。
余談を・・教授とベルリンは兄弟
あ、そうそう、やっぱり教授とベルリンは兄弟でしたね。
途中で、ベルリンのセリフに「義弟としても」という字幕が付くんですけど、あれスペイン語でも、英語でも普通に「弟としても」になってましたよ。
Netlixの字幕は時々変な感じになるので、要注意ですね。
ベルリンが弟を「あんた」と呼ぶのも違和感だったなぁ・・。
ベルリンが父親の話をする場面もあったので、実の兄弟と考えていいような気がします。
それと、S1とS2では「トキヨ」と出ていた字幕がS3では「トーキョー」になってましたけど、これはそっちがの方が正解ですよね。
「トキヨ」って誰?って感じだったし。
それと、教授とベルリン兄弟が「チャオチャオチャオ」と歌っていた歌ですけど、

1940年代イタリアのファシスト政権に対し、自由を求める民衆たちが挙げた声を歌にしたものだそうです。
当時、反逆者として戦った祖父が教授に教えたということでしたね。
やっぱりシーズン1の時から「体制に立ち向かう労働者階級の反乱」というテーマが根底にあったという訳ですね。
それから、アンヘルってS2の最後ではラケルに同調して、教授のアジトを言わずに彼らを助けた形になったのに、今回は警察側としてガッチリ捜査してましたね。
あの時はラケルに説得されちゃったけど、やっぱり愛する彼女が実際に奴と駆け落ちされちゃうとまた恨む気持ちも出てくるんでしょうか・・。
でも、彼みたいな善人がアリシアがやってる汚い手法を知ったらどう思うんでしょうかね・・。
ただ、残念ながら捜索隊の方に出されちゃったし、指令室でガッチリ指揮するグループには入ってないみたいです・・。
EDになっちゃったという前回の親分もカヤの外だし、警察側のオトボケキャラが大分減って、本当に憎たらしいのだけになってしまったわ。
アリシアについてはもう完全に一線を越えてるので、最後には絶対ガツンと言わせてやって欲しいですね!
では、またシーズン4で!
【オマケNG集】
¡Segunda ronda de tomas falsas de la Parte 3! Vídeo completo ➡️ https://t.co/Cg79BP6wPc #LCDP pic.twitter.com/qwvTSxCU0U
— La Casa de Papel (@lacasadepapel) February 12, 2020
次はシーズン4の感想です。


