「ヴァイキング~海の覇者たち~」が私的に久々の大ヒット!ネタバレなしの感想

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Netflixで見れる海外ドラマ「ヴァイキング~海の覇者たち~」のアニスの感想です。

ヴァイキングは数年前にアマゾンプライムで発掘した歴史ドラマですが、まぁヴァイオレントで強烈です!

先日シーズン6で見事に完結しましたが、個人的に強くススメしたい作品です。

目次

【ご留意ください】
当ブログは個人が趣味で書いているもので、夜遅くにウトウトしながら感じたままの感想を綴っています。そのため稚拙な文章、品のない物言い、勘違い解釈、天然ボケなどで皆様をご不快にさせてしまうこともあるかもしれません。(その場合は申し訳ございません。)
その点を含めてお許し頂ける方のみ読み進めて頂けましたら幸いです。

また衝撃ネタバレに関してはそのエピソード分の始めに持ってくることもあるのでご注意ください。(内容を順番に書くわけではありません)

「ヴァイキング~海の覇者たち~」の魅力を徹底解説

「匂い」のするドラマ

このドラマ、「ゲーム・オブ・スローンズ」が好きな人は絶対面白いと思います。

世界観が独特で、不思議な匂いがするんです。

オープニングの音楽が流れると、ふわ~っと引き込まれて行きます。ちょうどゲーム・オブ・スローンズのオープニングテーマを聞くと「キタよ、キタよ~~!」と興奮高まるじゃないですか。

あれと全く同じ感じです。

それに残酷な描写も近いですね。この時代のヴァイキングの「当たり前」が私たちにはかなりショッキングです。

ただヒストリーチャンネル制作ということで、予算的にはあまりかかってる作品じゃないので、その辺の壮大さがゲーム・オブ・スローンズと比べると一回りこじんまりしてるかな・・。

とはいえ北欧の自然の美しさは圧巻で、まるで本当に8世紀末の時代に入り込んだかのように錯覚します。

造船の美しさも印象的で、物語の一つのキャラでもありますね。絵の中に船があるだけで、ぐっと雰囲気でます。

それと登場人物達の作り上げ方も凝ってますね。

中途半端な歴史大河ドラマのように、有名キャストに衣装を着せて・・というレベルでなく、本物の入れ墨のように見える肌から汚れがたまった指先、ずっと洗っていない髪の毛までリアルに再現していて本格的。

もちろん、俳優たちの演技も入り込んでます。

それに何と言っても「エリザベス」のマイケル・ハースト大先生の脚本、製作総指揮ですよ!

クオリティはお墨付きで、ヴァイキングとかはちょっと・・と嫌煙される方にも一見の価値ありです。

主役のトラヴィス・フィメルが最高

なにより、この世界観を作るのに大きく貢献してるのが、伝説のラグナル王を演じるトラヴィス・フィメル!

彼はオーストラリア出身の役者さんらしいですが、めちゃめちゃ雰囲気あります!

始めこそ普通のイケメンのお兄ちゃん、という印象ですが、瞬く間に存在感を増していきます。

彼のセリフ一言一言が貴重で、耳をそばだてて聞いちゃう感じですね。

それくらいカリスマがあるし、不思議な面もたくさん持っていて、興味深い人物に仕上げています。

あのガラス玉のような目がまた独特で、無骨で冒険心に溢れた一面と繊細な一面を合わせ持っているのを肩に力を入れずに演じているのがすごいです。

シーズン4くらいになると、彼の体から発するものがすごくて体臭が匂ってきそうなほどです。

ヴァイキングの驚きの価値観

それから特に衝撃的なのは現代にはない価値観で彼らが生きていることですね。

特殊な宗教観がまた怖くて、仲間を生贄に捧げたりするくだりは見ていられなかったです。

なにしろ、人の命がまぁ軽いこと!

男は大体戦いで若いうちに死んでいきますので、お爺ちゃんとかあんまりいない感じですね。

村全体が襲われて大勢が虐殺されることもあるし、病気が流行れば、子供たちも死んでいくし、戦いで刺されたらもうおしまい。

なにしろこの時代にはまともな医療技術もなく、開腹手術なんてありえなかった訳で、

怪我したら寝て治す・・くらいしかなさそう。

痛みに苦しんだあげく死ぬ・・というのも普通です。

遠征での戦いの後、剣で刺されていたって治療も受けられず、そのまま何週間も船に揺られて帰るわけですがきつそうですね~。

小さな船で体を横たえる場所もなく、雨が降ったら野ざらしで、食べ物もあるんだかないんだか・・。

本当、この時代に生まれなくてよかったぁ・・と思うくらいシビアな世界ですね。

それから、いい人間もいれば、とんでもないヤツもいます。

ラグナルの兄や、ラグナルの二人目の妻なんて、もう「はぁ???」の連発です。

ただ、彼らを「悪人」としてわざわざ描いていないのがすごいんです。

なんていうか、「そういう人ですから」と普通に存在している感じで、「ふーん、でもそれって最低なんじゃないの?」とこっちが突っ込まないとスルーしちゃいそうな普通さです。

おそらくこの時代は現代のように共通の価値観やイデオロギーなんてないはずですから、その人の思うがままに生きてる訳ですよね。

その辺が生生しくてショックを受けましたが、新鮮で面白い部分でもあります。

ただ、下世話な描き方ではないので「これが当時の彼らの生き方」という受け取り方をすれば抵抗はあまり感じないで見ていけるかと思います。

時折でてくる預言者もおどろおどろしくて雰囲気だしてます。

ヴァイキングは女も戦う

これってどこまで本当なんですかね?

ヒストリーチャンネルだけあって、ある程度は史実に基づいているらしいですが、さすがに体の大きさが違うので、まともに男と戦えるのかは疑問です。

なにしろラグナルの妻ラゲルサなんて、妊娠中も戦ってましたからね!怖いですわ。

しかもラゲルサはめちゃめちゃ強いっていう設定で、面白いように男を倒していくんです。

このラゲルサは本当に美しいし、まさにラグナルの妻!という貫禄がありますね。

ラグナルが過ちを犯した後は色々つらい決断をしていくんですが、その全てがカッコいい!

さすが北欧の女!自立してるわ~、と憧れちゃいます。本国でもすごい人気らしいですね。

ただちょっと予算不足

で、そのヴァイキングたちの戦いなんですけど、個人個人はすごい迫力ですよ。

剣と盾がすごい音を立てて、あれ刺さったら終わりだ~!っていうハラハラドキドキ感がすごいです。

だけど引きで見ると、あれまぁ人数少ないわ~・・となるんですね。

イギリスに攻め込みに行くんですけど、あんな少人数で戦えるのかな・・?と心配になるほどです。

イギリス側が本気で軍隊率いてきたらさすがに終わりだろう・・とは思いますが、その辺はまぁ伝説なので、うまいことなってます。

あ、あとイギリスのお城なんかが出てくると、やっぱりちょっと小さいですね~。

ただ、このあたりだってゲーム・オブ・スローンズ程の予算があればかなりリアルに仕上がったはずですし、こうした部分を見逃すにしても十分面白い内容だと思います。

一体何歳?

それから最後に少し突っ込ませてください。

シーズン3,4くらいになると彼らの子供たちが成人していくんですが、孫がいるはずのラゲルサなんて全く顔が同じなんですよね。

老けメイク一切なし!だと思います。

この辺の割り切りが逆に好きだったりしますが、一切何歳なんだろ~と気になる部分ではあります。

当時はやっぱり子供を産むのも早くて14歳くらいだったりしたのかな・・?全然わかりませんが。。

というわけで、このくらいでしょうか?

残酷描写はありますが、実際の戦闘シーンなどはそんなにグロくないので私でも見れますね。(お金かけられないからでしょうかね。血が飛ぶくらいです。)

ただ、実際に起こることはまぁショッキングで残酷だったりするので、ゲーム・オブ・スローンズを見た時のショックに近いです。

そんな部分もある意味今時なんでしょうか。

見て絶対損なしの「ヴァイキング~海の覇者たち~」でした~。

*ヴァイキングとイギリスに関する歴史的背景は海外ドラマブロガーのpurple dramanoteさんがまとめられていますので参考にどうぞ。

→ヴァイキングとイングランド|ドラマのような激動の200年を分かりやすく解説【海外ドラマから学ぶ世界史】

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