Netflixの海外ドラマ「イントゥ・ザ・ナイト」全話を見たアニスの感想です。(ネタバレ有となし。)
最近本当にコロナのことで心身ともに疲れが溜まってますよね・・。
私も現実逃避気味に没頭出来て、頭を使わずに楽しめる痛快ドラマを求めてました。
ちょっと突飛な世紀末世界を描きながらも、サスペンス性があってしっかり引き込まれるサバイバルドラマ。
この「イントゥ・ザ・ナイト」はドンピシャでした!
お勧めですよ!
全6話ですぐ終わるし、なにしろ第1話を見だしたらもう止まらない!
次から次へと起こる問題に、キャー、ヒャーっと肝を冷やしている内に最終回・・。
最終回も早かった~。
キャー!グワー!うっそ~!と言ってる内にもう終わり?!
はぁ・・。もっと見たかったような・・
いや、これくらいで潔く終わってくれて良かったような・・。
もうね、見るからに低予算ですけど、アイディア満載で飽きさせない!
スピード感もありました!
これでいいんですよ~。
低予算なのは始めから分かってたし、私が求めていたのはこれなので!
「イントゥ・ザ・ナイト」予告編とあらすじ
太陽の光を浴びると死ぬという世界で、ひたすら夜の闇を求めて西に飛行を続ける飛行機とその乗客たちの話。
出発点はベルギー空港。
これからモスクワに向けて飛び立つという飛行機に突然乗り込んで来た一人の兵士。
機長に銃を突きつけ、「西へ飛べ!」と要求するが・・。
「イントゥ・ザ・ナイト」登場人物とキャスト
雑ですが、飛行機に乗って逃げる皆さんの名前を画像につけました。


ベルギー製作のドラマなので、基本的にはフランス語。
英語は1割くらいかな・・。
登場人物がいろんな国出身という設定なので、フラマン語、イタリア語、トルコ語、アラビア語、ロシア語・・ととにかく国際的なんです。
この辺が凝ってますね~。(必要以上に?)
役者さん方は、そんなに目立って有名な方はいませんでしたが、2人だけご紹介。
シルビィを演じたポーリン・エチエンヌというベルギーの女優さんはかなり可愛い!

ベルギーでも賞を受賞したり、フランスの大人気ドラマに出演したりと活躍が目覚ましいそう。
今年30歳だけど、清楚で若く見える。
そして、機長役のLaurent Capellutoはやはりベルギーの役者さんですけど、フランスのドラマ「不感地帯」に出てましたね。

どこか不気味な雰囲気が、機長役でもいい味だしてます。
世界が滅亡する事態になっても、「これから着陸態勢に入りますので・・」「これから食事がサーブされます・・」などなど、機内放送はマニュアル通り。
乗客員の命を守ることには並々ならぬ責任感!(強すぎ!そして空回り!)
いちいちキャラが濃くて面白い
こんなに大勢いるのに、いわゆるトム・クルーズが演じそうなアメリカ的スーパースターは不在です。
その代わり、誰もかれもが不気味で怪しい・・。
皆で力を合わせて生き延びないといけないのに、揃いも揃って裏の顔がありそうな、一癖ありそうな奴ばかり。
みーんな頼りになりません。(特に機長・・)
しかも、国籍も違う人々が密閉空間に閉じ込められ生きるか死ぬか!
当然、究極のパニック状態では各人が日頃持ってる差別意識も思わずポロリ・・。
やけに理屈っぽい喧嘩になったり、民主主義にこだわったり・・、その辺がものすご~くヨーロッパですね!
普段アメリカのドラマを見慣れてる人にとっては「面倒くさい」やり取りに感じられるかもしれませんが、この辺も私にはツボでした。(旦那がフランス人なので、「うわ~、あるあるだ~。」的なやり取りが多くて笑いました。)
一方で、そんなキャラの集まりが妙にリアルにも思えるし、生き延びる為に悪人をころしたり、置いて行ったりする彼らが頼もしくも思えてきます。
なにしろ常に日の出時刻との勝負ですから、時間に追われて考える時間が全然ない!
グジグジ悩む前に生きる方を選びます!(後でしっかり悩むけど・・)
というわけで、面倒な人々が様々な障害を乗り越えノンストップで夜間飛行を続ける話ですが、かなり面白いのでお勧めです。
IMDbは7.3で、Rotten Tomatoesは一般評が80%とパッとしませんが、まぁこんなものでしょう。
ヒーロー好きなアメリカ人には受けがよくないかも。
あと、これぞ世界の滅亡・・!というような迫力満点のパニック映像は一切ありませんので、そこだけはご承知置きを。
なにしろそこは低予算ですので・・。
あくまで企画とアイディア、脚本で勝負ですよ!
それに、役者さんたちもレベル高いのでかなり入り込めます。
ダラダラ引き延ばすことなく、バシっと終わるのも痛快でした。
あとは、単純にず~~~~~~~~~~~っと夜っていうのが雰囲気あっていいんですよね~。怖いし、なぜかワクワクしちゃう。
えっと、ネタバレ無しの感想はこの辺でしょうか・・。
*これ以降はネタバレ感想です。
「イントゥ・ザ・ナイト」ネタバレ感想
面白かったですね~。
特にそれぞれのキャラがこの状況化で適応しながら変化していくのが秀逸。
では、一人一人見て行きましょう。
一番気の毒なのは客室乗務員ガブリエル
頼りになりそうでいい人だったのになぁ・・。
あんな場所に一人置いて行かれて「恨んでない」と最後メールを送るなんて切なすぎる。
でも、車に乗りながら死んだ人も多いでしょうから、道路にでれば鍵が付いてる車がすぐ見つかりそうでしたけどね。
空港の場所はスマホで分かりそうだし。
でも、あの時すぐに英兵達に追いつかれて出発したので、間に合わなかったのかな・・。
そうそう、あれだけ色々国籍がいて典型的な悪者がイギリス人というのもフランス作品のあるあるですなぁ。
病気の男の子が辛かった・・
ドミニク君、見てるのがかなり辛かったですね。お母さんは病院で適当に薬を詰め込んでましたけど、ちゃんといいのが見つかったのかな。
そしにしても、息子の手術代を稼ぐために腎臓を売るなんて!どこの国なの?やっぱりロシア?
私が気になったのはドミニク君が見つけた小動物(ネズミ?)ですよ。どうやって生きてたの?
テレンツィオは死ぬべきだった?
シルヴィもあそこまでやらなくても良かったでしょうに!
本人が「アヤズに対してしたことの罪滅ぼし」的なことを言ってるんだからねぇ・・。
反省してるように見えたし。
(追記:彼女もころそうとしたわけではないのは最後のシーンで分かりますが、手錠までする必要があったかを考えると微妙だなぁ・・と。)
結局アヤズ達は別の道から来てしまい彼は死ぬわけですが、あの最期は無念でしょうね。

見てる私達も後味悪かった。
試練が続くアヤズ・・
なんでアヤズだけあんなフラフラ状態なの?
頭をペンチのようなもので殴られ、大量出血したうえに発作のようなものも収まらない。
なのに運転手を申し出て事故に遭い、その後歩くハメになったら、ドミニクを抱えてフラフラでしたよ?!

腎臓を失った母が無理なのは分かりましたけど、一緒にいるホルストもヤクブもピンピンしてるのに手伝わない!(でかいのに!)
おかしいでしょう!見てる人全員が思ったはず!
でも、あんだけ頑張ったなら、過去の罪は全部水に流してもいいでしょうね。
リックがひたすら気持ち悪い
なんなの?あのオッサンは。
イネスが死ぬほど嫌ってましたけど、分かるわ~。キショい・・。
一緒に住んでる耳の悪い女性は妻でなくて母親だったのね。
そして本人は出会い系で女探し。いくらなんても自分には不釣り合い・・とかって思わないのかしら。
ネットを生かして欲しかった
あと、一つ突っ込みたかったのは、あれだけネット使えるなら、もう少し色んな情報あってもいいんじゃないの?ってことですよね。
世界各地でどんな最後を迎えたのか、少しでも状況が分かるテレビ映像とかがあれば、それだけで雰囲気出たのになぁ・・と惜しいですね。
それから、みんなスマホ持ってて各人ネットとかを見てるのに、互いに電話としては使わないんですよね~。
「〇〇がいない!どこに行った?!」と毎回やきもきしながら待つくらいなら、ささっと電話すればいいのに。
海外で電話が使えないなら、ラインとかスカイプとかではダメなの?
「イントゥ・ザ・ナイト」シーズン2は?
最後にたどり着いたブルガリアのダム地下に作られた隠れシェルターみたいな場所が随分しょぼかったですね~。
例によってやけに小規模で、人数も少なかったのでガックシ。
そして、なぜまたブルガリア??

あの兵士はどこの国の人ですかね?
「我々が問題を解決する。力を貸せ」
と言ってましたので、シーズン2はこの太陽問題をどう解決するかに焦点が移ってくるんでしょうか?
相手が太陽じゃ、人間の力ではどうにもならない気もしますけどね。
ただ私としては、あのネズミ(?)がヒントになるような気がします。
だって、あのカバンをドミニクが開ける前は紐で縛られて中に閉じ込められてたっぽいですよ?


なので、あのリュックの素材が何でできてるの!?というのが気になります。
その素材で太陽の問題となる何かを遮断できるかも??(ん?そんな単純な問題じゃない?)
それから、シーズン2ではシルヴィとヤクブの恋が発展しちゃったりするんでしょうか?
でも、どちらも最愛の人を亡くしたばかりだし、次行くのが随分早い気もするなぁ・・。
あと、アヤズとザラもくっつくかな?
私としては次回も飛行機乗って欲しいですね!
また何か理由を見つけて、あの国に何かを取りに行かなくちゃ!みたいなことになれば、また夜に出発して地球一周~~~も可能でしょう。
あそこに閉じ込められてる訳じゃなく、夜は自由行動できるので、今後の展開としてもいろんな選択肢が考えられそうです。
というわけで、S2が作られるのを祈りつつ、楽しみにして待ちたいと思います!
ではまた~


もともと終末系のドラマが好きで、アニスさんも高評価だったので見てみましたが面白かったですね。ありがとうございます。
僕はテレンツィオの行動は手錠を外すための演技だと解釈しました。
ほんとの贖罪なのか? 外した途端襲いかかるのでは?
と、最初はどちらかわかりかねましたが、
ブチ切れたのを見てあぁそっちかと。
残り16分から待つのでは、手錠関係無くアヤズの車が来なければ死んでしまう危険を含んでの犠牲的申し出なのですから。5分だけ待って後はダッシュするつもりだったのかもですが、結構な距離なので車が来る前提だと思います。
「命が惜しい人が皆を待つとは思えない」というシルヴィの言葉を聞いて、あぁ、確かにそうだよなと。今までの彼の行動を考えると。
ただシルヴィは殺すつもりまでは無くて、襲いかかられるのを防ぐのと、アヤズの車が来る前に逃げ出さないようとどめて置くという気持ちであったと思われます。(アヤズたちに「テレンツィオは?」と聞いていた)
どちらにせよ、本当に彼がアヤズを待つつもりなら死んでいたのでは。
シビアなことを言えば、事故にあったアヤズとシルヴィたちは車で5分以上の差があったので、夜明け前にシェルター?に着くのはちょっと無理がありますが、分かれ道の左は近道だったのかもしれませんね。
終末系ではパニックに陥った生存者がいがみ合うっていうのは定番ですが、シナリオがうまくて引き込まれてしまいました。飛行機絡みというところで、ランゴリアーズを思い出しました。
すずきさん、こんばんは!
なるほど~。
確かにシルヴィは殺す気まではなかったようでしたね。
それにテレンツィオも、少し待って来なかったら自分だけ先に行っていた可能性は高かったですね。
でも、私は結構本人的には反省してアヤズに対して罪悪感を持ってるように感じたので、一応助ける気だったと思いました。
何度も劇中で「これでイーヴン(おあいこ)だ」みたいなセリフもありましたし、このドラマのテーマに「罪悪感」と「生まれ変わり」みたいな物もあったように思うので、その辺かなぁ・・と。
でも、なんにしても見るひとそれぞれの感じ方でいいかと思います。^^
ランゴリアーズはキング原作の作品ですね!
見てないので、ちょっと見てみたいです。
連休中に見るのに最適でした。
パニック状態を途切れさせることなく、コンパクトにまとまっていましたね。
アヤズが離陸に間に合ったのには驚きました。半殺し状態でしたけど。。テレンツィオ残念な終わり方でしたが、NATOでの行動が酷すぎてあまり同情できませんでした。執拗にアヤズを挑発してましたし。
シーズン2あるとすればザ・レインの二の舞だけは避けて欲しいな(ぼそ)
アズヤ、あの状態でどうやって戻ってきたんでしょうね。
テレンツィオは根っからのアホキャラでしたね。アラブ系に対しての差別もかなり入ってましたし、自業自得でしょうか・・。
そうなんですよ~。同じベルギー製だし、レインの二の舞は避けて欲しい!
原因を調査とかし始めると、パニックものの勢いが止まってしまうので、とりあえずずっと飛行機乗ってて欲しいです。