
「LUTHER/刑事ルーサー」シーズン5のアニスの感想・考察です。冒頭だけネタバレなしで注意書き以降はネタバレありです。(NHK)
ひょえ~~!!!凄かった~!!!
最初から最後まですごい盛り上がりで、息つく暇なし!
やりましたよ~!刑事ジョン・ルーサー!
ちょっと、このイギリスでの視聴者数を見てみてください。
シーズン | 放送開始時期 | 視聴者数(百万人) |
1 | 2010年5月 | 4.83 |
2 | 2011年6月 | 6.43 |
3 | 2013年7月 | 5.98 |
4 | 215年12月 | 7.92 |
5 | 2019年1月 | 9.45 |
シーズンが進むごとに、視聴者数がうなぎ上りで最後はS1の倍になってますからね。
どんだけS5が面白かったのか分かって頂けると思います!
毎回このドラマは残虐極まりない連続殺人鬼を追いながら、同時にルーサーの個人的事情(これがまた毎回壮絶な崖っぷち!)が同時進行するというスタイルですが、今回もそうでした。
特にシーズン5の猟奇事件は、そのグロテスクさもついにマックスに達したかと思われる残忍さで、脚本家が毎回テレビ(BBC)の限界に挑んできているのを感じますね。
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刑事ルーサーが見れるのは?
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刑事ジョン・ルーサー S5のネタバレ感想
さてさて、今回は全4話。
最も気になるのは、ジョンの一番大きな「事情」とも言える、あの人のことです・・。
*この先はネタバレ感想です。
あの人はどうなった??
のっけからジョージに誘拐されたジョンがボコボコにされ、危機一髪のところを見事脱出!
「うわ!一体何事?!!」という、怒涛の急発進でしたね。
そして、「この何事!」の原因は、やっぱり結局「あの人」というのが分かる訳ですが、その流れもお見事でした。
しっかしね~。
言わせてもらえば、前回シーズン4の感想・考察では、私頑張りましたのよ?

アリスに何が起きたのか?生きてるならどんな可能性が考えられるのか・・などまぁ長々と書きましたよ。
それが一言、
「ふん、老いぼれ刑事を買収したのよ。」(えっと、こんな言い草だったかな?)
だけで説明されちゃいました。
ハハ、そんな簡単に片づけられちゃうのね・・。と、脱力・・。
とはいえ、ジョージの部下に襲われ拉致られた車中での反撃は見応えありましたよ!
アリスってなんであんなに強いの!?
で、なんでアイスピック的な尖った武器が好きなの?
もう、このドラマは先端恐怖症の人には見るのが結構辛いですね・・。(私、若干入ってるかも。)
ともあれ、アリスがジョージの息子を誘拐し、ジョンとの未来を託したダイアモンドを盗まれたことの復讐を果たそうとしたようです。
ジョンとアリスの可能性
結局のところ、「男女として惹かれ合う」のと、「共に生きていく未来」は必ずしも両立しないってことですよね。
一瞬、過去エピにアリスとジョンのベッドシーンが映りましたよね。(うわ~!違和感なのはなぜ?!)
その後で、刑事を辞めて腑抜け状態のジョンがテレビの殺人事件を見ながら「俺がいれば止められたかも・・」と仕事を恋しがってる様子が見られましたよね。
やっぱりジョンは刑事として人を救う事が彼の生きる道であって、あの灰色のコートなしの人生は考えられないようです。
ところが、アリスはそれを分かりつつ自分の求める「愛」を諦めきれない。
さてさて、どうなることやら・・。
それにしても、アリス老けましたよね!
目の隈とたるみが隠し切れてない!
シーズン1から実に9年。
「妖艶で謎めいたセクシー美女」だったアリスが、「頭のおかしな危ないオバちゃん」になってカンバックでした。
うーん、ちょっとショック・・。
減りつつあるメインキャラ
シーズンごとにどんどんメインキャラをころしていき、遂にはS1から残る唯一の刑事仲間、ベニーまでもが犠牲になってしまいました!!
もう・・。
あの善良な癒し系ベニーまでなんて、勘弁してよ~。
ジャスティン君が犠牲になった時にも驚きましたけど、本当にこのドラマは容赦ないっていうか、無茶するな~。
このまま続けていくと主要キャラがどんどん減っていなくなるでしょ。
でも、今回に関してはマークが無事でよかったですよね。
S1はムカつくオッサンでしたけど、その後ルーサーと不思議な友情を結んで魅力的なキャラになりつつあります。(あれ、髪型変えた?)
そんなマークが最後、アリスに向かって言っていたセリフが印象的でしたね。
「ジョンは危険だからもう家に入れない方がいいわよ。」という彼女に。
「やめろ。君はサイコパスでもないのに、そのフリをするのはやめろって。」
う~ん。大きな謎を投げかけましたね。
皆さん、どう思います?
アリスはサイコパスではなく、ただの愛に飢えた破滅型の女なのか・・。
アリスのサイコ性・・
アリスが愛に飢えた破滅型の女なのは確実ですが、サイコパスじゃないというのは言い過ぎな気もします。
だって、ジョージの息子(子供のようにすーすー寝てた)の耳にあんなものを刺してって、普通の人間にはできないでしょ。
しかも、差し込んだ瞬間のあの表情!完全に快楽感じてましたよ!
ジョージへの復讐の喜びもあるでしょうが、ころしそのものに快楽を感じてたのは否定できないでしょう!
ハチャメチャ過ぎた今回のアリス
それにしても、何考えてたんですかね?
ルーサーへの未来をまだ信じていた為に暴走してしまったのか・・。
ジョージの息子に手をかけた時点から私はもう理解不能でした。
ジョンがなんとかギリギリの戦争を収めたというのに、また最悪の状態にしてジョンを追い詰めたのは何故なのか。
彼の人生を破壊すればまた以前のように全てを諦め、自分との未来を考え始めるだろう・・なんて微かな期待があったのか・・。
(でもアリスはそんなにバカじゃないでしょ。)
新キャラのハリデーの頭を撃ちぬいた時には、もうお手上げ。
アリス一体どうしたの?!
何がやりたいの?!
ラストはどう理解する?!
その後はジョンも撃っちゃってましたからね。
マジか~!?
なんで~!!???
と、ここまで来ると、衝撃というより頭真っ白!
でもこれが破滅型の愛なんですよね。
ジョンが「何をしたいんだ。やめろ、アリス。もうお前の欲しいものは手に入らない。俺は元に戻らない!」って言ってましたよね。
(最後のI’m not coming back.は字幕になってませんでしたが)
そして、ジョンの頭に狙いを定めるアリス・・。
「あなたに近づく必要があるの。」
というのは、どういう意味?!
1度では分からなかったので、エンディングの部分を何度も見返してみたんですけど、始めから無理心中する気だったのかなぁ・・とも思いました。
ただ、その場合は弾を2つ残しておく必要があるけど、1つだけだったしなぁ・・。
まぁナイフでも飛び降りでも死ぬことはできますが。
死ぬことでしかジョンを自分の物にできない。彼を近くに感じられない。
という、彼女の異常な愛の形がこうした結果しかもららすことができなかったのでしょうか・・。
ジョンはなんで捕まったの?
あのシャンクという上司ですけど、登場当時から悪い奴なのか、いい奴なのか微妙なラインを行ったり来たりしてますよね。
まぁ、今は善人路線で落ち着いてますけど最後なぜジョンを逮捕したんだろ。
そりゃジョンもギリギリの犯罪行為を犯してると言ったらそうでしょう。
逃亡者のアリスと絡んでる時点でほぼアウトですからね。
でもシャンクはあのジョージに見せられた画像を見て確信したようでしたよね。
まさか、あれをベニーと勘違いしてる訳じゃないよね?
ベニーの死体を見れば相当な暴行にあっていたのは一目瞭然だし、それをジョンがやる理由もないでしょう。
ジョンが撃ったのはジョージが送った刺客で、正当防衛だったというのは、少し調べれば分かるでしょうに。
その辺がちょっと納得いきませんでしたね。
私はシャンクが最後のシーンで手錠をしないで、「真相は全部分かってる。」って言うのかと思いましよ。
だって、あんだけ体に銃弾食らってる刑事よ?
相当な事情があるのは分かるでしょう!
下を覗いてよ~。犯人は(そして全ての元凶は)そこに倒れてるアリスなのに!
それになにより、まず救急車でしょ!
結局さ、ジョンて周囲に理解されない孤独な刑事なのよね。
あの新キャラハリデーには、「私を囮に使ったでしょ?!」なんて突拍子もない糾弾されるし、勘弁してよ~。
ジョンはいつだって人助けのために必死なのに!
周りに一度先入観を持たれると、どんな人間も、どんな行動も全て色眼鏡で見られてしまう・・という示唆を含んだ悲しいドラマですよね。
ジョンが刑務所送りになるのか、その後事情が解明されて保釈になるのかは微妙なところでしょうか。
だって、アリスの殺人罪(ジョージの息子)を知っても捕らえずに逃亡を手助けしたりしたのは事実だしね。
それから、ジョージがジョンを撃たなかったのはなぜ?
これはもう男のヤクザな世界なんで分かりませんね。
命がけのリアルゲームを楽しんだ男は、最後負けが分かった瞬間あんな感じになるものなんでしょうか。
いずれにしてもジョージも捕まっちゃったしね。
「刑事ルーサー」シーズン6はあるの?
ルーサー役のエルバは「これはシーズンの終わりではない。」と断言してるらしいので、なんらかの形で続編があるのは確実のようです。
ところが、製作側はこれだけの成功をおさめながらもまだシーズン6の発表をしてないそうです。
気になるのはエルバが昨年末にしていた「今度は映画という形で続けたい」という映画発言。
ドラマから映画へのステップアップを強く望んでいるそうなのですが、確かにもともと一つのシーズンが映画みたいなプロットでできているので、映画化はし易そうですよね。
でも、ファンとしては映画だと2時間になっちゃうし、今後もドラマとして続けて欲しい気もするなぁ・・。
全4話をこれだけの盛り上がり状態で見れるドラマはそうそうないですからね。
それに気になるのがアリス不在の悲しい事実・・。
ジョンとルーサーという善悪の両極端にいる2人のキレキレキャラがこのドラマの魅力でしたからね。
まさかあの状態で、実は生きていた???ってあり得る?
確かに血は出てなかったので、次は病院で目が覚めるアリスが映らないとも限らない??
でもないだろうなぁ・・。
衝撃の復活は一度で充分でしょ。
となると、いるのはルーサーにあのシャンク。それと、刑事じゃないけどマーク。
それしかいないよ?
当然新キャラの投入はあるんでしょうけど、馴染みのキャラが死ぬという衝撃はもう無理そうですね。
う~ん。
難しいな~。
そもそも続けるなら今回もジョンは無罪放免にしないといけないしねぇ・・。
次が映画にせよ、ドラマにせよ、脚本家の腕にかかってますね。
それと余談ですが、ハリデー捜査官を演じたWunmi Mosakuさんですけど、どっかで見たな~と思ったら「このサイテーな世界の終わり」にも出てました。
雰囲気のある、いい女優さんだわ~。
ではまた~!

