アニスの今日の海外ドラマ

海外ドラマ25年、国際結婚15年。Netflix、Hulu、アマゾンを中心にしたネタバレ感想・あらすじ・考察です。

「ジ・アメリカンズ」シーズン6最終回を徹底考察!愛と信念に生きた男女の壮大な物語!(ネタバレA感想)

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「ジ・アメリカンズ」シーズン6を最終10話まで見たアニスのネタバレ感想です。

いや~~~!!!素晴らしかった~~~!!!!お見事!!!

このファイナルシーズン6はもう鳥肌の連続!!

シーズン1から全くブレないストーリーとキャラ設定で、まるで1話の脚本を書いている時からこの6年後の最終話までのプロットを用意していたとしか思えない完璧さでした。

*未見の方はシーズン1のネタバレなし感想をどうぞ。↓

 

特に最終回に関しては凄い衝撃!

20年間築き上げてきた偽りの日常が一瞬で崩れ落ち、自分と家族にとって何が一番大事なのかという命題を目の前に突き付けられる恐怖!!

そんなシュールな瞬間を彼らと一緒に疑似体験することができました。

そして同時に感じるのは激動の時代に戦った者たちの志と勇気!!

 

いや本当、こんな体験は2時間やそこらの映画ではできないですよ。

6年間、計75話分を彼らと共に歩んできた(気がする)からこそ得れる醍醐味!

現代の私たちにとっては非現実的でありがなら、彼らにとってはまさに現実であったという冷戦時代の苦悩するスパイを見事に演じ切った主演の2人に盛大な拍手~~!!!

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ついにエリザベスが自分の目で見た!!

思い返せばシーズン1の第1話から二人の違いはそこでしたよね。

相対的に物事を見れるフィリップと、絶対的な愛国心でガチガチのエリザベス・・。

今回もフィリップはエリザベスに「自分で考えて判断しろ。命令が全てじゃない。結局手を下すのは俺たちなんだ。」と訴えてましたけど、そうした言葉に反発しながらも彼女の心のどこかにトゲとなって刺さっていたのだと思います。

 

そして、あの死ぬゆく画家からの言葉。

「対象物をしっかり自分の目で見て捉えなさい」

始めはピンと来なかったエリザベスですけど、次第に何かを感じていったのでしょうか。・・

盲目的に上からの命令に従うことだけが愛国心ではない、自分の目でその在り様を捉えることで真実を見抜く、ということを最後はやってみせてくれました!

 

それと、あの画家からもらった女性の絵。

私には、あの女性の表情が見てるこちら側の傲慢さや過ちを糾弾しているように見えましたけど、エリザベスは何を感じたんでしょうかね。

 

辛い!息子ヘンリーとの別れ!!

もうあの公衆電話から電話するシーンはたまらなかった!!号泣でしたよ。

エリザベスも泣いたのって初めてじゃないですか?

会いたい。会って説明したいけど、危険は冒せない。せめて電話で愛を伝えよう・・という家族の想い。

たまらないわぁ・・。

 

でもヘンリーをアメリカに残してくれて本当に良かった。

彼はたぶん平気ですよね。

子供の頃から母にべったり甘えることを許されず(恐らく)自然と両親との距離を測りながら自立してきた男の子ですからね。

寂しい部分はスタンに甘えたりと、ちゃっかり自分の必要なものは自分で見つける能力も備えてるし、人好きのするあの性格は絶対上手く生きていけるはず。

それに、あんまり人を憎んだりする性格じゃないだろうし、ヘンリーらしく肩をすくめてまた前に進んでいきそうです。

 

思ったんですけど、スタンはヘンリーを養子にまではしないとしても、法的な後見人になり、高校の授業料を払って卒業させてくれそうじゃないですか?

それにしても、なんだか皮肉ですよね。

ロシアスパイ達の残した息子はアメリカ人の父なら誰もが望むようなゴールデンボーイに育ち、自分の息子はそんな感じじゃない・・。しかもあまり自分に懐かず、なんとなくウマも合わないという・・。

まぁそういうこともあるでしょう。

 

弟と残ることを選んだペイジ!

これも衝撃のラストでしたね。

フィリップもエリザベスも寂しいだろうけど、ペイジは両親から解放されることで初めて自立できるような気がしますね。

ストロングスタイルの母からは多くを学んだけれど、あの見方からも解放されて彼女らしい柔軟な思考で物事を捉えて欲しいですしね。

姉と弟で支え合って、またそれぞれの人生を歩んで行けるといいなぁ。

 

ペイジが罪に問われるか・・ですけど、あの後きつい尋問が続くのは当然予想されますよね。

両親の罪を知りながら黙っていたことに関しては何かの罪に問われるかもしれませんけど、スタンでさえ彼女がスパイ活動に携わっていたことは知りませんよね。

他に目撃者もいないし。

ペイジ本人が自白しないで乗り切れるなら、実刑になるほどの罪には問われることはない気がします。(よく知りませんけど。)

 

フィリップやエリザベスとはまた会える?

すぐは難しいかもしれませんけど、あと数年でソ連は崩壊するし、それ以降はまた変装して接触することもできるかもしれませんね。

連絡方法さえ見つければ、違う国で落ち合うこともできるだろうし。(ヘンリーがそれを受け入れればだけど。)

いつの日か、ジェニングス一家がメキシコで集合!なんていう楽しい絵を勝手に思い浮かべてしまいます。

 

偽りだけじゃなかった彼らの20年

「彼らはもう子供じゃない。僕たちが育てた。」というフィリップの言葉がありましたけど、重いですよね・・。

子供を産み、育てる年月というのはその一日一日が本物ですからね。

それから、スタンとの友情もそう。

クライマックスで対面した時にも、スタンが怒り心頭の状態でもフィリップの言葉に耳を傾け結局彼らを逃がしてくれたのは、そこに本物の友情があったからだと思います。

 

あと、私が印象的だったのは旅行会社の社員のオジサンをフィリップが首にした時に言ってたセリフ。「ずっと奥で怪しいことをしてるのは知ってた。でも目をつぶってきたし、これからも誰にも言う気はない。」

20年間、彼らもスパイとして完璧に秘密を守り通せたわけじゃないという衝撃もそうですけど、それ以上にこうした人々との真摯な関わり、フィリップ達の人間性があってこそ同時に周囲の人々にも守られてきたんだなぁ・・という感動ですよね。

ガブリエルやクローディアとの関係も基本は信頼だったし、マーサや他の協力者ともそう。

オルグ、アルカディらとも最後は人としての信念と誠実さが物を言いましたよね。

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オルグはずっと刑務所なの?

これはどうなんだろ。

スパイ行為とはいえ、彼がしようとしていたことが後々分かれば釈放される日も来るのかな・・。

いずれにしても、オルグは信念をもって大役を果たしたし、彼のおかげでクーデターを阻止して世界平和に近づいた。ということを家族と本人に伝えたいですね。

 

ルネは結局スパイだったの?

スタンのセクシーボンバーな彼女ですけど、確かに謎ですよね・・。

結局最後までその部分は明らかにされませんでした。

個人的にはスパイのような気もしますね。だって、誰が給料下がるの分かっててFBIの人事課で働きたいと思います?

 

フィリップに言われるまでは全く予想もしていなかったスタンですけど、きっと今頃疑ってるでしょうね・・。

でも彼女を問い詰めることはない気がするなぁ。(聞いたところで答えてくれないだろうし。)

真実を知る唯一の手だてがあるとするならば、「今回のことでFBIがつくづく嫌になった・・。もう辞めたい。」と言ってFBIを辞職し、「こんな世界はもう忘れたいので、君にもFBIに転職するのは止めて欲しい。」と頼んだ時のルネの反応でしょうかね。

彼女が転職をやめて、スタンがFBIをリタイアした後も一緒にいるのであれば、二人の愛が本物であったと証明されるわけで、もうスパイかどうかなんてどうでもよくなるでしょうしね。

例え彼女がスパイ目的でスタンに近づいたとしても、フィリップ達のように本物の愛が育まれていたのなら、それはそれで素晴らしいじゃないですか。

スタンとしても下手に動いて彼女を失うよりも、そんな曖昧な方法を取りそうですね。

 

ソ連に行った2人は今後どうなる?

エリザベスとフィリップですけど、当然夫婦として今後も暮らしていきそうですよね。

終盤は喧嘩が多かったですけど、エリザベスが最終的にフィリップの言葉に真実を見出し、脱出の際にはロシア式の指輪を持ち出してましたからね。

それに、ラストのシーンでエリザベスが静かに語っていた言葉。

「私がもしここに残っていたら工場で働いていたわ。工場長だったかも(←これが彼女らしい!)・・そして、あなたにはバスで会っていたかも・・」

もう~~!泣かせるじゃないの~!

二人の出会いと愛が運命だったってことをあんな形でさらっと伝えるエリザベスが憎いわ~。

 

この最終回のタイトルも「START」ですし、また共に祖国で再出発ですね。 

あ!そうそう!フィリップは当然兄の元を訪れるだろうし、息子ミーシャとも会えそうですね!

 

エリザベスは罪に問われないの?

祖国でアルカディと会った2人は安心しきったように車の中で寝てましたね。

でも、エリザベスはKGBの指令に背いた上に、同胞の工作員まで殺してますよね。そのことをクローディアが本部に話せば当然彼女は追われる立場になりそうですけど、どうなんだろ。

KGBに反逆罪に仕立て上げられて捕らえられても仕方ないところだと思いますが、アルカディが何とかしてくれるんでしょうか・・。

もしまたソ連で潜伏生活となったら辛いだろうなぁ・・。

でもソ連が崩壊したら、その辺の事情も変わってくるでしょうしね。

 

モスクワにマクドナルド1号店ができるのは1990年!

このシーズン6は1987年という設定でしたので、この3年後になりますね。

今回逃亡の際に3人が立ち寄ったマクドナルドが随分象徴的に映されてました。

フィリップはそこで楽しそうに食べてる4人家族に目を留めて自分達の姿を重ねてましたけど、実際モスクワに1号店ができた時には「冷戦終結の先駆け的象徴」と言われたそうです。

何気ないあのシーンにはこんな意味があったんでしょうね。

 

ちなみに私が時の流れを感じたのはフィリップの顔!

シーズン5と比べて随分さっぱりした印象になりましたけど、何が違ったのか皆さん気付きました??

もみ上げですよ~!長かったもみ上げが半分くらいになったんです!

それだけで古臭さが一掃され、すっかり現代っぽい印象になりましたよね。足を洗ってスッキリした彼の心情ともマッチしてました!

 

クローディアはどうなった?

当然あの後彼女は逃げたとしても、エリザベスに気になることを言ってましたよね。

「祖国に戻って残された仲間たちと戦う。敵の手からまた祖国を取り戻すために」

 

超歴史オンチの私がwikiだけを頼りに書くことなので申し訳ないのですが、ゴルバチョフの項目を読むと91年に「8月クーデター」があったと書いてありました。

KGB議長のウラジーミル・クリュチコフ、ヤナーエフ副大統領、そして、首相のヴァレンチン・パヴロフらの「国家非常事態委員会」を名のる保守派が起こしたクーデターによって、妻のライーサや家族、大統領補佐官のアナトリー・チェルニャーエフ(英語版、ロシア語版)らとともに別荘に軟禁された。

とのことで、これにクローディアも加わっていた可能性を匂わせてるのかなぁ・・と。

としたら、あのオバちゃん4年後も頑張ってるな~。

潮時を感じて引退したガブリエルとは対照的ですけど、それぞれに信念をもって戦い続けてるんですね。

あ、もちろんこのクーデターは失敗に終わり首謀者たちは全員逮捕されたそうです。

 

主演の2人が素晴らしかった!!

あれほどの緊張感を持続させた彼らの爆発的なパフォーマンスはもう職人技を超えて奇跡と言っていいでしょう!

フィリップ役のマシュー・リスがエミー賞主演男優を受賞しましたけど、エリザベス役のケリー・ラッセルはノミネートに終わってしまったんですよね。

うーん、残念!

でも、またゴールデン・グローブで今ノミネートされてますからね。

作品賞、主演男優、主演女優の主要3部門!!

今度はケリーも獲れるかな?今週の日曜日が楽しみですね!

【追記:作品賞獲りました~!もしかしたら二人にとって一番嬉しい賞かも。喧嘩にもならないだろうし。(事前インタビューでどっちかだけ獲ったら喧嘩になる・・と冗談で言っていたので・・)

 

正直、彼女は小柄で可愛らしい少女顔なので、こうしたシビアなスパイ物は似合わない気がしたんですよね。

ほら、トム・クルーズと共演したミッション・インポッシブルでは強烈な印象を残しましたけど、どうしても容姿の可愛らしさと華奢な体格がハンデになっていた印象があったので・・。

でも、今回は表情を抑え目にして全編を力強く演じてくれました。

甘ったれちゃんが抜けない娘に対しては、おでこの血管浮き出だしで恐ろしい形相で喝を入れてましたもんね。

元々スター性もある華やかな彼女がここまで本気で役を体現したからこそ、このドラマの人気を底上げしたし、地味なフィリップの崇めるような愛にも説得力がありましたね。

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最後に2人のゴシップを。赤ちゃん可愛い!

すいません、私昔からゴシップが大好きで・・。

この二人が既に事実婚状態で2016年に赤ちゃんが生まれていたのも知ってたので、いつケリー・ラッセルのお腹が大きくなるのかしら・・とかなり注目して見てたんですよね。

2016年だからシーズン3か4の頃だと思いますが、その頃お腹を映さないシーンが増えたり、ふっくらする時期があるのかなぁ・・と。

でも全然分かりませんでした!一体いつ産んだんだろ?っていうくらい。

妊娠の時期をオフに合わせたのかは全然分かりませんが(合わせられるものでもないだろうし・・)、なんとなくその辺にもプロに徹した女優魂を感じますね。

 

ケリー・ラッセルは前の結婚の時にできた子供が二人いるんですが、すっかり5人家族になってて可愛い~。

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どうでもいいけど、マシュー・リスの髭どうなってるの?変装??

 

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ケリー・ラッセルとジェニファー・ガーナーって友達なのね・・。

赤ちゃん拡大すると、めっちゃ可愛いのが分かりますよ!!

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目元はパパで、スッとした鼻はママって感じでしょうかね?

 

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これだけ公私ともに信頼し合ってる二人だからこそ出来た奇跡のドラマでもありました。

 

最後に、ジェニングス一家の懐かしい頃を。

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うわ~、ヘンリーが小さい!本当によく成長したもんだわ。(あれ?この頃フィリップのもみ上げ短いやん。)

 

というわけで、「ジ・アメリカンズ」は男女の愛と家族の愛、そしてそれぞれの信念を描いた素敵な人間ドラマでした。