
「ジ・アメリカンズ(The AMERICANS 極秘潜入スパイ)」シーズン4の最終話まで見たアニスのネタバレ感想です。
今シーズンはまた面白かったですね~。
シーズン3は少しテンポが遅くて若干ダレる部分もありましたけど、シーズン4では常に一定のスリルがあったのでかなり面白く見れました!
マーサのあの結末・・!感動・・!
衝撃だったニーナの結末・・やめて~!
そして、ウィリアムのあの結末・・!え?なんで?!
ということで、また振り返ってみたいと思います!
「ジ・アメリカンズ」S4最終回まで見たネタバレ感想・考察
ロシアスパイにだって正義はあるのさ
今シーズンは少しニュアンスを変えて、彼らにとっての正義と公正さ、義理人情みたいなものをテーマに据えて描かれていましたね。
所詮スパイだって感情も理性もある人間ですからね。曲がったことはできませんよ!
俺らにだって正義はあるのさ!
てな部分をちょっと押しつけがましいくらいに強調してきました。
マーサは何が何でも守る!
特にマーサ救出のくだりは「そこまでするか!」というほど徹底してましたね。
ちょっと顔を見られたというだけで簡単に人を始末する一面もある一方で、こうした協力者に関しては全力を挙げて守ろうとする・・って、なんだか一貫性があるのかないのかよく分からない部分もありますけど、彼らの「義理・人情」がここにあるのでしょうか。
でもマーサ、本当にがんばったもんね。
彼女なりに必死に真実を呑み込み、消化して、最後にはよくあそこまで腹をくくれたものだわ!あっぱれ!!
マーサを演じるアリソン・ライトはこの役でエミー賞だけでなく色んな賞にノミネートされたみたいですね。(受賞はならず)
それも納得の演技で、かなり見応えありました。
このマーサは遠いロシアの地に旅立ってしまいましたが、「ジ・アメリカンズ」ファンに愛され、永遠に記憶に残るであろう正真正銘のナイスキャラでしたね。
今後のシーズンでもいつかマーサの幸せな顔を見たいなぁ。
もう一人の立役者、ウィリアム!
このウィリアムを演じるディラン・ベイカー好きだわ~。最高。
どんなドラマや映画でもキッチリ仕事して、彼にしか出せない味わいを残すのが素敵なのです。
今回も孤独なスパイとして、遠い異国の地アメリカで空しい人生を終えようとする男の哀愁と意地がたまりませんでした。
でもさ、なぜあそこで自ら感染しちゃうのかな・・。
逃げ場がないのを悟り死のうとするのなら、銃を出すフリでもすれば、グレゴリーのように銃で撃たれることもできただろうに・・。
それか、生きたまま捉えられ仲間の情報を吐かせられるのを恐れたのか・・。
もちろんそれもあるでしょうけど、
己の身を犠牲にしてまで恐ろしい生物兵器の威力を見せつけることで、少しでも意義のある最後にしたかったのかな。
生物兵器を研究・所持するアメリカに対する身を挺した抗議。
「あんなもん、誰にとっても必要ない・・」と、ロシアに持ち帰るのを嫌がり、フィリップに愚痴っていたフィリップは潜入スパイと言えども良識ある普通の人でしたよね。
残念な最期でしが、彼なりの正義を貫いたまま任務を終えることができて後悔はないと思いたいですね。
え?!嘘!ニーナが!!!
これには本当に驚きました!
だって、呆気ないにも程がある!
あのニーナよ?!皆のマドンナ、可愛いニーナの最期があれほど味気ない冷酷無比なものになるなんて・・。
スパイの人情を強調する一方で、こんな風にソビエトという国家の非情な現実を描くというのもリアルに徹するこのドラマらしいところですね。
それにしても残念!!
絶望的な状況から一転、奇跡のチャンスを与えられていただけに・・!
男たちに翻弄され、都合のいいように使われてきたニーナ。
最後だけは自分の意志で、同じように苦しみの中にいるアントンのために何か良い事をしたかったのでしょうかね。
自分の意思だけは奪われない・・!と己の心の声に従って動き出した瞬間、命を奪われる結果になってしまいました。
もう一人衝撃的な死が・・
そうそう、忘れちゃいけないのがスタンの上司だったギャドの突然の死!
天然キャラが結構好きだっただけに、本当に残念。
ホテルを訪れた男らもフィリップ達の同胞ですよね。
偶発的な事故で、不運にもあんなショッキングな結果になってしまいました。
彼らが立ち去る前には「悪かった」などと謝罪の言葉までありつつ、こんなところでもロシアの人情をアピールですよ。
なんでシーズン4に来て急にここまで気を遣うようになったのかが少し不思議ですけどね。
はぁ、それにしてもギャド、せっかく引退後の生活を楽しもうとしていたのに、なんとも気の毒で残念な最期でした。
牧師夫妻はどうしたものか・・
シーズン1とかだと、フィリップ達も割と簡単に罪のない人達をころしてましたけど(苦悩はありつつ)、ここまで正義をアピールされると段々それもできづらくなってきてますね。
牧師夫妻を消すかどうかの夫婦間の話し合いなんて、もう生生しくてリアルだったわ~。
「ころさない」の理由が「ころしたら娘を失う」ってトコでしたけどね。
でも結果的にころさなくてよかった・・。
赤ちゃんができて幸せ一杯のあの家族が、一歩間違えたら存在しなかったかと思うと、本当に恐ろしいものだわ・・。
あの夫妻にしても、もう自分達の子供ができたら、そろそろペイジへの関心も薄れていくんじゃないですか?
エリザベスはやけにペイジに、「毎日彼らと会って状況を把握しなさい!」なんて言ってたけど、私だったら徐々に距離を取ってフェイドアウトしていく方法を取るけどなぁ・・。
あの押しの強そうなお節介夫婦と毎日一緒なんて、いくらペイジでも限界でしょ・・。
ペイジはこれからどうなるの?
ホームレスに襲われた際の母エリザベスの立ち回りを目撃し、ショックを受けたものの少しずつ彼らのやっていることを理解してきているようですね。
「私にも教えて欲しい」なんて言ってましたけど、ペイジ大丈夫かな。
なんといっても小柄ですからね。
エリザベスだって細身で小柄なのに、さらに小さいペイジがちょっと心配だわ・・。
両親のような実働部隊じゃなくて、もっとウィリアムみたいにアメリカの組織に入り込んで情報を得る・・みたいな方が向いてるかもですね。
ほら、「2世ならばFBIやCIAにも、アメリカ人として潜入することだって可能だ。」ってことを言ってたじゃないですか。
あんな感じで、まずはハーバードなんかを目指してそっち方面を狙ったほうがいいかもね。
そうそう、ちょっとイイ感じになったスタンの息子マシューとはやっぱりダメなのかしら。
フィリップがやけに高圧的に怒ってたけど、別に結婚しようっていうんじゃないしね。
にしても、マシューの顔がもさっとしてて微妙だわぁ・・。
あれ、髪の毛切ったらもう少しさっぱりするのかしら。
もう少し美少年だったら、ペイジの初恋をドキドキしながら応援しちゃうんだけどね・・。
「ジ・アメリカンズ」ジェニングス一家の今後は?!
「ウィリアムがどこまで話したか分からない・・、君たちは危険かも。」
と言われて本国に帰るよう言われたフィリップ達。
今後どうするつもりでしょうかね。
・・って、帰ったら話が終わっちゃうから、まだアメリカで活動を続けるものと思いますけど、二人とも随分行き詰ってきたように見えますよね。
さすがのエリザベスもヨンヒ一家の絆を木っ端みじんにしたことに関しては相当の罪悪感を抱いていたようだったし、フィリップは既に限界寸前。
数か月、休暇をもらって伸び伸びしていた彼らは本当に幸せそうでしたけど、あんな姿を見ると、もう、このままアメリカのどこかで身分を変えて住み続けるってことはできないのかしら?!と思わずにはいられませんよね。
はぁ、スパイは辛いね。
人情派スパイはもっと辛いよ。
さて、ではまた引き続きシーズン5に突入したいと思います!
