アニスです。WOWOWでやってる「コンドル」を最終話まで見ました。
うーん、長かった~!!
1話と終盤はまぁまぁ良かったけど、その途中が遅々として進まずで長かったわ。
もう少し世界的規模でポンポン展開していくのかと思っていただけにちょっとイメージと違ったかな・・。
ジョーがキャシーの家で粘ってるのが退屈でね~・・。
結局全体を通しても、ジョーが近場でバタバタしているだけでしたよね。
サウジのロケ以外(大巡礼の遠景とかはCGぽかった)は広がりを感じる映像もなかったし、ちょっと低予算を感じちゃいましたね。
(ウィリアム・ハートらのキャストに使い過ぎた?)
- ジョーとキャシーの関係に緊張感がなかった
- 大体ね~、ジョーがどんくさいのよ!
- 2時間映画を10話に引き伸ばした無理やり感
- ストーリーもドン臭い・・。
- ジュベール頼みの結末でいいの?
- シーズン2へ行く気満々!!
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ジョーとキャシーの関係に緊張感がなかった
キャシーの家での2人の様子が退屈だった~。
キャシーは可愛いし、ジョーもイイ男なんだけど、どちらも危険な香りがしないのよね。シャープさが足りないというか、普通過ぎて化学反応がないというか・・。
(映画版のロバート・レッドフォードとフェイ・ダナウィエにはきっと凄い緊張感があったんでしょうね~!私は見てないので想像ですが・・)
始めからキャシーが理解を示してジョーに協力するっていうのは予想がつくんだから、さっさと行って欲しかったのに、その道のりがまぁ長かった。
きっとシナリオの段階では緊張感のあるシークエンスとして書いたんでしょうけど、眠そうな2人が普通過ぎてカップルの痴話喧嘩みたいだったし。
その上、ようやく協力体制ができるのか?!と期待させた直後にキャシーが撃たれて死んじゃうってどういうこと?!
もうキャシーが気の毒過ぎるじゃないの!
孤独に仕事に追われるだけの日々の中でようやく出会えたイイ男が想像を絶する「事情持ち」だったというのを受け入れ、危険に巻き込まれても健気に助けようとしてあげた挙句に、キスしただけで殺されちゃうって!!
大体ね~、ジョーがどんくさいのよ!
もっと本質的にキレる男で、追われる身ながらも彼なりの知恵で反撃していくのかと思ってたら、8話くらいまでは本当に逃げるだけで見てて嫌になっちゃった。
キャシーだって巻き込むのを分かってて案の定最悪の結果になってるし、殺し屋ジュベールに対しても「またすぐ来るの分かってるんだから、もう少し知恵を使えば何かできるだろう~!」って感じでしたよね。
しかもね、致命的だったのが少年版ジョーとして出てきた子役君が印象的過ぎた点!
眼光の鋭さやボブ叔父さんに対する切り返しなんかを見てると、こっちの少年の方が何倍も魅力的に見えちゃって、眠そうな目のジョーが余計ドン臭く感じちゃうんですよ。
うーん、ジェレミー・アイアンズの息子マックス・アイアンズもスター性があっていいんですけどね。
ただあの眠そうな目が基本的に「困った君」なんで、キレ者的な潜在能力を感じさせる役には向かないのかなぁ・・。
まぁ、実際脚本の方にしても、ジョーの反撃姿勢を見せてくれるのは最後の最後だけでしたしね。
それから、テンポの遅さを感じた理由にジョー達の過去エピソードの挿入がありましたよね。
殺し屋やCIAに見つからないよう身を隠しながら、なぜ呑気に6年前の事情から説明するのよ・・と。
ぶっちゃけ、前カノのジャニスとケイレブ達とのエピソードは全部要らなかった気もします。
これをナシにして全6話くらいでまとめたらもっとスピード感がでたかも。
2時間映画を10話に引き伸ばした無理やり感
ロバート・レッドフォードの映画「コンドル」は見てないんですけど、こちらはスピード感もあって面白かったのかなぁ。
ドラマ版はストーリーも大味で「アラブ圏」にCIAの一派が攻撃をしかけるという雑なものでしたけど、映画とどれくらい同じなんだろ・・。
全体的にどっかで見たストーリーの貼り合わせ感が強く、そのうえなんか古臭いんですよね。(テンポが遅いからかな。「24」だったらあっという間に感染者が続出してるところだわ。)
ドローンやバイオテロで無理やり今っぽさを出そうとしてるけど、それでも緊張感がないという・・。
大体「アラブ圏」って、国もテロ組織も限定せずに大まかにくくり過ぎも甚だしいし、その目的も短絡的で幼稚過ぎる!!
ストーリーもドン臭い・・。
だって、こういう陰謀モノっていうのは「組織の誰が加担しているのかが分からず、最後になって上層部の意外な人物の関与が明かされ仰天する!」っていうのがお決まりでしょ。
なのに、このドラマって始めから黒幕から手下からみ~んなバレてるし、なんの「ドキドキハラハラ」要素も、どんでん返し的要素もないんです。
スパイスリラーで、ここまでスリルがないのも珍しいわ。
少~しずつ少~しずつ、怪しい人物たちの具体的な関わりや経緯が明らかになっていきますが、始めから分かってるのでそこに驚きがないんですよ。
サムは1話目でもう敵側なのが分かっちゃうし、ボブ叔父さんが始めから潔白なのも分かってるし、アボットやマーティ・フロストが怪しいのも見た目通り。
普通は、「嘘!まさかあの人が?!」的な仕掛けを要所要所で用意しておいてくれるもんですけどね。
それに人がバタバタ殺されていく割には衝撃度が弱いというか、痛みを感じないというか・・。
演出の問題だと思いますけど、それ以前に簡単に殺し過ぎだわ。
「うそ!あの人も!?やめて~!!!」となる場面が一人もいなかったし、どうせジョーが殺されるわけないし・・と全然ハラハラしなかった。
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ジュベール頼みの結末でいいの?
もう、どういうこと??
CIAは自ら仕掛けた大惨事を止める手立てもなく、最後にその運命を託せるのは血も涙もないイスラエル出身の殺人鬼ジュベール嬢ってどういうことよ??
ジョーと息ぴったりな掛け合いの後、ササっと仕事を済ませてましたけど、そんな感じでいい訳?
感動は?カタルシスは?正義は?アメリアの威信は?
こちとら10話も頑張って見続けてきたのに、最後の締めはこんな感じですか・・。
まぁ、ここだけは唯一意外性のある展開だったので、まぁいいか・・と思わざるを得ない感じでしたね。
あとね、ワシントン・ポストが世紀のスクープを握りながらそれを隠蔽するってどういうこと??
そんなことがあり得るの?
大体「フロストが殺されたら事実が世間に公表されるようになっている。」とのことでしたけど、あの弁護士はワシントン・ポストにしか連絡しなかったってこと??
それとね、そもそもフロストがこの計画の発案者ってことでしょ??
なんで真実を知ってる口封じに殺されることを心配する必要があったの??
よく分らないわ~。
にしても、アラブ圏へのバイオテロを企てた理由が
自分を捨てて破滅においやったボブと、サウジに飛ばしたCIAへの恨み・・って・・。
アラブ圏の皆さんは全然関係ないじゃない・・! もう、勘弁して~・・。
シーズン2へ行く気満々!!
ジョーですけど、やけに美人の彼女とフィレンツェで幸せに暮らしてましたね。
なぜフィレンツェなのかの説明はありませんでしたけど、ジュベールの会話から察するに、一応真実を知ってしまったので、危険から身を隠しているらしいのが分かりました。
でもさ、ジョーが危ないなら、真実を知ったワシントン・ポストの記者たちだって危ないってこと?
あのフロストの弁護士も危ないってこと?
そして、ジョー君はなにやらアボットに対して復讐を仕掛けるようですね。
真実を世に知らしめるのが目的なのか、それともアボット個人への復讐心なのか分かりませんが、シーズン2はまた今回のメンバーが登場になりそうです。
その際、またウィリアム・ハートは今回と同じくおいしい役どころで登場するんでしょうね。
あ、そうそうネイサン役でブレンダン・フレイザーも頑張ってたのを忘れてはいけませんよ!
最後自殺しちゃったけど、複雑な役を不気味に演じ切っていましたね。
という訳で、さすがにシーズン2ではもう少し成長したジョーのクールな姿が見られるんでしょうか・・。
この際、戦い方に関してはジュベールに弟子入りしたほうが早いかもね・・。
ただあれだけ無実の人間を惨殺してきた殺人鬼(キャシーも殺した!)をイイ感じに見せる脚本には少し違和感を感じるな~。
ジョーと利害が一致すれば組みそうな雰囲気でしたけど、むしろジョーはこの女にも復讐を誓うべきじゃない?
・・と、なんだかんだ面白く見たのに、気が付いたら文句ばかり並べてしまいました・・。
あちゃ、こんな酷く書く気はなかったんですけど書き始めたら止まらなうなってしまった。
でも、マックス・アイアンズはなかなかいいですよね?!鼻は曲がってますけど、スター性は充分あると思います!って、フォロー遅いかな。
ウィリアム・ハートも予想通りのパフォーマンスで良かったし、全10話見続けるには充分な魅力はありました。
シーズン2も見ますよ~!