アニスの今日の海外ドラマ

海外ドラマ20年、国際結婚10年の働く40女です。今日も勝手なネタバレ感想をブツクサ書いてます。

「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」異様な世界観にドはまり確実!!1~3話まで見た感想

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*前半はネタバレなしの感想や登場人物紹介、注意書き以降はネタバレありの感想です。

待ちに待ったhuluの「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」が来ましたよ~!

いや~、エミー賞受賞から半年近く待たされましたからね、長かった・・!

今回huluでは水曜に1話ずつ追加方式のようですが、それでも初回は3話まで配信してくれました。(全話がいいけどね・・)

 

さてさて、冒頭から緊迫のシークエンスで始まりましたが、やっぱり面白い!!

3話までがあっという間で、期待を裏切らないレベルの高さでした。

こういう異質な世界の設定ものは、それを演じる役者たちに説得力がないと、安っぽいドラえもんの「もしもボックスぅ~」になっちゃうんですけど、このドラマは格がちょっと違いますね。

 

まず、主演のエリザベス・モスの重心が低くて安定感あるわ~。

先日見た「トップ・オブ・ザ・レイク」から4年。つるつるだったお肌にも眉間の辺りに皺が寄り、丸みも帯びて一層味わいある女性になってきました。(でも4年であんなに変わるんですねぇ)

でもあの眼光鋭い感じと、一瞬セリフのタイミングずらして引き付けてから話し出すとろなんかは変わりませんね。

彼女を見てるだけで物語の厚みが何層にも感じられるというすごい人です。

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風変りな設定

この設定がまた面白くて、基本的にはアメリカを舞台にした近未来ものですが、ある日突然法律が変わり、原理主義勢力によって宗教国家が誕生してしまうのです。それも何の前触れもなく・・。

聖書(?それとも何か他の経典?)に書いてあることが全てで、そこにのっとった生活を送るため、雰囲気は完全に中世のヨーロッパ(ナチ占領下のドイツみたい)、そして女の扱いは奴隷同然。

特に子供を生める女たちは「侍女」という待遇で支配階級の金持ちの家に送られ、子供を産む道具として仕えることを強要されます。

 

もう一つの興味深い設定が、この近未来では環境汚染や避妊薬などの影響から「不妊」という病が蔓延っているというものです。

女性は妊娠しずらくなり、妊娠できても流産が激増、その上出産までこぎつけても健康な赤ちゃんが生まれる確率が5人に1人という人類滅亡の危機さえ感じる状況なのです。

 

登場人物とキャスト

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エリザベス・モス演じるオブフレッド(本名ジューン)。

以前の世界ではルークという黒人男性と結婚して娘(ハンナ)がいたが、侍女にさせられるため、ハンナを奪われてしまう。娘を取り戻したい!という決意で毎日を生き抜いている。

以前は出版社に勤めていた。

 

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オブフレッドが仕える司令官ウォーターフォード。

お、ジョセフ・ファインズじゃないの!まだまだ若い!

 

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ウォーターフォードの妻セリーナ。

で、でかい、怖い・・。こんな女のところに仕えたくない・・。

演じるのは「24 リヴ・アナザー・デイ」にも出ていたイヴォンヌ・ストラホフスキー。(名前がロシアっぽいけど、ポーランド系のオーストラリア人だそう。)

 

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侍女仲間のオブグレン。以前の世界では女性と結婚していた。

可愛い!ナタリー・ポートマン的な可憐な顔立ちに見とれてしまう。

 

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侍女軍団を率いる鬼軍曹ことリディアおば。

完全に全身ナチの鬼ババァで、必殺ウェポンが電流棒。

これでビリビリ~!と侍女たちを感電させまくり、さらに反抗すると右目をえぐられる・・。

 

そんなところでしょうか。

役者さんたちは皆貫禄たっぷりでいいですね。

リディア婆なんて、もう憎たらしくてしょうがないですよ。やっぱり最後は侍女たちにやられて悲惨な最期を迎えるのかしら・・なんて今から勝手に想像しちゃうし。

セリーナも今後ますます狂気を帯びてきそうな予感。

 

怖くてゾクゾクする!

この恐怖の宗教国家はとにかく不気味で恐ろしいです!

常に「目」という監視人が至る所に配置され、侍女同志であっても自由に会話ができないほどの圧制ぶり。

もしも逃げようとしたり、同性愛などの反逆罪に問われたら、死刑か汚染地帯にあるコロニーという収容所に送られてしまう(汚染物質で徐々に死に至る)という四面楚歌の恐怖がドラマを盛り上げていますね。

 

さらに怖いのが、この異様な世界に支配される過程です。

それまでは本当に今現在私たちが送っているのと同じ世界があったのに、ある日を境にこれが一変します。

始めは「テロ防止のための臨時法」なんていう建前で出来た法律が、あれよあれよという間にアメリカを狂気国家に変貌させ、これまでの日常を奪っていく訳ですが、この描写がまたスリル満点で面白いですね~。

宗教用語で会話する人々の中にも、オブフレッドのように内面には以前の人間性が残っているのか、それとも本当に洗脳状態にあるのか・・。その辺も興味深いです。

*huluで毎週水曜エピソード追加、配信中。無料期間あり。

 

*これ以降は3話までの内容に触れた感想になってます。

 

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コントじゃないのよ!本気だよ!

すごいですね~・・、このセックスシーンも出産シーンも、お笑いすれすれの世界が繰り広げられていて、こっちもどういう顔で見ていいのか迷います・・。

大体あの異様な種付けのやり方は誰がどう決めたわけ?

絶対始めに「夫人は侍女の手首を持って~、男は腰に手を当てて~」と指導した人がいるわけで、その様子をちょっと見てみたいですよね。

でも男性の方だって、あんな風に妻に睨まれながら儀式的によくできるもだなぁ。

繊細な男性なら、無理っていう人もいそうですけどね・・。

 

それから、疑似出産シーンで司令官夫人が「ふー!ふー!」を夫人仲間とやってるところなんかは、完全に集団コントの世界で最高!

ここまで来ると、オブフレッドのようにニヤニヤして見ていいんでしょうけどね。

でも椅子にまたがって本当に出産してるジャニーンのことを想うと、ニヤニヤしてもいられず・・、あまりに残酷すぎて気の毒でしょうがないです。

赤ちゃん、授乳が終わったら「それっきり」なんですよね、きっと。

これはつらい。

それならいっそ出産した途端に顔も見ずにお別れのほうが、まだ辛くないかも・・。

あんな風におっぱいあげて、抱っこして一緒に過ごしてしまったらもう別れられないわ。

 

そういえば、ジャニーンにも男の子がいたって言ってましたよね。やっぱり取り上げられたんでしょうか・・。

そして「こうして取り上げられた子供たちは一体どこへ・・?」という疑問ですけど、この状況から想像するに、彼らもやはり子供を欲しがっている支配階級の夫婦へ養子に出されてしまうのでしょうかね。

その辺は後半に分かってくるのかな。

酷い世界ですけど、貴重な子供たちだけは傷つけられないだろう・・というのが唯一の救いですね。

 

次々といなくなる友人たち

恐らく子供たちは大丈夫だと思いますけど、対する大人は平気でバンバン殺していきますね。

以前の世界からの親友だったモイラは逃亡を計ってコロニー送りになったそうですけど、心配です・・。

いい友人になりそうだったオブグレンも、同性愛者というのが当局にバレてしまい(またなぜ女中とそんな関係に!?危険過ぎでしょ!)謎の刑を言い渡されていましたけど、これまた怖い。

3話の最後のシーンでは、あの部分を切り取られたような手術跡があったのと、「まだ妊娠はできるわよ」と鬼ババァが言っていたことからも、女性器切除をされたものと想像します。(クリトリスを切除して快楽を得られないようにする)

なんてことを・・!と思いますけど、ところがですね、実はドラマでない私たちの現実世界の方が衝撃的で、「女性器切除」は今現在でもアフリカの28か国で少女に対して行われているそうで、不衛生な環境で消毒もなしに行われることもあるそう。

これは女性虐待、子供虐待以外の何物でもないので、先進国の働きかけですぐにでもなんとかして欲しいものです。

 

話を元に戻しまして・・

相手の女中は首吊りの刑で殺されててしまいましたけど、あれが「一般赦免の刑」でオブグレンの受けた刑が「贖罪の刑」って言ってましね。

どれも衝撃的ですけど、一番度肝を抜かれたのが、1話目に出てきた集団執行の死刑ですよ。

侍女をレイプしたという男を侍女軍団が殴る蹴るのリンチ状態で殺す、という・・。

もうあんなの誰のアイディアなの!?趣味悪いわぁ・・。

きっとオブフレッドは怯えて何もしないんだろうなぁ・・という予想を裏切り、すごい形相で飛び掛かって行ったのでこれまたゲゲっ・・っと引きました。

あの時は、地獄の現状とモイラが死んだという話を聞いた怒りで限界点に達しておかしくなっていたのは分かりますけど、それにしてもすごい顔だったわ。

あの男も、よくこんなご時世にレイプなんてするものね・・。

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妊娠できるかが鍵!!

3話でオブフレッドの生理が遅れている状況でセリーナが別人になって喜んでましたけど、その後生理が来たと知った途端にまた冷酷な女に豹変してましたね。

あんなプレッシャーのかかる中でオブフレッドは妊娠できるんでしょうかね?

ジャニーンはどう見ても20代で若そうでしたけど、オブフレッドやオブグレンは30代半ばくらいに見えますよね。(ハンナを生んでから8年経ってる訳だし・・)

妊娠率は年齢と共に下がりますしね。

それに、そもそも不妊の原因は男女比がほぼ40%ずつで同じなんですよね。男女共にある場合が15%、不明が5%。(現在の話ですけど)

なので、オブフレッド側に問題なくても司令官の方にあったら無理な訳で・・。

それと、ダイオキシンなどの大気汚染で一番打撃を受けるのは男性の精子だって以前ニュースで見ましたよ。(精子の量が減り、奇形が増え、運動率が下がる)

不思議なのは、近未来なんだから精子を取って質を調べて、問題なかったら人工授精にすればいいのに・・って思いますけどね、恐らく原理主義的にアウトな方法なのでしょう。

妊娠できたらアイスクリームが毎日食べられるらしいし、食事も贅沢でしたね。

でも、できなかったらセリーナからどんな待遇が待っているのやら・・。今後が怖いです。

 

男運は良さそうだけど・・

それと、気になるのが司令官からのデートのお誘いですよね。

まぁ私が男だって、あんな怖いセリーナが妻じゃオブフレッドみたいな女性に癒されたいって思いますけど、今後もスクランブルゲームだけで済むんでしょうか・・。

でも司令官は穏やかそうなので見ていて安心ですね。

 

それから運転手の男ニックもいい奴そうでした。

オブフレッドに気がある様子でしたけど、オブフレッドがここに来てモテモテだわ。

 

と言う訳で、予想通りの面白さのハンドメイズ・テイルには今後も期待したいです!

あ、そうそう各話の最後に懐かしのポップスが流れるのがなんとも新鮮で嬉しいですね~。

2話の最後に流れた"Don't you (forget about me)"を聞いて昔の映画「ブレックファストクラブ」を思い出しましたよ。あの曲がテーマソングだったので。(誰も知らないかな・・)

と言う訳で、また4話は来週までお預けです~。