アニスの今日の海外ドラマ

海外ドラマ25年、国際結婚15年のワーキングマザーです。Netflix、Hulu、アマゾンを中心に感想・考察書いてます。

Netflix「ナルコス」確かにかなり面白い!男の意地のぶつけ合い!シーズン1を最終話まで見た感想

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*アニスです。前半はネタバレなし感想と登場人物紹介で、後半はネタバレありの感想です。

以前から気になっていた「ナルコス」をようやく見ました!

Netflixの中でもダントツ面白いという意見をよく目にするのと、うちの仏人夫も「見ろ、見ろ」うるさいので・・。

見たら確かに面白い!!

完全に男向けですけど、女が見ても大興奮!あっという間にハマります。

 

もちろんコロンビアの麻薬カルテルの話なので、バイオレントレベルはかなり高め。

でも、不思議と痛くないんですよ。

ほら、「ゲーム・オブ・スローンズ」なんかだともう見ていられないじゃないですか。拷問シーンとか、頭潰したり、剣で刺したり・・とか、もう痛くて痛くて・・。

意外にも、ああいうのがないんです。

拷問自体はあるんですけど、直接的な描写は見せない気遣いがあるので女性には有難いですね。

あるのは壮絶なドンパチ銃撃シーンですけど、もうこういうのは割と慣れちゃうのでエグくはないです。

 

それから一見登場人物が多くてごちゃごちゃしている印象なんですけど、見てみると至ってシンプルで分かりやすいのもいいです。

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登場人物とキャスト紹介

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こちらが麻薬王を追う3人。

コロンビアの指揮官カリージョと、アメリカから来たマーフィーとペーニャ。

 

彼らが必死に追うのが、このコロンビアの歴史上もっとも恐れられた極悪人パブロ・エスコバル。

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そうなんですよ。

実際にいた麻薬カルテルのボスをモデルにして、実際に起きた犯罪やテロ行為に沿うような形でストーリーが進んでいくので、どこまでが真実でどこまでがフィクションか分からないような仕掛けになってます。

ただ当時の映像もふんだんに流れるので、真実味はかなりありますね。

ドキュメンタリーのような雰囲気もありつつ、「嘘!こんなことが本当にあったの?」という衝撃の連続!

 

演じるヴァグネル・モウラはブラジルの俳優さんで母国語はポルトガル語のようですが、この役でゴールデン・グローブ賞の主演男優にノミネートされてます。

本当、カリスマ性もあって上手い!

ずっと「エスコバル本人みたいなのが演じていたら、このドラマは全然つまらないだろうなぁ・・」と思って見てました。

それくらいこのヴァグネル・モウラは表情だけで多くを語るし、あのトロンとした目の奥が恐ろしいのです。

そのくせ、自分の家族や信頼できる仲間に対しては実直で優しい面も持ち合わせているという・・、凶悪犯に「魅力的」という言葉はそぐわないかもしれませんが、何かを感じさせる人物に仕上がってます。

 

一応主役はこの方。

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アメリカから妻コニーと共にやってきた麻薬捜査官マーフィー。

一応主役・・と書いたのは、あんまり存在感がないからなんです。

常に彼視点のナレーションで語られるので、物語が分かりやすくスッと入ってくるのはいいんですけど、マーフィー自身は薄いんですよね~。

他が濃すぎるのかな。彼も実在の人物とのこと。

 

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いや、絶対主役はこっちでしょ~。強烈!!男臭~!

ペーニャも同じくアメリカ人捜査官ですが、スペイン語が流暢で顔も現地人とほぼ同じ。完全な南米顔です。

演じるペドロ・パスカルはチリ出身のアメリカ人で、私たちには「ゲーム・オブ・スローンズ」のオベリン役でお馴染みですよね。

最高、惚れちゃうわ・・。

 

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地元代表で意地を見せるカリージョ。熱い男!!

この人が一番壮絶に戦ってますね。

いや~、こんな生き方してたら命がいくつあっても足りないわ。

ムキムキのいい体。いつもTシャツぴっちりで破れそうなのが素敵過ぎる。

 

ここに国を立て直そうとする政治家たちも絡んできますが、大枠は

「捜査官チーム」VS「エスコバル」というシンプルな構図になってます。

もちろんエスコバルは「メデジン(地名)カルテル」を形成していて、仲間のボス達や数えきれない子分たちがわんさか出てきますけど、どのキャラもまぁ強烈なのですぐに覚えてしまいます。(大体消されるけどね・・)

 

基本的に逮捕より射殺

このエスコバルがテロリスト並みの無差別殺戮を繰り返す極悪人というのもありますけど、基本的に警察部隊や軍隊とは殺し合いです。

警察側も散々仲間や家族を殺されてますからね。

捕らえるよりも、見つけたら即射殺、もしくは拷問して情報を聞き出した末に殺すのが普通。

悪者は殺す。じゃないとこっちが殺される。という単純明快な世界です。

 

エスコバルが賢過ぎる

このオッサンがなかなか捕まらんのですよ。

あの手この手で逃げる、逃げる。しかも苦し紛れの攻撃が凄まじいレベルで腰が抜けそうです。

金の儲け方も想像を超える勢いで、犯罪なのに見ているこっちが楽しくなってしまうほどで、金の使い方も度肝を抜きます。

 

もちろん捜査官たちも頑張ってはいますよ。

エスコバルとの知恵比べには負け続けていても、その仲間たちは着実に追い詰めて殺していきますからね。

その辺りも毎回スリル満点に盛り上がるので常にゾクゾク!全10話があっという間なのです!!

 

男の意地のぶつけ合い

この世界、舐められたら終わりなのでエスコバルがどこまでも残忍であり続けるのは分かるんですけど、それを追い詰める側の勇気には感服しますね。

マーフィー、ペーニャ、カリージョの3人は自分の命と家族の命を懸けてエスコバルと戦いますからね。

普通の人には真似できませんて。見てるだけで怖いです。

当然いつカルテルから目を付けられ殺されるか、家族が誘拐されるか・・というギリギリの毎日。

それでも殺された仲間の為にやる!俺がやらずに誰がやる?!という心意気だけで諦めないのです!

 

暴力描写が多くて、目を覆うような映像も出てくるのは出てくるんですけど(しかも当時の本物のニュース映像が怖い)、決して下品なドンパチだけのドラマではないです。

麻薬戦争の実態や、人間を犯罪に走らせる欲や業、それに貧困。麻薬王にでさえある家族への愛。そして強大な権力を持つようになった麻薬カルテルと命をかけて戦う男達!

多面的に描きながらもスピード感のある映像でクールに見せてくれるし、ドラマの山場がいくつもあるのがなんとも痛快!

やっぱり男達の意地と勇気が魅力のドラマと言っていいでしょう!

 

*ここから先はネタバレ感想です。

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マーフィーのキャラが弱いなぁ・・

それにしても、マーフィーってここまで大した活躍してないですよね。

(シーズン2から大事な役どころになるのかな・・。)

だって、スペイン語も話せないんじゃ捜査もまともにできないでしょうに。

 

あの飛行機爆発の情報を電話で受けた時だって、スペイン語が分かっていたら乗客たちを救えたのにね。

「カリ」って場所しか聞き取れなかったのが残念! せめて「飛行機」も聞き取れていたらな~。

それから、逃げるポイズンを追って追って追いまくり、屋根の上で対面した時とか殺されそうになってたし、危ない、危ない!

たまたま相手の弾切れだったので助かりましたけど、なんなのよ~、そういう所で強さを見せなくてどこで見せるのよ~って感じでした。

 

最後はカリカルテルのパッチョに誘拐され、ついに妻コニーも「家に帰りたい」と弱音を漏らしてましたけど、マーフィーは「ここが家だ」と言い切ってましたね。(スペイン語も話せないのにさ)

車をぶつけられて文句を言うオヤジを拳銃で脅し、タイヤを撃って嫌がらせする・・というのもどういうことなの??(だからやっぱり言葉よね・・)

完全にチンピラ化が進んでいるマーフィーですけど、今後コニーとはどうなるんだろ。

可愛い赤ちゃんを養子に迎えて幸せ家族が出来上がったというのに、頭の中にはエスコバルしかないようです・・。

 

役者のボイド・ホルブルックも爽やかイケメンで顔はタイプなんですけどね。

ベビーフェイスなのが役柄に合ってないのかなぁ・・。(口髭でごまかしてるけど)

ただの怒れる兄ちゃんって感じで、ペーニャのような貫禄と知性がいま一つ・・。

 

エスコバルの家族が最高

あのバカ妻からバカ母、バカ息子まで最高ですね。(娘ちゃんは可愛い!)

エスコバルの悪行を知りながら、それを正当化する身勝手理論はどうやって組み立てるんだろ。

確かにエスコバルは愛妻家だし、母親孝行もしてるようだし、子供達も可愛がってますけどね。

だからと言って罪のない人たちを虐殺する男を愛せるものなのかなぁ・・。

その辺が常人には分からない感覚ですね。やはり金のなせる業なのか・・。

それに、あの愛人のジャーナリストもよく平気で付き合い続けるものよね。(豪快な化粧だけど、彼女のスッピンが見てみたいわ。)

 

従兄のグスタボも拷問されながら死んでいきましたけど、兄弟のように育ったエスコバルを最後まで守りたかったんでしょうね。

そういえば彼の奥さんて最後まで登場しなかったかも・・。見たかったわ。

 

俯瞰に描き過ぎて、感情移入できる人がいない

「ナルコス」めっちゃ面白いんですけど、ここが少しだけ弱いですよね。

まるで群像劇のように主役不在な感覚が否めない。まぁ、その辺がサッパリしてていいと言えばいいんですけどね。

一人の男の深層心理にグッと焦点を当てるような掘り下げ方はせずに、淡々と男たちの戦いを記録しているような感じです。

 

というか、やっぱりエスコバルが一番掘り下げられてるんだろうなぁ・・。

ただ本質的に狂ってるんで興味深く見ることはできても、共感ができないのが私としては残念。

(自分の本を手作りしたりと、可愛いところはあるけどね・・。)

 

マーフィーが主役で正解だったのかなぁ・・。やっぱりペーニャの方がよかったような・・。

もうこうなったらマーフィーにはシーズン2で人が変わったように活躍してもらわないと困りますね。

ただ家族はもう巻き込んで欲しくないので、エスコバルの一件が片付くまではコニー達はアメリカに戻したほうが安心かもな。

 

熱血漢のカリージョもかなり素敵なキャラですよね。

強い正義感の裏でどんだけの憎しみが渦舞ているのか・・、もう少し内面を見せてくれてもいい気がしますけど、そこまでフォーカスしてくれないのが惜しいような。

 

シーズン2が楽しみ!

エスコバルの物語はシーズン2で完結するんですよね。

シーズン3は違うカルテルが中心になるようだし、シーズン4はメキシコ編でしたよね。

エスコバルの最期が一体どんなものになるのか!今から楽しみでしょうがないです。

でも、捜査チームの3人には誰も死んでほしくないし、はぁドキドキだわ~!!