「フォーガットン・アーミー」インド製戦争ドラマが結構面白い!ネタバレ感想

フォーガットン・アーミー
(出典:Amazon)

アマゾンの海外ドラマ「フォーガットン・アーミー」のアニスの感想です。前半はネタバレなし、後半はネタバレ有で書いてます。

最近インド製のアマゾンオリジナルというのを見かける訳ですが、毎年4,5本製作されてるみたいですね。

昨年の「ファミリーマン」に続く「フォーガットン・アーミー」は2020年の1作目!

ビックリしましたよ。

だって、インドの戦争映画??・・なんて見たことない!どんな感じ?

というわけで、まずは予告編からどうぞ。

目次

【ご留意ください】
当ブログは個人が趣味で書いているもので、夜遅くにウトウトしながら感じたままの感想を綴っています。そのため稚拙な文章、品のない物言い、勘違い解釈、天然ボケなどで皆様をご不快にさせてしまうこともあるかもしれません。(その場合は申し訳ございません。)
その点を含めてお許し頂ける方のみ読み進めて頂けましたら幸いです。

また衝撃ネタバレに関してはそのエピソード分の始めに持ってくることもあるのでご注意ください。(内容を順番に書くわけではありません)

フォーガットン・アーミー予告編

1942年のシンガポールの戦いの壮絶な戦闘シーンで幕を開け、インド独立を目指すインド国民軍の壮絶な戦いが描かれるのですが、驚くのがその規模!!

人がメッチャ多い!!凄い迫力!

(出典:Amazon)

映画と違い予算が限られたドラマだと、通常エキストラの人数が限られて、戦闘シーンでも「人少な!」と、淋しい感じが出ちゃいますよね。

(最近はCG記述が発展して、少人数でも増やすことができるようになりましたが)

ところが、このドラマはたぶん皆エキストラでしょ!?凄くない?!思わせるシーンが結構あって度肝を抜きます。

これぞ人口13億人のインドの底力!(人件費安い?)

しかも、戦闘シーンが超怖い!描写が本格的過ぎて第1話は衝撃でした。

←アマゾン視聴ページ

「フォーガットン・アーミー」あらすじ

「フォーガットン・アーミー」は、スリンダー・ソディと彼が率いる勇敢な部隊を描いた壮大な物語である。

インド国民軍の男女の兵士たちは、インド独立のために果敢に戦った。第2次世界大戦中、シンガポールの戦いで英国軍は日本軍に敗れた。それをきっかけにインド国民軍が誕生し、後にカリスマ的指導者(ネタジ)であるスバス・チャンドラ・ボースに率いられる。      アマゾンより

ここのあらすじには書かれてませんが、基本的には恋愛を中心とした大河ドラマで、女性でも物語的には見やすいです。

ヒーローはこちらのスリンダー・ソディ大尉。

インド映画ではオッサンが主役を張ることが多い印象でしたが、ソディは若者!フレッシュ!

ヒロインは自ら女性軍に志願するマヤちゃん。

愛国心の強い戦う女!

歴史的背景についても丁寧に説明してくれてますので安心。(っていうかそんなに複雑じゃない)

そして、さらに分かり易くするためか、1996年現在のソディが当時のことを振り返り、妹の孫に語り聞かせるスタイルになってます。

こちらが現在のソディ。

常にお爺ちゃんの過去話として描く分、ある程度距離を取って見れるし、激しい戦禍に丸ごと飲み込まれるような恐怖を減らしてくれます。(それが結果的にいいかどうかは別として。)

それから、これも驚いたんですけど、1話約30分ということでかなり見やすい!

4話まで30分で、最終5話だけ45分なので、一気見したとしても3時間弱。

私は一晩で見てしまいました。

「フォーガットン・アーミー」の背景

実は「The forgotten army」で検索すると1999年のドキュメンタリー映画が出てきますが、これも同じ監督さんが作った作品。

このインド独立の為に戦った「インド国民軍(女性もいた!)」をテーマに、この間約20年かけて掘り下げ、映画化の企画を温めていたのが今回アマゾンドラマという形で実現したのだとか。

なので、監督さんの執念が凄い。

特に事実に基づいた歴史描写にこだわり抜いたというだけあって、当時の映像や写真もふんだんに挿し込まれ、リアリティもしっかりあります。

親日国インドが日本軍をどう描くのか

私が新鮮だったのは、どちらも酷い侵略国として日本軍と英国軍がほぼ対等に描かれていたことです。

欧米国にとって、当時の日本軍というのはナチに次ぐ非人道的な残虐組織というのが大方の認識ですが、私が常々不思議だったのは、世界各地を侵略した欧米諸国はどうなの?ってことでした。

日本軍は酷かった。でもイギリス軍も酷かったはず。

そこを対等に描いてくれてます。

ただ、元歴史教師の仏人夫に言わせれば、「そりゃ、そういう内容を作るのはナショナリストの可能性もあるし、そしたら親日的な描写もするだろう。」ってことですけど、そこまで親日的でもなかったですよね。

こうした政治的な側面を見るのはいつも難しい作業ですね。(特に私は酷い歴史オンチなので全然ダメです・・)

インドらしさがまた素敵

こんな壮絶な熱血大河ドラマを作りながらも、やっぱりインドギャグが時折入っちゃってるのが最高です。

笑えますよ~。

この方たちは本当にボケるのが好きなんでしょうね。チャンスと見たら逃さない!

役者さんたちも芸達者が多くて、ナイスなキャラがわんさかいます。

それから、私がちょっと惜しいなぁ・・と思うのは音楽かな・・。

ベタなんだもん。

そこがまたインドらしいとこですけど、毎回感動的なシーンになると「またこれか!」というお決まりの歌が流れ、必要以上に盛り上げてくれます。

最終話では2回か3回聞いたような・・。

通常シーンでも、そんな変な音楽入れるなら逆にないほうが・・なんて思っちゃう部分もあったりして、日本の大河ドラマみたいだった。

とはいえ、私は結構面白く見せてもらいました。

アジアの国が日本とイギリスの戦いを描くなんてそうそうないと思うし、貴重な体験でしたよ。

*この先はネタバレ感想です。

「フォーガットン・アーミー」を最終話まで見たネタバレ感想

はぁ、面白かった~!

たまにはこういうのもいいですね。新鮮!

多少インドぽいというか、ベタな部分はあるものの、それでも王道の大河ドラマとして完成度高く仕上げてきましたよね。

しかも丁寧な作りで安心して見られました。

毎度毎度、オープニングに状況説明が入るのもしつこいんですけど、分かり易さは大事ですからね!

恥ずかしながら、私実は今回初めて「シンガポールの戦い」なるものを知りました。

Wikiの受け売りですけど、こんな感じだったそう。

期間:1942年2月7日~2月15日

指揮官:山下奉文 VS アーサー・パーシヴァル

戦力:日本36,000 連合国軍85,000

戦死者: 日本1,715  連合国軍約5,000

日本軍の勝因としては、マレー半島における情報戦を制したという部分と、あと陸空で若干有利な状況にあった日本に対しての切り札になるはずだったイギリスの戦艦プリンス・オブ・ウェールズと巡洋戦艦のレパルスの2隻が、マレー沖海戦で日本の陸上攻撃機に撃沈されてしまったのが決定的だったみたいです。

劇中でもパーシヴァルは戦略に乏しい無能な指揮官として描かれてましたよね。(実際にはあんなアホっぽくないでしょうけど。)

むしろ、「日本は強い。裏をかいてくるはず」と読んでいたソディの方が日本軍を舐めてなかったという・・。

ちなみにですが、山下奉文は終戦後、シンガポール華僑虐殺事件、マニラ大虐殺等の責任を問われ、12月7日に死刑判決を受けフィリピンの刑務所で絞首刑にされたそうです。

また、第3話で日本兵に姉を連れていかれたと語る中国系の女性が出てきますが、

(出典:Amazon)

こちらは「シンガポール華僑虐殺事件」に関係しているのかな・・と想像します。

もうこの辺の歴史的事実は少し調べただけでも辛いので省略しますが、本当に戦争は嫌ですね・・。

腹キリが衝撃的過ぎて見れませんでしたけど、あれも本当にあったのかな・・。

ともあれ、少なくともこのダイチさんを理性的で友好的な人物として描いてくれただけでも有難い・・。

あと、日本軍が雄牛50頭を雌牛と間違えて贈ったというエピソードは本当にあったそうです。

派手過ぎる演出としては・・

「歴史的事実にこだわった・・」とはいえ、絶対それは演出でしょ!という部分もあって微笑ましかったです。

特にマヤちゃんがネタジ氏を差し置いて指揮を執った時には驚いた!

(出典:Amazon)

「なんで?」ってこの兵士達は思わなかったの?

それに、ミャンマーで突然兵士を撃っちゃうソディお爺ちゃんにもビックリ!

(出典:Amazon)

怖!

それからラストにかけても偶然や奇跡的展開が多かったかなぁ・・と。

でも、大河ドラマですからね。OKでしょう!

ただ、一つだけ個人的に惜しかった・・と思ったのが、マヤちゃんのこの写真。

(出典:Amazon)

当時のまんまって、随分思い切ったわ。

もう少し年齢を重ねたマヤちゃんの方が説得力があったような・・。

最後に、私が一番泣いたシーンがこちら。

(出典:Amazon)

圧倒的熱演の名場面!この女優さん凄い!

そして、私が一番笑ったのがこのシーン。

(出典:Amazon)

顔からしてズルい。お笑い担当。

この緊張と緩和のバランスがさすがインド!

そんな彼は、最後には「いい人間になれた。」と満足そうに亡くなっていきました。

はい、そんなところでしょうか。

また、これもwikiからの抜粋ですが、

英国の機密文書から戦勝国にも関わらずインドから撤退したのはガンジーのためではなく、インド国民軍のためであることが判明し、2016年にはモディ首相がインド国民軍の再評価をしたとのことで、以降は日印の友好・同盟の証となっているそうです。

(またこれもうちの旦那に言わせれば「ヒンズーナショナリストのモディ首相なら当然だろ。」ということでしょうが・・。)

というわけで、インドの歴史の一場面を学ぶことができる良いドラマでした。

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