
Netflix映画「BIRD BOX バード・ボックス」のアニスの感想です。
*前半はネタバレなしの感想で、後半はネタバレありで突っ込んでます。
はぁ、面白かった~!
突っ込みどころは満載でしたけど、いいの、いいの、これくらが丁度いいわ~。
年末の忙しさで疲労困憊、さらにはストレスマックスな人にはピッタリの映画でしょう。
私も見終わって肩のコリがほぐれた気がしますよ。
やっぱり世紀末系のパニック映画は頭空っぽで見れる上に、ジェットコースター的展開で2時間があっという間なのが最高。
深いテーマがある訳でも、隠されたメッセージがある訳でもない単純明快な「もしも」映画で、特に目新しいものもないんですけどね・・。。
それでもスリル満点のサバイバルは楽しいし、ホラー的な部分にはキャー!となれるし、子役達は可愛くて癒されるしで私的には大満足でした。
「バード・ボックス」予告編
「バード・ボックス」どんな映画?あらすじ
雰囲気的には「クワイエット・プレイス」に似てました。
子供達がいて、必死に彼らを守る母がいて、「クワイエット・プレイス」は音が立てられなかったけど、こっちは目を開けられないという設定。
家の外で目を開けると、死んだ人だかが見えたり聞こえたりして(これが実際何なのかは大した問題じゃないみたい)突然自分をコロしたくなって死んでしまう・・という。
たしか死んだ人が見えるというのは、ドラマ版「ミスト」もそんな感じだったかな。
それに冒頭のパニックが突然始まるシーンはブラピのゾンビ映画「ワールド・ウォーZ」にも似てるなぁ・・。
なんか、全体的にどっかで見たことあるような設定の連続なんですけど、それでも面白いのはやっぱりキャストでしょうかね。
サンドラ・ブロックがやっぱいい

彼女の演技見てるだけで飽きないのはさすがですよね。
「ゼロ・グラビティ」も独りでサバイバルする映画でしたけど、今回もあの緊張感がずっと続く感じで似てますね。そこに子供が2人いるバージョン。
ただ顔にボトックスしてるのか、やけに唇が大きし、時々鼻から口にかけてマイケル・ジャクソンに見えたりします。

で、サンドラ・ブロックの年齢チェックしたら、現在54歳ですって!
うわ~、さすが大女優!
妊娠して子供産む30代の役でしたよ?若くてマッチョなお相手もいたし、夢があるなぁ。
その他、ジョン・マルコビッチも出てたし、妹役にはサラ・ポールソンもいました。
設定的に若干B級臭が漂う映画でも、有名俳優が出てると意外にしっかり楽しめるものですね~。
ちょっとストレス疲れを感じてる方にはお勧めの恐怖パニック映画でした!
*この先はネタバレ感想です。
「バード・ボックス」のネタバレ感想・考察
いくらなんでもボーイとガールは酷過ぎる・・。
赤ちゃんが同時に2人生まれるという奇跡的展開も面白かったんですけど、その次の瞬間にはもう5年後に飛んでる・・というのが雑過ぎでしょ。
そこが一番大変だったろうに・・、そこが一番見たかったわ~と。
どうやってあの家を脱出したのかとか、赤ちゃん二人をどうやって世話してきたんだろう、とか、一切説明なしですもんね。
しかも5年経ってもボーイとガールって・・。
必死に子供達を守って来てそれどころでなかったのは分かるけど、2、3か月じゃなくて5年でしょ?
赤ちゃんからの子育て5年て相当長いはずなのに。
家にいる間は安全なんだから、普通に家族として楽しく過ごしたっていいじゃないのね。
「クワイエット・プレイス」なんて、家の中でも危ないのよ?
子供達にも自分をママと呼ばせないなんて、ちょっと行き過ぎてる感じもしましたよ。
そのくせ、Netflixの字幕ではうっかり男の子のセリフでマロニーに対してyouって言ってたとこを「ママ」って訳しちゃってるし・・。(気を付けて~)
最後のオチはどういうこと?
リックが目の見えない人で、あの場所が盲学校だった。というオチだけで全てを説明し切った感じでしたけど、え?それだけ??!と消化不良・・。
いや、だから、目の見えない人たちは当然外でも例の幻覚に憑りつかれることもないっていうのは分かるけど、だからといって食料問題を始め、全てが解決するわけじゃないでしょうに・・。
それと、あの温室のような場所も説明なかったですよね。
あれ?盲学校って普通温室があるものなの?って思っちゃうところでしたけど、そういう訳でもないだろうし。
あそこまで人数い多いと当然自給自足的に農作物を作る必要がありそうですけど、その辺も見せてくれなかったし、突然大勢が幸せに語らってる場所を見せて、
「はい!これにてハッピー・エンド~!!」
と強引に終わってしまいました。
子供達にもようやく名前が与えられて、「私がママよ。」って・・。遅すぎるわ。
え?そこ迷うの?
あ、あと怖かったのが激流を下るシーン。
誰かが見ないといけない。それは後で決める・・。
ってガールをじ~~~っと見ながら、彼女の母親との約束を思い出して気を変えてましたけど、「え?まさかガールに見させる気だったの?」っとドン引き。
大体、あんな小さな子が見たとしてもどうやって指示だすのよ!
自分が見るかどうかを迷うならまだしも、ガールを見て考えてる時点で驚愕ですね。
だって、赤ちゃんの時から5年も育ててたんでしょ?
もう誰が産んだかなんて関係なくどっちも自分の子でしょうにね。
ボーイも健気に「僕が見るよ!」なんて言ってましたけど、そこはすぐに「心配しないで!見るとしてもママが見るわ!」って言って欲しかったわ。
前半の犠牲者が多すぎだった
どうせなら、あの始めの家に避難してきた人たちがバッサバッサ死んでいくくだりを長~く時間を取って見せる代わりに、「クワイエット・プレイス」みたいに家族4人で過ごしてる時間をもっと見せて欲しかったな。
それこそ赤ちゃんの時から子供達が成長していくまでをしっかり見せて、オリンピアの子まで育てるに至った経緯とかはフラッシュバックでササっと説明する感じにするとか・・。
そしたらトムが死ぬシーンでは絶対号泣だったでしょうね。
なにしろ、前半どうでもいい人たちが死ぬのをご丁寧に見せすぎちゃったのよね。
死に方的にはパターンも豊富に用意されてましたけど、まぁ片っ端から全員見事にやられてしまいましたからね。
でもまぁ、あんな部分もパニック映画のお約束で「ハラハラドキドキ、キャー!」っていう基本ですしね。
というわけで、サンドラ・ブロック54歳の熱演も見応えあったし、子供達も可愛かったし、これでも十分に楽しめた結構長い映画でした!



