アニスの今日の海外ドラマ

海外ドラマ20年、国際結婚10年の働く40女です。今日も勝手なネタバレ感想をブツクサ書いてます。

「トップ・オブ・ザ・レイク~消えた少女~」女の生き様、見たらんかい!最終話まで見た感想

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*前半はネタバレなしの感想、注意書き以降はネタバレあしの感想です。

このドラマはずっ~と前から気になってました。(Netflixとhuluで現在見れます)

ただ、見たい気持ちはあってもなんとなく手が伸びなかったのは、

「12歳の少女が被害にあう話なんでしょ・・。それはちょっとトラウマになりそうで無理・・。」と勝手に思い込んでたからなんです。

でもですね~。

このドラマは絶対に見る価値ありなんですよ。というのも、

①「英国王のスピーチ」の製作陣

②「ピアノ・レッスン」のジェーン・カンピオンが脚本・監督

④「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」でエミー主演女優を獲ったエリザベス・モスが」主役

⑤「ピアノ・レッスン」のホリー・ハンターも出てる

すごい!これだけ揃ってれば間違いないでしょう。

特に今世界中の注目を浴びてる新星エリザベス・モスは絶対見たい!(できれば「ハンズメイズ・テール」の配信前に・・)

ということで、ようやくニュージーランドを舞台にした全6話のミニシリーズを見始めました。

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登場人物紹介

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エリザベス・モス演じるロビン・グリフィン刑事。

末期がんの母と一緒に過ごすため、実家に戻って来たところで起こった少女失踪事件にのめり込んでいく・・。

ガラスのように透明で繊細な存在感がいい。衝撃の過去がある。

 

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失踪した12歳の少女トゥーイ。

タイ人とNZ人のミックスで、失踪時妊娠していた。父親は不明。

 

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トゥーイの父親マット。暴力と麻薬で町を支配している恐ろしい男。

 

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ジョノ。トゥーイの異母兄妹。ロビンと高校時代に付き合っていた。

 

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GJという謎の人物。女コミュニティの指導者で、迷う女達に道を示している。

「ピアノ・レッスン」ではあんなに可愛かったホリー・ハンターが妖怪ババァに変身して登場。年取ったもんだなぁ・・。

 

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アル・パーカー警部。

ロビンの上司に当たる人で、目がやけにつっている(←関係ないけど)。

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ジェーン・カンピオンの世界

静かに淡々と進み、突然エモーショナルな展開が来る・・というカンピオン節は健在でした。

だけど、1話と2話は退屈でしたね。

というのも、この段階では人物の相関関係というか、過去の出来事を知らないので会話の内容がちんぷんかんぷんで、頭に入ってこないのです。

でもこれが3話でロビンの衝撃過去が明らかになった辺りから一気に面白くなって、加速していきます。

人間ドラマも突然厚みを増して引き込まれ、その後は6話まで一気に畳かけるようなストーリー展開であっという間に見終わってしまいました。

最後まで見終わってからまた1話から見直すと、すごく良く出来た構成になっていて、「あ~、あのセリフはそういう事だったのね・・」とセリフの一言一言に深い意味があるのが見えてきて、これまた感心。

女性の脆さと愚かさと強さが愛情たっぷりに描かれていて、一方の男どもはひたすらクズ(ジョノを除き)という、ジェーン・カンピオンの世界観に完全にハマってしまいました。

そして、見終わった後にもどどーんと心に重くのしかかる、闇と光が両方感じられるいいドラマでした。

 

脅威のエリザベス・モス!

この女優さん、本当に凄いですね~・・。

瑞々しいのに、深い演技で、彼女の表情を見ているだけでも色々な物語を感じられます。

一見、顎が大きくてゴツイ印象でしたけど、次第に繊細で可愛らしい女性に見えてきました。

(というか、2013年のドラマなので今よりずっと痩せている。)

そして、相手役のジョノがこれまたいいのです~!

顔はそれほど男前ではないけど、苦労を重ね、傷ついて来た男の内面でじんわり魅せてくれます。

私、今回このジョナさんにちょっと惚れてしまいました・・!

こんな男は、探してもそうそういないのよね~・・。こういう男を用意してくれるところがジェーン・カンピオンなのかしらん。

 

ネタバレなしの感想はそんなところかな。。

本当はもっと書きたいんですけど、どうしても内容に触れてしまうので、それは後半のネタバレ感想の方でたっぷり書かせて頂きます。

 

*これから先はネタバレありの感想です。

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まず一言言わせて~!

この町って、男も女もどんだけ性欲強いのよ~!

女コミュニティの傷ついたオバちゃんたちも、「ペ〇スが好き・・」ってそればっかり言ってるし、男を見れば嬉しそうだし、男どもに至っては誰も彼もが絶望的でしょ。

 NZの定番ジョーク、「羊と致す」話も出てましたけど、本当にしょうもないわぁ・・。

だいたい少女を集団レイプしておいて、刑務所行かないってどういうこと!

「町民から制裁を受けた」って、一体何世紀の話なのよ?

みんな随分古臭い携帯持ってましたけど、設定は何年くらいなんですかね?

いまだにこんな田舎町があるんでしょうか、NZには。

私も実は20年前に1年程住んでたんですけど、確かに裸足の人が多いし、家の後ろの森にはヤギの白骨死体とかが普通にあったし、道路には馬糞が大量に落ちてたし、同じ日に厚手のコートを着ている人もいればTシャツに短パンの人もいる・・という不思議な国でした。

キウイ(NZ)の人は「ここは地球の最果てだから・・」って言ってましたけど、このドラマ見てると本当にそんな気がしますね。

 

謎の女GJ

このGJも始めは怪しくて、その彼女を信奉する女たちはさらにヘンテコで笑っちゃいました。

特にチンパンジーおばちゃんが最高!あの人完全にオチ担当でしょ。

狙ってるとしか思えない、ツボを突く演技が上手過ぎ!

最後マットに車で門を突破されて、その門のまま吹っ飛ばされた時には、もうマンガのようで切ないやら悲しいやら!

黙っ~て戻って来た彼女の姿に女の生き様を感じました・・。

 

で、GJですけど、この人はやっぱり多少人に見えないものが見える人なんでしょうね。

ロビンに会った時に「ドーンと転ぶ日が来るから膝に気をつけなさいよ」と予言めいたことを言ってましたからね。

それに、頭の固いロビンに対し「こだわりを捨てな!自分で考えるのをやめな!」って怒ってましたけど、あれでロビンは頭をクリアにして、偏見のない目で新事実を突き止めることができたんですよね。

1話目にあったシーンで、死にゆく母親が自分とパートナーをジャッジする娘に対して、「頑なだね。それを強さだと思わないで。」と厳しい言葉を投げかけてましたけど、ロビンのそういう部分が彼女を殻に閉じ込め、何事に対しても一歩を踏み出すことができないでいたのでしょうか。(婚約のまま、いつまでも結婚に踏み出せなかったり)

 

ジョノとの禁断の恋

そんな彼女の壁を突き破ったのがこのジョノですけど、2人の恋愛には色々な壁がありましたね~。

若い頃に起きた悲劇を乗り越え、ようやく本当の気持ちを素直にぶつけ合えるようになった2人に、さらなる障害が・・!

あぁ、来たか~、異母兄妹・・!「小さな田舎町の禁断の恋あるある」が来た~・・。

・・・と思ったんですけどね・・。

最後のどんでん返しには私もビックリしました。

ジョノの母親も浮気していて、父親が違った・・?!!って。

最終回の最後に何気に嬉しいプレゼントでした。

 

なのに、肝心の2人の反応が薄い!!!

 

ほぼノーリアクションで見てるこちらも驚きましたわ。

どう受け取っていいの、あれは?

ジョノは自分の父親が違ったというショックで、一瞬放心状態だったということでわかるし、ロビンはトゥーイとアルと少女たちのことで「何かある・・?」という直感めいたものに気がとられていたようでしたけど、もう少し喜びの反応欲しかったわ~。

 

そして、何気なく立ち寄ったカフェでロビンの気になっていたものが少しずつ見え始め、彼女をアルの家へと向かわせたのでした・・。

 

アルの裏の顔

このアルって男もよく分からなかったですね。

ロビンには本当に気があるように見えましたけど、一方で自宅の地下で少女たちにレイプドラッグを使ってレイプ犯罪を繰り返していたなんてね・・。

あれが地元警察のトップでしょ?

社会貢献の名の元に子供たちにカフェでバリスタの資格を取らせ、少女たちとお近づきになれる機会を利用していたなんて終わってる。

最後、撃たれてあのまま死んでしまった方が楽なくらいの恥ずかしい犯罪だわ。

ちなみに少年も裸にさせられてましたので、あの中にゲイのジジィもいたってことですよね。

もしロビンがプロポーズに対し「イエス」と言ってたらどうする気だったんでしょ。

ああいうのは、平気な顔で場所変えて続けそうですけどね・・。

 

ちなみに、あのディナーに招待した夜もロビンが言ってたようにワインにドラッグを入れてた気もします。で、その後何かしたかも気になりますね。

していても平気な顔で「介抱してやった」と胸を張りそうな男なので、真相はわかりませんけどね・・。

それと、鹿の頭のはく製が好きなんですねぇ。警察署の自室にもかざってありましたよ。ダサ・・。

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ジェイミーの謎

このゲイの男の子はひたすらトゥーイを守り、食料を届け、最後は彼女の身代わりとなって逃走したところで足を滑らせ崖から落ちて亡くなってしまいました・・。

元々すごく傷ついて絶望している様子でしたけど、それがなぜなのかは語られませんでした。

優しそうなお母さんだったのにね。

そのシングルマザーの母が、生活のためにマットの所で麻薬を製造している事実が許せなかったのか、ゲイであることに悩んでいたのか、トゥーイが父親から性的虐待を受けていたことに腹を立てていたのか。

それともアル達がカフェの子供たちにしている虐待の事実を知っていて何もできないことに絶望していたのか・・。

自分も既に彼らの犠牲に合っていたのか・・。

どれも考えられるので、あの無力な少年には抱えきれないほど辛い現実だったのでしょうか・・。

誰とも話さない、という方法でSOSを発していましたが、周りの大人は誰も救ってくれませんでした。

あまりに早い最期が本当に残念・・。

追悼会でのビヨークの歌のシーンでは母の痛みが突き刺さるような演出で涙が出ました・・。

 

最終的にトゥーイは・・

当初心配していた「少女が悲惨な目に合う・・」という最悪の結末は避けられていて本当に良かった!

それどころか、森の中でサバイバルして一人で赤ちゃん産んじゃいましたからね。GJが言うように産み方は体が知ってるようで・・。(それにしても怖い!)

マットの手下たちには猟銃をぶっぱなし、最後は半分ターザン化していて、獣のように威嚇しながら父親も射殺しちゃいましたからね。強い、強すぎ!

トゥーイはこれからもしたたかに強く生きて行きていけそうです。

(赤ちゃんは異母姉妹のロビンと元異母兄弟のジョノの2人が面倒見て行きそうな気もしますが・・。)

 

と言う訳で、色々面白かったですね~。

少女から老女までの、ありとあらゆる女の生き様と強さを見せてくれたドラマだったと思います。

 

シーズン2も凄いキャスト

このシーズン1から4年後の2017年にシーズン2がスターチャンネルで放送されてたみたいですけど、見逃しました・・。

Netflixでもそろそろ見れるかな・・?

主役は引き続き、エリザベス・モス。そして「ある貴婦人の肖像」で既にタッグを組んだことのあるニコール・キッドマンに、「ゲーム・オブ・スローンズ」のブライエニー役グウェンドリン・クリスティーも重要な役どころで出演するそう!

舞台はシドニーになるそうなので、オーストラリアへ移動ですね。

あれま、ジョノは出てくるのかな・・?

これも必見ですね!