アニスの今日の海外ドラマ

海外ドラマ20年、国際結婚10年の働く40女です。今日も勝手なネタバレ感想をブツクサ書いてます。

Netflix「このサイテーな世界の終わり」 意外とちゃんとしたドラマだった。全話見た感想

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*前半はネタバレなし、注意書き以降はネタバレありの感想です。

他に何も見るものがないので、なんとなく見始めたんですけど、意外と面白かったです。

予告編を見ると、キャラの立った高校生2人がかなり強烈で興味を引いたんですけど、

「若者向けのキテレツコメディかな・・?」と・・、「もし不条理ものだったら面倒なんで見るのやめよう」、と思って見始めたら、そのままサラッと最後まで見れちゃいました。

イギリスのドラマで1話20分の全8話。ポンポン早いテンポで物語が進むので、ダレなかったのが良かったですね。

それにちゃんと一貫したテーマ性もあるし、思いの外しっかり作られてました。

後半なんて毎回涙がにじんじゃってジーン、ジーンしまくり。

今も昔も変わらない、若者が感じる普遍的な閉塞感。苦しくてたまらないこのサイテーな世界・・!

それを打ち破って冒険に出かけた2人を待っていたものとは・・。

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キャラ紹介

ジェームズ

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自称サイコパス。人を殺すことばかり考えて、性欲はあまりない。

そんな彼がある日、アリッサから声をかけられ、なんとなく行動を共にすることに。

感情表現はほとんどなく、表情も乏しい、動きもギコチナイので、正直気色悪い男の子。

 

アリッサ

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怒り心頭で爆発しまくりの少女。

何から何まで気に入らない!

でもジェームズのことはなぜか気になる。もしかしたら好きなのかも・・

 

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レズビアンの女刑事。

アホな大人が多い中で、唯一まともな大人。

登場シーンではやけにオドオド不審な動きだったので、この人もコメディ担当か・・、とがっかりしたら、実はめっちゃキレる刑事だった。

彼女が差し出す救いの手は、果たして彼らに届くのか・・?

 

前半の物語はとにかくドタバタで、このジェームズもアリッサもやけに気味が悪い。

高校生とは思えないほど疲れた顔で、目の下のクマやほうれい線も気になるし・・。

「サイコパス」と「怒れる家出少女」は、ただただ無謀な旅でオイタをやらかし続けるのですが、こちらがウンザリする一歩手前で大きなネタ明かしがありました。

少しずつ分かって来る彼らの過去を知ってしまうと、段々愛着が湧いてきて、急に可愛く思えて来るんです。

そうなってくると、彼らの一つ一つの行動や言動に胸が締め付けられ、もう切なくって切なくって・・。

17歳とは思えないほど幼くて純粋な彼らを見ていると、すっかり気持ちはお母さんでした。

 

物語のトーン自体はかなり漫画チックで、悲壮感はないんですけど、2人の心の内を想うとなんともシビアなドラマですね。

ただ、究極なまでに孤独だった2人が出会い、お互いを知り、理解を深め、絆を強くするという過程が丁寧に描かれるので、見ていてほのぼの、感動的な場面もありました。

興味のある方はぜひ見てみてください。

 

*これから先はネタバレ感想です。

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役者がすごい!

この2人すごくないですか?若いのに、この難しい役にハマりまくってましたね。

ジェームズのあの気持ち悪い体とか、いい味わいに曲がった脚とか、丈の短いジーンズに、あのすっとボケた顔とか、全部完全に狙ってたでしょ。

アリッサもちょっと曲がった前歯とか、豪快な顔立ちとかがまさにアリッサそのもの。

繊細な心の動きも絶妙に表現していたし、ジェームズは凍っていた心がだんだん溶け出して、自然な感情を取り戻す過程がなんとも感動的でした。

最後の方は全部ひっくるめて、2人とも本当に可愛く見えました。

 

あれ以外の終わり方はなかったの??

はぁ・・・切なすぎるわぁ・・。

大人ならね、ボニーとクライド的な最後でもいいですけど、まだ子供じゃないですか。

あーぁ、やっぱりジェームズは撃たれちゃったってことですよね。

でも、またなんで猟銃なんて持って走るわけ?走ってもいいけど、銃は捨てて走らなくちゃ!

 

にしても、最後はこれまで散々彼らを傷つけて来た大人にどうにかして欲しかったのになぁ。

唯一理解があって、頼りになりそうな女刑事はアリッサに簡単にノックアウトされちゃったし、あの辺からはちょっと予想外の展開でしたね。

うーん、残念・・。彼女に任せれば悪いようにはならなかったかもしれないのに。

でも、あの終わり方でないと「このサイテーな世界の終わり」のタイトルにはならないってことなのかな。

母の自殺シーンを目撃した小さなジェームズは、あそこから完全に時が止まっていたんですよね。

それがようやく動き出した途端にこれでは、救いになりませんて。

もう少し彼らの時間を刻ませてあげたかったなぁ・・と、ちょっと残念な終わり方でした。

 

それでもジェームズはよかったのかな?

アリッサはいつも「私たちは人を殺した」って話してましたよね。あれがジェームズにとってはすごく嬉しかったんでしょうね。

それに母親のことを話した時も、アリッサは直感的に自分が背負ってきた罪悪感を理解してくれました。

(アリッサも同じように父に去られたことで罪悪感を背負って来たから)

最後、ジェームズはそんなアリッサを守れたことでもう充分だったんでしょうかね。

海に向かって走ってる時の、迷いのない顔がなんとも印象的でした。