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アニスの今日の海外ドラマ

海外ドラマ歴20年~。今日も勝手な感想をブツクサ書いてます。

日本ではあまり人気がない「ダメージ」が最高に怖くて面白い!(ネタバレなし)

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日本では海外ドラマランキングに入ってくるような派手な人気がないグレン・クローズ主演の「ダメージ」ですが、

見てない方いたら絶対におすすめできる質の高いドラマです。

 

実際本国アメリカでは、グレンクローズはエミー賞の主演女優でのノミネートの常連。受賞も2度してますし、ゴールデングローブでも1度受賞。

また作品賞もノミネートされてますし、脇を固めてきた俳優陣も軒並みノミネート。

それだけ全体的な評価が非常に高いということですが、なぜか日本ではそれほど騒がれたドラマではないですよね。

 

まぁ想像するに、主演グレン・クローズ・・という時点であまり引きがないのかなぁと・・。

有名な映画女優とはいえ、おばちゃんですからね。顔怖いし。

それにイケメンの若い男があんまりいないかも・・。揃いも揃っておじさんばかり。

題材的にも派手さがなくて、一見難しそうで弁護士という職業も地味です。

 

ところが実際に見てみると、すごい俳優陣の演技バトルにぐわ~っと引き込まれ、あちこちに仕掛けのある脚本にしてやられながら、先を見るのが止まらなくなるような力を持ったすごい作品です。

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最高の脚本と俳優

キャストが最高なのは後で触れますが、なにより絶賛したいのが脚本ですね。

始めに衝撃のシーンを垣間見せておいて、そこへたどり着くまでの過程を、現在と過去を行ったり来たりしながら明らかにしていくという凝ったストーリーです。

 

そこで、役者の表情やセリフなどから誰が何をしたのか・・というのを推測しながら見るのですが、いい意味でこっちの予想を裏切りながら、驚きのどんでん返しや意外な展開で楽しませてくれるわけです。

これは名優たちでないと演じきれないドラマですね。

というのも、ストーリー的にも、登場人物達が己のエゴを貫くために敵をとことん欺いていく心理戦が見どころですが、同時に見てるこちらも彼らの演技に騙されてしまうという訳です。

 

グレン・クローズとタイマンを張るローズ・バーンがいい

またグレン・クローズ演じるパティ・ヒューズに目をつけられ、その後の人生を大きく狂わされることになる新人若手弁護士のエレン・パーソンズですが、彼女を演じるローズ・バーンがいいんです~!

 

こうしたベテラン俳優の向こうを張る若手俳優のキャストって本当に難しいと思います。視聴者の目を引くフレッシュさも必要だし、かといって演技もできなければいけないし・・。

 

同じように対ベテランで起用されたブラックリストのエリザベス役のメーガン・ブーンはジェームズ・スペイダーに対して弱すぎるし普通すぎると思うし、

リベンジのエミリー・ヴァンキャンプはマデリン・ストウの腹黒美魔女と張り合うには迫力不足でイマイチだったな~というのが個人的な印象です。

 

でもこのローズ・バーン、顔こそ地味ですが(美しいのに華がない!でもこの役にはぴったり。)内側から少しずつ滲んでくる強さがとてもいいんです。

実際劇中でも少しずつ逞しくなって、最終的にはパティ・ヒューズに一目置かれるような存在にまで成長するのですが、この女優さんにもその強さを感じました。

腹が座っているというか、グレン・クローズ相手に一歩も引かない、というような覚悟と度胸を感じました。

実際彼女もにノミネートされていますし、評価も高いです。

 

なんとなく見ていても、途中から彼女が何を考えてるのかわからなくなってくるんですよね。

始めはいかにも新人さんという無垢な感じでしたが、どんどんパティの汚いやり方を目の当たりにして、「そっちがそうなら、こちらもやるまで」と、自ら同じ土俵に立っていくわけです。表情変えずに冷静に。 

 

脇を固める名優たち

それから各シリーズごとに、有名俳優をゲストに迎えて大事な役どころを演じきってもらう訳ですが、みなさんの演技と破滅ぶりがまた最高です。

ウィリアム・ハートなんてなんだか久しぶりで嬉しくなりました。

テッド・ダンソンやジェリコ・イヴァネク、リリー・トムソン、マーシャ・ゲイ・ハーデン・・などなど。

書き出すときりがないですが、私が一番好きなのはテイト・ドノヴァンですね~。

おじさんの域にまもなく入ろうか・・という微妙な年代ですが、顔が好きなんですよねー。ちょっと熊系の可愛い感じが。

過去にサンドラ・ブロックやジェニファー・アニストンとも交際歴があるらしいです。

彼の結末も衝撃的なので、見どころの一つになっています。

 

このドラマの残酷さとは

それと、タイトルのダメージという意味ですが、色々含みを持たせているようですね。

 

一人の人間の人生を簡単に壊し、恐ろしいほどの残酷さでダメージを負わせていくのですが、これを平気でやるパティが怖い!

自分以外の人間なんて息子も含め、鼻くそほども気にかけていませんから。

昨今、海外ドラマでも残酷な描写というのが流行っていますが、ウォーキングデッドやゲーム・オブ・スローンズなどは肉体的な部分での残酷さですよね。

でも、このドラマは精神的な意味での残酷さがすごいです。

心や人生にダメージ負わせます。

 

私が一番ビビったのが息子の嫁に対しての非常な仕打ちですね。そこまでやるか!と背筋ぞくぞく・・。

パティを怒らせたら一巻の終わりですね。本当、怖いです、このおばさん。

だからこそ、この鉄の女に対して一歩もひかないエレンがあっぱれなんですよね~。

 

もう一つの怖さ 

それからもう一つの恐怖は、成功した人間であっても、いかに簡単に堕ちていくか・・・を疑似体験できちゃうところです。

ふとしたきっかけで、誰でも持ち合わせる心の弱い部分から小さなほころびが生じて、ずどーーーーんと底まで転げ落ちていきます。

その時、自分ならどう向かい合うのか、逃げるのか、隠すのか、戦うのか、踏ん張るのか・・。

そんなこともテーマになっていて、人間のあらゆる側面を描いているのも面白いですね。

 

と言う訳で、色々見応えのあるドラマなので、この恐怖を体感したい方はぜひ見てみてください!